文芸部の非日常



テーマ『エロいシチュがエロく感じない』




「部長、MCってべんりですよね」

「いきなり何言ってるんだ?副部長」

「だって簡単に人を制御できるし、普段は出来ないこともやりたい放題。
 やるだけやったら記憶を消してポイ捨ても可能ですもんね」

「何が言いたいんだ?」

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「ああっ、気持ちいい!」

「イきます!あん!」

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「後ろのオナニーをやめさせろってことですよ、部長。
 うるさくて本が読めません」

「それは出来ない相談だ、副部長。というか、
 何でお前はオナニーしないんだ?」

「部長がしたことは、『女性たちは部活動をまじめにする』ことと、
 その部活動を『オナニー』に差し替えただけですよ。
 私は今、本を読んで読書感想文を書き、提出するわけでもなく
 それを眺めて満足すると言う『独りよがりな行為』を真面目にしています」

「屁理屈だぞ副部長。俺は後ろの部員たちみたいなオナニーを
 君にもしてほしいのだが?」

「私の中での『オナニー』の定義はこうなんですよ。私の中ではね」

「どうして君だけ催眠にかかってくれないんだ?ハーレムライフが台無しだ」

「かかってますよ。今だって部長が決めた『制服』として裸ワイシャツと
 ニーソックスしか着てませんし、そもそも全寮制の女子高にいる
 『男子生徒』を許容しているじゃありませんか」

「肝心のエロいことをしてくれないなら意味無いよ、副部長」

「命令してみればいいじゃないですか。指示通りに動きますよ?」

「ならば、『手コキしてくれ』」

「はい、喜んで♪」

「・・・・・・・・・痛い!『やめろ!』強く握りすぎだ!」

「手コキしようとしただけですよ?」

「君の中の『手コキ』の定義はこうだ、というつもりか?副部長よ」

「そのとおりです!よくわかりましたね♪さすが部長!」

「くそっ、君はどうしたら従順になってくれるんだ?『正直に教えろ』」

「あなたが学校中の催眠を解除したら、私は部長のものになります。ただし、」

「ただし?」

「時期は決めてないです」

「『決めろよ!』」

「そのときに決めます、と決めました」

「・・・ああ、君の催眠を監視しなければならんからうかつにエロい事も
 できないではないか・・・。恨むぞ副部長」

「私だけ見ていてくださいよ、部長。『あなたを愛する』ようにしたのは
 部長なんですからね」





テーマ『エロい言葉がエロく感じない』




「MCはギャップ萌えのために存在するんだよね」

「いきなりなんですか、部長」

「常識の枷をはずすことで起こる痴態の数々が
 俺の心を癒してくれるんですよ」

「要するに何が言いたいんです?」

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「ご主人様、卑しい肉便器の私めに精液を注いでくださいませっ」

「あん!私なります!性奴隷になります!だからイかせてください!」

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「後ろの部員のように部活動として『官能小説の音読』を
 してくれないか?副部長」

「お断りします、部長。昨日の『オナニー』がまだ残っていますから」



「相変わらず催眠が効いてないな、副部長」

「部長の命令の仕方が悪いだけですよ」

「ならば命令してみよう。『俺にギャップ萌えを見せろ』、後ろの部員のようにな」

「だが断る。この私が最も好きな事のひとつは自分で強いと
 思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ・・・」

「・・・」

「ギャップ見せましたよ。萌えてください」

「『もっと別の表現で』」

「ひとつひとつの命令が甘い。条件付けでの動作の拘束も甘い。
 だから私に出し抜かれる。意思の介入を許す」

「『もういい』、期待した俺が馬鹿だった・・・」



「部長が好きな萌えキャラのまねですよ?そこは萌えましょうよ」

「何でうまくいかないんだ?『教えてくれよ』副部長」

「分からないんですか?言葉のみで解決しようとするからですよ。」ガタッ

 チュッ

「このように行動しないと伝わらないものもあるのです、部長」

「・・・副部長。そうかついにその時が・・・。
 ついに催眠にかかってくれたんだな!記念にキスしてやろう!」ガタッ

 スカッ    パシャッ

「・・・」

「部長の間抜け面ゲットです♪」



「やっぱりお前のこと嫌いだわ、副部長」

「私は大好きですよ、部長」





テーマ『エロい態度がエロく感じない』




「MCには重大な欠点があると思うのです、部長」

「君を満足に操れないことかな?副部長」パンッパンッ

「MC後の反応が没個性的になることですよ。
 MCは大体その人の中身を否定することになりますから」

「ハーレムのためなら安い代償だよ、副部長。
 ・・・っと出るぞ!」パンッパンッ

「出してくださいっ、ご主人様!」パンッパンッ

「だからって目の前でとっかえひっかえするの
 やめてもらえませんか?目障りですよ部長」

「君がヤらせてくれないのが悪いのだよ、副部長。
 ・・・よし、股間をきれいにしたら行っていいぞ」



「殺らせて、ですか。Nice Boat.みたいにすればいいんですか?」

「違う、『エロい台詞を言って』雰囲気を作りながらヤる方だよ」

「私のお○んこにご主人様のおちんちん(笑)を挿入して下さいませ♪
 ・・・満足ですか?」

「『(笑)は禁止』『もう一度』」

「私のお○んこにwwwwご主人様のwwwwおちんちんwwwwを
 挿入して下さいませ♪wwww」

「『wも禁止!』『別の台詞で』『オナニーしながら』」

「やべー、今日部長の前でオナニーしてるわー。
 今日命令されてオナニーしてるわー、やべー」クチュクチュ

「『もういい』何でエロくならないんだよ・・・」



「たまに言うことを聞いてあげても文句言うのですね。
 本当にどうしようもないクズですね、部長」

「何で俺に逆らうの?『教えろ』君は俺のことの好きなんだよね?」

「好きだからこそです。私がハーレムの中の異端であり続ける限り
 部長は私を一番気にしなければならない、つまり私に夢中なのです」

「どうしてそんな考えになるの?『俺の命令を聞くことが何よりの幸せ』と
 定義したはずなのに」

「私は部長の全てでありたい。そうでなければ私が壊れてしまいます。
 部長が植えつけた『愛』ゆえに、私はあなたを苦しめ続けます、部長」

「副部長、そんな愛などいらないよ・・・」



「やっぱりあなたはクズですね、部長。
 世界で一番愛しています」

「君が世界で一番大嫌いだ、副部長」






テーマ『たまには真面目に』




二人はその日、いつもとは違う場所で対峙していた。部室より狭いその場所には、
ベッドが1つ置いてあるだけであった。

「こんなところにつれてきて何をするつもりですか?部長」

「もちろんナニをするつもりさ、副部長」

「・・・本気ですか?」

部屋に入ってすぐに行われた質問の答えは、彼女に動揺を与えるものであった。
今までのような態度とは違い、彼は冷たい眼差しで彼女を見ていた。

「MCとは権力をより強大にしたものだ。下々の者を屈服させ、支配する力だ」

「ですが権力は必ず崩れ去るものですよ、部長」

「君のような存在が権力を崩壊させるのさ、副部長。
 だから、俺は今日君を屈服させることにした」

「・・・茶番は終わり、ということですか・・・」



彼はギャップ萌えのために、始めて会った時以外は直接的な命令を
彼女に向けることは無かった。
強気な女性が命令を拒もうとして見当違いな動作をしてしまうとか、
命令から逃れようとしてより卑猥な動作を行うことになってしまうとか、
そういうエロい妄想を現実にしようとして彼女に命令していたのである。

「とりあえず命令しておくか。『自分の肛門丸出しにしながらじっとしてて』」

「服装の関係で既に丸出しですよ、部長」ジッ

「・・・『見つめる』という意味で従っているのか?」

「もちろんです、部長」ジッ

しかし、彼女が彼の期待する通りに動くことは無かった。
今のように命令の意味をわざと取り違え、あるいは解釈の仕方を変えて
『命令に従いながら逆らう』事を可能としていたのである。
MCが心を操る能力である以上、命令をどのように遂行するかは
あくまで(たとえ判断基準を捻じ曲げられていたとしても)当人によるのである。



「ならそれは『もういい』。代わりに『動くな』」

「・・・!」

「直接的な命令なら別の意味など存在しないぞ、副部長」

「やはりこうなりますか・・・」

「君が逆らい続けるのが悪いんだ・・・」

「命令に逆らったことはありませんよ。・・・あの時以外は」

『価値観』や『感情』を捻じ曲げて操作し、『愛』を植えつけて支配することが
彼の能力の根幹であった。その能力で数々の女性を操作し飽きたら記憶を奪って
元に戻す、ということを繰り返してきた彼は新たな獲物を求めこの学校に潜入し、
そして彼女に出会った。

「『そこのベッドに横になって』『今着ている服のボタンを一つ一つ外せ』」

「・・・」

「・・・何だ、従わせるなんて簡単じゃないか」

「部長、考え直してくれませんか?あの言葉だけは・・・」

彼はその時たまたま遅刻してきた彼女を最初に支配すると、瞬く間に
学校中を支配下に置いた。学校中の女性に『愛』を植え付け、
『命令には喜んで従う』ように価値観を操作したのだ。
そして彼は文芸部の部長として学校に居座ることにして、
元部長となった彼女に命令したのである。



「『俺とSEXしてくれ』」

「・・・い、いやです、部長。あなたには私だけ見ていてほしいのです」

「・・・まだ抵抗するのか?副部長」

「彼女も、嫁も、奴隷も、何でも、私だけでいいじゃないですか・・・」

だが彼女は、彼を愛するゆえに彼を拒否したのだ。あの時も、そして今も。
喜びとともに堕ちていくのは簡単だが、それでは他の有象無象と同じになり
彼の愛を独り占めできない。異端となることで彼の目が自分にのみ向けられる、
そう彼女は考えたのである。

「堕ちれば楽になるのに、仮初めの愛にすがるのか?」

「植えつけたのはあなたです、部長。たとえ仮初めでも、今の私にとっては真実です」

「愛する男の頼みを断ることが愛か?」

「愛は結局自分のためなのです。他の人はそれでいいのでしょうけど、
 私はあなたがこちらだけを見る方法を選び続けます」

『愛』ゆえに彼の命令に従うことが彼の能力によるものならば、
『愛』ゆえに命令を拒否する彼女に何が出来ると言うのだろう?



もちろん『愛』を剥奪することも考えた彼であったが、『愛』が
無くなればやっぱり彼女は命令に従わないので、周りを屈服させて
命令に従う幸せを見せつけてやることで彼女が堕ちるのを待ったのである。

「やはり言葉ではだめなようだな、副部長。『足を広げろ』」

「まさか部長?このままするつもりじゃ・・・」

「そのまさかだ副部長。行動にしなきゃ伝わらないものもあるんだっけ?」

「待ってください!待って・・・あっ//」

しかし彼女は堕ちなかった。彼は普段と比べ辛抱強く待ったが、彼女は
のらりくらりと命令をかわしていく。彼女を堕とすにはもはや体に快感を
叩き込み、その快感で支配するしかないと思い、彼は今回の犯行に及んだのである。



結論から言うと、強姦から始まったその行為は見事彼女を屈服させることに成功した。
彼が蓄えた経験から繰り出される性技の数々は彼女を容易に絶頂に導き、
ついには奴隷になることを宣言させることになったのだ。

「・・・ふぅ。これでやっとハーレムが完成する・・・」

「ご主人様、これから末永くお世話になります♪」

「末永く?・・・おいまさか!」

「最初にした『避妊薬をしっかり飲んでおくように』っていう命令でしたっけ?
 私守ってないんですよね」

「だ、だが今日だけなら妊娠はしないかも・・・」

「今日はばっちり危険日ですよご主人様♪あれだけ中に出したら絶対妊娠です♪」

「こうなったら!『中ぜt

チュッ じゅるっじゅるっ

「その命令を言ったら子供と一緒に逝ってもらいますからね・・・。
 こういうのヤンデレっていうんでしたっけ?」

「馬鹿なっ・・・こんなことで人生の墓場行きだなんてっ・・・」

「それとっ♪こうなったからには浮気が出来なくなるまで絞ってあげますからね♪
 朝から夜までお世話します♪」



「大っ嫌いだ!!副部長のこと大っ嫌いだーー!!」

「愛してますよ♪部長♪」

終わってみればこの行為がいかに軽率であったか彼は理解しただろう。
そんな彼にぴったりの格言を送り、この物語に幕を閉じることにしよう。

従順な妻というものは、夫に従うことで夫を支配する。
byパブリアス・サイラス



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