無題

 謎の魔物にとらわれた魔物狩り少女。手足が触手に絡め取られていて身動きが取れない。
「はなせっ、このゲスモンスター!」
「ふふふ、これはなかなか活きのいい体をもった娘だ」
 薄い少女の胸の前に、針のついた触手が伸ばされる。
「だが、そなたも我が精を受精すればお前は我の虜となろう。まずは試しといくか」
「思い通りにはならないわっ!くるなら来なさいっ!」
 二つの乳首に刺さる針が刺さった。針は深々と奥へ進むが、痛みは全くない。
「では楽しむがいい」
 どくっ、どくっ
「……あっ」
 甘い声が少女から漏れる。
 ついで、熱く、爛れそうな吐息が、肺から捻出された。
 胸が、苦しい。
「はあっ、この、はあっ、はあっ、モンス、たあ、め……」
 あっという間だった。胸から魔物の液体を注がれただけで、彼女の体は性の権化と化したのだ。
「魔物狩りとは言え、所詮は小娘。女を捨てることができぬとはな」
 触手が、また魔の液を注ぎ込んでいく。
「今もつ思考をすべて塗り替えてやろう。精すべてを受け切ったときにはもう、減らず口を叩く余裕すらあるまい」
 どくどくどくどくどくどくどくどく
「はうああ!!ああああっ!やめえええええ!!!!」
 桃色の乳首からあふれる紫色の液体があふれる。
 少女は、自心を壊すほどの快楽に悶え、狂った。達しても達しても、身の淵から押し寄せる死を見るほどの快楽は、少女の肉体を震わせるのをやめず、少女も悦楽の絶叫を上げるのをやめなかった。
 薄い胸に収められた液体は、彼女の胸を淫欲に焦し、自我と誇りとを真っ黒に塗りつぶしていった。

「ごしゅじんさまぁ」
 猫がなくような甘い声で、少女は囁いた。
「もっと、もっとください……おねがいです、わたしをもっとかえて、おかしくして、おねがいします……」
「ふふふ、そうか。ならばもっと注いでやろう」
 精を与えられてからたった一時間。かつての少女は死滅していた。一度死んだ少女は、未成熟な体に精を受け、新たな命となって甦る。淫らで邪悪な、一人の使い魔へと。
 精は、胸からだけでなく、口から、耳から、女陰から、はては不浄の門から、ありとあらゆる入口から注がれていた。おさまりきらなかった精は、少女の体をぬめぬめと照らし出していた。
 瞳は元の色から、人間にはあり得ぬ金色へと変化し、その中心には縦に鋭いラインが引かれている。額には魔物への忠誠の証である刻印が黒く浮かび上がっている。
「わたし、つくします……。つくしてつくしてつくしていっぱい、精をいただける使い魔に……」
 言葉が終わる前に、魔物の触手が使い魔の口を塞いだ。
「あっという間に堕ちたな。くくく、あんなに『死ぬ』と絶頂に向かうたびに泣き叫んでいたというのに、まだ飽かず魔の快を求めるとは。だが、それでいい。我が駒としては最上級だ」
 少女は背を限界まで張りつめ、再び気をやった。目がぐるりと上を向き、あそこから潮を吹かせて。もう、かつての自分を殺しきったというに、まだ精は少女を悦ばせるのをやめない。
 少女から女となり、雌へと変じてついに魔族へ。
 女性の磊落を謳歌した一人の魔族狩りは、これからさらに数時間、主の玩具として勤めを果たした。



保管庫へ戻る