特捜戦隊デカレンジャー・ジャスミン

 「ジャスミン。手がかりはこれだけだ。すまんが、サイコメトリーで
アリエナイザーの残留思念を読み取れるか試してくれ。」
 「ロジャー! 早速取り掛かります。」

 ジャスミンは小さな機械、恐らくはトランスレーター(自動翻訳機)と
思われる機械を手に調査室に入った。犯罪の種類によっては人前でサイ
コメトリーなんてとでもできないのだ。
 ひとつ深呼吸して、ガードグローブを外す。思念波遮断素子を編みこ
んだグローブはジャスミンの手のひらによるリーディングを妨害し、不
用意に外部思念の影響を受けないようにしてくれている。
 ジャスミンは目を閉じて意識を集中しながら機械に手をかざし・・・
意を決してそれに触れた。アリエナイザーが使っていたなら、必ずその
行動や意図が残留思念として残っているはずだ。
 様々なイメージが交錯したあと、強烈なイメージがジャスミンに流れ
込んできた。後頭部をガーンと殴られたようなショックに一瞬「うっ!」
と表情を歪める。邪な思念。間違いない。これは犯罪の証拠物件だ。
 より詳細なイメージを得ようとさらに残留思念の深部を探ろうとした
瞬間、思念波が突然強くなった。


 「しまった!」
 ジャスミンは危険を察知し、手を離そうとした・・が、一瞬だけ早く
その強い思念波を浴びてしまった。どうやらこの機械はトランスレーター
ではなく、何らかの通信機、それも思念波を中継するもののようだった。
 (これは・・・アリエナイザーの・・・・強い意図を感じる・・・っ!)
 ジャスミンの意識がぐらぐらと揺れる。叩き込まれた思念波はジャス
ミンの意思に影響していた。通信機から手を離すこともできず、ジャス
ミンはアリエナイザーの思念波にどんどん沈み込んでいく。
 (このアリエナイザーはテレパシーを主とした意思疎通を行うの?・・
まさか!)
 言語体系が違うためにすぐシンクロすることは難しいが、感覚的には
簡単にシンクロしてしまう。同じ言語体系を使っているならまさに言葉
をやりとりできるだろう。しかし、アリエナイザーは地球の言葉を使え
ないらしい。ジャスミンの脳裏に様々なイメージが現れ、それが強い印
象となって神経を焼き尽くそうとするかのように影響しはじめていた。


 人間の精神は肉体に影響を与える。ストレスから胃に穴が開いてしまっ
たり、医薬品と信じさせて小麦粉を与えると病気が改善したりする。
同じような事がテレパシストやサイコメトラーにもありえる。あまりに
強い思念波は、ジャスミンの精神だけでなく肉体にまで影響を及ぼすのだ。
 ジャスミンはアリエナイザーの思念波から、アリエナイザーの犯罪を
認識していた。拉致、監禁、人身売買。様々な惑星から「メス」を連れ
去り、調教して好事家に高値で売りつける。殺人に次ぐ凶悪犯罪だ。
 (だめ・・・だめっ!)
 ジャスミンは機械を握り締めたままぶんぶんと頭を振って、脳裏に浮
かぶイメージを振り払おうとした。しかし、思念波は止まらない。
 ジャスミンは叩き込まれるイメージの中で捕らえられ、犯され、快楽
に喘いでいた。
 (嫌っ・・・こんな・・・)
 それはジャスミン本人の意思なのか、外部から与えられたイメージな
のか区別することは不可能だった。
 (あぁっ・・・)
 ジャスミンの肉体がぴくんと反応する。頬が火照り、しっとりと全身
が汗み、そして女性の反応を示し始めていた。


 淫惨なイメージが脳裏に次々とフラッシュする。
 自ら秘唇をなぞり、とろとろとあふれる蜜を見せつけるようにオナニー
している姿をじっと見られながら感じている。
 四つんばいにされ、目隠しをされ、背後から犯されながら嬌声を上げている。
 命令され、男のモノを頬張るとそれだけでじんじんと股間が疼き、
背骨を快感が駆け上がる。
 衆人環視のもと、ぎりぎりまで我慢させられた後の放尿と同時にエク
スタシーが全身を痺れさせる。
 自ら腰を振り、組み敷いた男のモノをきゅうきゅうと締め付け、射精
の感覚が子宮口に叩きつけられると同時に失神するような絶頂に溺れる。
 縛られ、弱いままにされたバイブレータに焦らされて思わず男根を求
めて淫語を叫ぶ。
 どのイメージも、実際にそうされているような、そうしているような
快感を感じるほどリアリティを持っていた。単なる情報伝達装置でしか
ないはずの装置が、テレパシーとサイコメトリー能力を兼ね備えたジャ
スミンには強力な洗脳装置として働いたのだ。
 ジャスミンの全身から汗が吹き出す。淫らな欲望が精神を溢れさせ、
肉体に対してより強烈に影響しはじめる。


 (や・・・私・・・)
 S.P.Dの刑事だ。そのプライドがジャスミンをかろうじて支えている。
次々と浮かび上がる淫らな欲望を必死に押さえようとするその精神力は
凄まじいものだった。しかし、その強い精神力が逆にジャスミンを追い
込んでもいた。簡単に屈服してしまえば、握り締めた小さな装置を投げ
出してしまえただろう。なまじ耐えようとしてしまったがために、ジャ
スミンは長時間に渡って淫靡な思念波にさらされることになってしまっ
たのだ。
 「んぁ・・ぁあぁっ!!」
 背筋を反り返らせ、ジャスミンは思念波に犯されて絶頂を迎えた。
 制服の股間はすでに大きなシミを作り、膝はガクガクと揺れていた。
 強烈な快感が全身をびくんびくんと大きく痙攣させ、ジャスミンはそ
のまま崩れ落ちて失神してしまった。


 「あ・・・やだ・・・」
 どれくらい時間が経ったのだろうか。ようやくジャスミンが目を覚ま
したとき、あの小さな機械は調査室のテーブルに投げ出されていた。
 体を起こそうとして、ジャスミンは下着の不快感に気づいた。あれか
らそんなに時間は経っていないのだろう、ジャスミンの秘部を覆う布は
じっとりと湿り気を含み、両の乳房は熱を持って張りを増しながら乳首
を硬く押し上げていた。
 ジャスミンは自分に何が起きたのかを理解した。脳裏にあの強烈な
イメージがフラッシュバックする。
 ピクン、と体が反応した。深層心理にまで刻み込まれた淫らな欲望が
ジャスミンをじわじわと侵食していたのだ。
 テーブルに手をついてようやく立ち上がると、秘壷に溜まっていた
愛液が再び下着に染み出していく。その感覚がまたジャスミンに甘い感
覚を与えていく。
 そこにはもうあのジャスミンはいなかった。
 性欲に支配され、服従の喜びを植え付けられ、快楽に溺れた女。
 ぎゅっと右手で左の乳房を握り、左手を股間に這わせるジャスミン。
思わず熱い吐息がふうっと唇を割って出る。
 ジャスミンは、今度は間違いなく自分の意志で快楽を求め始めた。

 おわり



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