【ロリも】ハーレムな小説を書くスレ【熟女も】 12P

387 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:25:57 ID:E2lUUxSG
 日常なんて幻想だ。
 平和なんて虚像だ。
 平穏なんて幻覚だ。

 戦争もない国に生まれて、世界と自分のあいだに明確な線を引いて、彼岸の火事を眺めながら熱いお茶を飲むよう
な人間は、そうしていてもいいからもっと幸せを感じてほしい。
 つまり二ヶ月前の俺は、もっと幸せを感じるべきなのだ。
 少なくとも満足くらいは感じなければ、二ヶ月後の俺、つまりいまの俺が浮かばれない。

 あの頃はよかった。
 なんとか入った三流大学よりもバイトを優先し、別に将来したいことがあるわけでもないのに貯金して、相手がい
るわけでもないのに貯まったら結婚資金にしようなんて考えていたあの頃は、とても幸せだった。

 変化のない日常。すばらしい。
 昨日と同じ今日。文句なしだ。
 退屈に覆われた世界。どこに不満がある。

 それに比べ、いまはどうだろう。
 たった二ヶ月前のことが、まるで幼い頃の記憶じみて思える。

 ああまったく、なんで、こんなことになってしまったのか。
 俺がなにをしたというのか。
 なにもしなかったから、いけなかったのか。

「……くそう、腹立ってきた」
「相手に?」
「自分に。二ヶ月前の俺を一発殴りたい。んでなでなでしてやりたい」
「変態ナルシスト」
「ふたりとも、静かに。もう来る」

 コンテナの影から頭だけ出して確認すると、倉庫の入り口にちょうどふたり分の人影が見えた。
 逆光で、顔はわからない。
 しかしふたりとも片腕を上げていて、手首より上には、L字のシルエット。

388 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:27:45 ID:E2lUUxSG

「……あれ、拳銃じゃ、ねえよな?」

 ははは、まさか、そんなバカな。

「銀製の拳銃だろう。まったく、鬱陶しい」

 鬱陶しいで済む問題なのか。

「銀製って嫌ね、ちょっと痛いから」

 銀製じゃなくても痛いよ。
 っていうか死ぬよ。

「……俺、逃げてもいい?」
「ダメ」
「入り口はあそこだけだ」

 紅い目をしてさっそく戦闘態勢に入ったふたりは、がたがたぶるぶるしている俺にはまるで取り合ってくれない。
 この二ヶ月で知ったことだが、ふたりはタイプこそ違えど、同程度に好戦的だ。
 そしてこれまた最近知ったことで、倉庫の入り口でいつでも射撃できるように構えている相手方も好戦的。

 好戦的な奴と好戦的な奴が、お互い敵同士という状況で出会ったなら、どうなるか。
 想像するまでもない。

「そこにいるのはわかっている。大人しく出てこい、吸血鬼の子よ」

 入り口の境界捜査官だとか対吸血鬼組織だとかの手先が言う。
 それに対して自称俺のボディーガードであるふたりは、

「政府の犬に渡してたまるか」
「これはあたしのものなんだからねっ」

 紅い目を光らせ、躊躇なくコンテナの陰を飛び出しいく。

「あ、おい――」

 危ないぞ、と手を伸ばしかけたが、とたんに聞こえてきた銃声に身体がすくんで、ふたりに届くまでもなく諦める。
 あとは、格好悪いことこの上ないが、コンテナの陰で震えることしかできなかった。

 時折聞こえてくる銃声や悲鳴や雄叫びを背に、俺はやはり、思うのだった。
 この状況の根元である親父のバカ野郎、と。

389 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:29:30 ID:E2lUUxSG
     ◇



「なあ、早く手当しろよ」
「その必要はない。放っておけばすぐに治る」
「だからそういう問題じゃねえんだって――くそ、見せろよ」

 無理やり羽矢の腕をとり、赤く染まったシャツの袖をまくり上げる。
 血だらけの白い肌に、一瞬の吐き気。
 もちろん抑え込む。

 さらに袖を上げると白い肌に二、三センチの黒い穴が空いていた。
 血は、そこから流れ出ていた。

「ひどいな、これ。気持ち悪ぃ……」
「だから、別に治療の必要は――」
「とりあえず止血か。縄……なんかねえよなあ。しょうがない」

 映画かアニメで見たまま、自分の服の袖を歯と腕で切り裂く。
 傷口は肘のあたりだったから、肩の下で止血した。
 本当は消毒をして包帯を巻けばいいのだろうが、そんなものはどこを探してもないので、仕方なくもう片方の袖も
裂いて包帯代わりにした。

「よし、これで完成。他に痛いところは?」
「ない」

 銀の拳銃で撃たれたというのに、羽矢は少しも痛がる様子がない。
 しかし二ヶ月の付き合いで極端なやせ我慢派だということを知っていたので、一応他に血が出ていないかだけ確認
し、今度は彩加に向き直る。

 一見して血塗れな羽矢とは違い、彩加は外見的な怪我はないように見える。
 あえて言うなら、精神的に不安定――有り体に言って不機嫌だというくらい。

「……あの、彩加さん? なんで怒ってんだ」
「べっつにー。誰かさんは羽矢には優しいんだなーと思っただけですけど?」
「怪我人なんだから、当たり前だろ」
「あたしのほうなんか全然見ないで羽矢のほう行っちゃったくせに」
「なんだ、どっか痛いのか?」
「胸が痛い」
「胸?」

390 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:30:35 ID:E2lUUxSG

 羽矢のソレに比べて、少し……いや、かなり、ずいぶん、めちゃくちゃ控えめなソレを凝視してみる。
 とりあえず、白いブラウスは汚れていない。
 ただ打ち身という可能性はあるから、安心はできないのだが。

「……よし、見せてみろ」
「へ?」
「痛いんだろ? 見えてみろ」
「い、いや、別に痛いわけじゃ――」
「いまさら遠慮すんなって。ガマンは身体に悪いんだから、ほら」

 まさかこんな展開に、とか、死ねよ鈍感バカめ、とか、いろいろ呟きながらもじもじする彩加。

「そんなに痛いのか? なら俺じゃどうしようもないから、早く病院に――」
「む、むぅ……この、朴念仁っ」
「ぼくねん……? 何人だよ、中国の人か? つか、痛いんだったら早く――」
「それはもういいの! 痛くないわよ、胸なんかっ」

 自分で痛いって言ったくせに。

「……まあ、痛くないならいいけどさ。羽矢も、他に痛いところがあったら早く言えよ」
「ん……大丈夫だ」
「彩加も大丈夫だな?」
「大丈夫っ」

 まあ、とりあえず、これで一段階、ということか。

「……それにしても、毎日これじゃあ体力が保たねえな」

 広い倉庫の真ん中に寝そべるふたつの影を見ながら、ぼんやり呟く。
 本当に銀加工がされた拳銃はすでに回収している。
 倒れているふたりも昏倒しているだけで、死んではいない。
 紅い目のおふたりさんは殺る気満々だったが、お願いして、なんとかやめてもらった。
 いくら正義の味方のつもりでも、殺してしまったら悪の手先だ。

 というかそもそも、倒れている彼らは、悪者ではない。
 アニメ的に言うならむしろ正義の味方。
 悪の吸血鬼を倒しにきた、勇敢な隊員ということになる。


391 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:31:16 ID:E2lUUxSG
 そしてこちらは完全な悪役。
 鋭い八重歯を持つ吸血鬼ふたりに、世界最凶(らしい)吸血鬼を父に持つ、吸血鬼ハーフ。
 もし舞台の下でお子さまが見ていたなら、絶対に俺たちが悪の組織だと思うだろう。

「体力が保たないって、あんた、なんにもしてないくせに」
「まあ、たしかに晴乃は震えていただけだな」

 拳銃を持つ相手に素手で戦いを挑み、しかも余裕で勝ってしまったふたりはなぜか俺よりも元気そうな表情で腕を
組んでいる。

「う、うるさいな、俺はおまえらみたいに規格外じゃねえんだよ」
「吸血鬼としては規格外のくせに」
「うっ……」
「人間としても若干けた外れだな、女に守られるとは」
「ぐっ……」
「しかも夜になったら夜になったでこれまたヘタれだし」
「むっ……」
「そのあたりも人間的ではないな、据え膳喰わぬはなんとやら」
「なっ……」
「なによ、なにか反論でもあるの?」
「ね、ねえよ! おまえらの言うとおりだよ、ああもうっ」

 吸血鬼として規格外とか、人間としてもどうかとか、そういうのはいい。
 そのあたりは若干自覚している。

 しかしこと夜に関しては言われたくなかった。
 男は、女が思う以上にデリケートな生き物だ。
 短いだのヘタだの早いだの言われたら一生モノの傷を負ってしまうほど、デリケートなのだ。
 そのあたりをこの吸血鬼どもはわかっていない。

「悔しいの?」

 ふふん、と鼻で笑いながら、俺のほうが長身にも関わらずなぜか俺を見下ろす彩加。

「悔しいんだったら、ここでやってみる?」
「――は?」
「ああ、それはいいな。わたしも少し血を流したから、補給したい」
「いや、おまえら、ちょっと――」
「羽矢、後ろから押さえて」
「ん、任せろ」

392 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:32:41 ID:E2lUUxSG
 脱兎のごとく、という形容詞そのままに俺は横飛びで逃げ出した。
 しかし相手はなにからナニまで規格外の吸血鬼。
 着地したところで後ろから捕まれ、あえなく御用。

「いやだ、やめてくれ、ああっ、そこは触っちゃ――」
「よいではないか、よいではないか」
「うむうむ」

 戦闘狂のふたりは、なぜか戦闘時よりも楽しそうに俺の服を剥いでいく。
 もちろん俺は見栄も恥も捨てて全力で抵抗するが、両手は羽矢に押さえられ、両足は腰から彩加に押さえられ、
まったく効果はない。

 彩加は舌なめずりしながら頬を赤くし、
 羽矢は無表情だが時折よだれをすすりながら、
 本当に楽しそうに、シャツのボタンを外していく。

 で。
 あれよあれよという間に、素っ裸。

「大丈夫、天井の染みを数えているあいだに終わるから」

 とは俺の腰からベルトを抜き取りながら呟かれた彩加さんのお言葉。

「どうせなら楽しまないと損だぞ」

 とは細い指で俺の胸を撫でながら呟かれた羽矢さんのお言葉。

「ああもうどうにでもなれっ」

 とは頭の中でなにかが切れてしまった晴乃さんの独り言。

 たぶん人が理性と呼ぶものが切れる「ぷつり」という音に「カン」というゴングが重なったのは幻聴ではなかった。

     ◇

「あぁん……だめぇ、おっぱいはだめなのぉ――」
「でも、揉まねえとおっきくなんないかもよ?」

 などと言いつつ、胸とはあんまり関係のない先端の小さなつぼみを指ではじく。

「んんっ!」

393 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:33:33 ID:E2lUUxSG
 申し訳程度に膨らんだ胸を手のひらに当てながら、色素の薄い先端を指で挟む。
 それだけで彩加は気持ちよく跳ねてくれるのだが、何度もやっていると飽きるので、そのうち指先で摘んだりした
くなるわけで。
 そうすると敏感な彩加は、

「ひゃあっ」

 とかわいい声を上げてくれるわけで。
 髪の毛を大きく振りながら乱れる彩加はなんだかとてつもなく魅力的で、思わずぽろりと呟いてしまう。

「かわいいなあ、ホントに」
「――っ! な、ななな、なによ、ヘタれのくせにっ」
「ほう、俺がヘタれだというのか。いや、いつもの俺がヘタれなのは認めよう。だが今日の俺は違うぜ?」

 そもそも、いつもなぜか手を縛られながらとか、疲れ切って指一本動かせないときだとかに来るから、自然とヘタ
れな反応しか返せないわけで、普段の俺は決してヘタれではない。
 とくに、夜の俺は。
 自分で言うのもアレだけれども。

「ふ、ふん、あんたの下手くそな前戯なんかで感じるわけ――」
「じゃあ遠慮なく、いただきます」

 目の前で「イート・ミー!」とばかりに揺れているピンク色のつぼみを口に含む。

「んんーっ!」

 そうしていないと声が漏れるのか、手を口に当てて目を閉じる彩加。
 俺はそれを見上げながら、舌を動かす。

「んっ!」

 びくり、と彩加の身体が跳ねるが、気にせず舌で何度もソコの形をなぞる。
 胸に対して大きめのソレはすぐに勃起し、余計に愛撫しやすくなるのだが、それによって感度が落ちることはない
ようで。

「あぁんっ! あっ、あっ、あぁっ――」

 なんというか、別に彩加の胸を愛撫していて自分が気持ちよくなることはないのだけれど、どうしてもやめられな
い快感がある。
 自分の一挙一動に反応する彩加から目が離せない。
 できればいつまでもこうしていたかったが、そういうわけにもいかないので、そろそろ空いている手を彩加の腰へ
伸ばした。

394 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:35:29 ID:E2lUUxSG
「あっ――」

 一瞬、驚いたような声。
 そして指が触れ、

「んんっ!」

 ひときわ大きな反応。
 そこはもう完全に受け入れ態勢が整っていた。

 ただ、なぜかソコの暖かさでもうひとりの存在を思い出して、やっと彩加から視線を外す。
 俺の上に乗っている彩加から、少し左。
 突如反撃を開始した俺をぼんやり見ている、巨乳の子。

「……ごめんな、羽矢」
「いや、別に」

 とか言いつつ怒っていることは明らかだった。
 無表情の中にもどことなく怒りを湛えた羽矢を強引に抱き寄せ、唇に触れる。

「ん――

 あとはもう夢中だった。
 とても片手には収まりきらない胸に触れて、喜ばせたいというよりはその感触に酔いしれて。

「あ――晴乃、そこ、気持ちいい――」

 羽矢のさりげない親切に感謝しつつ俺は胸に顔を近づけ、何度も、何カ所も口づけする。

 人よりもずっと白い肌。
 柔らかい肌。
 とても吸血鬼とは思えない。

 だから、ひとりの女の子として、羽矢も彩加も楽しませたかった。

 ただ、意気込みはあっても身体がついていかないこともよくあるわけで。

 羽矢の包容力満点な胸に夢中になっていると、それまでまったく無防備に放置されていた俺の大事な大事な息子が、
強すぎる力でぎゅっと握られる。

「い――」

395 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:36:44 ID:E2lUUxSG
 驚いて顔を上げると、そこには涙目で怒るひとりの女の子。

「ふ、ふんっ、羽矢の胸がそんなに好きなの? このマザコン男っ」
「ご、ごめん、すっかり忘れて――」
「むきー! 忘れてとか言うなー!」
「だからごめんって――な?」

 羽矢を片腕で抱いたまま彩加も抱き寄せて、キスをする。
 でもなぜか泣いてしまったので、涙を指で拭ってやってから、さてどうしよう。

 俺の愚息はひとりしかいない。
 相手はふたり。

「……よし」

 決めた。

「彩加、ここに寝て」
「ん――」

 脱がされたシャツを地面に引き、そこへ彩加を寝かせ、上から覆い被さる。
 羽矢へは目でちょっと待ってくれと合図しておいた。
 通じたかはわからないが。

 白いシャツの上で恥ずかしそうに身体を隠す彩加は、おそらく無意識なのだろうが、その仕草ひとつひとつが誘っ
ているように見えて仕方がない。

「痛かったら言えよ。俺、慣れてないから」
「い、痛くないようにしなさいよっ」
「努力はするよ」
「あ――」

 軽く指先で胸に触れて、そろそろと腹を這い、下半身までたどり着く。
 下着はすでに脱いでいた。

「み、見ないでよ、見たら殺すから」
「いやもうばっちり見てるけど」
「――し、死ねっ!」
「あとでな」

 いまは忙しいから、と俺は適当に受け流して、彩加の膝を掴む。

396 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:38:21 ID:E2lUUxSG
「力抜いて。これじゃなんか余計に卑猥な感じに見える」
「――っ」

 それでも抵抗があるのか、足はゆっくりとしか開かなかった。
 そして現れる彼女の熱源。

 いつも一方的にやられているだけなので、実はいままでじっくり観察したことは一度もなかった。
 今回こそ女の神秘を見るいいチャンスなのでは、と思ったが、とりあえずそれはガマンして、唾で濡らした指で触
れてみる。

「んん――」

 寒さに震える子猫のような反応をする彩加。
 とりあえず、痛そうではないので安心する。

 彼女のソコは指を濡らす必要がないほど反応していた。
 これならいけそうだなと判断し、俺はソコへ顔を埋めた。

「え、ちょ、ちょっ――あぁんっ!」

 ぺろり、とひと舐め。
 味は、よくわからない。
 きっと俺も興奮している。

「やだ、やだ、やだ、晴乃――」
「手、握ってるだろ。それでも咬んで耐えろ」
「ん――」

 咬んで耐えろ、というのは単なる比喩だったのだが、なにを思ったのか彩加はまじめに俺の指を咬んだ。
 そこはなにしろ吸血鬼。
 痛いどころの話ではなかったが、絶対出血多量だと確信できるほどの深手だったが、でも、ガマンした。
 俺は男の子。
 男の子は、泣いちゃダメ。

「いいな、晴乃の血――」

 左のほうから聞こえてくるそんな声も、聞いちゃダメ。
 俺はなにかをごまかすように一心不乱に舌を動かした。

「んんっ! はあぁあ――」

397 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:39:15 ID:E2lUUxSG

 そのいちいちに反応する彩加も、ずいぶん汗ばんでいる。
 俺も必死だったし、彩加もたぶん、必死だった。
 そしてその必死さは報われた。

「やあ――ダメ、もうダメぇ、いっちゃう、いっちゃうよ、晴乃っ――!」

 俺の名前を呼んでひときわ身体を震わせると、彼女は身体中の力を抜いて大きく息を吐いた。
 自分のよだれなのか彼女のソレなのかどちらかかの汗なのかよくわからなかったが、どれにしてもあまり不快さは
感じなかった。

 ただエチケットとして彩加の寝ころぶシャツの裾で拭って、頭を撫でながら彩加に口づけする。

「大丈夫か、痛いところは?」
「胸が――痛い」
「じゃあちょっと休んでろ、あとでさすってやるから」
「ん――わかった」

 妙に素直な彩加を寝かしつけ、やっと羽矢のほうを向くと、羽矢はまたしても拗ねていた。
 脱いでいたシャツを着て、若干視線を外しながら、

「晴乃がロリコンだとは知らなかったな」

 などと呟くくらい、ご機嫌ななめだった。
 おそらく言葉で挽回するのは無理だろうと判断し、俺はさっそく羽矢を抱きしめる。

 俺の筋肉もない貧相な胸に、羽矢の筋肉ではあり得ない柔らかい胸が当たる。
 それだけで少し幸せな気分になれた。
 羽矢もそれは同じらしく、薄い笑顔を浮かべて顔を近づけてくる。

 俺は唇を強く噛み、舌の上で鉄の味しかしない気持ち悪い液体をため込んでから、羽矢を受け入れた。

「――――」

 羽矢は予想外の味に一瞬驚いたあと、今度ははっきりとわかる笑顔を浮かべる。
 舌の動きでありがとうと呟いているのがわかった。
 俺もどういたしましてと返して、手をゆっくり動かす。

「ん――」

 唇の隙間から声が漏れるが、羽矢の舌は俺の口内で血の在処を探し出して丹念に舐め取っていた。

398 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:40:29 ID:E2lUUxSG
 羽矢の胸は本当に気持ちよくて、放っておけばいつまでも触っていそうだったので、理性を動員して――いやこの
場合欲望を抑える欲望ということになるのかもしれないが――手を少しずつ下へずらしていく。
 その動きに気づいた羽矢は自分から少し足を広げて受け入れる準備をしてくれた。

 俺が指がそこへたどり着くと、羽矢は少し口を離し、

「あまり時間もかけられないから、もう入れて構わないよ」
「ん――そっか、ごめんな」
「謝る必要はどこにもない」
「じゃあ、ありがとう」
「どういたしまして」

 少し笑い合って、やっと愚息をそこへ収める。

「んぁ――」

 つらいのか、快感なのか、わかりづらい羽矢の反応。
 しかし不安を感じる前に微笑んでくれるので、俺はそれに甘えて腰を動かした。

「あぁ――んっ――はぁ――」

 羽矢の反応は控えめだが、腰を入れるたびに胸が揺れ、羽矢の中も積極的に俺のものを受け入れている。

 なんというか、控えめな表現を使っても、とんでもなく気持ちよかった。
 ガマンなんて、とてもできない。

 それでもなんとか、羽矢が少しでも喜んでくれるように、とがんばった結果、挿入から八分。

「あぁあ――」

 快感というよりは、どことなく安心に近いような声で、羽矢は俺の息子から放たれた白い子供たちを受け取れてく
れた。
 そして、にこりと、微笑んでくれる。

「気持ちよかったよ、晴乃」
「だったら、俺もよかった。つかおまえの中が気持ちよすぎだ」

 どちらともなくまた笑って、羽矢の腕をとって抱き起こしたところで、背後からの冷たい声。

「そんなに羽矢の中は気持ちよかったのね、晴乃」

399 :無題 ◆MFi1XRZQyw :2007/11/08(木) 01:41:36 ID:E2lUUxSG
 ぎぎぎ、と擬音がつくくらいぎこちない仕草で振り返ると、そこには素っ裸で腰に手を当てている女の子がひとり。
 表情は当然、怒り。

「あたしには入れてくれなかったくせに、羽矢には入れて、しかも気持ちよかったなんて笑うんだ?」
「い、いや、それはな、俺なりにどっちも気持ちよくさせてあげたいという思いでだな――」
「あたしには口だけなのに、羽矢にはちゃんと入れたんだ?」
「お、落ち着け彩加」
「これが落ち着いていられますかー!」

 入れなさい、いますぐ入れなさい、と女の子にあるまじきことを言い放つ彩加。
 それを後ろで笑う羽矢。

 俺はもうどうしていいのかわからず、ただおろおろしながら、やはり思うのだった。

 日常なんて幻想だ。
 平和なんて虚像だ。
 平穏なんて幻覚だ。

 でも、幸せは、真実だ。

 ただ、少しばかりそれは、犠牲を伴ったりもするのだけれど。

 ――end?




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