【みんな】ハーレムな小説を書くスレ【仲良く】 10P

712 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:35:02 ID:/Z0naZYQ

毎日、暑い日が続きますね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
俺はアイスばっか食ってます。もーバリバリです。シャリシャリです。

友人連中のように部活に入っていない俺は、春からこっちバイト三昧で、懐には大金がジャラジャラ入っていたりする。
本当は夏休みに爆遊するための資金だったのだけど、一緒に遊ぶはずだった友人どもがふざけたことに全て予定キャンセル。
野球部の友人は入ったばかりの野球部が何の冗談か甲子園行き、サッカー部は急遽地獄合宿。
他にも突然海外旅行とか、青春18切符がどうとか、色々と。みんな事故ってしまえ。
俺自身もどこかへ行くのもいいけど、一人で行って楽しい場所などそうそうなく、ただ毎日バイトで稼いだ金で──アイスを食っとります。

今年は夏休みに入った頃から30℃超のガンガン暑い日が続き、扇風機しかない家の中になど留まっちゃあいらんねーのである。暑死ぬ。
共に遊ぶ相手もいないが、こっそり中学のときの担任と談合して(アイス二箱で)、監視員代わりに誰も来ねー中学校のプールにたむろすることを許されたのである。
いーのか公務員。俺はありがたいが。
そして今日も、午前中からずっとプールサイドでアイスを食い、気が向きゃ泳ぐの繰り返し。いい御身分だな、自分事ながら。

持ってきたクーラーボックスには、ガリガリ君にパピコにスイカバー、雪見だいふくにMOW、ホームランバーに赤城しぐれに……と、しこたま放り込んである。

最初は部活の監督をしている俺の中学時代の馴染みの先生どもがアイスをたかりに来て、俺が食うために買ったアイスを山ほど貪り食っていった。
だがその件は、クーラーボックス以外に職員室にアイス身御供を置くことで何とか解決。
グラウンドを使う部活の顧問が、隣り合ったプールに直接アィス托鉢に来る以外は、全て俺の腹に入る。
しかし、何でここの水泳部活動していないんだ?

俺は自分で持ち込んだビーチチェアに寝そべり、ビーチパラソルの下でクーラーボックスから取り出したガリガリ君を、ソーダ味コーラ味一度に開ける。ゴ−ジャス。


すると、開けた袋がぼふん、と爆発するように広がり、そこから二人の少女が飛び出した。

ぱんぱかぱーん。
「おめでとうございます! この夏、一番に百本のガリガリ君を食べたアイス大好き人間のあなたに!」
「私たちアイスの妖精が賞品を贈呈……」

コーラ味の方から飛び出した日焼けで褐色の肌に旧スク水、浮き輪を持った少女がクラッカーを鳴らす。
ソーダ味から飛び出した新スク水に水泳ゴーグルの少女は、その手に賞状か何かを持っている。

「感謝状……あなたは今年に入り、ん……百本の……」
日差しが暑いのかさりげなくパラソルの影に入ってきた二人。新スクの少女が、何事もないように賞状を読み上げ始める。
「と言うわけで〜、感謝の印に、何か差し上げますよ?」
旧スクの少女はそう言うと、新スクの少女が差し出していた感謝状を俺に渡してきた。

あっけに取られる俺を尻目に、二人の少女は俺のビーチチェアににじり寄ってくる。


713 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:35:51 ID:/Z0naZYQ

「えーと」
俺は二人を指差し、言葉を淀ます。
「私はガリガリ君コーラ味の妖精なので、コーラと呼んでください」
「私はガリガリ君ソーダ味の妖精。……ソーダ」
二人がそれぞれ名乗る。
「コーラに、ソーダね」
確認して、改めて日焼け肌で元気っぽいコーラと、色白でクールっぽいソーダに、言いかけた言葉を継ぐ。

「俺はアイスが食いたいので、邪魔はしないで下さい」

「非道いッ!?」
「不思議現象は無視」
派手目にリアクションするコーラと、ポーズだけそれを真似てショックっぽい振りをするソーダ。ソーダは素直クールというやつだろうか?
「お願いします。ガリガリ君は今日はもうないんだよー」
そして、それらを放っといて、頭を下げる俺。

「うわー……頭下げられましたよ……どうするソーダ?」
「んー……」
ソーダが俺の上をにじにじと移動して、ビーチチェアの下に置いておいたクーラーボックスに手を伸ばす。

「パピコスイカバー、パピコ雪見だいふくMOW、スイカバー赤城しぐれパピコパピコ……」
ソーダがクーラーボックスの中身を確かめると、そこへコーラも寄っていって中を覗き込む。
「うわー、本当にもうガリガリ君がないんですねー。おにーさん裏切り者?」
「今日はもうガリガリ君は10本食っとるわい。単に君らのが最後だったの」
「うーん、裏切り者どころか凄いイイ人? むしろあなたがガリガリ君」
コーラが感心したようにウンウン頷く。クーラーボックスの中身を見ていたソーダが俺の手を握り、
「……おにーさん、そんなに……ガリガリ君……食べたいの?」
無表情のままながら可愛らしく聞くので、俺は、
「もちろん。俺はとてもガリガりたい君なのだ」
と、答える。
「ふーん……」
それを聞いて、少し考えるコーラ。ソーダは少しだけ迷うようなそぶりを見せ、

──俺にキスをしてきた。それも口の中に舌を絡めてくるようなヤツである。

俺にとっちゃ初めてのキスの味は──ん? ……キスの味は、ガリガリ君ソーダ味だ……。

「私たちはアイスの妖精だから、舐めるとちゃんとアイスの味がするんですよ?」

コーラはそう言って──今度は自分も俺にキスして来た。



714 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:36:32 ID:/Z0naZYQ
「うわー……何か不思議な感じだ」
「気持ち……良くない?」
「いや、すげーイイ感じ」
「ならイイじゃないですかー……♪」
俺の寝そべるビーチチェアに、両脇から抱きつくように二人のアイスの妖精も乗っている。
アイスの妖精の抱き心地というのは不可思議なもので、アイスのようにひんやり冷たくもあれば、人肌のように心地良くもある。
もにゃもにゃした氷を抱いているようでもあり、そこには体温も感じられたりする。しかも、その冷たさに不快さは感じられないのがまた凄いところだ。

二人はスク水をはだけ、少し固くなってきているちっちゃな乳首とかペタ胸とか、ぷっくらした股間のところなんかを使い、俺の身体を揉み、擦り、愛撫する。
二本の舌は俺の唇に這い、舌に絡み、顔や首筋を嘗め回す。
スクール水着が良く似合う姿なのに、俺に舌を差し出すその表情には驚くほどの官能と淫靡が溢れているのだ。

「私たちアイスの妖精はァ……アイス好きな人であればあるほど気持ちよくなれるんですよォ……?」
「おにーさん……私たち、美味しい? 気持ちよくて、分からない……」

妖精たちが歓喜に満ちた表情で囁いてくる。わき腹の辺りに当たっている彼女らの股間は、既に熱気に融かされたかのようにビショビショだ。
俺が二人を少し強めに抱き寄せてやると、二人は「あン♪」「んッ……」と恥ずかしそうに呻く。

「おにーさん……私たち妖精は、私達を呼び出す資格を持った人間が現れるたびに、新しく、生まれてくるの……」
「つまりィ……私たちは正真正銘ハツモノで、しかもあなたのものってことなんですよ……♪」

二人はそう言って身を起こし、水着の股間のクロッチ部分をめくって見せる。
そこはまさにアイスが融け出すように、滾々と冷たい愛液を湧き出させていた。

「さぁ、アイス大好きのおにーさん♪」
「融けちゃう前に、私達を食べて──」

パラソルの下、夏の日差しから隠れるように、アイスの袋から現れた妖精二人は、涼しげな眼差しで俺を誘惑した──。



715 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:37:11 ID:/Z0naZYQ

「あッ────────────!!」

少しだけ固めの抵抗を突き抜け、コーラの小さな膣は俺の侵入を受け入れた。

「んッ……! んッ……! んぃぃぃッ……!」
俺の下で小さな身体が跳ねる。
ブルブルと震えながら目はつぶっておらず、まるで痛みだけではない何かに耐えているようだ。
「だ、大丈夫か?」
俺は挿入したまま動かずに、ぴくぴく俺にしがみついているコーラの顔を覗き込む。
「…………お」
「お?」

「おにーさん、あ……あニャた、そ、相当の、ア、アイしゅ好きでしゅね……?」

コーラがやっとのように俺に視線を合わせ言う。気付くと、結合部からプシュぅぅぅぅぅ……と液体が噴き出している。舐めればコーラ味がするに違いない。
「ど、どうしたんだ」
「私たちアイしゅの妖精は、アイしゅ好きな人であるほど気持ちイイって……言ったじゃないでしゅかァ……」

言って、コーラは傍らでドキドキしながら見守っているソーダに顔を向ける。いまだ、身体の痙攣は止まらないまま。

「しゅ……しゅごいよこの人ォ……い、イキまくり♪」

コーラは一際大きく痙攣し、また股間から液体を噴き出した。
「おにーさん……もー、はぅ、私はダメです……イ、イキまくりの融けまくりです……お好きに動いちゃってください……♪」
そう言うと、もうコーラは意識が朦朧としてしまっているようで、快感に身を任せてただただ痙攣と潮吹きを続ける。
俺がソーダのほうを見ると、コーラを見守っていた彼女と目が合い──彼女はおそるおそるコクリと頷いた。

それを見た俺が腰をパン! と叩きつけると、コーラは「ふぇェェェェェェェェェ〜……!」と大きく啼きながら、また激しく潮を噴き出した。



716 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:37:49 ID:/Z0naZYQ
「う〜……納得イキませんよォ〜……」

コーラが俺にしがみついたまま不満げに唸る。
反対側にしがみついたソーダはすっかり満足げな表情で、俺にメロメロといった感じにポ〜ッと俺を見ている。

結局俺はコーラを完全ノックアウトした後、ソーダも同様にトロトロになるほど抱いた。それも二回。
コーラが怒っているのはどうもその辺らしく、何故自分は一回でソーダは二回なんだ、ということらしい。
俺は顔の前に立てた人差し指を、昔の何とか言う特撮ヒーローみたいにちっちっち、と振って見せる。
「……『お前さん日本じゃ二番目だ』?」
「俺は5.5:4.5でソーダ派だ」
「納得イかねーぃ!」
いきり立つコーラ。ソーダがそんな俺を見て「カッコいい……」とか呟くのを見て、「騙されてるよ!」とまた騒ぐ。

「とりあえずアイス食おう」
俺が言い出してクーラーボックスに手を伸ばすと、ソーダとコーラが二人がかりでそれを止めた。
「他のアイスを食おうってんですか?」
「……浮気者」
拗ねたような顔で言う二人。しかしだね。
「あのね、君らは食べちゃったけど、実際は食べられないでしょ」
「む、オヤジギャグですか」
「複雑怪奇」
「俺はとにかく、ちゃんとアイスが食べたいの」
ごねる二人を尻目に、俺はクーラーボックスの中から適当なアイスを三つ取り出す。

「君らも食うでしょ?」
「うわ、侮辱ですよ。私ら、ガリガリ君の妖精ですよ?」
「シャーベット系のほうが好き」
そう言いながらも、二人ともきっちりスイカバーと雪見だいふくを受け取る。

「ではいただーく」
「いただきまーす」
「ます」

そういって揃ってパッケージを開けた瞬間。


717 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:38:36 ID:/Z0naZYQ

ぱんぱかぱーん。
『おめでとうございまーす!』

『あなたはこの夏一番に!』
「百個のMOWを!」
「百本のスイカバーを!」
「百組の雪見だいふくを!」
『食べ……て…………』

牛柄のぱっつんレオタード、スイカ模様の三角ビキニ、赤い浴衣を着た女の人の三人は、尻切れトンボに台詞を途切れさせた。

「コーラとソーダの開けた分は、俺の分で換算されるらしいな」

「っていうかどれだけアイス食ってんですか!?」
冷静沈着な俺の分析に、コーラが茶々を(もしくはツッコミを)入れる。
「え? だって俺、今年夏だけで、アイスに10万以上使ってるよ?」
「猛者!?」
「カッコいい……」
「騙されてるよ!!」
コーラが暴れる。

「あのー……私らはどうしたらいいんでしょうか?」
出てきたばかりのMOW、スイカバー、雪見だいふくの妖精が困ったように言う。

「んー……っていうか、君らはいつまでここにいられるの?」

俺が訊くと、牛柄ぱっつんレオタードのボインちゃん妖精が答える。
「一応、夏が終わって皆さんアイスを食べなくなると、自然にアイスの国に戻るってことらしいですけど……」

「でも、俺、冬も普通にアイス食うよ? コタツに入って」
「え……じゃあ、私たちはどうしましょう?」
困る妖精たちに、てててと近寄ってソーダが言う。

「このおにーさん、凄く素敵な人だし、一緒にいればいいと思う」
まぁ、アイス食ってるだけですが。
三人は、先に出てきたコーラとソーダを見る

718 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:39:18 ID:/Z0naZYQ

ソーダとコーラは二人とも一見ただのスク水姿だが、股間からはたっぷりの精液を溢れさせ、お漏らしをしたように身体中が愛液に塗れている。
ゴクリと喉を鳴らすMOWたち三人。

「あ、あのー……わ、私たちも、いていいんでしょうか?」
顔は真っ赤。それもそのはず。
至極柔らかそうなナイスバディのMOWの妖精。
スイカップと言いたげな、爆乳のスイカバーの妖精。
和風しっとり系美少女の雪見だいふくの妖精。
三人とも俺のために生まれたての、正真正銘ハツモノちゃんなのだ。

すでに女になった余裕か、コーラが俺にしがみついて見せながらこれ見よがしに言う。
「不本意だけど。このおにーさんに抱かれて、幸せになれないアイスの妖精はいないですよ?」
見た目だけなら年上の三人に対し、物怖じのかけらも見せない。
反対側にしがみついたソーダもコクコク頷く。
俺は膝をついてソーダとコーラに高さを合わせ、抱き寄せてキスをしてやる。目線はMOWたち三人のまま。

MOW、スイカバー、雪見だいふくの三人の妖精は、おそるおそるながら俺に擦り寄ってきた。



719 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:40:08 ID:/Z0naZYQ

プールサイドに甲羅干しのように横たわって(アイスの妖精なのにとけないのか?)、コーラ・ソーダ含め八人のアイスの妖精が満足気にしている。
「すごいですね……こんなに気持ちいいものとは……」
「いや、このおにーさんが特別なんだと思うし」
「蕩けちゃいそうなのに、融けないとはこれいかに」
「おっさんか。幸せになったでしょ?」
「なった……幸せ……♪」
「……カッコいい」
精液やら何やらに塗れたまま、口々に俺を褒める。照れるけど、こいつらみんなアイスなんだよなー。
俺はMOWたち三人の後、新たに他のアイスも開けてみた。
アホな話、開けたアイス全種類から妖精が出て来る。
ホームランバーからは短パンに野球のユニホームの女の子、パピコからはゴス系双子ちゃん。そして。

この赤城しぐれが最後の一種類である。
少しの躊躇の後、俺は小豆味のにくいヤツの袋を開けた。

ぱんぱかぱーん。
「あなたはこの夏百本の赤城しぐれを……」

「THE・ガッツ!?」
赤城しぐれから出てきたのは、背が高く筋肉隆々の、土方焼けの眩しい女の人であった。

「はぁ〜、あんた派手にやったねェ」
赤城しぐれの妖精しぐれさん(仮)が廻りに横たわった他のアイスの妖精達を見回しながら言った。
「あんたよっぽど、アイスの神様に愛されてるんだね……」
呟きながら俺に近寄ってきて、しなだれかかる。
「……私もいいかい?」
俺はしぐれさん(仮)を抱き寄せる。

「実は赤城しぐれの妖精は、もっと別のイメージだと思ってたんですけどねぇ……」
「へぇ……どんなだい? 和服の女でも出てくると思ったかい?」
俺が呟くと、からかうようにしぐれさん(仮)が言う。
俺は照れたふうに答える。



「赤城前・農林水産──」

ゴ リ ィ ィ ッ !!


失言とベアハッグにより肋骨を折った俺は、入院中アイスに困ることはなかったと言う。
折った本人もちゃっかり居座ったと言う。


720 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 01:40:41 ID:/Z0naZYQ

おまけ。

プールサイドで妖精達みんなと戯れている(こいつら水に入っても融けない)と、俺のプール使用許可を出した昔の担任の女教師が現れた。
足元にぞろぞろと、ちっちゃい六つ子の女の子を連れている。

「お前から盗んでピノを食ってたら、アイスの妖精とやらが出てきたんだが」

「どんだけ盗んだんだよ!?」

ピノは一口サイズ六個入りのアイスである。

734 :アイス美味いよ ◆eUGz.uKlsw :2007/08/13(月) 08:00:59 ID:/Z0naZYQ
病院の中庭、俺の車椅子を押すのは、俺のアバラを一気に四本折り、さらに四本にひびを入れた本人である。
小豆味のアイス、赤城しぐれの妖精──しぐれさん(本人確認を取り、正式に『仮』が取れた)である。

「うー、だから悪かったってばさー」

いや、折れた肋骨が内臓に傷つけて、一時はヤバかったんですよ? 歩くと俺、泣いちゃうので車椅子なのである。
「アレはおにーさんの失言だと思いますよ?」
傍らを歩くガリガリ君コーラの妖精──コーラが、むしろ諭すように言う。反対側を歩く同じくソーダの妖精ソーダもコクコク頷く。
「……気にしてなんてないやい」
……いや、本当ですよ? この涙はアバラが痛むからですよ?

他の妖精連中に一万円渡してアイスの買出しを頼み(多分自分達のアイスしか買ってこないだろうが)、俺は病院の中庭でアイスタイムである。
「アイス食べたいなら言ってくれればいいのに……」
そう言ってしぐれさんが歩を止め、俺にキスをしてくる。さわやかな小豆の味が口の中に広がる。両脇のコーラとソーダもキスをしたそうだ。
「いや、ちょいと趣向を変えたいんだ」
病室の冷蔵庫(冷凍庫)の中にはもうアイスのストックがなく、これは今ある最後のストックである。

レディーボーデン。バニラとストロベリーの半分半分のやつだ。

俺はアイスは一人食いするタイプなのだが、機嫌を直した証拠にしぐれさんにこれをあーんとかやってみようと思う。
「やだよー、照れるじゃないか」とか言って、こう、ばしーんとかはたかれたら、俺、死ぬかもしれんが。
俺は後ろのしぐれさんをふいと見上げ──いてて、骨に響く。
ちょっと拗ねたような表情のしぐれさんを見上げて、ぺかりとレディーボーデンの蓋を開けた。


レディーボーデンの妖精は、病院よりも背の高い赤と銀のボディースーツを身につけた光の巨人な女の子でした。


「おにーさん、レディーボーデンも百個食べたんですか」
「あなたは百個のレディーボーデンを……」とか言ってる光の巨人を尻目に、コーラが、むしろ奇特な目で、俺を見ていたと言う。
まぁ、ちゃんと顔が見えてて、可愛いのが分かってるのが救いだ。あとは縮むといい。縮んで。

俺それでもこの夏一度も下ったり壊れたりしていない腹に讃嘆の声を送りたい。
ひょっとしてアイスの神様にでも取り憑依かれてんのかしら。




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