【みんな】ハーレムな小説を書くスレ【仲良く】 10P

269 :名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 01:03:01 ID:EmhRakpG
>>262(初回投稿を評して)
言い回しがちょっと堅すぎる気がした。もう少しその辺りを…って、まあこれに関しては慣れだと思うので、色々と今後書きながら試してみてほしいと思う。
続きに期待。これからも頑張って。

287 :『偉そうなこと言っておいて、自分は出来ていません。』:2007/07/28(土) 03:13:06 ID:uu0Fs42z
>>269



「まぁ、掛けたまえ」

差し込む強い夕日に、部屋の主である宇宙人、メトロン星人の身体もオレンジに染め上げられていた。
そして、彼に招きあげられたもう一人の宇宙人、ウルトラセブンの身体をも、夕日は分け隔てなく同じ色に染め上げる。



古いアパートの一室、畳の敷かれたその部屋には、一膳の卓袱台がおかれ、彼、メトロン星人はセブンとそれを挟んで座っていた。



「ウルトラセブン、私は君に、言いたいことがある」

メトロン星人が、身体のいくつかの発光器官を鮮やかに明滅させながら、僅かに空気を振るわせ、この星の言語で語りかけた。

「言い回しが固いのも、それをあえて通していけば、面白みを産む技法にもなり得るのだと言うことを」

彼の言葉を、この星を護る光の巨人、セブンが静かに返す。

「しかし、まさに慣れぬ初心者が、無自覚に使い続ければ、ただ単調にしかならない」




288 :『偉そうなこと言っておいて、自分は出来ていません。』:2007/07/28(土) 03:13:50 ID:uu0Fs42z

セブンは、目の前の宇宙人から、僅かに視線を落とし、卓袱台の上を彷徨わせた。
それは、己の過去を振り返る、彼の所作なのかもしれない。
そしてメトロン星人は、セブンのその言葉に、緩やかに手を差し上げ、諭すように言った。


「それは、本人がいつ、そのことに気が付くかだよ」


遠い宇宙の果てからやってきた宇宙人二人、その異星の地にて、ここに住む生命のことを想う。

「文章のリズム、それが大事なのだ」

メトロンの言った言葉に、セブンは深く頷いた。

「自分の書く、自分の個性とも言うべき文章のリズム、それを得ることさえ出来れば・・・」

返されたメトロンも、それに深く頷いて応じた。

「そうだ。そして、その個性を信じて、丁寧に作品を作ることが大事なのだ。
 自分が書いたものを、何度も読み返し、時には音読し、己のセンスにおいて気に喰わぬ部分を直し、一つのSSを作り上げる。
 この星の住民は、それが出来る生命なのだ」

メトロン星人は、セブンにそう語った。

しばしの間、二人の宇宙人の間を沈黙が支配する。
窓から差し込むどぎつい夕日も、まだ夜の闇へと変わるには猶予がある。
そして、セブンが沈黙を破り、口を開いた。

「ところで、最近読んだコミックスなんだが、『森乃さんちの婿事情』というやつが存外面白くてな」

膝に置いていた手を卓袱台に載せ、一冊の漫画本を差し出す。
メトロン星人はその本を、細かい作業の不得手な両手を上手く使ってぱらぱらとながし読みをした。
そして僅かに身を乗り出すセブンに対して、メトロン星人はやや冷ややかに返した。

「ふむ。たしかに、ヒロインの数は3人、幼馴染とその姉、そしてその母親だ。これはスタンダードな親子丼ハーレムのスタンダードだといえるだろう」

彼は続ける。

「だが、基本的にヒロイン達は、主人公を独占したいと想っているのだから、ギスギスとはいかないまでも、仲良く、とはならない。いずれは・・・」

メトロンの言葉に、セブンは、す、と掌を差し上げ、まて、と続きを遮った。

「最後は打ち切りなのだ。だから、誰も脱落しない」

そしてセブンは、楽しそうに、この作品を評したのだ。



「この主人公とヒロイン達ならば、たとえ最後に誰か一人と結婚しても、このハーレム関係は続く」



そう思わせる、楽しさがあるのさ、と。


END OF TEXT

289 :『偉そうなこと言っておいて、自分は出来ていません。』:2007/07/28(土) 03:14:57 ID:uu0Fs42z





メトロン星人が、セブンに突き返された小説『真田十勇姫!』をさみしそうに懐にしまったあと、は、と何かに気が付いた。

「ふむ。我々がハーレムについて論じている隙にも、新たなSSが続々と投下されたようだ」

彼から借りた本日の収穫物『ごてんばチアリーダーズ』をほくほくと仕舞いながら、セブンもそのことに気付いたようだ。

「やはり侮れないな、ここは。 お二方とも、頑張れ!」





「だが、極力スレはsageたまえ!」

そういってメトロンは、卓袱台を返した。




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