【一夫】ハーレムな小説を書くスレ【多妻】 9P

259 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:14:43 ID:XfgcFROF
 勇者九十九、盗賊退治編

「ちっ、結構数が多いな」

 三日月浮かぶ夜空の下、街道から外れた山中で、俺は茂みの中に潜んで遠くの洞窟を見張っていた。
 まだ日の高いころから一人で茂みの中で観察しているが、出入りする男達は2、30人はいそうだ。
 この洞窟は、最近街道で暴れまわっている盗賊団の根城である。
 入り口にはいかにも盗賊ですという風体の男が二人、左右に立って見張っている。

 俺の名はナイティ・ナイン。伝説の勇者…を目指して修行中の見習い勇者である。
 俺は街道わきの山中に盗賊退治にやってきたのだ。

「よし、そろそろ行くか。頼むよ」
『はい主様。風の精よ、主の身を覆い、その姿を消し去れ』

 俺が背中に声をかけると、誰も居ないのに、頭の中に女性の声が響いて呪文を唱えた。
 声の主は背中のマントだ。
 美しい緑色のマントで、金で縁取りされた翠の宝玉の留め具が右肩に光っている。
 これはかつて勇者も使ったという伝説のマントであり、知恵ある宝具という最高級のマジックアイテムとして知られている。
 
 この伝説のマントは別名、エルフのマントとも呼ばれる魔法のマントだ。
 エルフとは森と水と風の妖精で、このマントはその一つである風の精霊の加護を得る魔法を使える。
 飛来する矢を逸らす《風の鎧》に落下による衝撃を緩和する《浮遊》どんな土地でも何時でも快適!マントの内側の温度を操る《空調》などなど。
 ぶっちゃけこの《空調》が一番便利で、火山の熱気を防ぎ、吹雪きの山では暖かく身を包んでくれて大変ありがたかった。
 特に砂漠では昼は鉄をも溶かす灼熱、夜は骨まで凍える極寒、の二極の温度差さえも快適に過ごせて、もはやマントが無い生活など考えられない程だ。

 そして今使ったのが姿を透明にするという《不可視》だ。
 これさえあれば、美女の寝室や公衆浴場の女湯にさえ入り込めるという男の浪漫的究極魔法の一つなのだが、生憎とマントは堅物で口煩いのだ。
 そんなことを頼めば『私の力は主様の勇者としての使命に用いられるものです!覗きにつかうなんて言語道断ですっ!』と怒られるのが目に見えている。
 まあ、ぷりぷりという表現が似合う顔で怒った顔も素敵だよ、と激しく下半身に響く説教なので大好きなのだが。
 閑話休題。


260 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:16:10 ID:XfgcFROF
 さて、姿も消した事だし、まずは見張りの二人組を倒すとするか。
『主よ、私が参ろうか』
「いや、まだ見つかってないし、休んでていいよ」
『…わかった。だが、出番の時は遠慮なく言うがいい』
 少し残念そうな声で丁寧に答えたのは腰に下げた伝説の勇者の剣だ。
 別名、光の剣といえば、この大陸の住人なら子供でも知ってる御伽噺にも登場する伝説の剣だ。
 この剣も知恵を持つ剣であり、王に忠誠を誓う騎士のように俺に忠義を尽くしてくれる頼りになる剣だ。
 外見は美しい装飾の施された鞘に、鍔と柄頭にも流麗な彫り、鍔の中央に虹色に輝く宝玉が埋め込まれている。
 普通に使っても切れ味抜群の名剣で、さらに魔法を使えば遠くの敵を斬る《飛剣》や魔法の威力を刀身に上乗せする《強化》もできる。
 この《強化》の際に刀身は光り輝く純白の魔力に覆われるために光の剣と呼ばれ、その威力は鋼の剣を縦に斬ることができる程だ。
 そして奥義として一時的に俺の体を操る《憑依》の魔法が使える。
 俺も剣士としてそれなりに腕が立つのだが、それよりはるかに腕の立つ超一流の達人の技を振るう事ができる。
 その強さはまさに伝説級なのだが『私が剣を振るのは最後の手だ。私の主に相応しいよう剣の腕を磨いてもらいたい』と諭されているので封印中だ。
 現在は伝説級の腕前になるために日々、自分の帯剣に音声で修行をつけてもらっている。

「さて、今回は君に頼むよ」
『…わかっタ』

 俺が腰のベルトから抜いたのは掌サイズの一本の短剣だ。
 長さは柄が握りこぶし一つ分に刃が同じくらいという短剣で、ほんの少し湾曲した刀身は刃までもが墨のように黒く、重心は鋭い切っ先のほうにある。
 別名、闇夜の黒猫などと呼ばれ、全体的にスレンダーでほとんど凹凸が無い鍔に猫目石の宝玉が埋め込まれている。
 これが伝説の勇者の投擲用の短剣、これもまた知恵をもつ短剣である。
 舌足らずな感じの小声で話す言葉数の少ない奴だが、こういう潜入する場合には頼りになる。
 秘められた魔法も闇属性で、音を消し去る《無音》に、その刀身が闇に消える《闇行》、空間から光を消し去る《暗幕》などだ。
 どう見ても暗殺用で勇者が使ってよいのかとも思うが実際便利なので気にしない。
 しかもこの伝説の短剣、意外な事にわりと幼い性格をしてて、冗談などを素直に信じる一面もあったりする。

 黒い短剣を握り締めた俺は、姿を消したまま忍び足でゆっくりと洞窟の見張りに近づいていく。
 姿は消せても音や匂いは消せないし(マントの使う魔法に音消しもあるのだが二重使用は負担が大きい)それでも勘のいい奴や気配に鋭い凄腕には気が付かれてしまう。
 だから今回は少し離れた所まで近づくと、立ち止まって短剣を引っくり返して刃を持つ。

「いくぞ」
『…まかせテ』

 俺は腕を勢いよく水平に振り短剣を投げた。
 まったく音も立てずに短剣が飛んで、途中で半回転するついでに一人目の首筋を切り裂き、そのまま二人目の喉に突き立つ。
 《無音》の魔法の効果で、投げたときの空気を裂く音も、男達の断末魔の悲鳴も、血の吹き出る音も、その体が倒れる音もしない。
 投げるために振った俺の腕が一番大きな音だった程だ。
 マントの風魔法の所有者の音を消す《無音》と違い、短剣の《無音》は斬り付けた相手の立てる音を吸収する闇魔法なのだ。
 俺すげぇ、神業の投擲だろ!と自慢したいところだが、これはもちろん短剣自身が意思によって進路を変えているからである。
 え、そんなことは言わなくてもわかってる?

「さすが、頼りになるな」
『…うン…ごほうビ』
「ああ、仕事が終わったらな」

 短剣を回収して丁寧に血をぬぐいながら話しかけると、小声でそっけないが微妙に嬉しそうに応えてくれた。
 最初の頃は分からなかったが、これは褒められて照れているな。
 言葉数が少なく感情を表に出さない分、可愛いんだよな。

『あ、主様!私も頑張って《不可視》を維持してますよ!』
『うむ、私も主の危機に即座に対応できる用意があるぞ?』
「ああ、二人とも頼りにしてるよ」

 焦ったように自己主張する声と、自信たっぷりに宣言する声が聞こえてきたので、苦笑しながら声を返す。

「さ、仕事を終わらせようか」

 俺は洞窟の内部へと脚を踏み入れた。


261 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:25:30 ID:XfgcFROF

 結局、伝説のマントの《不可視》と伝説の短剣の暗殺で盗賊団は全滅した。
 背後から近づき喉を裂き、投げた短剣は百発百中、姿を消し息を潜めた俺に背を向けた瞬間に心臓を貫く。
 スネェーィク!と俺を称える声が聞こえてきそうな完璧な無音暗殺術で、盗賊団は俺の姿を視認する事無く壊滅しただろう。
 まあ、街道で暴れまわってるとはいえ、この勇者(見習い)ナイティ様の相手ではないということか。
 え?武器が強すぎ?…武器の性能も実力のうちだ。
 伝説の剣は『主の腕を磨く機会が減った』と少し不満そうだった。
 あとで《憑依》を使った「サルでもできる!体で覚える伝説の勇者の剣術!地獄編」がありそう…あれをやるとものすごい筋肉痛になるんでイヤなんだが。

 後のことは後で考えるとして、俺は今洞窟の奥の一角にきている。
 そこはちょっとした部屋のように仕切られていて、盗賊たちが奪った財宝が積まれている。
 金貨や宝石といった金品や、商人から奪ったのだろう木箱、酒樽に燻製やハムにソーセージの保存食。
 それと、その隣に一まとめにされた武具の山があった。
 装飾された高価そうな物から錆でぼろぼろの物、普通に武器屋で売ってるような物まで、盗賊たちが使わなかったものが積まれている。

「あった!これだな」
『うむ、それで間違いない。伝説の盾だ』

 俺が手にしたのは綺麗な装飾が施された円形の盾。
 中央にはきらきら光を反射するようにカットされたダイアの宝玉が輝いている。
 そう、俺がわざわざ盗賊退治なんて引き受けたのは、この伝説の盾のためだ。 
 伝説の剣は伝説オブ伝説、すべての伝説の武具を発見することのできる《探知》の魔法が使えるのだ。
 吟遊詩人が歌う伝説に、勇者が剣を引き抜く、というのがあるのを聞いた事があるだろうか。
 つまり、伝説の剣が資質ある者を選び、それに導かれた者が他の伝説の武具を探し当てて、伝説の勇者となるのだ。
 伝説の剣こそが全ての伝説の武具を統べる一つの剣、ロードオブ伝説なのである。

「よし、これでまた伝説に一歩近づいたぞ!」
『鼻の下延ばしてる暇があれば、さっさと契約しろ』
『また増えるんですか…はっ、主様のためですから我慢しなくちゃ』
『…むゥ』

 苛ついたような拗ねたような声が3つ程あがる。
 いかんいかん、だらしの無い顔になっていたか、キリリと引き締めねば。
 だが、つい揺るんでしまう顔の筋肉が止められない!

「では早速契約を…我が名はナイティ・ナイン、武具に宿りし精霊よ、我が呼び声に応えよ!」

 俺は盾を抱き上げると、その中心の宝玉に口付けた。
 無機物に欲情する変態だと思った奴は手を上げろ!しばくぞコラ。
 宝玉が輝きを増し、空中を漂う光の粒子となり、やがてそれが集まり人の形となる。
 盾を抱いていたはずの俺は、いつの間にか一人の美少女を抱きしめてキスしていた。

『ん…あっ…』

 眠りから目覚めたばかりの彼女は、ぼんやりとした目のままで俺のキスに反応している。
 鼻に抜ける可愛らしい吐息がくすぐったい。
 そのまま舌を伸ばして、彼女の唇をこじあけディープな奴に移行する。

『はっ…んふ…』

 ぎこちなく舌を絡めあい、そのままゆっくりと押し倒して…。

『…んあっ!…な、な、なにするのよっ!』

 彼女の目が光を取り戻し、俺は勢いよく突き飛ばされた。

262 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:30:26 ID:XfgcFROF
 とっくに分かってると思うが、彼女こそが伝説の盾の意思が実体化した姿である。
 資質ある者である俺が呼び出さない限り、封印状態で普通の盾と変わらない。
 そのため伝説の盾だと気が付かずにただの豪華な盾として、盗賊たちが売却目的で略奪、保管していたのだろう。

「なにって契約だろ。ほら、俺勇者(見習い)だし」
『だ、だからって私の許可も無く進めるんじゃないわよ!』

 宝玉と同じく透き通ってキラキラ光を反射する髪を振り乱し、真っ赤になってわめく声が洞窟内にキンキン響いて頭が痛い。

「じゃあ、ヤっていい?」
『な、何いってんのよアンタ!こんな場所でなんて…』

 許可というから聞いたのに、真っ赤になって怒鳴ってる。

「じゃあどうしろって言うんだよ」
『それは…その、もっと手順というか、その…』

 声がだんだんと尻すぼみになり聞き取れない。
 ああ、もうなんだよこの伝説の盾は。
 準備万全でいきり立った俺の股間をどうしてくれる!?

『…ン』

 伝説の盾と向き合っている俺の袖が、くいくいと引っ張られた。

「なんだ?…んむ…むは…」
『んちゅ…まむ…』

 振り向いた俺の唇が小さな唇でふさがれて、短い舌で俺の口内を舐め回してくる。
 キスしながら俺の胸にしがみついているのは褐色の肌を持つ小柄な少女だった。
 舌を絡めながら、右手で柔らかな黒い癖っ毛を撫でて、その隙間から生えている猫のような三角の耳を擽る。
 至近距離で見詰め合う金色の瞳は、普段は縦に長い瞳孔がまん丸に広がっている。
 いつの間にか無意識に腰に回していた左手には、嬉しそうに揺れる尻尾がぴしりと当たる。
 この子は伝説の短剣が人の姿を取った少女で、服というより黒い布を胸と腰に巻いている。
 短剣だからか体も小柄で俺の胸ほどまでしかなく、闇夜の黒猫の名のせいか猫耳猫目に尻尾つきの少女になる。
 すでに契約済みだから、戦闘中や移動中でない時間は勝手に人型になって現れるのだ。
 ちなみに、あくまでも武器の精霊が実体化だから、元の短剣は腰の鞘に入ったままだ。
 
『アンタなにやってんのよー!』
『ずるいぞ。私も我慢しているというのに』
『そうですよ!私だってして欲しいのに!』

 剣とマントの二人はともかく、何故か盾からもしっかり抗議の声が上がった。

『ぷハ…今日はいっぱい頑張っタ…いっぱいごほうビ』

 あー、たしかにそんな約束したな、この猫目でじっと見つめられると弱いんだよなぁ、俺。
 俺の目を見つめながら主張した短剣は、俺の腕の中で振り向いて盾を見ながら宣言した。
 
『…盾がしないなラ…先にすル』
『す、好きにすれば!?私は別にこんなやつどうだって…』

 じっと見つめる短剣の純粋な瞳から逃れるように、盾は視線を逸らす。
 だがその台詞が半分も終わらないうちに、短剣は再び俺の唇を舐め始める。
 短剣は一心不乱で猫まっしぐら、言質を取った瞬間からすでに盾を相手にしていない。


263 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:33:45 ID:XfgcFROF

『では、私も先に貰うとしようか』
『あっ、ずるいです!今日は剣さんよりも私のほうが頑張りましたよ!』

 きらきらと輝きを纏いながら剣とマントもその美しい姿を実体化させた。

『ふむ、たしかに。では先に譲ろう…構わないか?』
『勝手にしなさいよ!私はして欲しいなんて思ってないんだから!』
 
 剣がちらりと盾を見ながら尋ね、盾が即座に怒鳴り返す。
 なんだか俺抜きで勝手に話しがまとまってるんだがいいのか?と思いつつ投剣の薄い胸を揉むというより撫でる。
 まあ俺の腕の中の短剣が布越しにぐりぐりと体全体を擦り付けてくるので正直もう余裕が無いし、このまま流されていっちゃうか。
 小さな体を押し倒して、体に巻かれた布をくるくると剥ぎ取る。
 準備は…万全のようだな、薄い胸の頂はしっかりと硬くなって、無毛の股間は熱く濡れて蒸れている。

「よし、じゃあいくぞ」
『ン…んあ、ああ…ああああア!』

 いきなり小さな亀裂に突込むと、それを小さな体でしっかりと受け止めて悦びの声を上げる。
 はやくも一度登りつめてしまったようだ。
 口の端から流れ落ちる唾液を舐め取りながら、さらに激しく攻め立てる。
 短剣は四肢を絡めて全身で抱きついて、さらに一段ときつく俺のモノを締め付けてきた。

『はァ…んン…んああああああア!』
「く、出すぞ」

 ガリガリッ。

 普段小さな声しかださない短剣が達する声を堪能しながら、たっぷりと精を流し込む。
 可愛くいった彼女にもう一度キスして、満足感あふれる余韻に浸る。
 喘ぎ声の合間に何度も肩に歯型を付けられ、絶頂の時に背中を激しく削られたが気にしない。
 戦闘中より生傷が絶えないのだが、男には耐えねばならんときもある、ちょっと風呂嫌いになりそうだが。


264 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:34:49 ID:XfgcFROF

『短剣、独占は良くないぞ』

 そう言いながら剣が俺に体を押し付けてくる。
 剣の人間の姿は金髪碧眼で、長い髪をポニーテールにした正統派の美人だ。
 長身で鍛えられ引き締まった体だが、出る所は出て女性らしい見事なスタイルをしている。
 人前で姿を現すときは女騎士といった軽鎧を装備しているが、今は鎧下に着るアンダーウェアのみの姿だ。
 この下着は鎧の稼動部に皮膚を挟むのを防ぐ、太陽光で加熱した金属が皮膚を焼くのを遮る、攻撃を受けた際の衝撃を緩和する、という実用一点張りのものだ。
 機能性重視の厚い生地で作られた素っ気無いデザインだが、それが抜群のスタイルをさらに引き立てるコントラストになっている。

『だ、だメ…まだ…たりなイ』

 短剣は顔を上気させ、猫目を潤ませながら剣に抗議する。
 彼女たちは魔力が減少すると、精を求めて性的欲求不満になってしまう。
 今日は盗賊たちを全て短剣で片付けたから、それだけ飢えにも似た渇望が強くなっているのだろう。

『承知している。少し手伝うだけだ』

 剣はそう言って短剣と繋がったままの俺を押し倒して騎乗位に動かす。
 野暮な下着を脱ぎ去り、豊かな胸を投剣の背後に押し付けてぴったりと抱きついた。

『さあ、気が済むまでいくといい』

 剣は投剣の背後から猫耳に息を吹きかけながら手を胸や股間に這わせる。
 短剣は一際大きく喘ぎ、股間の締め付けがぎゅっと強くなる。
 おーい剣さん、あまり短剣をいじめるなよ。
 たぶん俺の傷の心配もあるんだろう、こういう剣の気配りには非常に助かっている。

『主様は私が手伝いますね』

 そしてマントが仰向けの俺の上に華奢な細い体を乗せて、大きく柔らかい胸を押し付けてくる。
 エルフのマントとも呼ばれる彼女は、エルフのように尖った三角の耳をしている。
 新緑の草木を思わせる緑色の髪は腰よりも長くマントのように広がり、青い瞳は森の中の泉のようだ。
 彼女は普段はゆったりとした草木染の黄緑色をしたローブ姿だが、今はレースのネグリジェが彼女の体を透かして見せている。
 隠してるのに隙間から見えるのが非常にエロい。
 俺の胸板でつぶれて形を変える乳房を感じながら、口付けを交しあう。
 深いキスでなく啄ばむように短く、音を立てて唇の感触を楽しむ。
 その間も短剣は体を弄ばれており、剣に背後から拘束されて激しく揺り動かされている。

「今日も激しくなりそうだな」

 俺は短剣の熱さを体の中心で感じながら、剣が作り出す波の心地よい揺れに身を任せ、強く抱きしめたマントの大きな胸に顔をうずめた。



265 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:37:42 ID:XfgcFROF

*****

『ああっ!主様っ!私もう、もう!』
「ああ、いっていいぞ!」
『あ、ああ、あん、ああああ!』

 腰の揺れに合わせて声が途切れて踊り、大きな胸が躍動する。
 仰向けで喘ぐ彼女の体の下で、長い髪がまるで草原のように広がっている。
 2回目の精をマントの華奢な体を折れそうなほどに抱きしめて、その最奥に放出する。
 十二分に満足したのか、マントはぐったりとしたまま小さな寝息を立て始めた。
 その隣には、あれから計3回ほど注ぎ込まれてお腹一杯という短剣が、いろいろな液でぐちゃぐちゃの下半身を晒したまま眠っている。
 剣は先ほどまで俺と一緒にマントの体を攻め立てていて全身を火照らせている。

「さて、あとは剣か」
『いや、その前にだ』 

 彼女はずっとサポートに回っていて、未だに達していないはずだ。
 すでに体の興奮は最高潮のはずなのだが、それでも洞窟の片隅に居るもう一人を見た。
 そう、もともと今日の目的であったはずの伝説の盾である。
 首筋まで真っ赤に染まった顔で、視線を逸らすたびに二つに結んだガラス細工のように透明な髪が銀色に輝きながら揺れる。
 貴族の令嬢のような豪華な服で、俺が見た瞬間にぱっと手を背後に隠す。
 おいおい、その前は手をどこにやってたのかな?
 胸あたりに皺がくっきりと残ってるし、スカートの前あたりが湿って変色してるんだが。

『な、なによ』
『それでいいのか?』
『す、好きにすればいいじゃない!』
『ふむ。私が先で本当にいいのか?いくら主が豪の者とはいえ、あと1回程で限界』

 え、たしかにきついといえばきついが、別に限度というわけじゃ。
 そう声に出そうとした寸前に剣の物言いたげにじっと見つめる瞳と、あからさまに狼狽しだした盾の姿にピンときた。

「うーん、たしかにもう一回くらいが限度だなぁ」
『そうであろう。では主よ、先に私を抱いてくれるか』
『え…あ…』
「そうだなぁ、でも今日の目的を果たしてないしなぁ」
『しかし、本人にその気が無いのであれば致し方ないであろう?』
『う…その…』
「そうかー、無理矢理するのは駄目だし仕方ないか」

 剣と俺は二人でわざとらしくちらちらと盾の方を見ながら会話する。

『ま・・待ちなさいよ』

 それに追い詰められたのか、ついにこれまで不動だった盾が動いた。

『どうしてもって言うなら、その。け、契約してあげてもいいわよ』
「…いやぁ、無理強いはできないよ。契約ってのはお互いの合意だし」
『い、嫌って言ってるわけじゃないのよ。だから、その…』

 あさっての方向を見ながらぼそぼそと話す盾を、俺はついついさらに焦らしてしまった。
 う−ん、なんかこういじめてみたいという欲求が湧き上がってしまう。
 忠義を尽くしてくれる剣に、真面目なマント、素直な短剣だから、いつもストレートだったからな。
 こんなサド気が自分の中にあったとは新発見だ。

266 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:40:12 ID:XfgcFROF

『主よ、その辺りで許してやれ。先に彼女を…』
「う…そうだな。盾、お前を抱くぞ、いいな」
『…うん』

 思いの他素直な承諾に、反射的に飛び掛って押し倒す。
 涙目の盾を押し倒した俺の息子は、いつのまにかギンギンに復活していた。

『ちょ、ちょっと、やめなさいよ!急になにを…』
「なんだ、やめていいのか?」

 俺が意地悪く尋ねて動きを止めて見せただけで、彼女はすぐに大人しくなる。
 俺の両手は盾の両手首を掴んで拘束し、口で彼女の顔や胸を蹂躙する。
 嫌がるように体を捩る仕草や抗議の声さえも、それは抵抗ではなく劣情を掻き立てるスパイスに過ぎない。
 ええい、服が邪魔だ。

『きゃああ!な、何するのよ!』

 隣で控えている剣に目で合図をすると、盾の胸元から一気に下腹部まで服を引きちぎった。
 さすが相棒、一番付き合いが長いだけあって心得てるな。
 裂け目から覗く乳房を貪り、舐めまわし、その頂点に噛み付く。
 ほどよい大きさの瑞々しい双丘の弾力を口中で味わう。

『いたっ!噛んじゃだめっ!』

 そんな悲鳴にも耳を貸さず、股を割り両足の間に腰を入れ、悶える女を押さえつける。
 胸を思う存分に楽しんで、拘束した彼女の両手を持ち上げて、剣を見る。
 すかさず剣は、俺に代わって盾の手首を掴んで拘束する。
 俺は盾の体を裏返し、膝を立たせて這わせると、スカートを腰までめくり上げる。

『な、なにする気よ』

 膝をついて尻を突き出し濡れた下着が目の前に晒される。
 盾は必死でもがこうとしているが、両腕は剣に拘束されて、腰は俺ががっちりと掴んでいる。
 そのまま純白の下着をべろりと膝上まで引き下ろして、自分の股間の物を割れ目に押し付ける。
 自分で慰めた結果か、それともこの仕打ちに興奮したのか、湯気が立ちそうなまでに熱く濡れて解れている。

『あああ、入っちゃうう!』

 ゆっくりと腰を突き出すと、彼女の背がびくりと震えて、その後はぴくりともせずに俺を素直に受け入れていく。 
 俺は彼女の背に覆いかぶさるように密着して、胸を握りつぶすかのように掴み、その先を指先で押しつぶす。
 そのまま後ろから獣のように激しく揺さぶり続け、それは二人が果てるまで止まらなかった。


  



267 :勇者九十九:2007/06/16(土) 23:41:58 ID:XfgcFROF
『あああ、いくっ、いっちゃううう!』

 それから欲望の赴くままに存分に犯した。
 バックから二人同時に達した後、押し倒して口付けしながら優しく正常位で一回、そのまま抱きかかえ密着して対面座位で濃厚に一回。
 さらに騎乗位で激しく突上げて、今はぐったりと抱き合いながら横になって熱したガラス細工のように互いに絡み合いながら溶けている。
 疲れ果てぼんやりした意識の中で抱きしめた盾の温もりが離れていくのに気づいた。
 人肌恋しくて手を伸ばすと、指先が温かい温もりを捕らえ、逆にがっちりと掴まれて抱きしめられた。
 あれ?目を開けると爽やかな笑みを浮かべた伝説の剣が美しい体で迫っていた。
 騎乗位というより、これはマウントポジションですか!?
 押し退けられた盾は隣で熱に浮かされたような表情で、力なくごろりと倒れている。

『さて、次は私の番だな』
「ゑ、ナニヲオッシャルノデスカ!?」
『そういう約束だっただろう。先に、と』

 ちょ、ま。たしかに上のほうでそう言ってますが。

「もう体力的にも限界なんですけど」
『そんな軟弱な男に我が主は務まらんぞ』

 そういうと伝説の剣は濃厚に口付けしてきた。
 鼻腔を極上の女の香りが擽り、体の前面に鍛え上げられた肢体が押し付けられる。
 体力的にもう限界のはずなのに、伝説の剣の美貌の威力は凄まじく伝説の不死鳥のように俺の股間が蘇った。
 ていうかむしろ、蝋燭の最後の輝き?

『さあ、いくぞ』
「あああ!や、やめてぇぇぇ!」

 極上の美酒に酔ったかのような喜悦の笑みを浮かべて腰を振り続ける伝説の剣を見上げながら、俺の意識は快楽の荒波に飲み込まれて途絶えた。 

 勇者(見習い)ナイティ・ナイン。
 こうして未熟な彼は今日もまた死線の上を彷徨い続ける。
 勇者として一人前になり、伝説の剣を使いこなせる日は遥か遠い。

 THE END 



350 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:00:44 ID:h/iVNIxZ
勇者九十九・常闇の大森林編

「くそ、きりがないぞ!」

 木陰からわらわらと沸いてくる、子供ほどの大きさの人影たち。
 粘土で作った人の顔を床に落としたかのような潰れた醜い顔、乾いてひび割れた泥のような荒れた肌。
 大陸のどこにでも生息しているモンスター、ゴブリンである。 

 俺の名はナイティ・ナイン。伝説の勇者…となるべく修行中の戦士である。
 昼だというのに暗く深い森の中で、俺はゴブリンどもを相手に奮戦していた。
 今日はこの常闇の大森林と呼ばれる、まともな人なら近寄らないモンスターの巣として有名な森にきている。
 俺が剣を振るたびにゴブリンが倒れていくのだが、それと同じ数が沸いてくるのだ。
 一人前の戦士である俺にとってゴブリンはザコで、苦戦はしないがいい加減にうんざりして来た。

『主よ、焦るな。落ち着け』
「お、おう。そうだな」

 落ち着いた声をかけてくるのは右手に握る伝説の剣だ。
 澄んだハスキーボイスが心に染み込み、俺の頭が冷静さを取り戻していく。
 別名、光の剣とも呼ばれ、すぱすぱと殆ど抵抗無くゴブリンどもを切り捨てていく。
 はっきりいってゴブリン相手に使うのがもったいないほどの威力だ。 

 ゴブリンどもの動きは野生のサル程度だ。
 群れで連携を取り道具を使う程度の知恵もあり、ちんけな武具で武装し、離れた奴は投石や弓矢で攻撃してくる。
 もっとも、そんな貧相な飛び道具は利かないが。

『そんな攻撃では私の《風の鎧》は貫けませんよ!』

 小石や矢は、俺の周囲で不自然に軌道を曲げて逸れていく。
 声を出したのは俺が羽織っている伝説のマントである。
 マントが使った恒常型の防御魔法《風の鎧》の効果持続中は、こんな飛び道具は完全に無効化できる。
 目の前のゴブリンだけを相手すればいいので、囲まれた状況では心強い。



351 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:01:39 ID:h/iVNIxZ

『おかしいな』
「なにがだ?」

 伝説の剣の呟きに、俺はゴブリンたちを圧倒しながら応えた。

『ゴブリンは臆病なものだ。これだけの力を見せ付ければ逃げ出すものなのだ』
「ああ、そういえばそうだな。この森が奴らの巣だから必死なんじゃないか?」
『わからん。こやつらを操る上位者がいるかもしれん』

 誰かに命令されて俺たちの邪魔をしているってことか。
 野生の獣は面子やプライドを気にせずに、勝ち目が無いときはさっさと逃げるからな。
 
『警告、右前方距離50に高魔力反応。魔矢による狙撃と予想されます。マスター、防御を!』
「なにっ。頼むっ、盾!」
『まっかせなさいっ!』

 冷静な早口ではきはきと告げられる物騒な内容に、左手の盾を右側に掲げる。

『《斥力盾》!我が主に仇なす力を退けよ!』 

 威勢のいい声と共に、左手の円形盾の前の景色が透明なガラス越しのようにわずかに歪む。
 その直後、高速で飛来した矢が落雷のような轟音と魔力の光を撒き散らしながら歪みに衝突して弾け飛ぶ。
 おそらく《風の鎧》の防御力だけでは、防ぎきれないだろう。

「うぉ、なんて威力だ」
『ふふん、まあ私のガード程じゃないけどね』

 左手の盾が自慢げに勝ち誇る。
 この伝説の盾は《斥力》の属性を持ち、力に反発する魔力の障壁を作り出し如何なる攻撃をも退ける。
 剣や弓矢といった直接物理攻撃は勿論、魔法さえも弾き飛ばし、さらには不定形の雷や炎さえも遮断する。
  
「ああ、助かったよ」
『べ、別にアンタのためじゃないわよ!そう、使用者に怪我なんてされたら伝説の盾の名に傷がつくからよ!《風の鎧》だけだったら大怪我だもんね!』
『な!あなたの《斥力盾》は一秒も持続しない燃費の悪さじゃないですか!私の《風の鎧》はもぷう一時間以上も主様を守護し続けているのですよ!』
「あーあ、二人とも喧嘩はやめて」

 性格の不一致からか、この盾とマントの二人は口喧嘩が多い。
 盾が照れ隠しに憎まれ口をたたき、真面目なマントはそれを流せずいちいち反論するんだ。
 絶大な防御力を誇るが瞬間的にしか維持できない《斥力の盾》と、長時間持続するが一定以上の力は防げない《風の鎧》。
 どちらも一長一短で、状況にあわせて使ってるから、両方とも必要なんだけどな。



352 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:03:55 ID:h/iVNIxZ


『狙撃主の位置は補足できたか?』
『ロストしました。射撃直後に気配を消し樹上を高速で移動していると思われます』
『そうか、障害物が多すぎるか』
『肯定です。この森の中では射撃直前まで補足は困難です』

 背中と左手の間ですっかり日常茶飯事となった伝説の戦いが繰り広げられる中、冷静に戦況分析する二つの冷静な声がある。
 一つは右手の伝説の剣、そしてもう一つが俺の頭を覆う伝説の兜だ。
 兜の額部分には宝玉が嵌め込まれており、まるで目玉のようにも見える。
 別名もズバリ三眼の兜、第三の眼を持つ者は全てを捉えあらゆる事象を見通すという伝説を象ったものだ。
 索敵能力に特化し、生体反応や魔力反応を捕らえる高性能な知恵ある兜だ。
 例え俺が眠っているときでさえ周囲を警戒してくれて、手に入れて以来野営の時でも安心して熟睡できるようになった。
 ちなみに温度差を色で見分ける《温度視覚》、望遠鏡のような《視力拡大》、物質を透かして見る《透過視》という様々な視力を所有者に付与する魔法も使える。
 もちろん俺は大都市で《透過視》を使うように頼んだのだが、なんと兜は何の疑問も挟まずにすんなりと魔法をかけてくれた。
 男の夢と浪漫を具現化したすばらしい性能を存分に堪能しようとしたのだが、剣には本気で呆れられ、マントには涙目で説教され、盾には罵詈雑言と共に軽蔑され、短剣にはそんなに見たいのならと服を脱がれた。
 非常に情けなくひたすら謝り倒した後、世間知らずで一般常識のが無い兜を矯正しようと奮闘しているが未だ効果は無い。

 まあその話はおいといて、常に冷静沈着で情報収集と報告をこなす兜と、優秀な武人である剣とのコンビネーションは抜群だ。
 兜が情報官で剣が司令官という完璧なホットラインが形成されている。
 え、おれ?司令官の命令を疑うことなく遂行する実行部隊だな。
 情報や判断が間違っていれば、真っ先にその命を散らすってとこだ。

「あの射手がこのゴブリンどもに命令してるってことか」
『うむ。雑魚で足止めし、遠距離から狙撃。単純だが厄介だ』

 そう思って改めてゴブリンどもをよく見れば、その表情は必死だ。
 戦って死ぬのも怖いが、逃げればもっと恐ろしいことが待っているという追い詰められた顔だろう。
 ちぇ、なんだかやりにくいなぁ。

「どうする?」
『そうだな。一撃を防御、次弾がくるまでの隙に制圧というのが定石だな』
「よし、それでいこう」

 これほど強力な魔矢ならば溜めも大きいはずだから、距離を詰めての接近戦に持ち込めば負けないだろう。
 即座に対応できるように腰を落として狙撃に備える。


353 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:05:14 ID:h/iVNIxZ

『魔力反応感知』
「盾、準備はいいか?」
『もっちろんよ!方向は?』
『左方向、距離50』

 兜の声に従い再び盾を掲げる。
 轟音と衝撃、先ほどと同じように《斥力盾》が矢を防ぐ。
 よし、このまま一気に反撃をと駆け出そうとした時、珍しく焦ったように兜が叫んだ。

『目標に高魔力反応!次弾きます!』
「なに!」
『連射だと!?』

 あの威力の魔矢には溜めがかかるという常識的な判断によって意表をつかれた。
 矢の形は速さのあまりにぼやけて影しか見えなかっが、勘任せで剣を叩きつける。
 一瞬の閃光、そして轟音と共に左脇腹に激痛が走り、脇腹がごっそりと抉られていた。
 俺の鎧を紙の様に貫くとはとんでもない威力、この鎧は伝説の鎧…ではなく武具屋で買える鋼の鎧である。
 剣で弾いたというより、矢が剣に当たったという感じでぎりぎり軌道をずらすことができた。
 さもなければ、間違いなく胸の中央に大穴が開いて心臓が消し飛んでいただろう。
 
「くぅぅ」
『主様!すぐに手当てを!』
『ご、ごめんなさい…私が防げなかったせいで…』

 激痛が走り思わず膝をつく。
 マントが動き、傷口に張り付くようにして少しでも出血を抑えようとしている。
 普段は勝気な盾の声が弱々しく震えているのが可愛いなぁと、こんな状況でも思ってしまうのは馬鹿な男の性だろうか。

「ふふふ、梃子摺らせてくれたわね」
『ダークエルフか!』

 樹上の枝から声をかけてきたのは、エルフのような長い耳と青白い肌を持ち銀色の髪をなびかせている女性のダークエルフだった。
 森の妖精といわれるエルフと同じような姿形で、魔法と弓の扱いに長けた高レベルの魔法戦士として知られている種族だ。
 その手に持つ黒塗りの弓は銀色に輝く弦が張られ、魔法の力が込められバチバチと雷光を纏う矢をつがえて此方を狙っている。
 胸や肩、腰回りを覆う銀色の鎧が放つ青白い輝きが、それが強力な魔法の鎧であると教えてくれる。

「よくやったわね、下がっていいわよ」

 ダークエルフの声に従ってゴブリン達はまるで女王を崇める騎士団のように動く。
 くそっ、こいつらは恐怖じゃなくて忠誠で従ってたのか、同情して損した。
 ゴブリンどもの性別は分からんが、ほぼ確実に同じ男だと確信できた。
 あのキツイ眼で鞭の似合いそうなクールビューティーの前にはひれ伏すのが男ってもんだろ?
 そこには種の壁を越え男というアニマに記録された共通点があるのだ。え、違う?
 
「なかなか腕が立つようだったけど、このネリス様の前に現れるとは運が無かったわね」
「いや、貴方のような美女が出迎えてくれたんだ、俺は運が良い」

 勝ち誇るダークエルフの美女に対して、俺はにやりと笑って見せた。


354 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:06:02 ID:h/iVNIxZ

「はぁ!」

 気合と共に右手の伝説の剣を下から上に振り抜くと、その軌跡にそって光の斬撃が飛翔する。
 伝説の剣の持つ魔法の力の一つである《飛剣》で、これは魔力そのものを放出する無詠唱の技術に近い。
 剣を振るという行動だけで即座に発動でき、俺が接近戦しかできないと油断している敵の不意をつける非常に便利な技である。

「きゃああ!」

 下から上に剣の衝撃波が走ると、ネリスのいる大木が逆唐竹に切り裂かれゆっくりと両側に倒れる。
 ネリスはバランスを崩して落下し、物騒な雷光の矢もあさっての方向へ消えていった。
 本当に運が良い、この距離は《飛剣》のぎりぎり射程外という距離で、威力は落ちるが大木を斬る程度ならできる。
 遠くから弓矢で攻撃されていたら、防戦一方で出血死していただろう。
 ネリスが勝利を目前に油断して、のこのこ姿を現したからこそ逆転のチャンスが見えた。
 これを逃せば後は無いと、俺は傷付いた体を無理矢理動かし突進する。

「くっ。《雷蛇》よ襲え!その牙で獲物を穿て!」
「甘い!」

 地面に落ちたネリスが呪文を唱えると、その指先から雷が発生し蛇のようにうねりながら此方に向かってくる。
 俺は速度を落とさず、腰の後ろから短剣を引き抜きそのまま投擲する。
 黒塗りの短剣はまっすぐに飛び、それに触れようとした雷蛇の形が崩れて短剣に飲み込まれる。

「何ですって!魔法を打ち消……」

 ネリスの台詞は途中で途切れて、パクパクと金魚のように口を動かしている。
 ふっ、俺のLVが上がり成長することで、俺の武具たちもまた成長しているのだ。
 闇属性の短剣、闇夜の黒猫は魔法さえも打ち消す《吸魔》の力を得て、さらに《消音》の効果範囲も拡大したのだ。
 魔法を打ち消し詠唱を妨害するという対魔法使いに絶大な効果を発揮する短刀、魔術師殺しとも呼べるまでに成長している。

 魔法を打ち消した短剣は、俺がわざわざ殺さないように柄の方を向けて投げたので…っておい!不自然に半回転して刃を向けてるよ!

「こらっ!殺すな!」
『…ちッ』

 仕方ないといった舌打ちが聞こえて、短剣は物理法則を無視してさらに半回転、柄が見事にネリスの額にぶち当たった。
 その衝撃で脳を揺らされたネインは、ばたりと倒れて気絶した。
 もし俺が止めなかったら見事に額に突き刺さってたな。
 純粋だった短剣が汚れてしまったと悲しむべきか、感情豊かに成長していると喜ぶべきか。
 ともかく、これで戦闘終了だな。

「あれ…眩暈が…」

 倒れたダークエルフの側まで来たとき、急速に体から力が抜けて彼女の横に倒れてしまった。
 思ったより出血がひどかったのか、それとも体を動かしたのが悪かったのか、戦闘終了で気が抜けてしまったからか。
 はは、こんな所で死ぬのか、やっぱり運が悪かったかな。

『いいや、主よ。やはり貴方は運が良い』

 これのどこがだよ?俺の意識は剣の発する意味不明の言葉と共に途切れた。



355 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:06:54 ID:h/iVNIxZ

 あれ、俺はなんで生きてるんだ?

『主様!良かった…』
『…ン』

 俺の胸にマントと短剣の二人が目に涙を浮かべて縋り付いてくる。
 とりあえず二人の頭を撫でて落ち着かせる。

「心配かけたみたいだな」

 今の俺の状況は、森の中で仰向けに寝かされて体中が温かく包まれている。
 脇腹の傷はまだ痛むが、手当てしてくれたのか出血は無いようだ。
 俺の前面にマントと短剣が覆い被さり、後頭部に感じる暖かく柔らかい感触は、人の姿をとった兜が膝枕をしてくれているからのようだ。
 兜は髪を短かく肩で揃えた理知的な瞳を持つ美人で、額に眼を図案化した文様を描いている。
 無表情で一見感情に乏しいクールビューティーかとも思うが、じつは知識が豊富な割に世間知らずなだけである。

 そして俺の下半身、見知らぬ美女が俺の脚に抱きつくように跨って、じゅぶじゅぶと肉棒を舐めていた。 

「なっ」
『お目覚めですか〜』

 じゅぽんと音をたてながら美女が顔を上げ、波打つ青い髪を揺らしながらにっこりと微笑んだ。
 誰だこのナイスバディーの美女は、と困惑していると、すぐ側にいた伝説の剣が言った。

『主よ、紹介しよう。これが伝説の鎧、そして実体化したのが彼女だ』
『はい〜、ご主人様〜。始めまして〜、癒しの鎧です〜』

 剣が持っているのは銀の鎧、さっきまでダークエルフのネリスが着ていたものだ。

『あ、ああ。始めまして、よろしくな』

 そうか、今回この森に入ったのも伝説の武具の反応があったからだったな。
 それが癒しの鎧だとは、どうやら本当に運が良かったみたいだ。
 伝説の癒しの鎧といえば強力な治癒能力があり、毒や麻痺といったステータス異常にも強い抵抗を持つという。
 勇者が何度倒されても蘇るという伝説はこの鎧を装備していたからだといわれる。



356 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:07:44 ID:h/iVNIxZ

『とりあえず《治癒》で応急処置したんですけど〜、私の魔力も殆ど無くって〜』
「ああ、わかった。それじゃあ俺と契約してくれるか」
『はい〜。よろしくお願いします〜』

 おっとりとした口調でにこやかに笑って、なんだか年上のお姉さんみたいだな。
 だが、俺の肉棒をしごきながらそんな笑顔を浮かべられるとこっちが照れる。
 照れ隠しにこっちから押し倒そうと体を起こす。

「ぐっ、痛たたた」
『駄目ですよ〜ご主人様、安静になさって下さい』

 窘められて、逆に押し倒されてしまった。
 傷も痛むし、大人しく寝ているか。

『ん、んっ、んっ、気持ち良いですか〜』
「ああ、上手だよ」

 鎧は、その大きな胸を肌蹴て俺の一物を包み込み、その先端を舌で舐めている。
 柔らかく暖かい感触に包まれて、風呂に入っているかのようにリラックスしていた。

「もういいよ、入れてくれ」
『はい、ご主人様〜。では失礼しますね〜』

 俺の指示に素直に従って、腰に跨るとゆっくりと俺の肉棒を飲み込んでいく。
 傷に障らないようにか、ゆっくり腰が揺すられて快楽の波が送り込まれてくる。
 あー気持ち良い、マッサージのされているような包み込まれる快感で、このままずっとこうしていたい。

『マスター、お手伝いします』
 
 そう冷静な声で告げたのは、伝説の兜だった。
 俺の脚を広げてその間に屈みこむと、躊躇なく結合部を舐め、袋を口に含み、穴に舌で抉って刺激してきた。
 ぞくりと股間から脳天にまで刺激的な快感が駆け抜ける。

「のわっ!ちょ、兜!お前どこでそんな技覚えた!?」
『はい、マスターが宿のベットの下に保管されていた書籍「超絶テクニック マル秘性感帯」に掲載されていた情報です』

 ぐはっ。こっそり購入して隠してたのに、何時の間に読んだんだよ。
 微塵も躊躇せずに実行してみせるってのが兜らしいんだが、恥じらいとかないのか。 
 舐めるだけでは飽き足らず、後ろの穴に兜の指が侵入して俺の体が制御不能に跳ね上がった。
 
「うお、出るぞっ!」
『ああ!兜さん、指を入れないで〜』

 どうやら鎧も兜の洗礼を受けたらしく、肉壷が痛いくらいに締め付けてきた。
 どくどくと精が溢れ、気持ちよいのだが同時に激しく消耗した。



357 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:08:45 ID:h/iVNIxZ

『はぁ〜、お腹いっぱいです〜。じゃあ《治癒》をかけますね〜』

 兜の呪文と共に脇腹の傷口が光に包まれ、あっというまに癒されていく。
 流石は伝説の癒しの鎧、傷は完治して元気もりもり、股間もビンビンになっている。
 元気になったお礼を存分にしなくてはと押し倒そうとしたのだが、剣と兜のコンビによってストップがかけられた。

『傷が癒えたのなら、先に話したいことがある。兜、あれを』
『はい、こちらをご覧下さい』
「あのダークエルフの使ってた弓か」

 剣が差し出したのは黒い弓、あのダークエルフが持っていたものだ。
 そういえば、すっかり忘れていたがあのダークエルフはどうしたんだ?
 きょろきょろ辺りを見回すと、近くの巨木の根元で気絶したまま後ろ手に縛られて転がっていた。
 鎧をはがれたせいで色っぽい下着姿になっている……黒か、やるなダークエルフめ。
 
「で、この弓がどうかしたか?……もしやこれも伝説の弓とか!?」
『いや、それは違う。伝説の弓というのは幾つかあるが、このような黒い弓は無い』

 なんだ違うのか。
 伝説の盾の《斥力盾》じゃないと防げない程の高威力だから、もしやと思ったのだが。
 
『ですが、測定結果から知恵ある弓と考えられます』
「なに!?じゃあ早速契約だ!」

 俺は弓の持ち手辺りにある宝玉に口付けし、美女が登場するのをワクテカしながら待つ。

「……なにも起こらないぞ?美女は?」
『……魔力の流れから、そちらのダークエルフと契約されていると推測されます』

 兜がやや呆れた口調で説明してくれた。
 そういうことは早くいってくれ、弓にワクテカしてるなんて傍目にはまるっきりアホじゃないか。
 知恵ある武具は主を選ぶ、それは常に一人であり他人が契約していると契約できない。
 このダークエルフは弓には選ばれたが、癒しの鎧には選ばれなかったのだろう。
 彼女が未契約のまま装備していたので、死に掛けた俺が鎧と契約して生き延びることができた。

 本当に幸運続きでギリギリ助かったんだな。



358 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:11:00 ID:h/iVNIxZ

「契約済みかぁ、惜しいよなぁ」
「うぅ〜ん」

 未練たらたらで弓を眺めていると、艶かしいうめき声と共にダークエルフが目を覚ました。

「よお、起きたか。たしかネリスだっけ」
「気安く呼ぶな人間め!私の部下はどうした!?」

 眉を吊り上げてきつい視線で睨み、怒鳴るように尋ねてきた。

「部下?ああ、ゴブリンか。そういえばどうしたんだ?」
『彼女が気を失った後に全て逃走しました』

 あらら、まあゴブリンの忠誠心なんてそんなもんか。
 弱肉強食、負けたと分かれば即座に逃げると、ある意味正しい動物の判断だな。
 などと思っていると、ネリスが突然俺を凝視し強い口調で命令してきた。

「くっ、お姉様を離しなさいっ!」
「お姉様?誰のことだ?」

 意味不明なセリフに首を傾げると、ネリスはしまったという顔で言い直してきた。

「その弓を返しなさいって言ってるのよ!」
「弓?なんで弓がお姉さまなんだ?」

 俺はやはり意味不明だと思ったのだが、剣にはそれで通じたらしい。

『そうか、禁呪を使って造られた弓なのだな』
「……アンタたち何者よ。さっきまで居なかったし、禁呪を知ってるなんて……」



359 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:11:52 ID:h/iVNIxZ
「俺は勇者(修行中)ナイティ・ナインだ。そして…」
『私は光の剣だ。そのような術があると耳にしたことがある』
「あの伝説の!?…それなら知っていてもおかしくないわね」

 剣とネリスの間でなにやら共通理解が得られたようだが、俺にはさっぱりわからない。

「禁呪ってなんだよ?」

『あまりに非道な為に、禁止されたり破棄された術の事だ。人の魂を武器に移し変え、知恵ある武器を強制的に作り出すという術がある』

「そうよ。お姉様は生まれつき膨大な魔力を持ってけれど、その代わりに体が病弱で力を制御できなかった」

 ぽつりぽつりとネリスが語り始めた。

「強力な力を秘めながら呪文一つ使えない。だからそれに眼をつけた族長が、お姉様を生贄にして弓を造ったのよ」
「それは……酷い奴だな」
「だから私はお姉様と契約して一緒に集落を出たのよ。今頃族長は地獄で後悔してるわ!」

 ああ、エルフもダークエルフも普通は集落で集団生活してるはずなのに、それでこんな森に一人なんだな。
 この弓の力があれば、この俺でさえ死にかけたんだから、復讐するくらいは楽勝か。
 この物騒な森でも、はぐれエルフとして一人で生きるのにも十分な強さだろうな。

「うーん、そんな話を聞いちゃうとやりにくいなぁ」

 弓を貰いたかったんだが、姉妹を無理矢理引き離すってのもなぁ。
 できれば弓を俺と契約するように説得したかったのだが、ちと無理っぽいよな。
 こっちは伝説の剣がいるから、大抵の意思ある武具は説得に応じて俺と契約してくれる。
 伝説の武具は優秀な使い手を選ぶ傾向があるので、伝説の剣の主である俺は最高の使い手なのだ。
 どうするかと頭を悩ませていると、兜が冷静に指摘してきた。

『契約者が死亡した場合、自動的に契約は破棄されます』
「いや、それはちょっと」

 兜にしてみれば可能性を指摘しただけなのだろうが、それはやりたくない。
 わざわざ殺さずに捕まえたわけだし、美しい姉妹愛だし、美人だし。
 そのとき、弓が輝いて光が人の形になり、ダークエルフが現れた。
 
『始めましてナイティ様、私がネリスの姉の弓です』
「え、姉なの?その割には随分と若いような」

 ネリスとそっくりの青白い肌と銀色の髪だが、その姿は成人したばかりという若さだった。
 妹が強気な女王様なのに対し、姉は深窓の令嬢のような落ち着いた雰囲気だ。
 未だ縛られて転がっているネリスは十分に成長した大人の女なので、姉妹が逆にみえる。

『私が弓になったのは50年前ですから。その時の姿のままなのです』

 弓はそう答えて少し寂しそうに微笑む。
 なるほど、エルフの寿命は千年というし、50年で妹が姉を追い越したんだな。
 など関心していると、弓は丁寧に頭を下げて懇願してきた。 

『お願いします。私は貴方と共に参りますので、ネリスを解放してください』
「そんな!お姉様を置いてはいけません!」
『いいのよ、ネリスちゃん。貴方は生きて幸せになりなさい』

 美しいダークエルフによる互いを気遣う姉妹愛が涙を誘う。
 うーん、これでは俺が姉妹を引き裂く悪役ではないか。
 姉妹は涙を流しながら(ネリスは縛られたままだが)互いに抱き合い二人の世界を構築している。
 完全に蚊帳の外に追いやられた俺は、介入すべく弓の肩に手をかけてネリスの上へと押し倒した。


360 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:12:40 ID:h/iVNIxZ

『きゃっ、何をなさるのですか!』
「貴様ッ!お姉様から離れろっ!」

 仰向けに倒れたネリス、その上にうつ伏せにされた弓、そしてその二人に覆いかぶさる俺。
 抗議の声をものともせずに、弓の細い顎に手をかけ振り向かせて、契約の口付けを交わした。

「そんなに別れたくないなら一緒にくればいいだろ」
『馬鹿かお前は!?ダークエルフの私が勇者と一緒に行けると思うのか?』
「そんな事は知らん。弓は俺と契約したんだから、その妹くらい面倒みてやる」

 俺はそう宣言して、ネリスの後頭部を手を伸ばして同じように口付けした。

「んっ、何するのよ!」

 真っ赤になったネリスが縛られたまま身を捩って抵抗する。
 その上に弓ものってるから、このままじゃちょっとやりにくいな。

「おーい、ちょっと手伝ってくれ」
『ふふふ、さっきの仕返しをしないとね』
『…ん、しかえシ』

 盾と短剣が笑顔で応じるが、眼が笑ってなくて怖い。

「仕返しって、何かされたのか?」
『も、持ち主を傷つけられた仕返しよっ!アンタの為じゃないからね!私のプライドの問題なんだからっ!』
『……素直じゃなイ』
『なんですって!』

 盾はついに短剣にまで突っ込まれるようになったか。
 二人はなにやら口論しながら、ネリスの体に手を伸ばした。

「イタッ、ちょっと、やめなさ、痛い!」

 二人でネリスを押さえつけ、愛撫というにはちょっときつめに攻めている。
 盾は容赦なく胸を握りつぶすかのように揉み、短剣は脇腹に噛み付いている。

『あの、あまり妹に酷いことは…』
「わかってる、大丈夫だよ」

 背後から発展途上の胸を下から持ち上げるようにさすり、姉妹の合わさった腰の間に肉棒を挟むようにいれた。
 ゆっくりと腰を揺らして、二人の溝の間を行き来させて擦り付ける。
 だんだんと姉妹の声が大きくなり、互いに高めあうかのように共鳴する。

「ネリスちゃん…」
「あっ。お、お姉様…」

 やがて昂ぶった姉妹は互いに呼び合いながらキスをした。
 ダークエルフの美人姉妹が絡み合う光景を見ながら、俺はすっかり潤った縦に並んだ二つの穴の上の一つに挿入した。



361 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:13:26 ID:h/iVNIxZ

『はああああん!』
「お、お姉様!?」

 俺の腰の動きに合わせて、弓の体が弓なりに反って(ギャクではない)喘ぎ声を響かせる。
 それを見上げるネリスは快楽と羞恥と困惑が混じって複雑な表情をしている。

『あっ、あああっ、そんな奥までっ』
「貴様!お姉様に何をするっ、やめろ!」
「わかった、じゃあ今度はお前な」

 子宮を揺するようにぐいぐい動かしていた俺は、ネリスのリクエストに従ってそれを抜くと、少し下にある熱く濡れた穴へと押し込んだ。
 ぐちゃぐちゃに濡れた入り口を押し開いて、ぐいぐい締め付ける中を進み、ぶちっと奥まで全部入れた。
 
「ぶちっ?」
「あああああ!痛いっ!さ、裂けるっ」

 結合部を見れば愛液に混ざって赤い血が肉棒に絡まっていた。
 うーむ、まさか初めてだったとは、このままでは少しやりにくいな。

「そうだ。鎧、《治癒》をかけてくれ。ついでに兜とマントと剣も手伝ってくれ」
『は〜い、ご主人様。分かりました〜』
『はい主様』
『了解。マスター』
『やれやれ、人使いが荒いな』

 腕に、胸に、頭に、脚に、と次々に覆いかぶさり、ネリスの体が見えなくなった。 

「ほら、お姉ちゃんなんだから、気持ちよくしてあげないと」
『は、はい。ネリスちゃん、すぐに気持ちよくしてあげるからね』

 そういって、弓もまたネリスの体に覆いかぶさり愛撫を始めた。

「あああ!駄目っ、そんな!くぅ〜!」

 ネリスの体は女性たちに覆い尽くされているため、絶え間なく聞こえる嬌声と肉棒の締め付けでしかネリスの状態を窺い知る事ができない。
 声の高まりに耳を澄まし、締め付けが強くなっていくのを感じ取りながら。俺はネリスと弓の膣を交互に貫いていく。

「ああああ〜」

 一段と高くなったネリスの声と、急激に収縮する膣壁に合わせて、子宮に精を流し込む。

『ああああ〜』

 それとほぼ同時に高まった弓の快感に合わせて、さらに彼女の子宮にも続けて注ぎ込む。
 上下に重ねられた同じようで確かに違う姉妹の性器を感じながら、俺は征服欲が充足される満足感に酔いしれた。



362 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/20(水) 21:14:14 ID:h/iVNIxZ

 この後、誰と何回したのか定かではない。
 記憶が無いとか、気絶したとか、無意識でやったという訳ではない。
 なにしろ8人の女性と絡まりながらやってたのだ。
 俺の唇は常に誰かの唇で塞がれるか、そうでない時は誰かの胸に挟まれていた。
 腕や背中に感じるのは誰の柔肌なのか、揉んでいるのが誰の乳房なのか、誰の膣に挿入しているのか分からないのだ。
 時折慣れ親しんだ感覚に包まれることもあるが、それもまたすぐに移り変わっていった。
 とりあえず、全員の中に一通り注ぎ込んだことは間違いない。いや、回数から言えば三通りくらいか。
 その後は押し寄せる女体の波に翻弄されて、ただひたすらやりまくって、俺は嵐のような波を乗り切った。

 そしてすべてが終わり、武具たちが満足して姿を消したとき、俺はネリスと液にまみれて抱き合っていた。

「ネリスは弓と一緒に俺と来い。いいな?」
「はい、ナイティ様」

 すっかり従順になったネリスを抱きしめ、おやすみのキスをして二人で眠りに落ちた。


 勇者(修行中)ナイティ・ナイン。
 こうして彼はまた一つ試練を乗り越え、僅かな休息に身をゆだねる。
 そして目覚めればまた新たな試練を目指して旅立つだろう。
 伝説の勇者と呼ばれるその日まで。

END.


419 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:32:11 ID:Uejswo1E

「おヌシが勇者じゃあ!」

 とある真夜中、ベットで熟睡していた俺は突然たたき起こされ、ぴかぴか光る剣をもった見知らぬジジイに突然宣言された。
 
「……寝言は寝て言え、ボケジジイ」

 そう言った俺が眠い目をこすりながら、再びベットに潜りこんだとしても誰も文句は言わないだろう。
 俺の名前はナイティ・ナイン、辺境の山の中腹にある田舎村で羊飼いをやっている平凡な好青年だ。
 特徴といえば、羊を毎日山へ連れて行っているから健脚で、一日見晴らしの良い山にいるから目が良いことくらいだろうか。
 しかしその特徴も、羊飼いとしてはごく普通のスキルだろう。
 そんな勤勉で真面目で素朴な田舎村の好青年を捕まえて勇者呼ばわりするのは、ボケてるのかサギにひっかけようとしているかのどちらかだ。

「バカモン!さっさと起きんか!」
「なにしやがるハゲジジイ!」

 俺は頭蓋が砕けるかのような一撃を食らって飛び起きる。
 そこに居たのは愛用の樫の杖を振りかざす見知ったハゲジジイだ。
 このハゲジジイはこの村の村長であり、幼い頃に両親が他界した俺の保護者である。
 広い畑と沢山の牛を所有する村一番の大農家で、俺が管理している羊たちもジジイのものなので俺の雇い主でもある。
 短気、ケチ、せこい、小心者、と小物感たっぷりのジジイである。
 口減らしに殺されたり奴隷として売られたりという事が無く、一応保護者をやってくれた事は感謝してる。
 しかし、ガキの頃から全く遠慮なく薄給でこき使われてるので、俺としては貸し借り無しだと思ってる。

「このお方がわざわざお前に会いにお越し下さったのだ!」

 怒鳴るハゲジジイの横には、さっきのボケジジイがいた。
 年は村長と同じくらいだろうが、真っ白な頭髪がフサフサで立派なヒゲを蓄えている。
 しかもよく見れば、羊飼いの俺でも見た事のない程に極上な羊毛のローブを身にまとっている。
 むむ、あれはもしや超高級素材カシミーノ羊毛のローブ!?
 カシミーノ地方の高山に生息する野生の羊から採集された毛は、ローブ一着で庶民の一生分の給金に匹敵するとか。

「んで、そのブルジョアボケジジイが田舎村の貧しい羊飼いに何の御用で?」
「失礼な口をきくな!このお方は王家に使える宮廷魔術師殿であるぞ」

 ハゲジジイの攻撃!ナイティはひらりとかわした!
 ふたたび頭に振り下ろされようとした樫の杖をベットから転がり落ちながらかわす。
 ちっ、このハゲジジイめ、そんなに沸点が低いから毛根まで焦げ付いてしまうんだよ。



420 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:33:06 ID:Uejswo1E

「よい、村長殿。わしが話そう」

 禿げ上がった頭頂まで真っ赤になって怒る村長をなだめて、ヒゲジジイがずずいと前にでてきた。
 
「この剣は伝説の勇者の剣じゃ。先代勇者から預かり、王家が管理しておったものじゃ」

 そういって光る剣を俺の鼻先に突き出してきた。
 形や大きさは騎士が使う一般的な剣と同じだろうか。
 剣の中央の鍔に埋め込まれた宝玉が蛍のように淡く光り、鞘には豪華な彫金が施されている。
 刀剣なんてほとんど見た事ない田舎育ちの俺でさえ見惚れてしまうほどに美しい剣だ。

「さあ、手にとって抜いてみるがよい」

 その剣の輝きに魅了されるかのように手をのばし、息を呑んでそっと力を込めると、音も無く輝く刀身が現れた。
 だが、その瞬間に溶けるように輝きは消え去り、刀身も宝玉も何事も無かったように沈黙した。
 あとに残ったのは、豪華な装飾がされた鞘と、ごく普通の素っ気無い刀身だけだ。

「おお、やはりそなたこそが勇者じゃ」

 なんで俺が勇者って結論になるんだ?話が飛躍してないか?

「その剣は使い手を選ぶという。これまで数百人が試したが、誰一人として抜く事ができなかったのじゃよ。その剣はもうおぬしの物じゃ」
「勇者ねぇ。えらくあっさり抜けたんだが」

 老人の言葉を欠片も信じずに、俺は疑いの眼差しで見返した。 
 勇者の剣ってのは眉唾もんだが、こんな高そうな剣を抜いただけで貰っていいのか?
 光ってたし、刀身は普通だが鞘は結構凝った装飾してるし結構金かけてあるんじゃないのか。
 まあくれるというなら、只で貰える物は病気以外なら何でも貰うが。
  
「この世に危機が訪れるとき宝玉が輝き使い手を選ぶ、と伝えられておる。さあ勇者よ、旅立つのじゃ!」
「はぁ!?」

 ビシッ!と杖で斜め上を指してポーズを決めるボケジジィ。
 その方向は俺が毎日上ってる山で、その向こうは海だぞ。

「なんで旅なんだ?自慢じゃないが生まれてこの方、この村から出たことないぞ」
「旅は人を成長させる。さあ若人よ、その翼を広げ大いなる世界へと羽ばたくのじゃ」
「可愛い子には旅をさせろというし、可愛げのないガキは叩き出しても構わんじゃろ」

 完全に自分の台詞に酔って俺カッコイイと言わんばかりのボケジジイと、厄介払いができると適当に話をあわせるハゲジジイ。

「それに世界の危機ってなんだ!そんなもの聞いた事ないぞ!」
「ワシも知らん。剣が光ったのじゃから、どっかで危機の芽でもあるのかもしれん。お主が探せ」

 くっ、このジジイ開き直って断言しやがった。しかも丸投げかよ。



421 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:34:59 ID:Uejswo1E
「ちっ、生意気なガキじゃな。ワシのような立派な宮廷魔術師に自分が勇者だ告げられたら悦び勇んで旅に出るくらいの可愛げは無いのか」
「いまどきそんな奴いるのか、って何舌打ちしてんだよ」

 俺が胡散臭そうに疑いの眼差しを向けていると、このヒゲジジイは突然態度を変えてきた。
 大仰ないかにも宮廷魔術師ぽい口調かをやめて、人を見下したでかい態度になる。
 それが本性か、やり口がマジで詐欺師だぞ。

「しかし魔術師殿!このような田舎の羊飼いのクソガキが勇者でよろしいのですか?」
「非常に不本意だが仕方がない。勇者は剣が選ぶ、それが例え性根が曲がった田舎の貧乏臭い羊飼いのクソガキだろうと勇者じゃ」

 このクソジジイどもめ、根にもってやがるな。

「んで、他にも何か支援があるのか?まさか剣だけってわけじゃないだろ」
「いんや、それだけじゃ」
「なんでだよ!」
「よいか、たとえ勇者といえども何の経験も無ければタダの人!裸一貫、過酷な旅を通して己の脚で世界を回り、その腕で試練を切り開き勇者としての実力を養うのじゃ」

 要するに自分で何とかしろってことか、放任主義にも程があるぞ。

「剣だけ渡してハイさようなら、ってそれでいいのかよ。勇者の剣なんだろ!」
「いーや、実はそれが本物かどうかさっぱりわからん」
「は?王家に伝わってたんじゃないのか?」
「何せ誰も抜けなかったからな。実は柄と鞘が一体化して初めから抜けない構造だという噂もあったくらいじゃ」
「はぁ?」
「つまりだな、王宮室関係者の間で賭けが行われており、お主が抜いたためにワシが抜けないに賭けた金貨20枚がパーじゃよ!どうしてくれる!」
「知るか!そうじゃなくて本物かどうかわからないのに、なんでこんな物持ってきたんだよ!」

 というか勇者の剣で賭けをするなんて、この国は大丈夫か。

「先代勇者との《契約》らしくてな。それと引き換えに王家は勇者の力を借りたらしい。必ず実行せねば逆に《呪い》になる恐れがある」

 おいお、勇者と王家の裏取引ですか、しかも呪いって勇者が使って大丈夫なのかよ。

「ともかく《契約》は剣が光ればその主を探して剣を渡し旅をさせろというだけじゃ。王家の支援などは含まれておらん」

 おいおいおいおい、それじゃお役所仕事って、お役所の上の王家だからそれも当然か。
 しかも、これじゃ勇者に選ばれたというより、呪いを押し付けられたんじゃないのか。

「お前を王都に連れ帰って勇者じゃなどと喧伝すれば、ワシの頭のほうが心配されるわい」
「……非常にむかつく言い分だが、まあそうだろうな」

 剣が光っただけで田舎の羊飼いが勇者などと名乗れば、俺だってそう思う。

「というわけで旅に出ろ。あとは野垂れ死のうが、田舎に戻ろうが当方は一切関知しない」
「それでいいのかよ」
「《契約》が果たせればそれでよい。見たところ何の魔力も感じぬ普通の剣じゃ。だが王家の宝物庫に代々保管されていたというのは本当じゃぞ」

 つまり、王家に代々伝えられてきた伝説の普通の剣ってことか。何の冗談だよ。

「よいな、村長。この事は国家機密じゃ。他言無用じゃぞ?」
「はっ、このアホは都会に憧れ村を飛び出したと村人には伝えましょう。毎年そういうバカはいますからな」
「うむ、結構。いやはや、仕事とはいえこんな田舎まで出張とは骨が折れたわい」
「我が家でささやかながら馳走と地酒を用意させて頂きました。ささ、ご案内いたします」
「うむ、結構結構」

 笑い声を響かせながら老人二人は去っていった。



422 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:35:40 ID:Uejswo1E

 アホとかバカとか、テメェは人のこと言えるのかよこのハゲ。
 都会で一旗上げると宣言して姿を消したと思ったら、街の娼婦に誑し込まれて三ヵ月後に借金こさえて帰ってきたのは誰の孫だよ。
 厩舎の牛を半分手放して借金返済にあてたって村中が知ってるぞコラ。


「はぁ、異常に疲れた」

 俺はベットに仰向けに寝そべって呟いた。
 もうアホ臭いとしか言いようが無い。
 昔の勇者の遺言を恐れての騒動に巻き込まれただけか。

「ま、一度都会に行って見たいとは思ってたし丁度いいかもな」

 それにこの剣は良い物だと思う。
 いざとなったら売り払えばそれなりの金になるだろう。

「いや、売るのはもったいないかな」

 もう一度剣を手に取り掲げて見る。
 さっきまでは確かに光ってたんだよな。
 顔を近づけ、宝玉の部分を良く見ようと剣を持ち替えたとき、するりと俺の手の間を擦り抜け剣が顔面に落ちた。
 それは見事に唇を直撃し、剣と前歯に挟まれた唇が切れて口内に鉄の味が広がる。

「痛ってー、唇が切れ…」

 目の前の光景に、俺はそれ以上言葉を続けることができなかった。
 宝玉が明滅しながらゆっくりと輝き増し、蛍のように飛び交う光が人型に集まっていく。

『始めまして、我が主』

 光の中から現れた女騎士が優雅に一礼し、金色の髪が揺れる。
 突然現れた未だかつて見たこともないくらいの美貌に圧倒されて、間抜けに口を開けたまま呆然としていた。

『では、早速契約の儀を……おや、出血してるな』

 動けない俺などお構いなしで美女は顔を寄せると、先ほど切った唇を舌で舐めてきた。
 その柔らかい感触に思わず俺も舌を出して…ってまてよ、この美女の正体を確かめるのが先だ。

「ちょ、ちょっと待て!お前は本物の伝説の剣なのか!?」

 強力な武具の中には知恵を持つ物があるという話は聞いたことがあった。
 伝説に登場するような知恵ある剣なのかと思うと俄かに興奮が高まる。

『たしかに私の意識は、その光の剣に宿っている』
「ひ、光の剣だって!」

 光の剣といえば伝説の中に登場する武器で最も有名な物といって間違いない。
 子供たちが勇者ごっこをすれば、手にした棒切れは全て光の剣になるほどだ。


423 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:36:22 ID:Uejswo1E

「すごい!じゃあ俺は勇者なのか?勇者の血筋だとか、宿命の星の下に生まれたとか?」
『はて、主はこの村生まれの羊飼いなのだろう?』

 興奮して尋ねる俺に、剣は不思議そうな顔をして小首を傾げて逆に尋ねてきた。

『勇者とは偉業を成し遂げた者の事。それは血筋や運命で選ばれるのではなく、結果で評価されるのものだぞ』
「あ…そりゃ俺は羊飼いの仕事しかしたことが無いけど…」

 興奮が急速に冷めていき、恥ずかしさが込み上げてくる。
 凄いのは伝説の剣であり、俺は一介の羊飼いにすぎない。
 目の前に伝説の剣があるからといって、俺が羊飼いであることに変わりは無い。
 突然舞い降りた幸運で勇者になるなどの都合の良いことなど無い、と言われた気がした。

『主は勇者になりたいのか?』
「え、まあ憧れないわけじゃないけど、俺はただの羊飼いだし」
『全ての人間は勇者と称えられる功績を残す可能性を秘めている。主が望むのであれば我が全身全霊で協力しよう』

 剣は真面目な顔でそう言った。
 そして揺ぎ無い紺碧の瞳で俺の目を見つめながら、もう一度尋ねた。

『勇者になりたいか?』

 その問われたことで、俺は自分の中に眠っていた一つの願いに気がついた。
 それはきっと幼い頃から、男として生まれた瞬間から既に俺の中にあった。
 だがそれを言葉にする前に、一つ尋ねておかなくてはならない事がある。

「血筋や運命で無く誰でも勇者になれるのなら、なんで田舎の羊飼いの俺なんだ?誰もこの剣は抜けなかったと言ってたぞ」
『私が主を選んだからだ。一目見た瞬間に、田舎の羊飼いの男を主にしたいと思った』

 そう言って伝説の剣は美しく微笑み、俺の心臓が鷲掴みにされたかのようにドクリとはねた。


「わかった、俺は勇者になりたい。協力してくれるか?」
『勿論だ。私の全てを捧げよう』

 そう言って顔を寄せてくる剣と唇を合わせ、俺はゆっくりと体重を預けて押し倒した。


424 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:37:06 ID:Uejswo1E


『ん…』

 息をする間すら惜しんで舌を絡めあい唾液を交換する。
 心臓が早鐘のように打ち鳴らされて、頭の芯から痺れるかのようだ。

「すごい…綺麗だ…」

 淡い光と共に、光の剣の服が粒子となって霧散して一糸纏わぬ姿となった。
 光の剣の裸体はその名の如く純白で光り輝いているかのようだ。
 俺はその美しさに魅入られ、その姿を目に焼き付けるべく見つめ続けた。

『どうした?』
「い、いや、なんでもない」

 貴方の裸体に見とれてましたとは言えず、恥かしさを誤魔化すように彼女の乳房に手を伸ばした。

『んっ、もっと優しくしてくれ』
「あ、ああ。すまん」

 緊張からかついつい力が入ってしまう。
 落ち着けと自分に言い聞かせるが、掌に柔らかな乳房を掴んでいる状態で落ち着けるはずもない。
 鼓動はますます高まり、喉がからからに渇き、吸い寄せられるように柔肌に貪りつく。
 
「チュ、レロ、ペチャ、ムチュ」
『んっ、ああ、ああっ、あああ』

 湿った音をたてる俺の唇にあわせて、彼女の唇から矯正が漏れる。
 両手はひたすら動き続けて、彼女の体の形を記憶しようとするかのように撫で回す。

『あっ、そこは…』

 くちゃりと水音を立てて、ついに右手が女体の中心に到達した。
 掌で包み込むように撫で、陰核を潰すように圧迫しながら、手探りで探し当てた膣口に指を這わせる。

『ああ、主よ、もう…』

 その反応に満足した俺は再び彼女を正面から抱きしめて、もう一度キスをする。
 そして、今にも弾けそうな肉棒を彼女の入り口にあてがい、ゆっくりと貫いていく。 

『んんんん!』

 合わせたままの唇で彼女の声を飲み込みながら、一番奥の子宮まで到達する。
 ぎしぎしと安ベットきしませて、壊れるほどに腰を振る。
 彼女の長い脚が俺の腰に絡まり、腰が密着しながら揺すり続ける。

「ううっ、出すぞ!」
『あああああ!』

 あつらえられた剣と鞘のように、ぴったりと深く結ばれた奥で精を吐き出した。


425 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:38:48 ID:Uejswo1E

 火照った体で抱き合い、情事の後の独特の雰囲気に包まれる。

「あー、その、大丈夫か?俺あまり経験ないから…」
『なに、気にするな。私も始めてだった』
「えっ」

 初めてって男とするのが?伝説の光の剣だよな!?
 その……あまり考えたくはないが、代々の勇者に仕えてきたんじゃないのか?

「君は…光の剣は、前の勇者が使っていたんじゃないのか?」
『確かに先代勇者の帯剣は光の剣だったが、それは私ではない』

 彼女の口から衝撃の事実が明かされた。

『今から99年前、先代の勇者の帯剣である光の剣に一つの魂が生み出され、無銘の剣に宿された。それが私だ』

 知恵ある剣が新しい剣の魂を生み出すという想像もしなかった話に、俺はただ黙って聞くことしかできなかった。

『先代の光の剣が自らと勇者の情報を掛け合わせ融合させることによって、新たに魂を生み出したのだ。人間風に言えば、先代の勇者と光の剣が私の両親ということになる』

 という事は、伝説に登場する光の剣は何本も何十本も存在するのだろうか。

『さあな。武具も永遠に存在するわけではない。損壊したり朽ち果てたり、眠りにつくものもあれば、主と共に世を去るものもある』

『我々のように武具が魂を持つには、長い時間、強大な魔力、大規模な儀式、そして人々の想いが必要なのだ』
「想いってのは、人々が伝説に憧れるような想いか?」
『ああ。だから語り継がれる伝説の勇者が用いた武具は、魂を持つ可能性が大きい』

 伝説の勇者が知恵ある武具を用いたのか、伝説の勇者が用いたから知恵ある武具になるのか。
 どちらか一方ではなく、勇者は武具に導かれ、武具は勇者に魂を与えられるのだろう。
 卵が先か鶏が先か、みたいな理論で、どちらが先でも後でもない事だ。

『私も魂を生み出されて99年の間、王宮で勇者の剣として想いを受け続けたのだ。そして、ようやく目覚めの時を迎えたために宝玉が輝いて、この世に出たのはつい先程、この部屋でだ』 
「それって、俺が剣を滑らせた時の…」
『ああ、私が剣を動かしたんだ。そう、目覚めのキスという奴だな』
 
 まとめると、両親は先代の勇者と光の剣で、胎児のような状態で99年間すごして、生まれたのは一時間ほど前ってことか?
 オーマイガッ、俺は生後一時間の女性と致しちまったロリペド野郎ですか!?
 いやいやまてまて、問題なのは肉体年齢ですよっ、彼女は二十歳前後のナイスバディーなのでセーフ。
 精神的にも光の剣は99年前に生まれたのでモーマンタイだ。
 
『主よ、どうした?』

 いろいろと複雑な問題について葛藤する俺に伝説の剣は顔を寄せて尋ねてきた。
 伝説の剣は発育がいいんだなぁと下らない事を考え、俺が初めての男なのかと思うと奇妙な満足感のような劣情が込み上げてくる。

「よしっ、もう一度やるぞ!」
『ふふっ、元気なのだな』


426 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/22(金) 23:39:38 ID:Uejswo1E

 うっすらと地平線から姿を現しつつある太陽を見ながら、俺は生まれ故郷の村を背に歩き出した。
 さっきまでハッスルしてたために、眠い目を擦り欠伸しながら街道を行く。

 思い立ったが吉日と、俺は手早く荷物をまとめて旅発つことにしたのだ。
 小さな鍋や包丁、ナイフに蝋燭やロープといった小物、着替えに軽い財布などを背負って歩く。
 タンスやベットという据え置きの家具を除いた、ほとんど全財産を背負ってきた。

 俺と共に行くのは、腰には吊り下げられた一本の剣と、背後から付いて来る羊たち。

『主よ、この羊たちはなんだ?』
「俺が手塩にかけて育てた羊たちだ。退職金代わりに隣町で売っぱらって路銀にする」

 村長の所有する羊なんだが十年以上も俺が世話してるから、檻に入れたり縄をかけなくても素直に俺についてくる可愛い奴らだ。
 俺が羊飼いとして世話している羊の、そのうち約半数がついてきている。

『……よいのか?』
「いいんだよ。むしろ半分残してきたことに感謝しろってな」

 あのハゲジジイはに散々こき使われたんだ、このくらいは貰っても文句あるまい。

「さて、とりあえず隣町。その後は王都にでも行ってみるか」

 勇者(駆け出し)ナイティ・ナイン。
 羊飼いだった彼は生まれ故郷を旅立ち、勇者への第一歩を踏み出した。
 その道が果たしてどこまで続いているのか、まだ誰も知らない。



540 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:26:56 ID:OX4BJtDf
勇者九十九・ドラゴンスレイヤー編

「ついにここまできたか…」

 俺は万感の想いを込めて呟いた。
 体が自然に震えだし、鎧がこすれてカタカタと鳴る。

『恐ろしいのか?』
「いいや、武者震いって奴だ」

 手にした剣が発する問いに、俺はにやりと笑って空を仰ぐ。
 視線の先には、蒼い大空に浮かぶ大きな赤い影が見える。
 爛々と輝く瞳、鋭利な牙がずらりと並ぶ口、全身は鋼のような鱗に覆われ、皮膜の翼で羽ばたいている。
 その錆びた鉄の様な鈍い赤褐色の肌からレッドドラゴン、もしくはファイアドラゴンと言われる種だ。

「さぁ、ドラゴン退治だ!」

 俺の名前はナイティ・ナイン、伝説の勇者…に王手をかけた凄腕の剣士である。
 ここは大陸一の火山であり、山頂の火口からは灼熱の溶岩があふれ出し、立っているだけでも体力を奪われる死の山である。

 近頃ドラゴンが棲み付き、近隣の街道や街に飛来して被害をだしていた。
 国や街が"お供え物"をして人的被害を最小限に食い止めたが、その被害額は計り知れず国家財政が破綻しかけていた。
 "お供え物"とはドラゴンが巣に金品を集める習性を利用して、ドラゴンを街から追い払うために差し出す金銀財宝である。
 街にドラゴンが来たときに高い建物の上に"お供え物"を置いておくと、人や街を襲うよりも金品を巣に持ち帰る事を優先するのだ。
 ある程度の量が必要(そのドラゴンの口サイズとされる)で、金銀、宝石、装飾武具、装飾品などなど色々な光物を混ぜると効果的といわれている。
 ただし、これは一時しのぎであり、ドラゴンが街には金品があると学習して頻繁に訪れるようになる。
 通常はその間に街を捨て逃げ出す、ドラゴン退治する騎士団を送り込む、などの手段が取られる。
 もっともドラゴンが騎士団に退治されることは殆どなく、せいぜい手傷を与えて棲家から追い出す程度である。
 また、ドラゴンは気まぐれなのでたった一回街を襲っただけで姿を消すような事も、時間を稼いでる間にどこかへ飛び去る事もある。

 だが、今回のドラゴンは特に巨大であり、一向に立ち去る気配を見せずに街を襲い続け、派遣された騎士団をすでに3度も退けていた。
 人的被害も被害総額も過去最高を記録し、このままでは国が傾くのではないかと思わせるほど影響を与えていた。
 そこで国王直々に依頼を受けたのが、すでに幾多の冒険を超えて凄腕だと評判だった剣士……つまり俺である。
 一般市民の期待を一身に背負い、俺はドラゴンとの一騎打ちを行うべくここにきた。 
 それはまさしく生きるか死ぬか、生きて帰れば伝説だ。

「先手必勝!いくぞ弓、撃ち落とせ!」
『はい!《雷撃投網》』

 俺は背負っていた弓を構えて、ぎりりと引き絞り矢を放つ。
 知恵ある弓は雷の属性を持つ魔弓で、《雷撃投網》は広範囲に雷撃を撒き散らし大群を一網打尽にする魔法である。
 雷を纏う矢は一直線に空を切り裂きドラゴンに迫ると、蜘蛛の巣のように雷撃が広がりドラゴンを絡め取る。
 ドラゴンは高い魔法防御力を誇り、魔法でダメージを与えることは至難の業だ。
 だが、繊細な制御が必要な飛行を妨害し、撃墜する程度は十分に可能だ。
 空中でビクリと一瞬震えて動きを止めたドラゴンは、制御を失い轟音を立てて大地へと落下した。
 案の定ドラゴンは殆どダメージを受けていないようだが、その眼は怒りに燃えている。


541 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:28:01 ID:OX4BJtDf

「よし、ネリスはさがってろ」
「はい、ナイティ様。ご武運を」

 後ろに控えていたネリスに弓を渡して下がらせる。
 遠距離では駄目だ、ドラゴンを倒すのは光の剣による一撃しかない。
 俺は接近戦を仕掛けるべく突撃する。

 俺が近づくのを厭うように、大きく裂けたドラゴンの口から、灼熱の炎が吐き出される。
 だが、ドラゴンが炎を吐くなどは子供でも知ってる想定の範囲内だ。

「防げ、盾!」
『いくわよっ!《斥力円錐》』

 俺の体を円錐形の斥力による力場が包み込む。
 ドラゴンの炎は円錐にぶつかると、勢いを増して後方へと流れていく。
 この《斥力円錐》は単に攻撃を受け止めるのではなく、円錐状に張られた斥力場によって攻撃を後方へと受け流す。
 そうすることによって、さらに大きな力にも対応できるようになった優れた防御術である。
 これが《斥力盾》だったら、一度は炎を受け止めても盾が消えた瞬間にこんがりローストされてしまっただろう。
 走り続ける俺はついに剣の届く距離、ドラゴンと接近戦へと持ち込んだ。

『横なぎに右の爪。顎が来ます。次は尻尾です』

 兜からの声が的確にドラゴンの攻撃を見極めて、俺はそれに従い強力な攻撃をかわしていく。
 例え長い尻尾が背後から襲い掛かってきたとしても、兜には見えているために回避できる。
 だがそれでも、一撃で致命傷になりかねない攻撃は緊張を強いられ、完全に避けても体力を消耗していく。 
 盾の《斥力盾》で時折受け止める事もあるが、それでも体力を奪われるので回避優先だ。
 華麗なステップで避けながら剣を振るうが、防御重視の今の情況では全力が出せない。
 光の剣でさえドラゴンの対魔力防御に威力を相殺され、まるで鋼の鎧を木剣で叩いているかのように錯覚する。

『主様、頑張ってください』
『そうですよ〜《治癒》〜』

 マントと鎧の声に励まされる。
 火山の熱気はマントの《空調》によって防がれ、激しい戦闘で消耗する体力は鎧の《治癒》で回復されている。
 ドラゴンの隙を伺う持久戦ができるのも、彼女たちのお陰だ。


542 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:29:29 ID:OX4BJtDf

 そしてついにドラゴンが隙を見せた。
 ドラゴンの大きな顎での噛み付き攻撃を俺が避けた時、その顎は大地に突き刺さり一瞬だが硬直した。
 
「いまだっ!篭手!」
『『はーい、お兄ちゃん!《豪腕》!』』

 両手に嵌めた篭手が輝くと体中に力が漲ってくる。
 その溢れる怪力を存分に発揮し、ドラゴンの横っ面を盾を構えて体当たりするように殴りつけた。 
 小さな人間である俺の一撃で、巨大なドラゴンの体がぐらりと揺れた。

 これこそが伝説の篭手、豪腕の篭手である。
 肘から先を覆う黄金色に輝くガントレットで、手の甲に宝玉が埋め込まれている。
 その名の示すように所有者の筋力を強化する《豪腕》の能力を秘めている。
 能力はその一つだけという単純さだが、それ一つに特化している故にドラゴンすらも殴り倒すほど強力であった。
 具体的には、天井に打たれた釘の頭を2本の指先で摘まんでぶら下がりながら、本を一冊読みきることができる程の能力を得られる。
 ちなみにこれも知恵ある武具で、左右の両方にそれぞれ意識を持つアイテムである。

「よしっ!短剣!」
『…ン!《闇夜天幕》』 

 俺は体当たりの瞬間、ドラゴンの顔の鱗の隙間に短剣を引っ掛けておいた。
 そんな事ではドラゴンに痛痒すら与えられないが、呪文と共に短剣を中心に空中に暗闇が広がる。
 この《闇夜天幕》は一定の範囲内の全ての音、光、匂いなどを吸収する空間を作り、内部の者の感覚を遮断する魔法である。
 それはドラゴンの頭をすっぽりと覆い隠すに十分な大きさだ。

「あがれ!鉄靴!」
『おう、旦那。まかしときな!《飛翔》!』

 俺が跳躍すると、竜の巨体の遥か上空まで浮かび、ぴたりと静止する。
 伝説の鉄靴、それは飛行のブーツともよばれる空を飛ぶことのできる靴である。
 空を飛ぶという人類の憧れとなる偉大な能力のためか、燃費はあまり良くなく持続時間は結構短い。
 銀色の流れるようなデザインのブーツで、くるぶしの部分に宝玉と翼を象った装飾がある。 
 ちなみに篭手と違って意識は一つである。

「いよいよだ、準備はいいな、剣!」
『勿論だ、主よ。存分に叩き込め』



543 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:30:17 ID:OX4BJtDf

 俺は大地に向けてまッさかさまに《飛翔》する。
 ドラゴンの高い魔力抵抗によって《闇夜天幕》が破られた。
 《豪腕》で強化された腕で剣を振り上げる。
 俺の姿を見失っていたドラゴンが、すぐさま気づき上を向く。
 だが遅い、俺はそのまま剣を振るう。

『《閃光》』

 光の剣の持つ膨大なエネルギーが、僅か一瞬の閃光となって輝き、世界が白光に包まれた。
 僅か一振りの瞬間に全てを注ぎ込む光の剣の最高威力を誇る必殺技、はずせば最後の諸刃の剣である。
 光が消えたとき、ドラゴンの巨木のような首が断ち切られていた。
 その切口は高熱で焼かれ炭化して煙を上げている。

「や、やったのか?」

 胴体から切り離されて地に落ちたドラゴンの頭部を前にして、俺は思わず呟いた。 

「うおおおおおおお!やった!俺はやったぞ!」

 じわじわとこみ上げる達成感に、勝利の雄叫びをあげる。

「ナイティ様、おめでとうございます」
『やりましたね、主様』
『…おめでト』
『アンタにしては良くやったんじゃないの』
『ナイティ様、素敵です』
『悲願達成祝福致します、マスター。』
『お兄ちゃん、かっこいー!』
『凄かったよ、お兄ちゃん』
『ご主人様、おめでとうございます』
『流石だね旦那』
『主よ、私も誇らしいぞ』

 俺の武具たちが次々と人の姿になって現れ、俺を囲み祝福してくれた。

「おう、お前たちのお陰だ!」

 俺は美女たちを抱きしめ感謝の意を表そうと……。

544 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:30:56 ID:OX4BJtDf

「……っておい、待て。何で俺は裸になっているんだよ」
『嫌ですわ〜、ご主人様。分かってるくせに〜』
『ん?これから一発ヤルんだろ?旦那』

 きゃ恥かしいと頬を染める鎧と、ぐっと握りこぶしを作り親指を人差し指と中指の間に入れる鉄靴。

「ドラゴン倒したばっかだぞ?」
『…お腹すいタ…ごほうビ』
『別にアンタとしたいわけじゃないからね!魔力が減ってるんだから仕方なくよ!』

 素直に欲求を口にする短剣と、相変わらずツンデレな盾、対照的な二人だが結局言ってるる内容は同じだ。

「たったいま打ち立てた伝説に対する感動とかないのか!」
『ナイティ様、そんな事おっしゃっても説得力がありませんわ、だって……』
「そうよナイティ様。股間をそんなに大きくして」

 感動に浸りたい俺の理性と裏腹に、条件反射的に勃起する俺の息子に、ダークエルフ姉妹の視線が俺の股間に絡みつく。

「だいたい、こんなくそ暑い火山でおっぱじめるつもりか!?」
『《一夜宮殿》野営の準備ができましたマスター』
『《空調》も完璧ですよ、主様』

 兜の冷静な声と共に地面が隆起し巨大な箱になり、マントの声で辺りが清涼感溢れる爽やかな空気になる。

「……」
『さて、もう言い分も尽きたようだな。運べ、篭手』
『『は〜い』』

 容赦ない剣の指揮の下、二人の少女の手によって、ひょいという感じでその頭上まで持ち上げられた。
 もはや説明の必要は無いかもしれないが、この二人は伝説の篭手であり、短い髪を一房横に結び、瑞々しいスレンダーな体で二人揃ってお兄ちゃんと甘えてくる双子である。
 だがその愛らしい容姿とは裏腹に、豪腕の篭手というだけあってもの凄い怪力であった。
 
 そして《一夜宮殿》、それは魔法で紡がれた建物を出現させる術である。
 外敵に見つからない隠行術と、見つかっても防ぎきる防御力を兼ね備え、便利な拠点としてつかえる。
 約一晩の持続力を持つため、もっぱら野営の際に使用される魔法である。

 その建物の中に、俺は全裸で少女に担がれて運び込まれる。
 おかしい、俺はたったいま偉大な功績を成し遂げた英雄のはずなのだが、この扱いはなんだろう。
 王侯貴族や勇者であれ、例えそれがドラゴンスレイヤーだとしても、あらゆる俗世の肩書きは男と女の前には意味がないのだと痛感した。



545 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:31:38 ID:OX4BJtDf

 この《一夜宮殿》の建物の大きさは術者の力量、つまり兜の制御能力と契約した俺の力量に比例する。
 俺がまだ未熟な頃は小屋程度の建物で、内部も岩をくり抜いたかのように何も無かった。
 魔法で作られた《一夜宮殿》を構築することは粘土を加工する事に似ている。
 魔力の微妙な操作によって、床を盛り上げて椅子や机のようにしたり、椅子をクッションのように柔らかくすることも可能である。
 成長した俺の魔力量と、十二分にその性能を発揮した兜によって、その粘土細工は今や芸術的とさえ評することが出来る。
 壁には細工が入れられ、床はふかふかの絨毯、ベットは優しく体を受け止め、頭上にはシャンデリアまで作られている。
 王都の高級宿屋のスイートルームにも匹敵するだろう。

『主様ぁ、気持ちいいですか?』
「いいよ。ほら、舌をだして」

 胡坐をかいた俺の腰の上にマントが跨り、腰を振りながら豊かな乳房を押し付けている。
 顔を近づけ、唇より先に舌を絡めながら濃厚な口付けをする。
 じゅぶじゅぶと熱く濡れた肉棒が音をたてるたびに、ぐにゅぐにゅと胸が形を変えながら、べちゃべちゃと唾液を零しながら舌を吸いあう。
 
『ん、んんんんん!』

 くぐもった悲鳴と一緒に、鎧が俺の体をぎゅっと抱きしめるのに合わせて、勢いよく噴き出した精液を子宮を叩きつける。
 鎧の体からぐったりと力が抜けて体を預けてくるのが、俺の肉棒は硬く反り返ったままで、その体を刺し貫いて支えていた。

『ふあっ、お兄ちゃん!もっとぐりぐりしてぇ!』

 さてつぎは誰といたそうかと考えていた俺の右手で右篭手が声を上げた。
 俺の股間が鎧の相手をしている間も、少女の姿になった左右の篭手は、武具の時と同じように両腕に抱きついていたのだ。
 この二人は腕に絡むのが大好きで、武具の時はもちろん、人型で街を歩くときも腕を組みたがり、ベットの上でも抱きつきながら指で膣をかき回されるのがお気に入りである。
 何故そんなに手が好きなのか、と一度尋ねたことがある。
 その返事によると俺の手は、第一関節がスマートで、爪の形がクールで、掌の剣ダコがワイルドで、血管がセクシーで、最高に格好いいそうだ。
 常人には理解できない手に対する審美眼と美的感覚を持っている、要するに手フェチであった。

『お兄ちゃん、もういっちゃうよぉ!』
「っと、わかった!じゃあ入れるから、手を離そうね!」

 今度は左篭手が声を上げ、俺の両腕がぎゅっと抱きしめられたので、俺は慌てて篭手の二人を引き剥がす。
 以前ついそのまま指でいかせたら、絶頂と共に全力で抱き締められて両腕が砕けたことがあるからだ。
 それからというもの、いかせる時は4つんばいにさせて後ろからか、互いに抱きつかせてと決めている。
 俺は篭手を左右に寝かせて互いに抱き合わせて、さらに上から抱きしめる。
 左右の手でそれぞれ篭手の柔らかい髪を撫でながら、三人で顔を近づけてキスを交し合う。
 亀頭を握りつぶすかのようにぐいぐいと締め付けてくる狭い膣内を、腰を強く押し込みながらこじ開ける。

『ふああっ、いくっ、いっちゃうぅ!』

 すでに十分昂ぶっていたためか、二人はすぐに絶頂に震え出し、俺もまた二人の小さな体内に精を注ぎ込む。
 抱き合う二人がぐったりと余韻に浸るなか、吐き出された精子が膣圧に押し出されてごぽりと溢れた。



546 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:32:20 ID:OX4BJtDf

『旦那、あたいにもシてくれよ〜』

 双子を抱きしめていた俺の背中に、荒い息を吹きかけながら女体が抱きついてくる。
 彫刻家が丹精込めて作り上げたような堀の深い整った顔立、巻いた金髪が滝のように零れ落ちる。
 均整の取れた肢体は黄金率で計算されつくしたかのように美しい。
 そして何より目を惹きつけるのは、背中に生えた一対の純白の翼だ。
 その姿はまさしく天使、空想の中で思い描く女性像がそこにあった。
 
『散々見せ付けられてあたいのアソコはもうビチョビチョだよ。はやく旦那のコレでかき回してぇ』

 だがその性格は豪快そのもの、恥じらいというものをどこかに置き忘れたかのようで、俺の股間の一物をがっちり掴んでいる。
 彼女が伝説の鉄靴の精霊、空を飛ぶ能力のためか天使の翼を持つ極上の美人である。 
 美人揃いの伝説の武具の中でも抜群の美女、これで情も深く面倒見も良い姉御肌で文句の付けようのない良い女だ。
 だが精神はほぼ中年男性で下ネタ全開、そういう女も大好きなのではあるが、見た目が天使のためにもう少し慎ましやかにして欲しいなと思う。
 え、これはこれで萌える?うむ、それについては全く異論は無い。

「よし、じゃあいくぞ」
『ん、はやくきてぇ。ああっ、入ってくるぅ』

 鉄靴の脚を大きく持ち上げて肩に乗せるように担ぎ、そのままずぶりと挿入する。
 篭手の双子が手フェチなのに対して、鉄靴は足フェチ……ではなく、脚が性感帯である。
 こうして脚を持ち上げて、ときどき噛み付いたり吸い付いてキスマークを付ける度に感度よく反応してくれる。

『ああっ、奥まできてるっ』

 大きく開いた片足を胸まで押し付けるように曲げて、奥深くまで密着させて腰を動かす。
 ようし、一気に絶頂まで登りつめようと思ったが、それを邪魔する俺の背中に抱きついてくる体があった。

『…ん』

 それは短剣の小さな体だった。
 荒い息を吐く顔は上気し、猫眼が潤んで今にも泣き出しそうに上目遣いで見つめてくる。
 ずっと待たされたまま痴態を見せられ続けて、短剣も我慢できなくなってしまったようだ。
 ううっ、すぐに相手をしてやりたいが、鉄靴の相手を途中でやめるわけにもいかん。

「すぐにしてやるから、もう少しまって…」
『旦那、かまわないよ。短剣こっちにきな』

 鉄靴はそう言うと、短剣の体を胸に抱きしめた。
 微笑みを浮かべながら少女を抱きしめる天使の姿が、まるで絵画に描かれた女神のように見える。
 だが、その女神は捕まえた少女の脚を掴んで大きく開いて、掲げるように俺に見せ付けた。

『さあ、旦那。一緒に可愛がっとくれ』



547 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:33:11 ID:OX4BJtDf

 甘い香りを放つ花の蜜に引かれるかのように、俺は天使と子猫に襲いかった。
 十分に熟した豊満な体をたっぷりと堪能し、青い果実の弾けるような歯応えを楽しむ。
 短剣と獣の如く繋がり腰を振り続け、鉄靴の腕と翼に抱き締められながら、溢れるほどに注ぎ込んだ。

 俺は一息ついて周りを見た。

「ああっ、お姉様駄目ですっ」
『たくさんいっていいのよ、ネリスちゃん』
 
 弓とネリスの姉妹は、いわゆる69で互いの秘部に顔を埋めている。
 姉である弓がリードしているようで、ネリスの顔の上に跨り激しく責めているようだ。
 見た目が少女の弓が大人のネリスを支配しているような、倒錯した二人の世界を作り出している。

『我慢せずに素直になったらどうだ?』
『我慢なんてしてな!ああっ!あああー!』

 あちらでは剣と盾が絡んでいる。
 素直に求めることが出来ない盾は、乱交になると必ず最後になってしまう。
 それを気にして武具たちの(精神的な)年長組である剣、鎧、鉄靴が、盾を牽引するのが毎度のことになっている。
 今回は剣がその役のようで、盾は苛烈に攻められたのか股間は漏らしたかのように濡れてぐったりと横になっていた。

 そして残った鎧は俺が蹂躙した後の女性たちの世話をしていた。
 体にこびりついた白濁液やら愛液やらを拭い取り、荷物の中から毛布を取り出し寝かせていく。
 その手際はテキパキと慣れたもので、毎回のように彼女が世話してくれているので非常にありがたい。
 だが、毒の中和や傷口を消毒し化膿を防ぐ《浄化》の魔法を情事の粘液除去に使うのはいかがなものか。
 別名《風呂要らず》で体の汚れや垢も綺麗に落としてくれる《浄化》を連発するのは、高レベルの俺と鎧だからできる技だ。

 ちなみに、彼女の服装は貴族の館に使えるメイドさんのようなエプロンドレス姿になっている。
 これが彼女の普段着で、以前貴族の館でメイドを見た彼女が気に入って真似しているのであって、俺が無理矢理着せたわけではない、ホントウダヨ?
 実際、綺麗好きで普段から掃除洗濯でお世話になっているので、俺の専属メイドといっても過言ではない。

 さて、ダークエルフ姉妹に乱入するか、剣と盾のところに加わるか、それとも世話になってる鎧に感謝の意を示すか。
 どれも捨て難い3択問題に頭を悩ませていると、意外なところから4番目の選択肢が現れた。


548 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:33:54 ID:OX4BJtDf

 こんこん、と入り口を叩くノックのような音が聞こえた。
 宿屋の部屋ならばいざしらず、《一夜宮殿》の中だったために一瞬何の音だか理解できなかった。

『はーい、どちらさまですか〜』

 ぱたぱたと足音を立てながら、呑気な声で鎧が入り口に向かった。
 おいおいちょっとは警戒しろよ、死の火山で《一夜宮殿》を使ってるのに誰が尋ねてくるんだよ。

『ご主人様にお会いしたいという方がいらっしゃいました〜』

 鎧の後に従って、まだ十分大人になりきっていない年頃の美少女が入ってきた。
 燃えるような美しい赤髪が歩くたびに炎のように揺れ、キラキラと輝く漆黒のドレスに身を包んでいる。
 青と黄のオッドアイは自信に満ち溢れ、堂々とした態度で裸の女性に囲まれてる裸の俺を前にしても全く動じない。
 むしろ、俺のほうが気恥ずかしさを感じて毛布で股間を隠してしまった。

「ふむ、そなたがここの竜を殺した英傑かえ?意外と貧相な顔じゃのう」

 失礼な、そういえば俺の顔について触れたのはお前が初めてだな。
 勇者ナイティ・ナイン、中肉中背の平均的体格、顔は十人並みで没個性、特徴がないのが特徴である。OTZ。

「わらわは赤竜族の姫ルフィアじゃ」
「竜族だって!?」

 しかもお姫様がなぜここに?もしやこの山のドラゴンを殺した復讐か!?
 
「うむ、そなたの求婚しかと受け取った。そなたがわらわの婿じゃ」
「き、求婚ってなんだよ!そんなものした覚えはないぞ!」

 ちょっとまて、落ち着いて、俺は無実だ潔白だ。
 周囲から浴びせられる冷たい視線を全身で感じながら主張する。
 どういうことなんだ、説明を要求する!

「わらわも今年で300歳になり成竜となった。婿を貰い子を為す歳じゃ」
「それはそれはおめでとう。って300歳!?」

 うーむ、300歳でようやく大人とはスケールのでかい話だな……しかし、その外見で大人とはねぇ。
 十代半ばにしか見えない、まだまだ大人になったとは言いがたい体……特に掌サイズの小ぶりな胸を凝視しながら答えた。

「そこで我こそはと思う竜族の雄が財宝を集めて、自分の権威を示しておったのじゃ」
「なに!じゃあこのドラゴンが街を襲ったのは求婚のための財宝集めの出稼ぎか?」
 
 婚約指輪に金をかけて、男が財力をアピールするのと同じとは、どこの世界も男は女に貢がねばならんのか。
 ということは金品を集めるのはドラゴンの習性というより風習だな……そんな迷惑な風習やめちまえ。

「昔は竜が己の顎や爪で山から金銀宝石を採掘して収集しておったのじゃが、最近は人間の街を襲ったほうが質も量も良いからのう」

 昔って、人間の街を襲っても金銀財宝が無いくらいの昔か、それとも人間の街すらない程の昔なのか。
 この世の始まりと共に誕生したというドラゴンの大雑把な尺度にくらりと眩暈を感じる。

「近頃は鉱石や原石のままというのは流行らんのじゃよ。人間の手によって加工された物、特に繊細な金銀細工が竜族の雌の間で一番人気じゃ」
「なるほどねぇ」

 ドラゴンの婚姻にも流行り廃りがあるとは驚きだが、狙われる人間にとっては笑い事ではないな。
 しかも、ドラゴンとはいえさすが女性、美しい装飾品を追求する心は人の女と同じなのか。


549 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:34:47 ID:OX4BJtDf
「そなたは竜族の作法に則り竜を退治し強さを証明し、財宝を集めた事で有能さを証明した。だからわらわの婿じゃ」
「作法ってなんだ?それに財宝なんて集めてないぞ!」
「複数の候補者がいるときは、一騎打ちで力比べをするのが習わしじゃ。そなたの勇姿、しかと見届けたぞよ」

 作法ってドラゴン退治のことだったのか。
 自然界で獣が雄の優劣を決める常套手段だが、ドラゴンまでもがその野性の掟に従っていたとは。

「そして、あやつを倒したのじゃから、あやつの集めた財宝はそなたの物じゃ。それに……」

 そういうとぐるりと周囲を見回し、俺を囲む美女たちを一人づつ観察する。

「財宝の中でも知恵ある武具は最上級じゃ。これ程の財を揃えた者は他におるまい。婚姻の財宝の価値は、わらわの価値を表すものじゃ。わらわも鼻が高いぞよ」

 なんだか彼女はすっかり、俺が婚姻のためにドラゴンを倒し武具を集めたと思いこんでるようだ。

「冗談じゃない!」

 俺はまだまだ結婚なんてする気はないぞ!
 薔薇色の鎖に縛られて、人生の墓場に足を突っ込むのは早すぎる。
 しかもせっかくドラゴン退治の英雄になったばかりで、街に帰れば女性にもてもて……ゲフンゲフン、勇者としての務めがあるのだよ!
 さらに相手はドラゴンの王族、よく知らない相手に、得体の知れない文化風習を持つ異種族と結婚なんて危なすぎる。
 事が終わって「雌は雄を頭から丸齧りして子供の栄養にするのよ」なんて言われたりしたらどーする。

「そう照れるな。ささ、わらわにおくれ」
「……あの、ルフィアさん?その手はなんですか?」

 彼女は手を差し出し開いた掌を上にしている。

「うむ?そなたは婿なのじゃから、わらわに子胤を授けるのじゃ。ほれ」

 そう言って彼女は、飴玉をねだる子供のように突き出した手を振る。

「人間は子胤を手で渡すのは無理だと思うんだが……ドラゴンはできるのか?」
『いいえ、ドラゴンとはいえ生物に分類されます。基本的に人と同じように交尾が必要と思われます』

「違うのかえ?母上は婿にねだれば授けてくれると言うておったぞ?」
「子胤を授けるにはそれなりの手順というものが必要でだな……」

 不思議そうに首を傾げ、尋ねてくる。
 なんで俺はドラゴン相手に良い子の性教育をしているのだろうか。
 お母さん、娘さんは婿を取ろうって年頃なんだから、ちゃんと教えときましょうよ。

「おお、母上も婿の言う通りにすれば良いと言っておった!その作法とやらを教えたもれ」
「……それじゃあ、まずはベットにいこうか」

 無邪気にねだるルフィアの仕草に、ぷっつーんと頭の中で理性の糸が切れる音を聞きながら、後先考えずにベットへ連れ込んだ。


550 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:35:49 ID:OX4BJtDf

「まずは服を脱いでだな」
「そうかえ。そこな侍女、わらわの衣装を脱がしたもれ」
『え?は〜い、失礼しますね〜』

 ルフィアは当然の如くそう言って、背中を鎧のほうに向けてる。
 王者の風格とでも言うのか、人に命令する事に慣れた態度で、鎧もついドレスを脱がす手伝いをする。

「ちょっと鎧!なにそんな奴の言うこと聞いてるのよ!服くらい自分で脱げばいいでしょ!」
「喧しいのう。この衣装は背中で留めてあるので手が届かんのじゃ。一人で着替えなどしたこと無いぞよ」

 盾が噛み付くがどこ吹く風で、さらりと受け流す。
 一人で着替えもしたことないとは、さすがお姫様か。

『わ〜このドレス、宝石が縫いこんでありますよ〜、凄く綺麗です〜』
「うむ、そうであろ。母上から頂いた婚礼衣装じゃ」

 鎧は脱がせたドレスを手に感嘆の声をあげる。
 ずいぶんキラキラ光ると思ったら宝石だったとは、そんな服を持っているのは大国の姫くらいだぞ。
 
「じゃあ、その下着もお母さんから?」
「そうじゃ、母上が婚礼した時にも着ておった由緒ある物じゃぞ」

 純白の肌をさらに引き立てる漆黒の下着。
 胸を持ち上げ形よく見せつつ、その頂は布地が無くピンク色の乳首が露出されている。
 下半身はガーターベルトとストッキングの黒い布地にほぼ覆われながら、肝心のショーツの中心には切れ込みが入り赤い下草と秘裂が見える。
 お母さん……あんたって人はなに考えてるんですか!最高です。

「次はどうするのじゃ?」
「まずは口付けかな」

 下着姿のルフィアを抱き寄せ、啄ばむように唇を軽く合わせる。
 だが彼女は特に反応をしめさずされるがままで、その態度はまるで握手を交わした程度の感覚でしかないようだ。
 むむ、世間知らずなお姫様に本当のキスってものを教えてやらねばなるまい。
 今度はしっかりと唇を合わせ舌を入れる。

「んむ!んんん」

 単純な驚きで眼を丸くして抵抗するルフィアの後頭部に手を回し固定して、舌で絡めて吸い尽くす。
 彼女の呼吸が荒くなるにつれて、抵抗が無くなり縋る様に抱きついてくる。
 唾液の糸を引きながら唇を離すと、ルフィアの顔はその美しい髪のように赤く染まっていた。

「ふあっ、はあぁ。これで子が生せるのかえ?」
「いいや、まだまだ準備がいるな」

 ルフィアの無邪気で無知な問いに、俺は再びキスをする事で答えた。


551 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:36:32 ID:OX4BJtDf

 くちゅぐちゅぬちゅと舌を絡めあう淫らな水音が響く。
 ルフィアはすっかりキスが気に入ったようで、自分から舌を出して俺の口の中まで舐めている。
 そのまま抱き合い互いの体を弄っていると、ぎゅっと容赦なく肉棒が掴まれた。
 勃起したモノが彼女の体を突上げてしまったことで興味を引いたようだ。

「ぷはっ。これはなんじゃ?」
「うっ。そんなに力いっぱい握らないで…」
『あらあら、そんな事しちゃ駄目ですよ〜、ほらこうやって〜』

 鎧が横から俺の股間に顔を寄せ、舌を出して舐め上げた。
 先端にキスをして、根元をしごきながら鈴口を吸い上げ、大きく口を開け飲み込んでいく。
 じゅぶ、じゅぼ、と音をたてて、唇で締めながら頭を前後させる。

『はあぁ。さあ、どうぞ』
「こうかえ?」

 ルフィアは見よう見まねで物怖じせずに俺の肉棒に舌を這わせる。
 
『上手ですよ〜、噛まないように気を付けて下さいね〜』
「うみゅ、わはった」

 うっ、銜えたまま喋ると振動が。
 先程までキスも知らなかった箱入り娘が、稚拙だが懸命に舌を動かす姿に情欲をそそられる。
 さらに、的確にポイントを抑えた鎧の舌が、袋や根元を転がしている。
 精神と肉体を同時に攻められて、あっという間に射精感が高まってしまった。

「よし、出すぞ!」

 どくんと肉棒が爆ぜて精液を撒き散らし、思わず口を離したルフィアの髪に降りかかり、顔を汚し、口内に零れ落ちる。

「けほっ、これが子胤かえ……う、苦いのう」

 そう言うと、ルフィアは顔を顰めながらも手に溜まった精液を舐め取り、顔に付着したものを指で拭いその指を舐める。
 一心不乱にぺろぺろと舐め尽くし、そして俺の肉棒を再び銜えて残った精液を吸いだし始めた。

「おいおい、苦いなら無理に飲まなくても」
「この子胤を飲めば、胎に子が宿るのではないのか?」

 うーん、惜しい、上と下の口は繋がってないんだ。

『ご主人様のコレを、この中に入れて直接注ぐんですよ〜』

 鎧がルフィアの下着のスリットから見える亀裂をなで上げると、くちゅりと糸を引いた。

「なにを言っておるのじゃ。そのような大きなモノが、わらわに入るわけがなかろう」

 ルフィアは何を馬鹿なことをと呆れたように言った。
 単純に処女の膣口と勃起した肉棒の大きさを比較すれば当然の意見だろう。
 だが、俺たちが苦笑して何も言わずにじっと見ていると、自分が間違っていることに気づいたようだ。

「ま、まさか本気かえ?わらわの胎を裂く気か!?」

 裂くといえば裂くんだけどな、膜を。


552 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:37:43 ID:OX4BJtDf

 顔に恐怖を浮かべて後退るルフィアを、背後から鎧が抱きつき拘束する。

『最初は痛いけれど〜すぐに気持ちよくなりますよ〜』

 鎧はそう言ってルフィアの手ごろな胸を下着の上から愛撫し、露出している乳首を指先で転がす。

「ふあっ。い、痛いのはいやじゃ」
「ちゃんと準備すれば痛みも薄くなるさ」

 俺は左手で優美な曲線を描く尻を掴み、黒い下着のスリットを右の掌で覆って、指先を少しだけ沈める。
 ぐちゅっ、と指を飲み込んで締め付けてくるその奥の、侵入を阻む壁を指先で撫でる。

「ふああっ!指を入れるなっ!動かすでないっ!」
『でも〜、中でしないと赤ちゃんはできませんよ〜?』

 うっ、と困った顔をして、視線を彷徨わせて考えている。
 やがて意を決したように顔を上げ、真摯な眼差しの上目遣いで懇願された。 

「わかった…わらわに胤を注いでおくれ」

 俺の理性はぷっつりとどころか、ばっさりと断ち切られ、ふらふらと誘われるように押し倒した。
 淫らな下着姿のルフィアを正面から押さえつけ、ぐちゅりと狙いを定めてゆっくりと押し込む。

「くぅ。あ、あっ、ああっ、ああああ!」

 処女地を楔で抉りながら前進して、壁を突き破り子宮まで到達する。

「全部入ったぞ。よく我慢したな」

 一番奥で腰を動かさぬようにしながら、ルフィアの髪を撫で口付けする。
 痛みを与えぬようにじっとしていると、やがて氷が解けるように硬い膣壁が緩み、肉棒に絡まり始めた。
 痛痒のように鈍い快感を得ているのか、むずむずと腰が自然に揺れている。

「へ、変じゃ。股が痺れて…」
「そろそろ動かすぞ」

 ずるりとカリ首まで抜くと破瓜の血に覆われた肉棒が現れる。
 それをまた先端が子宮に届くまでゆっくりとねじ込んで、その往復を繰り返す。

「あっ、ふあっ!ああっ、変じゃ!おかしくなるっ!」

 ルフィアは快楽の声を上げながらも困惑し、未知への恐怖と不安ですがり付いてくる。
 だんだん速度を上げ勢いを付けて腰を前後させ、赤い血が混じった愛液を泡立てながらかき混ぜる。
 顔は快感一色に塗りつぶされ、膣壁が刺激を求め絡みつき、一突きごとに声が高まっていく。

「はあぁ、ぁあああああー!」

 嬌声を上げる艶かしい唇にむしゃぶりつき、俺は子宮口をこじ開けるように射精した。
 俺の肉棒は壊れたようにどくどくと精を注ぎ続け、ルフィアの子宮に収まりきれずに溢れ出た。

「はあぁ、ナイティ…」

 俺の名を呼びきゅっと抱きついてくるルフィアを抱き返し、その可愛らしい唇に口付けした。


553 :勇者九十九 ◆j2vEph/NSk :2007/06/27(水) 20:38:27 ID:OX4BJtDf

 あああああ、ついつい流されて抱いてしまった!
 くそう、ドラゴンめ、勇者の精神を操る程の魅了の術の使い手だったとは!
 やっちまったもんは仕方がないか、気持ちよかったし。
 だが、男として言うべき事を言っておかねばならん。

「あのー、責任とか、義務とか、認知とか、養育費とか、その辺りの事情はどうなっているのでせうか?」
「竜族は母系社会じゃ。婿の仕事は胤を授けることだけじゃ。雄が居らぬとも子はちゃんと育てるぞよ」

 母系社会、つまり母から娘へと家柄や権力や財産が相続されていく方式か。
 雄は家族を養う責任も無ければ、家柄は関係なく財産を相続する権利も無いらしい。
 子は母親が育てるのが基本で、雄には義務も責任も無いということだった。
 うーむ、ようするに種馬だよな、気楽で縛られないのは良いが、ちと寂しいものがあるな。

「しかし、そなたと共に暮らせぬのは寂しいのう」

 俺に腕枕されながら、胸板にすがりつき本当に寂しそうにポツリと呟いた。

「だったらお前が街にこいよ。その姿なら大丈夫だろ。部屋ぐらい用意してやるさ」
「ほんとうかえ!うむ、よきにはからえ!」

 ルフィアの顔がぱっと華が咲いたように綻び、俺の首にぎゅっと抱きついてきた。

「じゃが、やはり竜の山にも来て欲しいのう」
「俺は人間の生活が気に入ってるんだ。街以外で暮らす気は無いぞ」
「竜の本分は束縛されぬ強さじゃ。そなたがそう言うなら、それも仕方あるまい」

 ほっ、よかった。
 無理矢理連れ去られたりしたらどうしようかと思ってたところだ。
 ドラゴンの姫に連れ去られる勇者……そんなことになったら格好がつかん、配役逆だろそれは。

「わらわに仕える雌たちにも子種を授けてやって欲しかったのじゃがのう」
「え?どういうことだ?」
「お主は雄竜の格付け一位なのじゃ。全ての雌竜に種付けする権利があるぞよ」

 な、なんだってー!

「そ、そんなことしていいのか!?」
「うむ、強い子を産むのが竜族の雌の務めじゃ」

 え、公認ですか?浮気とかは……そんな概念すらない?

「……勇者としての見聞を広めるためにドラゴンの国に行ってみてもいいか」

 住めば都というし、ひょっとして男が求めてやまない楽園がそこにあるのかも知れない。

 勇者(出願中)ナイティ・ナイン。
 こうして彼は竜殺しと呼ばれる偉業を成し遂げ、その名は大陸中に知れ渡った。
 その功績を認めぬ者は無く、英雄と呼ばれる日も近い。

 END.





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