The Charge of the Light Brigade

74 :名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 00:06:48 ID:oi1hvQUH
>>59
微妙に時機を逸したレスかもしれんが、ちと思った事があるんで。
朴念仁の主人公を実現するなら、女性達を団結させる、というのはどうだろう。
最初はライバルとして、相手を出し抜いて主人公を手に入れようとするんだが、
そのうちに同じ競技に人生を賭けてる仲間のような、奇妙な連帯感が生まれて
「誰が主人公を振り向かせるか」ではなく「皆協力して何とかして振り向かせよう」
に変わってしまう、て感じで。
まあこれはコメディ的で、どう頑張ってもシリアスにはなりそうにないが。

75 :名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 01:48:01 ID:bhV8Y9nY
 カーテンを締め切られ薄暗い室内に、十数名の人影が座っている。顔はぶっちゃけ見える――いや、見えないということ
にしておく。
 上座に座った――いわゆる議長席――、メガネをかけた少女が口を開く。顔はやはり見えない。あくまで見えない。
「本日皆さんに集まってもらったのは他でもありません。ターゲット『ボクネン』についてです」
 朗々と響くその声は、なんとも苦々しいものを含んでいた。
「ここにいる皆さんなら分かると思いますが、今までの『ボクネン』に対するアプローチはことごとく失敗しています。それが極
めて直接的なものだとしてもです。『ソトハネ』さんの観覧車事件、『ショッカク』さんの裸エプロン事件がそうです」
 議長役の少女の口に二つの名前があがる。室内のそこかしこから咳払いや舌打ちの音が聞こえる。
 十六ある人影のうち、ボブカットを外にはねさせた活発そうな少女と、髪が一房ぴょこんと飛び出しているロングの女性の
肩がぷるぷると震えだす。何かに耐えているようであった。
「これらのことから、『ボクネン』に対して、間接的、直接的に関わらず、何らかのアプローチをしても無駄だということが分か
ります」
 そう言う少女に対し、反論の声があがる。
「なんでしょうか、『スナオクール』さん?」
「そう結論付けるのは、まだ早いのではないか? まだあるだろう。例えば、真正面から告白してみるとか」
 ざわめく室内。だが、メガネの少女はそれに対してあっさりと言い放つ。
「無駄です。もう試しました」
 ざわめきが大きくなる室内。聞いてない、抜け駆け禁止という声が聞こえる。
「冗談と受け止められただけでした。正直、泣きそうになりましたね」
 ふっ、と自らを嘲笑うような笑みを浮かべる少女。だが、反論はまだ終わらない。
「事前の準備が足りなかっただけではないのか? もしくは、告白の仕方が遠回りすぎたとか――」
「準備が足りない? 一昨日ですよ、告白したのは。私がこれまでどれほど下準備してきたか貴女なら知っているでしょう? 
遠回り? そんなわけありますか。もうずばーっとストレートに行きましたよ! 私と結婚を前提にしたお付き合いをしてくだ
さい! これほどストレートな告白がありますかっ!」
 それまでの冷静さが嘘のように、激情を吐き出す少女。室内が静まり返る。
「はぁ、はぁ……とにかく、無駄です。無駄。アレは致命的に女心というものが分かってません。もしくは、絶望的なまでに女
性に対する興味がありません。『イモウト』さん、彼の部屋でその手の書籍を発見したことは?」
『イモウト』と呼ばれた三つ編みの少女は、突然のことにどもりながら答えた。
「いえ、その、あの、お、おに――あ、いえ、その、『ボクネン』の部屋にはそういう本はありませんでしたっ。や、や、や、家
捜しとかもしてみたんすけどっ、まったくっ」
「そうですか――やはり、女性にまったくといっていいほど興味が無いようですね」
 またもや騒然とする室内。こうなれば無理矢理、調教という手も等、不穏当な言葉も飛び交う。
「静粛に」
 メガネの少女がその言葉とともに机を強打する。それだけで、騒がしかった室内が静まり返った。
「無理矢理? 調教? 確かにアリですが、それは最後の手段です」
 アリなのかよ、というつっこみはどこからも出ない。むしろ、当然といった雰囲気ですらある。
「それよりも、女性に興味を持たせる試みを行うのが先です」
 どうやって、という声があがる。議長役の少女はメガネを中指で押し上げ、言った。
「一人で駄目なら、二人、三人です。とにかく、数に任せて四六時中女性を意識させるのです」
 少女の弁に熱が入り始める。それに伴い、室内の雰囲気もどこか浮ついたものになっていく。
「パンツもブラも、いくらでも見せて結構。むしろ裸もオーケーです。別にここにいる全員が裸エプロンで纏わりついても構い
ません」
 おおお、という歓声があがる。
「ただし、皆で行う以上成果は等分です。一人だけ美味しい思いをするのは無しです」
 突然冷静になって釘を刺す少女。しかし、そこかしこからは当たり前、何をいまさら、などという声があがる。
「ならオーケーです。皆で幸せになりましょう!」
 第一次ハーレム化宣言。それは後にそう呼ばれることになる、これからの壮絶な戦いの幕を上げる言葉だった。

76 :>>75:2007/03/26(月) 01:49:14 ID:bhV8Y9nY
>>74
こうですか? ちょっと自信ありませんっ!

77 :名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 07:48:00 ID:bnSPT+uw
そして一月後、その会議室には。
『おんな』としての自信を失った、屍のような彼女たちの姿があった。

78 :名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 07:54:34 ID:lfvGuWGz
ハーレム化失敗させてどうするw




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