【エロより】ハーレムな小説を書くスレ【幸せ】 8P

58 :名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 16:41:57 ID:caD2Dz68
「先生、今日の勤務あけ、先生のおうちにお伺いしても良いですか?」

看護婦の前川君が、そう私に訊いてきた。彼女は明るい性格で、医師、患者を問わず人気がある。
湿っぽい病院がカラリと明るくなるのだから、非常に好ましい。
取り立てて用事もないので、彼女に頷いて返事をすると、彼女は真っ赤になってしまった。
風邪・・・かな?
私がそれを指摘すると、あわてて否定する。いかんな。
風邪はひきはじめが肝心、家でゆっくり休養してなさい、と私が彼女を諭すと、今度は蒼くなって否定する。
ますますいかんな。私は彼女に、くれぐれも、と念を押して、ちゃんと家で休むように言った。



「先生、今日は、何の日か、覚えていますか?」

術後、退院していた中学生の女の子、岸田さんが、私に話しかける。私は彼女の問いに、記憶の中を検索し、思い当たるものを探し出した。
3月24日、マネキンの日だ。
私は、わかってるよ、と答えると、彼女は嬉しそうに、ウン、ウンと頷いて、話を続けてきた。

「今日、先生の家に行きますから、一緒にお祝いしましょう!!」

そう言う彼女が嬉しそうなので、私はその申し出を了承した。
ああ、たぶん、さっきの前川君も、マネキンの日を祝いたかったのか。彼女も気の毒だが、健康第一、ゆっくり養生して欲しい。



「ねぇ、先生、今晩一緒に、お食事でもどう?」

同僚の医師、水無月君が私を誘ってきた。私が、今日は家でお祝いをすることになっているので、とその申し出を断ると、彼女は何とも微妙な風に表情を変えた。

「・・・じゃあ、そのお祝い、私もご一緒して良いかしら?」

なんだ、彼女もマネキンの日を祝いたいのか、こういうお祝いは、人数も多い方がいいだろう。私は彼女の申し出に、良いですよ、と答えた。

それにしても、みんな、マネキンが好きなんだなぁ。
女の子の憧れ、というヤツだろうか。



「なぁ、せんせい、『ぼくねんじん』って言葉、知ってるか?」

そんなやりとりを見ていた、待合室の患者、小学生の太郎君が私に訊いてきた。
その問いに、私は少し考え込む。
医大を主席で出た私だが、実は世界地理には疎いのだ。
私は太郎君に、もちろん知ってるよ、と見栄を張って答えた。家に帰ったら、早く調べておこう。
『ボクネン』なんていう国、聞いたことがない。リトアニアとか、その辺りにある国だろうか。



「うう、先生の誕生日に、療養を命じられるなんて・・・ちくしょー!・・・こっそりと押し掛けてやる」

「やった! 先生の誕生日に二人きり!! うふふ、今夜こそ先生にバージンを・・・」

「・・・ふふ、誰だか知らないけど、彼を先に落とすのはこの私なんだから! さて、悩殺ドレスで、プレゼントは、わ、た、し、とかせまっちゃうわよ〜!」


>>54
かように、朴念仁はハーレムを修羅場に変える可能性を強く孕んでおり、取り扱いには注意を要します。




保管庫へ戻る