【男一人】ハーレムな小説を書くスレ【女複数】
186 :女護が島奇譚 :2006/09/20(水) 03:08:34 ID:MS+FYOZI
「乱馬…。クーデター、起こさない?」
クミョンはいきなり俺に抱きついてきて耳もとでそっとささやいてきた。
「クっ!?」
鸚鵡返しに叫びそうになった俺の唇をクミョンが自分の唇で塞ぐ。
「慌てない、騒がない、の…。」
彼女の唇が俺から離れた。
互いの口元をつなぐ、細い数条の粘っこい糸が天井のライトを浴びてキラキラ輝く。
「…本気か…いや…。」
情けないことだが、ささやき声が裏返っているのが自分でもわかる。
「正気なんだろうな、クミョン…。」
「当たり前でしょ?」
クミョンの暗い双眸が俺の弱さに満ちた表情を下からのぞき込む。
「そのご様子じゃ…気乗りではないようね…。」
「あ、当たり前だろ…!」
声は自然と音量を増してしまう。抑えなければいけないのはわかってる。
でも、クミョンが理解できない俺には仕方ないことだった。
「それでも、あなたは私に従わざるをえないの。」
「どういうことだ…。」
「私はわかっているんだから。」
クミョンの瞳がギラ、といきなり光をたたえた。
明るく照らすような光じゃない。いろんな意味で禍々しい光だ。

187 :女護が島奇譚 :2006/09/20(水) 03:24:18 ID:MS+FYOZI
クミョンの視線が光を帯びる時。決して快い光じゃない。
ろくでもない輝きだ、俺にとって。俺は声を押し殺して彼女に尋ねる。
「わかっているだと?」
「ええ、そうよ。」
クミョンは普段は無表情で肌は生気の抜けたような不自然なまでの純白、
動く蝋人形のような女だ。もっとも、その容姿は誰もが認める絶世の美人と
言っていい。
その作り物さながらに生色に乏しい皮脂がぬめるような濃い潤いを取り戻す
時がある。今がまさにその時なのだ。そして、その時、とは…。

クミョンがいきなり俺を押した。俺は弾みでたたらを踏み、蓋の閉じられた
便器の上に尻餅をついてしまった。
クミョンは腰を折り曲げて屈みこみ、尖った顎を俺の右膝の上にもたれかけ
させた。彼女の強い眼差しの奥には、俺の股間がドク、トクッと脈打って
いる…。

「クミョン…!」
「私はようく、わかってる!知ってる…!あんたは…。」
クミョンがいきなり俺のズボンに…正確にはズボンのファスナーにノロノロ
両手を伸ばす。
「あんたは私から…逃げられない…。」
象牙細工を思わせるクミョンの細い指が俺のズボンのファスナーをつまむ。
ジ、ジジーッとファスナーが滑り降りていく。
「…こうだから…。」
クミョンが顔を突き出し、唇で俺の盛り上がったアポロンにそっと触れた。
薄いトランクスの布一枚だけを挟んで。

196 :女護が島奇譚 :2006/09/20(水) 17:40:05 ID:4GsDe8rT
「さあっ…。乱馬…。」
クミョンは左手の中指と人差し指を俺のトランクスの中央を走る裂け目へと
差し入れると、それをトランクスの中で左右に広げた。
戸惑う俺の思いとは裏腹に、もう欲望で膨張しきった息子。グロテスクに
トランクスから首を突き出してきて外気にさらされる。

「ふっ…ご立派ねえ。」
クミョンは鼻で笑うやいなや口を大きく開いて、いきなり息子を文字通り
パクっと頬張った。
「ん。んん…。」
クミョンが唸り声をあげつつ舌を息子にまとわりつかせる。
「ク、クミョン…っ」
彼女の舌技が、押し寄せる快感を伴って俺を襲う。
「う、う、うう…。」
俺はクミョンの頭に両手を当てる。理性は彼女を引き離したがっていた。
しかし、俺の情欲がそれに従うわけがない。

ジュ、ジュルル、ジュル…舌と顎の動きが唾液のぬめる音と混ざり合う。
「あ、あ、う…。」
何て魅惑的なうごめきなんだ…俺は唇の間から舌を垂れ唾液を垂らす。
快感が走る度に腰を小刻みに震わす。あんまりかっこよくない光景だって
わかっているさ。こんな俺を、あのいまいましい戦争をくぐり抜けてきた
兵士だなんて、勲章ものの兵隊だなんて認める奴、誰一人いないだろう。
だが、これが俺なんだ…。

197 :女護が島奇譚 :2006/09/20(水) 17:56:35 ID:4GsDe8rT
俺は大した人間じゃないさ。ちょっと人を殺すのが上手なだけだ。
自分から喜んで自らの腕を他人の血で染めて、その染め具外で金をもらう人間。
それだけで十分に異常だろうが、俺には他にも常人と違うところがある。

はっきり言って金なん無くたって俺は生きていける。
だが…女がいないと俺は死ぬ。射精が好きなんじゃない。隣りに傍に女がいて
その女達と呼吸をする場を共にできなければ…俺は生きていけない。
ああ。異常だよ。女がいないと駄目なんだ。
今、クミョンが俺の股間に端正な顔を沈めているみたいに…。
もちろん、クミョンはそれをよく知っている。

「あ、あ…。」
クミョンが顔をこねくり回し、前後に動かすスピードが更に増していく。
「ク、クミョン…。」
思わず両手に力をこめて彼女の頭を鷲づかみにしてしまう。
腰全体がフワフワする。
おなじみの果てる時が近づいてるのを教えてくれているのだ。
「…だめだ…」
俺は余計な事を考えるのを一切やめ、腰に、息子に全神経を集中させる。
クミョン!!
俺は腰を持ち上げ、便器から浮かせた。奥へ、クミョンの奥まで届くように。
思いはそれしかない。ドクッ ドピュッドピュッドピュ、ピュッ
「はあっ…。」
最高だ。快感が息子の中をドクドク通っていく時間がたまらない。
俺はクミョンの中に全てをぶちまけていた。

233 :女護が島奇譚 :2006/09/21(木) 17:00:51 ID:baDUmMPV
「はぁつ、あっ…。」
俺は大きく肩を上下させて息をついた。
「ん…。」
すっとクミョンが顔を上げた。唇から白い粘液を垂らしつつ、目を細めている。
左手を伸ばしてトイレットペーパーを引き出すと、それをゆっくり口に
当てて拭いた。

「ふふっ…。乱馬、本当にたくさん出すのね。飲みきれないのが残念よ。」
更に息子もぬぐいつつ、クミョンは乾いた笑いを漏らす。
「これであんたもわかったでしょ?あんたは私から離れられない。
私を一番気に入ってるから…歩や繭やほのか、かごめ…あるいは、風香。
他の誰よりも、この私をね。」
クミョンは普段の沈黙をかなぐり捨て、高揚し弾んだ口調で言葉を続ける。
精を解き放ったばかりにも関わらず、まだ堅く膨張を保ったものの俺の
息子を蝋細工の指で弄びながら。
「だから、私のクーデターにも参加してほしいの。参加するわよね?」
「…。」
「やる気満々だと解釈しとくわ、乱馬。」
クミョンは立ち上がると、ドアへ向けて顎をしゃくった。
「行きましょ…。決行は夜2時。お昼寝ぐらいしといた方がいいわ。」

「あら…。乱馬、クミョン!?」
バスルームから出てきた俺達と鉢合わせしたのは、かごめだった。
深緑のロングヘアーと黒いつぶらな瞳の持ち主のかごめは、いきなり
予想だにしない場所から肩を並べて現れた俺達を前にして目を
瞬かせた。

234 :女護が島奇譚 :2006/09/21(木) 17:01:48 ID:baDUmMPV
「バスルームって、二人連れで出入りするような場所だったかしら?」
かごめが怪訝そうに、かつ意地悪げな表情で首を傾げる。
「あ…ああ。」
俺には返す言葉も無い。クミョンはと言うと、俺もかごめも無視したまま
普段のクールな面持ちと静かな身のこなしで、スタスタその場を
立ち去って行ってしまった。

「釈明できないってことなんだ。」
かごめは目ざとく、まったく落ち着きそうにない俺の股間をにらみすえる。
そしていきなり右手を伸ばすと、ギュッと俺の股間を鷲づかみに握りしめた。
「かっ、かごめ!!」
痛みに息を詰まらせる俺をよそに、かごめはジトっとした視線を俺に突き刺す。
「こんな、まっ昼間からいいことしてるよね。明日は、あたしと入ってほしいとこだわ。」
「か…かごっ…!」
「ふん、だ。」
かごめはようやく股間から手を離すと、ドンと俺を突き飛ばした。
「てっ!?」
俺は壁に背中をしたたかに打ちつけてしまった。
かごめは俺を置いて、向いのドアを開けて部屋の中へと消える。
なるほど、女の勘ってものほどいまいましいものは無いが、さすがにかごめ自慢の
勘と言えども深夜の二人だけのクーデターまでは見抜けはしまい…。

それにしても背中がジンジンと熱を帯びて痛む。複数の女と一緒に生きていくって、
こういう事だ。一人一人にゴマをすって、機嫌をとって、こうして痛い目に遭う。
生きていくために我慢していくしかない事だ、女無しで生きていけない俺にとって。
237 :女護が島奇譚 :2006/09/21(木) 19:25:22 ID:2pHuKqOQ
イナイ・イナイバー島の夜の闇はいつも深い。
当たり前だ。この島に外灯は無く、夜の二時まで起きている住人も俺達
よそ者をのぞけば一人もいないだろう。
だから夜の明かりは月か星しかないのだが、今夜はそのどちらも厚い雲に
隠されてしまっている。クミョンのことだ、こんな天気も考慮して
決行の日を前もって決めていたんだろう。

寒い。俺は思わず身をブルッと震わせる。もっともイナイ・イナイバーは
南洋の小島だ。真冬だと言っても半袖だと少し肌寒いぐらいだ。
身体を震えさせたのは、寒さとは別なものなのかもしれない。
俺は目をつぶり、ふうっと息を吸い込んだ。それと同時に発散させていた
自分の気配、匂い、呼吸を含む「気」を体内へと収縮させていく。
それと入れ替わりに全身にみなぎり始めたものは集中力。
これは自分の体を一種のパッシブソナー、受動レーダーみたいな
ものに変えて、周囲のあらゆる音や生きるものの息遣いを察知する。
長い戦場暮らしで得た特殊な「勘」あるいは感覚だ。

そうやって俺が探している存在はたった一つ。
当初、俺の中へと注がれてくるものは虫の泣き声、ふくろうの羽ばたき、
風のそよぎ、雲の流れ。すべて自然の調和が織り成す心地よい楽曲だった。
やがて、不意にそれがかき乱された。

俺は目を開けてじっと闇を見つめる。漆黒の奥底から足音を忍んで、それは
近づいてきた。薄い影がやがてぼうっと白さを増し、輪郭をはっきりした
ものに変えていく。やがて、暗さに慣れた俺の視界の中、像を結んだのは
グレーの野戦服に身を包んだクミョンだった。

238 :女護が島奇譚 :2006/09/21(木) 19:26:08 ID:2pHuKqOQ
「来てくれたのね…乱馬。」
彼女のささやきは、冷静さのベールをほどいて歓喜を露にしていた。
立ち上がって近づいてきた俺に、クミョンは身をもたれかけさせて両腕を
首の後ろに回す。ちょうど俺と彼女のセックスが互いの着衣を隔てて
密着した。こんな時もドクン、と充血する息子の情けなさに俺はもう、
慣れっこになっている。

「行きましょ?」
身を翻すクミョンにうなずいて、俺は彼女を追う。俺達はイナイバーの街中では
なく、郊外の山野を迂回して目的地へ向うつもりだ。
いくら起きている人間がまずいない、とは言っても堂々センターストリートを
行進(二人だけだが)していくのも間抜けってことなのだろう。
藪をかき分け、足元の草むらを蹴飛ばしつつ俺達は進む。

俺は歩きながらクミョンの尻に触れた。今は夜の黒にぼかされた影でしか
なかったが、俺にはありありと彼女の白い尻を眼前に想像することができた。
厚みこそさほどではないものの、美しくシンプルな曲線を描いて連なる肉の丘。
思わず舌舐めずりする息づく二つの餅。
クミョンも自分から俺に向けて尻を突き出して歩いてる風に見受けられた。
何てのん気なクーデターだ。だが、時間はたっぷりある。
俺達は戯れつつ歩みを続けていく。

だが、その行軍も長くは続かなかった。ついにクミョンが止まったのだ。
「あれよ。」
クミョンが目的地を見上げた。俺達の眼前には暗い塊が立ちふさがっていた。
建物。コロニアル風の快適そうな大屋敷。
上下左右に規則正しく窓の群れは、眠っている無数の目を持つギリシア神話の
巨人に似ていた。

(続く…)



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