【男一人】ハーレムな小説を書くスレ【女複数】
349 :飛び道具の惑星 :2006/07/20(木) 02:32:27 ID:SY0ObwiO
ある日、高校からのいつもの帰り道をのたのたと歩いていたら、
いきなりUFOに捕まった。
おお、いっつぁ、きゃとるみゅーてぃれーしょん。
などと、ふざけている場合ではない。
古典的な光に吸い込まれ、宙を舞うオレ。
大ピンチ。
こんな事なら帰り道を一緒に歩いてくれるような友達を一匹ぐらい作っておくべきだった。
さよなら人生。
こんにちは冥界。

そんな妄想の後にオレが目を開けると、そこにいたのは宇宙人っぽい奴だった。
灰色のスーツに、先端にポンポンのついた触覚と、パーツは揃ってるくせに
何故か顔だけ人間というファッショナボーな宇宙人っぽい奴はいきなり言ってきた。

「こんにちは。いきなりだけど頼みがあるんだ」
「ははっ、断固として断ることを断言する」
「言葉遊びしとらんでまず聞けや!!」

切れる宇宙人っぽい奴。最近の若者の風潮はどうやら宇宙人っぽい奴にも伝搬するらしい。

「で、何用だよ」
「君、ハーレムに興味は?」
「あるな」
「直球な答えをありがとう」
「雄として当然の欲求だ」
 うんうん、と強く頷くオレ。宇宙人っぽい奴も思わず親指を立ててグッドのサインだ。
「うん、パーフェクト。それで本題なんだが」
「きゃとるみゅーてぃれーしょんかぁ……出来れば勘弁してくれ」
「ちゃんと聞毛や!! 宇宙人ビーム!」

みょみょみょ、とかいう効果音とともに変なビームが発射される。
慌てて避けるオレ。
避けられるあたりが凄いぜオレ。
ビームが当たった場所が空爆を受けたようにへこんでるのは見ない振りしよう。

350 :飛び道具の惑星 :2006/07/20(木) 02:39:25 ID:SY0ObwiO
 自分のやった所行の痕跡を見て、凄いぜ、と言わんばかりに顔をにやけさせてから、
「落ち着いた所で本題に入ろう」
 とほざく宇宙人っぽい奴。
 オレの意見を言わせて貰うと全く落ち着いた感じはないが、ここで引き留めても
またビームが来そうなので、諦めて話を聞く。
 日本人らしく、一応、正座で。
「実は僕は飛び道具を使う女性に萌えるタイプでだね」
「ほう?」
 飛び道具というと、ナイフか。
「何でそうなるんだよ。どう考えてもまずは弓とか銃とかでしょうに」
 でも、時を止めている時に使われていたのは……。
「そんな世界は認めません。ビーム打ち込むよ」
 それは勘弁してもらいたい。
 あれを喰らったらどうなるか。まあ、それこそ喰らってみないと解らん話だが、
とりあえずそんな事で若い命を散らしたくはない。
「そういった訳で僕は宇宙人パゥワーを駆使して古今東西の美人飛び道具使いを集めたのだよ。
 そりゃもう大変だったさ。タイムマシンとか地球とほとんど同じ環境の閉鎖空間を作ったり
 とか、死にものぐるいだよ 」
「そいつぁ、ご立派なことで」
 まあ、宇宙を軽々と飛べるんならそんぐらいできてもおかしくはないよな。
 オレは山積みとなる様々なツッコミポイントは無視して相づちを打った。
「けれど、ここで一つ問題が出てきてね」
「成る程。ハーレムを作ろうと集めたはいいものの、そこの女性の好みにお前は合わなかったのか」
「何でそんな的確に解るんだよ」
 レスの省略という事情があるんだよ。
 これだって本当は2レスに修めたかったのに、何の因果かこの始末だ。
「知らないよそんな事情。」

352 :飛び道具の惑星 :2006/07/20(木) 02:43:29 ID:SY0ObwiO
「とにかくだね。とりあえずは君の言う通りさ。作ったハーレムをどうしようかな、媚薬を作るには
資金をハーレム作りに殆ど使っちゃったから無理だしな、と悩んでいたら」
「悩んでたら?」
「自分の星に帰らなくちゃ行けなくなった。研修期間が終わっちゃってね」
「おい、さっき古今東西の美女って言ってなかったか?」
 研修とかだと、東西はともかく古今は無理じゃねえか?
 だが宇宙人っぽい奴は怯まない! こいつには、凄みがある!
 いや、やっぱそんな事もないなぁ……。うん、凄みは無いわ。
「だってほら、研修期間って言っても数千年あったし」
 にへらと笑いながら言う宇宙人っぽい奴。どうやらこの宇宙人っぽい奴の寿命はオレの想像を
 遙かに超えているらしい。
「ま、僕の寿命はどうでもいい。問題は作ったけど使えなかったこのハーレムをどうするか、なのさ。
 放置するには、余りに惜しい。だってまだ誰一人として手を付けてないんだよ! これ酷くない!?」
 そんな事情、オレが知るか。
 大体、何でオレをきゃとるみゅーてぃれーしょんったのかの説明がまだだろう。
「……それはだね、君にプレゼントしようと思ったんだよ。このハーレム。どうせ使えないなら、って」
 わあお、太っ腹ぁ。
 まさか、こんな神展開が待っているとは思わなかった。
 第六部のラストぐらいびっくりだ。
「あ、ちなみにハーレムの女の子達を落とすには、近接武器で倒せばいいから。それじゃあね」
 そういった途端、宇宙人っぽい奴は虚空へ消えた。
 え? ちょっ、おまっ、何て言った?
 近接武器で倒せ?
 古今東西の飛び道具使いを?
 え? うそぉ? っていうか今のオレ素手だよ?
 リーチが長いことが戦いでどれだけ有利か知らないのか?
 って、何だか視界が白くなってきた! まずい! 新手のスタンド使いだ! いや、普通にワープしてるだけっぽいけども!
 ぐあああああああ!! い、意識が、遠退いて………!!
 ハ、ハーレムスレに栄光あれぇぇえええええ!!!

 ーーGAME STARTーー(続かない)

429 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:20:50 ID:UI5WpfVq
約束通り1話は投下します。2話以降はまたりとかまえて待っていてください。

〜オレが意識を失った直後〜
「あぁ、忘れてた。君は日本語しか喋れなかったね。その事を失念してたよ。ってあれ?お〜い、聞いてるかい?ダメか。ま、いいや。気を失ってるうちにチョイチョイと…」

いったい何時間たったのか。ふと気がつくと、そこは雪g…ではなく。広々とした平原であった。
「…オレはどこ?ここは誰?」
あの宇宙人っぽい奴、いや、もう宇宙人確定か。いきなりこんなところにほっぽり出していったいどうしろと。
『マスター、気がつかれました』
といきなり声。しかし周りを見ても人はいない。なんだ?今度は幻聴か?いやぁいろいろあって疲れてるけどそこまでなわけねーだろ、オレ。
『私の名前はRevena−TypeDM1093αと申します。オーナーからの指令により、マスターのサポートとして埋め込まれた半生物型自立思考可能思考補助装置です。今いる場所は地球とは異なる閉鎖空間のポイント134−A。その中心点にあたります』
へ?オーナー?マスター?なんだそれは。いやそれより埋め込まれた?や、やはり脳かっ!?あぶだくしょんされちまったっていうのかぁあぁぁっ!?
『端的に申しますとその通りです。しかしこの事柄はどうしても必要であったことにカテゴライズされます』
ぬああぁぁぁあああって、え?どういうことだ?人のアタマの中にモノ埋め込むのが必要だったって。
『オーナーから通達されていますが、この閉鎖空間内には古今東西各国の女性、つまり日本語を解さない者が大勢です。私の機能の一つに万能翻訳機がついています。これによって日本語を解さない女性とのコミュニケーションが可能です』
むっ、た、確かにそれは重要だ。もしかしたら話せばわかる人だって…いや、ムリだろ。いきなりハーレムの一員になってください?無理も無理、無理の三乗だ。ふつーにコミュニケーションがとれてもそういう関係にもっていけるはずも無し。ただの恋人でさえ難しい。


430 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:22:59 ID:UI5WpfVq
『そこで私の機能が必要となるわけです。まず私のメイン機能ですが、情報の高速処理、またユーザーの思考速度の高速化です。
今も問題なく作動し、事実、これまでの一連の情報のやり取りの経過時間も0,000000001秒未満となっています』
何ィ、さっきから俺のところに「」が無いのはそういうことかッ!
と、いうことは今のオレは思考だけならザ・ワールド!?
『マスターの記憶巣を検索…はい、それに近いと言えます。また、私の機能によって短時間ですがマスターの身体機能の一時的限界を突破、感覚の強化ができます』
は?どういうこと?
『ヒトという種は通常、どれだけ努力してもその筋力の三割までしか力を出せませんが、それを十割まで発揮することができる、ということです。もちろん、絶対に十割固定ではなく、それ以下も選択可能ですが。
しかし、それだとしても多用と長時間の運用はできません。また、感覚の強化では人体の限界まで引き上げることができます。この機能の場合、肉体的なリスクは特にありません』
…だいたいわかった。ところで、お前は格闘やら白兵戦闘の技術とか備わってんのか?
『はい、基本から応用までの格闘・白兵戦闘技術ソフトがインストールされています』
ふ〜ん、どんなん?見せてみ。
『イエス、マスター』
ん?おぉっ、へぇ、ほほぉ、ふむぅ、そうか…いや、これ便利だな。一瞬で体を動かす方法とかわかっちまったぞ。こら、そこ!手抜きとか言わない!
閑話休題
え〜と、お前、名前なんだっけ?
『Revena−TypeDM1093αと申します』
長ったらしい名前だな。あ〜、じゃ、お前レベって呼ぶから。
『イエス、マスター』
ふっ、これでオレもスタンド使いの仲間入り…
『それは否定します。自立思考型とカテゴライズされなくも無いですが、私は生体エネルギーの塊ではありません』
わぁーってるよ、ちょっとしたお茶目だって…さて、んじゃあハーレム作りといきますか。近接戦闘で勝てば女の子がオレのものになるはずだったよな?
『はい。オーナーからの情報によりますと、勝利すれば従うようナノマシン注入が為されているようです』
…なんでそんなもんを持ちながら失敗してんだよ、あの宇宙人。
『この種のナノマシンはその手の強力な人格変換が出来ないのです。
出来ても言ったように「特別高難度の条件を付けそれを達成したら実現」が限度ということです。それ故に安価だそうですが』
それであの宇宙人は敗北しまくったと…情けな。肉体強化は思いつかなかったのか?
『それでも失敗したようです。敗因理由は主に偶発的出来事による戦闘不能と、策略の露見による単純戦闘での敗北らしいですが』
つまり不幸は宇宙人が、知恵は向うの方が上だったっていうことね…同情して良いのかどうか。
さて、まずはこのエリアにいる女性の対策から。どうやら女性一人一人にそれぞれ独立した世界が与えられており、各人その世界のどこかにいるらしい。
難易度アップ。なんでそんな面倒なことやらかすんだあの宇宙人。住居はあるみたいだから、気付かれずに近寄れればなんとかなりそうなんだが、それで済むなら、そう何度もあの宇宙人が失敗してないよな…
よし。考えは纏まった。あとは見つけ出すだけだ。待ってろよ、オレのハーレム!


431 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:28:01 ID:UI5WpfVq
平和だけど、退屈だった。
あの別の星から来たという男に、ここに連れてこられた時。
その時に思ったことは、これでもう人を殺さないですむのか、という思いだった。
どうやら自分以外にも男に連れてこられた者もいたらしく、今でも男の残した変な装置を使って、連絡したり、お喋りしたり。
食べ物もここでは心配が無い。わざわざ人を殺したり、獣を殺したりしなくてよい。もし、狩りが必要だとしても、私には問題は無かったが。
もともと、弓矢の腕は幼少の頃から男たちに負けていなかった。
こっそり内緒で狩りにでて、大物を一撃で仕留めたこともあった。
だが、2年前、私が17歳の時。私は始めて、人を殺した。戦争だった。
父と母は、何もしていなかったのに。敵軍の兵士は、面白半分に私の両親を殺した。
気付いた時には、私の周りには心臓、咽喉、脳天に矢を生やした死体が無数に転がっていた。
以来、食べる為とただ死なない為に人を殺していた。でも、ここではその必要も無い。
これでやっと、私はこの弓を置ける。
でも男の目的を聞いた時。とりあえず、目の前にいる男を思い切りぶちのめしてやった。
それから、男は何度も諦めずに向かってきたけど。その挑戦全てが失敗している。
ある時は自分で仕掛けたトラップに自分で引っかかり。
ある時はトラップを仕掛けている最中にこちらが発見、そのまま撃破、だったり。
実際、男の仕掛けたトラップはどれも強力で、まともに動いていれば今頃自分は男の手の内にあっただろう。
だが、運が悪いのか間が抜けているのか。
危険を感じたことはただの一度もなかった。


432 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:31:27 ID:UI5WpfVq
だけど、今。
久しく感じていなかったもの。本能が告げている。戦場ではよく感じていた。冷や汗が、背中に一筋。
最初に感じたのは違和感だった。
あの男ではない。人の気配を感じ、またあの男か、懲りない奴だ、と思い。
長年の相棒と、愛用しているショートソードを持って出かける。
しかしそこで見つけたのは、まだ顔に幼い感じのある、精悍さがようやく顔に出始めたくらいの、少年と青年の中間。
でも、どちらかと言えばまだ少年であろう。
あの男、とうとう男色にまで走ったか。
そう思ったが、彼の口から出た言葉にそれは違うとわかった。
『勝負しろ』
話を聞けば、あの男は自分の星へと帰ったらしい。彼は、男の夢想の後継者だそうだ。
思わず笑ってしまった。
こんな少年が。まともに殺し合いも、それどころか喧嘩さえまともにしたことがなさそうな少年が。
私を倒すことなど、出来るはずもないと。
認識が、甘かった。
彼は笑った私のその一瞬の隙をつき、前傾姿勢で一気に距離を詰めようとした。
いきなり見せた、その姿からは想像もできない身体能力に一瞬息を呑み、構え続けていた矢の照準がわずかに鈍った。
間一髪。
放った矢は彼の服を破き、薄皮一枚を切り裂いたが、彼の動きにまで影響は与えなかったようだ。
「くっ!」
まだ距離はある。右手にあらかじめ持っていた二本目をつがえ、照準を絞り放つ。
しかし―――
ドスッ
二本目の矢は地面へと突き立つ。彼はまるで矢の動きを予測していたかのように攻撃をかわした。


433 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:33:39 ID:UI5WpfVq
予測されていた!?
いや、違う。これは動揺しただけ。見かけに似合わぬ動きにあせりが生まれた、ただそれだけ。
落ち着け。心の中でそう唱え、精神を落ち着かせ、集中力を高める。
それが終る頃にはもうすでに三本目の矢を射る準備が出来て四本目も既にこの右手に握っている。
ターゲット。ショット。時間置かず、またターゲット。ショット。
何千何万と繰り返したこの行動はすでに体に染み付いている。ほとんど時間を置かずに飛来する、急所を狙う二本の矢。
が、しかし。一本は頬を切り裂き、もう一本。
彼はそれを自分の掌で受け止めた。
掌を貫いた矢をそのまま握り締め、その動作で矢を止める。手を貫かれ、血を滴らせながらもこちらに走り来る。
その行動をさも当たり前という風に行う彼に、恐怖と。戦慄と。そして、歓喜が沸き起こる。
あぁ、人を殺さないでいいと思った、その気持ちは今も変わらない。
でも。私が今感じている、このスリル。この高揚感。
私は、こんなにも戦いを求めているじゃないか―――
いくら平和なところで暮らしていても、体に染み付く闘志までは消えないということなのか。
彼はこちらへと近づいてくる。こちらの手数はあと10本。あの距離ならば撃ちつくせる。
さぁ、少年。私に見せてくれ、君の力を。
魅させてくれ、この戦いに。


434 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:35:44 ID:UI5WpfVq
「ったく、まさか近寄るだけで用意したモン全部使うとは思ってなかったぜ」
「私もまさか全弾撃ちつくし、なおかつ君がそうして立っているとは思わなかったよ」
オレと彼女の間合いはもう既に1メートルと少しまで縮まっている。
ここまで来るのに、あらかじめ仕掛けておいた防御用潅木やら何やら。
全て使い捨てた。草とかに隠して場所とかわからなくさせて、そのルート通りに進んだのは良かったが、彼女は命中精度もさることながら速射精度も並外れていた。
おかげで左手ぼっろぼろ。結局三本も矢を受けちまったよ治んのかコレ。
『大丈夫です、マスター。第五部主人公とまでにはいきませんが、各女性の家には人体の回復機能を促進させる装置があったはずです。
また、こちらからも体に指令を出し回復を早めます』
レベもすっかりオレの好みがわかったようだ。だがそれはここ今すぐには治らんということか。
しょうがないけど。レベが痛覚消してくれてるけど、本当なら一本目でのた打ち回ってるんだろうな。
肉体強化も打ち止め、後は格闘か。
「さて、そろそろ名前を聞きたいんだけどな。オレの名前は慎也。今川慎也だ」
「私の名はシェディ・ホルン。知ってのとうり弓使いだ」
はい。とんでもなく実感させて貰いました。まさに達人級DEATHネ。
あやうくこっちがDEATHるところでした。でもその弓も矢がなければどうしようもなし!
「んで、どうする?降参すんのか?」
余裕を持って宣言するオレ。ふふふ、ここまでくれば勝ちはもらったぁっ!
「フフ、降参、か。それはまだ早いな」
そう言ってシェディは腰に差していた50〜60cmくらいの剣を抜いた。
「さて、今度はこれでお相手しよう。弓ほどはとはいかないが、これでも男と同じくらい腕は立つぞ?」
アァ、ソウイエバ。条件ハ『近接武器で勝利する』デシタネ。
デモオレ素手デス。コレカラ相手スル女性モ、体ニ傷ヲツケタクナイノデ、ズット素手ダト思イマス。
「あぼーん」


435 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:37:58 ID:UI5WpfVq
剣を引き抜いた時、シンヤという名の彼は一瞬この世の終り、のような顔をした。
彼は本当に面白い。まるでびっくり箱のように、驚きと。プレゼントのような、愉快な気持ちを私に与えてくれる。
彼の身体能力には時間制限があることは先程、途中で動きを直線に変えたことからわかった。
その分防御用につくられたであろうトラップも多くなっていたが、やはりそれは時間制限のある自らの身を守る為だろう。
そうでなければ出来る限り動きを直線的にはしないはずだ。
しかし条件は聞いているはずだから、格闘、白兵戦の心得がまったくないというわけでもないだろう。油断は禁物だ。
「どうした?降参か?」
闘いの高揚感も手伝って、今の自分は随分と強気だ。
「降参か…だが断る!」
そういって、どうやら格闘術の構えらしいものを構える彼。
それでこそ、だ。
おそらく、勝負は一撃で終るか、長時間に及ぶか。いや、彼の性格から見て一撃で決まるだろう。
私の持つショートソードはその軽さが利点。重鎧をつけた者ならば間接部を狙わねば勝てないが、彼は服を着ているだけだ。さて、どう出る。
掠めるか。突くか。薙ぐか。いくらショートソードとはいえ、0距離に入り込まれたら素手の方が速い。
懐にあえて誘い込み、斬るか。踏み込ませる時間を与えないほど速く、突くか。
ジリ…
緊張感が走る。どちらが先手か。
(…今っ!)
彼の筋肉の動き。そこに間隙を見た私は一歩大きく踏み込み、突きを繰り出す。
踏み込みの突進力、両足の溜め、腰の回転、右腕の筋力、全てを使い、今出来る最高最速の突きを!


436 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:39:01 ID:UI5WpfVq
その突きに彼は、迷うことなく己の左手を突き出した。
(なっ!?)
肉を刺し貫く手応え。彼の左手を突き破り、浅く彼の肩を刺す。
(そんなっ!痛みがないというのか!?)
驚嘆。そして一瞬の硬直。彼にはそれで充分だった。
「うおぉぉおらぁあっ!」
「っぅぁぐっ!」
まるで突進し続けているかのような感覚。それを感じた瞬間に私は投げ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
弾みで剣は手から離れてしまった。彼は馬乗りになって、左手に刺さったままの剣を私に向けた。
あぁ、私は…
「あっぶなかったなぁ、技の中に合気道や柔術、コマンドサンボとかなかったらここまで綺麗に勝てたかどうかわからん」
少し苦笑いをした彼が言う。
「チェックメイト。ってか?」
負けてしまったんだ…


437 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:40:36 ID:UI5WpfVq
今オレはシェディの家の中にいる。シェディはどうやら物にあんまり執着しないらしい。家には必要なものしかない、という感じだった。
んでもって治療を受けているところなんだが。いや、やっぱすごいね異星の技術。全治数ヶ月、絶対後遺症残るってレベルの傷がもう薄皮張り始めてる。
見た目も元のまんまだし、動かしても支障ないし。
「大丈夫、か?」
そういってシェディがオレを上目遣いで見つめてくる。うわちょシェディさんそれ反則。
「だ、大丈夫、ダイジョブアルヨ」
「そうか…良かった」
ズキュウゥゥン
い、いいか、今起こったことを冷静に話すぜ。
シェディが罪悪感と心配にちょっと涙を滲ませてる上目遣いから安心した子犬のような笑みを浮かべたんだ…
そうしたらオレの胸がドキバクしやがった…
まぁ、要するにだ。
美人で凛々しくカッコイイお姉さまがオレに向かってそういう表情をする。


438 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:41:25 ID:UI5WpfVq
うわヤベェ萌え死ぬ。シェディ可愛過ぎ。そしてオレの息子サン暴走気味。
そう、最っ高ハイッてヤツだあぁぁぁぁっ!
いいよね!?押し倒していいよね!?イインダヨネッ!?
『マスターは戦闘において勝利されました。つまり彼女はマスターのものとなったわけですから、彼女も拒否しないでしょう』
それはダメってことですかあぁあぁぁっ!?
『NONONONONONONONONONONONONO』
挿入れるのダメなんですかあぁあぁぁっ!?
『NONONONONONONONONONONONONO』
ヤッてイイってことですかぁあぁぁあっ!?
『YESYESYESYESYESYESYESYESYESYES』
おぅまいごっど。


439 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:45:52 ID:UI5WpfVq
この間、0,0000000000000000001秒でのやりとり。
オゥケィブラザー。まずは落ち着け。現実のオレは紳士。ジェントォムワァンの態度で接するんだ。
いきなりがっつくっていうのはスマートじゃねぇぜ。しかしレベの奴もなかなかわかってるじゃないか。
『マスターの記憶巣には興味深いデータが豊富にあります。
中でもこの作品には特に興味を引かれるのですが…
原因はわかりかねます』
いいんだ。良いものは良いのだよ。
本当の良さとは人種や種族や果ては機械の差なんて問題にしないほど訴えかけるものナノサッ!
「あの、シ、シンヤ」
「な、何かな?」
そう顔を赤らめて問いかけてくるシェディさんったらもう可愛くて仕方ありません。
以下、( )内オレの理性。

(『たいちょーっ!こ、このままでは最終防衛ラインも突破されてしまいます!』
『馬鹿野郎っ!諦めるんじゃない!
きっと、きっと参謀閣下ならばここで起死回生の策を打ってくれるはずだっ!』)

「あの、そのな?わ、私は、シ、シンヤのぉ、そ、その、もの…に、なったんだろう?」

(『たいちょー!敵の増援が来ました!もう、もうここはダメです!潔く撤退を!』
『駄目だっ!俺たちが今ここで撤退したのなら、もうこの戦争は完全に負けてしまう!
まだ、希望捨てるな!こちら側の逆転を諦めるんじゃない!』)

「だ、だから、な?その、わ、私に、それを、わからせて欲しい」

(『たいちょー!今っ、今参謀閣下の戦死の報告がっ!』
『なにぃっ!う、嘘だっ!あいつが死ぬわけがない!そんなはずは、そんなはずはっ!』)

「わ、私がシンヤのものだ、って、か、体にっ、き、刻み付けて、欲しい…」

(『ふっ…あいつが死んじまったら、もう勝ち目はねぇ…だが、だがな、最後に…
最後に俺たちの意地ってもんを見せてやる!』
『た、たいちょー…』
『ここで突撃すれば死は明白…だがっ!たとえ死んだとしてもっ!
心までは死なせはしない!倒れる時は前のめりだ!』
『た、たいちょー!』
『征くぞ…あの世であいつが…あいつらが待っている』
『たいちょー!自分も、自分も最後までついていきます!』)

「私のことを…抱いてほしい」

(『た、たいちょ…先に、向こうで…』
『わかった!俺も、俺もすぐにそっちに行く!』

『フッ…囲まれちまったか…こりゃあもう駄目だな…
だがな…不思議と悪くない気分だ…今、そっちに行くぜ…待ってろよ…』
こうしてリ・セイ国はホーン・ノゥ国によって滅ぼされた。
しかし。
リ・セイ国の一部隊とリ・セイ国の作戦参謀の一人が、ホーン・ノゥ国最強の大隊、『チー・ティン・ダ・ロース』に大打撃を与え。
それがわずかなりともリ・セイ国の滅亡を引き伸ばしたことは事実である。
ホーン・ノゥ国総司令、ボン・ノゥ皇太子は、その作戦参謀と部隊を褒め称えたという。
そう、今となっては歴史しか知らない、熱い漢たちの戦いであった…)
ありがとう、さっきまでのオレ。よく戦闘に勝利しました。
頑張ったね、さっきまでのオレ。本当に、よく我慢しました。
そしてさようなら、さっきまでのオレ。オレはこれから、大人になります。
「シェディッ!」
「きゃあっ!」


440 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:47:48 ID:UI5WpfVq
シンヤに突然押し倒された。びっくりしたけど、これは私に魅力を感じているという証拠だと思う。嬉しい。
「シェディ、止まれないと思うけど、一応聞く。本当にいいんだな?」
シンヤの真剣な目。きっと、彼が言いたいことは私を抱く、ということだけではない。
私の心に作られたものがあるから、ということだけでもない。
そういうこともあるけれど、きっと、これからも、私のような『恋人』を増やしていくことを言っているんだろう。
それを思うと、やはり心は痛む。
シンヤには私だけを見ていて欲しい。それが私の正直な心。
この心に、作り物が入っていることは知っているけれど。だけど。
「私は、この心、捨てたくは無い」
「………」
「それに、私だって、負けないくらいに愛してくれるんだろう?」
「シェディ…」
「シンヤも、初めてなんだろう?私は、すごく嬉しい。
好きな人の初めてを貰って、自分の初めてを好きな人にあげることが出来るのだから」
彼の背中に手を回し。優しく抱き締める。
「だから、他の女の子たちにも、私と同じくらいの愛を注いで。
私たちに、誰にも負けないくらいの愛を注いで欲しい」
私は、きっと後悔しない。


441 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:51:10 ID:UI5WpfVq
目の前にいるシェディがたまらなく愛しい。言葉では言い表せないほどに愛しくてたまらない。
たしかに、オレはこれからもハーレム作りをやめないだろう。我ながら最低な男とわかる。
だがしかし。それでもオレはその一人一人にこの上ない愛情を注ぐ自信がある。
男としては最低だ。だが、その代わりに他の誰にも負けないくらいの愛情を彼女たちに注ごう。
シェディの言葉を聞き、オレはそう硬く決心した。
思えば最初は『ハーレムだうははははw』なんていう思いしかなかったが。
そういや誰かが言ってたなぁ、『想いは重い』
確かに重いよ。とんでもなく重い。
前のオレなら、どうしようもなくて、どうしていいかわからなくて潰れていただろう。
でもな。今のオレは全部まとめて背負っていける自負があるぞ?
「シェディ…なるべく、優しくするからな」
「うん…ありがとう、シンヤ」
その時に。
『マスター』
頭に直接語りかけてくるレベ。
『私の中には性技に関するソフトもあります。ダウンロード、しますか?』
たしかに、オレも初めてだけど、シェディも初めて。
いろいろとわからないこともあるだろう。
不安なこともあるだろう。だけど。
そのソフト、削除しておいてくれ。
『…イエス、マスター』
頭の良いレベのことだ。オレの気持ちなんざお見通しだろう。
その提案は魅力的だ。思わず飛びつきたくなるほどに。
オレだって、シェディには痛い思いより、その逆を感じさせてやりたい。
だけど、オレはオレのままでシェディに、彼女たちに向き合うことに決めた。
それなのに、インストールされた知識に従って感じさせることは、裏切りだと思う。
それは偽物だと思う。今は下手かもしれない。だけど、こういうことは技術以外も大切だろ?
『指定ソフトを削除しました』
すまんな。
『私はマスターのサポートが仕事です。
その第一優先事項に照らし合わせるとこの事は矛盾しています。
しかし、これで良いのですね』
そういうこと。成長したな。
『それはマスターもでしょう。
それにマスターの記憶巣に「憎しみもわだかまりも何も無い純粋な心」とありました。
マスターの趣味思考を調べそれに合わせるというのもサポートの一環です』
……どこまで探れるんだ、その機能。
『マスターが覚えていないようなことも全て記憶巣には保管されています。
つまり、マスターの人生全てです』
ぐぅっ、ではマスターマスターと呼ばれてオレが「あぁ、師匠の呼称…!」と密かに思っていることもっ!
『イグザクトリィ』
ぐふぁ。ぐぬぬ、ま、まぁ、いい。これからもよろしくな、相棒。
『私の方こそ、これからよろしくお願いいたします、マイマスター』
今までのオレはただの高校生だった。ハラ割って話せる友もいないような、半ば以上のイヤな奴だった。
だから、感謝するぞ、宇宙人。オレはお前に会って大切なモンをたくさん手に入れた。
ハーレム作ろうとしたお前のその始まりは確かに問題だったとしても。
オレは一生かけてでも叶える夢が出来た。
共に歩んでくれる友も出来た。
世界中の誰の愛にも負けない愛を注ぐ恋人も出来た。
「ぜっったい、幸せにしてやっからな。涙を流すのは嬉し涙だけってくらい超絶に幸せにしてやる」
そう言って、俺はシェディにキスをした。


442 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:52:51 ID:UI5WpfVq
初めての接吻。何故か、とても甘い味のように思える。私は夢中で彼の唇を求めた。
「んっ…ふっ、ぅむ…っは…」
口づけは次第に深いものへと変わっていく。私の体は接吻だけでも敏感に反応して、どんどん熱くなっていく。
ちゅぴ…ちゅぷ、ぴちゃぁ…
互いの唾液を交換する音が部屋に響く。その音は、なんだかすごく淫らで。
「んふっ、むぅ、んはぁっ」
シンヤの口が離される。もっと口づけたい。目が勝手に彼の唇を追ってしまう。
「ん。ちょっと腕上げて」
言われたとうり腕を上げると、上半身を裸にされた。さすがに、恥ずかしさが湧き上がってくる。
でも、シンヤは私の体をじっくりと見ている。だから、隠そうとは思わなかった。
「わた、しの体、変じゃ、ないか?」
肌の色は白いけど、胸にはあまり自信はない。小さくは無いけど、大きくも無い、というくらいの胸だ。
「いや…すごく、綺麗だ」
そう言って、彼は私の胸に触った。
「んふっ、ん…」
やわやわと揉むその動きはなんだかぎこちなくて、やっぱりシンヤも初めてなんだ、と思う。
でも、火照った体には、その刺激はなんだかむず痒くて、なんだか、気持ちよくて。
胸を触れられているだけなのに、体がさらに熱くなる。
でも、まるで体全部を抱き締められているような安心感もする。
「んぁ…ふ、ん、ぅ…」
「気持ち、いいのか?」
「ぅん…なんだか、体が熱くなって…すごく、心が落ち着く」
心の底から愛している人に触られると、こんなに感じるのか。
すごく、すごく心地好い。体も心も溶けてしまいそうなほど気持ちいい。
「シェディ、今のお前、なんかすっげぇ可愛い」
シンヤがそう言って、今度は乳首に口づけをした。


443 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:54:02 ID:UI5WpfVq
「んんっ!」
言葉と乳首から伝わる刺激で、思わず声を上げてしまう。嬉しい。シンヤに可愛いって言われると、すごく嬉しい。
「んはっ!んくっ、ひゃうっ!」
シンヤは赤ん坊のように乳首を吸ったり、甘噛みしてくる。
そういうことをされる度に、ビリッ、ビリッ、と、頭の中が白くなりそうになる。
「シェディはホントに可愛いな」
「んんんぅっ!」
そう言われて、一瞬絶頂に達しかける。シンヤの言葉に、どんどんと弱くなっていく私。
でも、嫌じゃない。とても暖かい気持ちになる。
「シェディ…足、開いて」
自分を見せるのはすごく恥ずかしい。でも、シンヤが愛してくれているのが、指先まで伝わってくる。
ゆっくりとだけど、私は足を開いた。
「これが、シェディのか」
見られているのがわかる。シンヤが興奮してるのもわかる。でも、すごく恥ずかしかった。
「その、あまり、見ないでくれ…は、恥ずかしい…」
そういうとシンヤは意地悪な表情をして。
「だ〜め。シェディはオレのだから。じっくり見てメロメロになるまで愛してやる」
なんで、そういう事を平気で言えるのだろうか。嬉しく、なってしまうではないか。
「わ、わかった…けど、わ、私ばっかりは不公平だ。シンヤのも、見せてくれ」
言うのはとても恥ずかしかった。顔も、熟れた林檎よりも赤かったと思う。
「ん。わかった」


444 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:56:20 ID:UI5WpfVq
嬉しそうに弾んだ声で返事をすると、シンヤは服を脱ぎ始めた。
シンヤの体。無駄な肉はついていない。
戦うには、必要な筋肉が少し足りないかな、と思う。
でも、すごく愛おしい。世界で一番愛おしい。
抱き締められて甘えたい。ぎゅっと抱き締めて、いつまでも抱き締めていて欲しい。
そこまで思うほど、私は彼を愛している。この感情は、私の中の誇りだ。
「二人とも裸になっちまったな」
「そ、そう、だな」
改めて言われると、すごく照れる。二人とも、生まれたままの姿だ。
「その、もう、いいぞ?」
シンヤのものを見ていると、すごく大きくなっていて、ピクピクと動いている。
そこまで知らないわけじゃないので、シンヤがすごく我慢していることだってわかる。
「ん〜、でもな、その前にやることが一つ」
彼はそう言って、私のあそこへと口づけをした。
「あっ!?だ、だめだ、そこは汚っ!?んくあっ!?」
まだ、湯浴みもしていない。汗で体も汚れているはずなのに、シンヤはお構いなしに、私のあそこへと吸い付く。
「ひんっ!?あぁっ!そ、そこだめぇっ!」
彼の指が入口を弄くり、さらには淫核の皮を剥く。彼は迷わずそこに吸い付いた。
「きゃひいぃん!?あ、ああぁぁぁあぁぁっ!?」
前に、自慰で触った時よりも、ずっとずっと気持ちいい。
頭の中が白くなる。自分の中身全てが好きという感情に塗りつぶされる。
私は、絶頂に達していた。
「んぁ…あ…ふはぁ…」
これまで感じたことの無い強い絶頂に意識が飛びかける。
でも、まだだめだ。まだ、最後まで終ってはいない。
「大丈夫か?」
シンヤが心配そうに顔を覗き込んでくる。まだ余韻が残っていて、声が出せなかったけど、私は頷いた。
「なら、いいけど。もう、最後まで止められないぞ」
その言葉にも、頷く。だって、望んでいることだから。
私は、シンヤと一つになりたい。
「わかった」
シンヤと一つになれる。初めてだから、絶対に痛いだろう。
でも、嬉しいから。そんなことを思う私は、あぁ、やっぱり好きになってしまったんだなぁ、と実感する。
「いくからな、シェディ。もうお前の全部を離さないから。イヤってなるほど抱き締めてやる」
やっぱりシンヤはちょっと意地悪で、でもすごい愛してくれてるっていうのがわかった。だから、少しだけ。意地悪なところに、仕返し。
「フフ、それは無理だよ、シンヤ。
私が君の抱擁を、何時如何なる場合でも嫌がるはずがないだろう?
私の方こそ、君が嫌というほど、べったりと甘えてくっついて離さないからな」
そう言って、今度は私の方から接吻をした。


445 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 20:58:16 ID:UI5WpfVq
シェディとのキスはとても甘い感じがする。いや、そんなにキスの経験なんてないし、ていうかシェディが初めてなんだが。
でも、これからシェディには痛みが伴うだろう。稚拙でも、オレの愛撫でその痛みが少しでも消えるならば嬉しい。
オレはシェディとキスをしながら、先をシェディへと当てた。ピクリとシェディの動きがする。だけど止めない。止めたくはない。
好きな女と一つになるのを止めたいなんて思わない。
ずにゅ
シェディの中に先が入り込む。まだ入口だというのに、気を抜いたら射精ちまいそうだ。
「んっ、くぅ…」
オレの下でシェディが苦しそうに喘ぐ。そんなシェディを気に掛けつつも、俺は腰を進めていく。
そうして、オレのものがシェディの膜に当った。
「……ここからは、一気にいくからな」
「ふくっ、はぁ、わ、わかった…」
オレは力を溜めて、シェディの膣内を一気に押し進んだ。
「ふぅっ!?あああぁぁああぁぁっ!?」
シェディの膣内がオレをぎゅっと包み込む。今にも射精しそうな快感が走るが、絶対に我慢。
「う、うあぁ、んぎ、んくぁっ」
男のオレには想像もつかない程の痛みを感じているシェディを抱き締める。
それが、今オレにできる唯一のことだ。
「んんうぅっ、シンヤ、シンヤァ!」
目に涙を浮かべるシェディ。
「痛むか」
苦しんでるシェディ。でも、オレはその痛みを消せるわけじゃない。
ただ、抱き締めて、キスをして、優しい言葉を掛けて、痛みを紛らわせることくらいしか出来ない。
「シンヤ、痛いけど、痛いけど嬉しいんだ!!
痛いから、嬉しいんだ!!
私が、シンヤのものになったってわかって、嬉しいんだ!!
全部夢みたいでっ!!でも!シンヤがここにいるから、私を抱き締めてくれてるから、嬉しいんだ!!」
瞳を痛みと歓喜に潤ませて、シェディが言う。
「シンヤ、もっと、もっと私を抱き締めてくれ。私を放さないでくれ。シンヤ、シンヤァ…」


446 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 21:01:22 ID:UI5WpfVq
理性も、思いやりも。あんなに優しくしよう、と思ってた心が、一瞬で蒸発する。
オレはシェディをきつく抱き締める。
獣のように唇を奪う。
ぴちゃぴちゃと音をたてて、その眼から零れた雫を舐めとる。
絶対に離すもんか。
シェディはオレのもんだ。これから先ずうっと一生、絶対にオレのもんだ!
「シェディ、動くぞ」
「シンヤァ…」
シェディの膣内を獣のように貪る。いや、今のオレは実際に獣だろう。
オレの下ではオレの愛する女が組み伏せられて、喘ぎのように俺の名前を連呼している。
「しんっ、やっ!はぁ、しんやあぁっ!」
シェディの膣内はきつくオレの肉棒に絡みつく。
それが堪らない快楽となって、オレは肉棒をさらに奥へ、さらに激しく突き動かす。
「あふあぁぁっ!?しんやぁ、はげしっ、んくぁ、ひゃあぁぁっ!」
火照り、白い極め細やかな肌には赤みが差していた。
そんなシェディの乱れる姿がもっと見たくて、一際強く腰を突き上げる。
「ふあぁぁっ!わっ、らし、はじ、めれなのにぃっ、あた、ま、しろひゅう!」
もうオレも限界が近い。さんざん我慢してきた射精感がもう耐え切れないくらいに高まっている。
「シェ、ディっ!射精すから、お前の膣内に、オレの精液たくさん射精するからっ!」
「らして、ほしぃっ!しんやの、しんやのがほしぃっ!」
その言葉を聞くのとほぼ同時に、オレはシェディの膣内パンパンに自分のものを埋める。
溜めに溜めた精液が、シェディの奥に向って放たれた。
びゅぐっ、びゅるびゅぶぅ、びゅぐぅ
「ぅぐっ!くっ、はぁっ!」
「でてるぅ…しんやのが、あついのがわたしのおくにでてるぅ…」
びゅうっ、びゅるっ、びゅるっ
「んああぁぁぁ…まだ、まだでてる…あついのがいっぱい…」
射精が止まらない。まるでシェディの中を精液で埋め尽くせそうな量の精液が出る。
びゅくっ、びゅっ、びゅっ…
「あ、はあぁぁぁ…おなかのなか…いっぱい…」


447 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 21:04:19 ID:UI5WpfVq
ようやく射精がおさまった。肉棒を引き抜けば、シェディのそこからはごぽりと精液と、愛液。そして血液が混じった液体が出てくる。
シェディはイッてしまったのか、恍惚としている。その様子にまた獣が鎌首をもたげ始めた。
我慢できない。オレはシェディを四つん這いの格好に組み敷き、そしてそのままバックでシェディに挿入れた。
「ふあぁぁあぁぁっ!ふか、いぃ…しんやぁ、だめぇ…わらしらめになるぅ…」
ぱん、ぱんという肉を打ち付けあう音とぐちゅ、ぐちゃという水音が響く。どっちも発生源はオレたちだ。
「しんやぁ、わら、ひ、も、らめぇ」
シェディの淫らな姿に射精欲が俄然高まる。シェディはもう自分の体で立っていられず、俺の力で支えられている。
俺は腰を振るとともに、淫らな要望をシェディの耳元で囁いた。
「シェディっ!お前がっ!イク時、イクって、大声でっ!」
「らめぇ、ひがうのぉ、わらしさっきかりゃあたましりょくなりっぱにゃしなんらぁっ、イキっぱなしにゃのぉっ!」
呂律の回らない、快楽に溺れた声で喘ぐシェディ。
「シェディ、射精するぞ、くっ、うっ!」
びゅぐっ、びゅるびゅぶぅ、びゅぐぅ
一回目と変わらない勢いと量で、オレの精液はシェディの体内を犯す。
「あっ…はぁっ…また…いっ…ぱい…わら、し、なかにだされて、イッひゃったよぉ…」
びゅくびゅくと射精し続けるオレの肉棒。オレは体位を対面座位に変えて、射精しながらゆっくりと腰を動かす。
「んあぁぁ!あふぅ、は、ぁぁぁ…」
最後の一滴までシェディの膣内に射精しきってから、オレたちは重なったままベッドに倒れこんだ。


448 :飛び道具の惑星 一人目 シェディ・ホルンの場合。:2006/07/27(木) 21:05:40 ID:UI5WpfVq
「はぁー、はあぁ、ふ、んんぅ…」
二人とも息が切れている。初めてがこんなに激しいものなら、疲れて当然だけど。
「はぁ…しかし、乱れたな。シェディ」
シェディはオレの上で赤面しながら、小さな声で
「言うな…」
と言った。
シェディさん、そんな可愛い反応するとやっと寝付いたマイサンが起きてしまいます。
「………っぁぅ」
…手遅れですた。でもさすがに三回戦はやらない。疲れたって言うかもう眠いし。
「シェディ、今日はもう寝よ。さすがに疲れた…」
「あぁ…私も、眠たくなってきた。だ、だが、その、シンヤ、こ、このままで寝ても、その、いいか?」
うわ、何この胸の奥から萌え上がるモノ。
「…なんでまたそういう可愛いこと言うかなぁこのシェディさんは。オゥケィですよ?むしろ大歓迎ですよ?」
「あ、ありがとう…」
でも結局僕たち私たちは若い果実なわけで。
この後きっちり三回戦目ヤッてから疲労で泥のように眠りましたとさ。どっとはらい。


449 :飛び道具の惑星 次回予告?:2006/07/27(木) 21:07:56 ID:UI5WpfVq
今、マスターとシェディ様は眠りについている。
さすがに、あれだけ激しい戦闘の後にこれだけの性行為をするのは無理があったのではないか。
私が脳から回復促進命令を出しているが、これが毎日続くようならばさすがに戦闘の後の性行為は止めなければなるまい。
マスターは不満がるだろうがこれもマスターのお体の為だ。
栄養分、グリーン。各種必須アミノ酸、さらにはビタミン、ブドウ糖、脂質、食物繊維等等。
シェディ様は栄養管理のしっかり出来る方であるらしい。
実に健康的であることがわかるが、マスターが生活の一部に加わったことでその健康が崩れはしないか。
この場合心配なのはお二人とも倒れることになる可能性が…
やはりマスターの健康的生活、ハーレムでの生活は食生活にかかっているということか。
注意しなければならない。

450 :飛び道具の惑星 次回予告?:2006/07/27(木) 21:10:47 ID:UI5WpfVq
まだ注意案件は多数ある。おそらく次の標的になるであろう、隣のエリアでは今回のように防衛→近接戦闘とはいかない。
下手を打てば近づくことすらできないかもしれない。能力的に言えば、例えば。
S=神業 A=超すごい B=すごい C=人間並み D=苦手 E=超苦手
だとしたらシェディ様は、
射程距離=B
威力=C
命中=A
連射・速射=B
近接=C
タフネス=C
である。
だが次の相手は。
射程距離=C
威力=D
命中=S
連射・速射=A
近接=B
タフネス=B
特にその連射・速射と命中の高さは充分注意に値するが、それよりも問題なのは近接戦闘能力の高さだ。
という具合だ。マスターをサポートするのが私の役目。
何か策を考えなければなるまい。


935 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 03:52:55 ID:91MDkmAQ
宵闇の中、ただひたすらに馬を駆る。辺りに響く剣戟、断末魔、風を切る矢の音。
火も放たれたのだろうか。轟と火炎の音もする。その戦場の中。私は城へと向かい馬を走らせる。
まだ。まだ間に合うはずだ。行く手に炎が轟々と上がっているのを目に捉えながらも、その時は決して希望を捨ててはいなかった。
「父上、母上、阿耳!」
強く、優しく、領地を良く治め、為政者としても、父親としても、尊敬する父。
時に厳しく、されど人として大切なことを教えてくれる、優しい母。
まだ幼く、字も与えれてもいない、自分のことを姉と慕ってくる可愛い弟。
まだ、間に合うと思っていた。業火に包まれる城の中、まだ生きて助けを求めていると思っていた。
城の中をうろつく敵兵を射殺し、時には斬り殺し、行き着いた先に見たものは―――

936 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 03:55:21 ID:91MDkmAQ
「……また、あの夢………」
ここに来る前に、自分がいた現実で体験したこと。幾度、この夢を見ただろうか。ただの夢であったなら、どれだけ良かっただろうか。
だが、起こってしまった現実なのだ。もう、変え様もない、現実。自分は、守れなかった。思い出のつまった故郷も。自分たちを慕ってくれた民も。自分に命を預けてくれた兵も。なによりも大切な家族も。
幾度。幾度、自分の無力を見せ付けられただろうか。自分一人だけの武勇で敵を追い返せる程、戦は甘くない。
そんなことは戦う前からわかっていた。この戦には勝てないことも、わかっていた。降伏する間も無く仕掛けられた、一方的な戦。
国の興亡は戦国の常であったとしても、家族を失うことは認めたくなかった。
だから戦って。そして失った。
ここに来た当初。自分をこの場所に連れてきた男の目的を聞いたが、どうでも良かった。
死にたいとすら思っていた。好きにすれば良いと思った。自分には何も残っていなかったから。悲しすぎてつらすぎて、涙さえも失ってしまったから。だから、今更どうでも良かった。
その意を告げたら、男は残念そうな、何かこらえているような変な顔をして去っていった。
後で聞いてみたところ、弱味につけこんでそういう風になるのは好きでは無いと言っていた。その頃には、もう幾らか立ち直っていて、男のことを何度か撃退していたけれど。
目を覚ました私は、汗で濡れた衣服を脱ぎ、体を洗い流す為に湯浴みをする。水もお湯も自在に出てくるというのは便利だ。一人で入浴することも、もう慣れた。
何もない、ただ日々を無気力に過ごす。そこから脱したのは、私と同じ、この世界に連れてこられた一人の女性のおかげだ。私と同じく弓を使う。境遇も、私と似ていたからかもしれない。
ただ、傍にいてくれた。それがどれだけ私の心を癒したか。彼女と時たま交す通信や手合せ。ただ漫然と一緒に過ごす日が待ち遠しくなってる自分に気付いた。
愛や恋とは違う。だが友誼でもない。依存というのが一番近いかもしれない。
そういえば、彼女と最後に話してから少し経つ。時にはこちらから連絡してみようか。そう思い立って、私は湯船から出た。

937 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 03:57:27 ID:91MDkmAQ
「隙ありっ!」
シェディが裂帛の気合と共に突きこんでくる。だが、そもそもオレ自身が攻撃を誘発するよう作った隙だ。突きの軌道からわずかに身をかわし、そのまま半身で踏み込む。
え?何をやっているかって?無論、次の攻略への訓練&白兵訓練。白兵の方はシェディの訓練兼ねてるし。
なんでも次の人は接近戦も強いらしいじゃん?訓練して悪いことは無し。シェディの友達らしいし、少しでも癖を再現できるのならやってもらいたい。ちなみにこの白兵訓練の前に速連射された弓対策訓練もやってたりする。大変っすよ?
「いえぇりゃあぁぁっ!」
腕を取り突きの力を利用し、突いてきた右手を取って地面に叩きつけるかのように右腕一本で投げる。重心の配置、力の配分、相手の力の受け流し具合。全て申し分ない。だが、おかしい。やけに軽い。
「まっだまだぁっ!」
ずだんっ!
投げられ地面に叩きつけられるかのように見えたシェディ。だが自分から飛び、地面に足をつけて仰向けで中途半端にブリッジしているような体勢になった。
その状態から蹴りを繰り出してくる。その体の柔らかさに舌を巻きながら、オレは残っていた左の肘で防御しようとする。が。
「それは予測済みだっ!」
!!しまった、蹴りは囮か!本命はオレを地面に引き倒すこと!?クッ、ショートソードもいつの間にか自由な左手に持ち帰られてる!
今のオレは防御に出ようとしてバランスを崩している。このままマウントを取られたらグッサリで終りだ。状況の打開は…ええい、ままよ!
「やらせるかっ!」
「なっ!?」
崩れていたバランスをさらに崩し、力のベクトルを横へと向ける。これなら少なくともマウントを取られる心配はない!だが問題はこの後どういう体勢になるかわからんところだ。力のベクトルが絡み合い、その結果…


938 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 03:58:02 ID:91MDkmAQ
「………」
「………」
押し倒した格好になっちゃいました。てへっ。
「し、シンヤ、どいてくれないか?」
シェディがそう言ってくる。もう詰みというのはわかっているのだろう。何せ、自分の四肢は相手に抑えられているのだから。だがしかし。
さっきまでの組み手で火照った体+目の前には魅力的な肢体=頂きます。
お約束?そう、お約束だ。約束ならば、守らねばなるまい。
『マスター、お約束と約束では若干の差異があります』
何か聞こえてきたが無視無視。
「シェディ」
「な、なんだ?」
赤くなっちゃってか〜わいい〜。もう、そんな顔するとオレの中の獣がジャバウォックに変わっちゃうじゃないか。ナイトは不在なんだぞ?
というわけでオレはシェディの胸に顔を埋める。
「ちょっ!?し、シンヤっ!?」
「シェディ、我慢できんから襲うね(はぁと)」
「な、ななな何を考えているっ!?だ、だいたい外でなんてうひゃあっ!?」
ククク、シェディ、オレたちは何回ヤッたと思ってるんだ?そう、今のオレなら!お前の体について知らぬことなどないっ!シェディの体については世界一イィィィッなほど知っている!
『だとしても一日六回はやりすぎだと思いますが』
うるしゃい!これからもっと増えるからいいんだっ!多分でしかもその予定だけだけどっ!
「やっ、だ、ダメッ、んぁ、ひんっ!?」
指は正確にシェディの弱点を攻め立てる。ん〜、美女を組み敷いて思うがままに鳴かせる。グッときますなぁ。
と、いうわけで。本日二回目、頂きます。

939 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 03:59:38 ID:91MDkmAQ
「なぁ、シェディ〜、機嫌直して?ね?」
オレたち以外に誰もいないとはいえ、やっぱり青姦はだめだったんでせうか。シェディの機嫌が直ってくれませぬ。枕抱き締めて涙目でこっち見てくる。
うぬぅ、ヤバイ。可愛い。可愛すぎる。だがここで襲ってしまえば子猫ちゃんがさらにへそを曲げるのは確実。いや、シテる最中は甘えまくるでしょうけどね?
「………シンヤのばか」
ぐっはぁ。脳内で吐血。なんですか?なんなんですかアナタのその破壊力はッッ!?必死で保っている理性第一ダムが決壊して理性第二ダムまで煩悩が怒涛の如く雪崩れ込みましたヨ!?
そんな涙目上目遣い枕抱き締め半裸なんていうさぁ、ある意味漢の夢な格好でそんなセリフを言わないで頂きたい!オレの心にじゃすとみぃぃとしちゃうじゃありませんか!
『そのわりには余裕がありそうですが』
ふっ、当たり前だ。オレはもう何をやったら良いかわからずまごまごするチェリー君じゃないのだよ。そう、その境地、我が拳は三千年前に通過しているッ!!
『前言撤回。どうやら360度回転して元に戻っただけのようですね。しっかりと混乱しているようです』
ハッ、オレは今何を考えていた。ふぅ、危ない危ない。精神がどっか他の所に飛んでいってしまうところだった。
『比較的常時、どこか暴走しているように見受けられますが』
それは言わないお約束だ。そして約束は守らねばならんのだよ。
『先刻も申し上げた通り、お約束と約束は若干の差異がありますが、それはともかく。どうなさるおつもりですか?』
1.ひたすら謝る。そしてそのまま仲直りHに突入。
2.慎也は突然名案を思いつく。そしてそのままHに突入。
3.解決不可。現実は無情である。というわけで調教Hに突入。
『どれも結局は性交をするのですか?』
当りま…ゲフンゲフン。いや、ここは新たに4.優しく接するを作ってそれを選ぼう。


940 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:01:07 ID:91MDkmAQ
「シェディ…」
オレはシェディの体をふぅわりと抱き締める。なんだかシェディは一次的接触に飢えてるらしい。いつも気を張っていて誰かに甘えられなかった反動だろうか。
そりゃもうベッタリで気が付くと隣で腕を抱き締められていたりすることが多い。そんな中でもこれはシェディお気に入りのものだ。腕の中で甘えるシェディが可愛いんだこれがまた。
腕の中にいる不機嫌猫はまだご機嫌ナナメだったが、体を預けて胸に頬ずりしてくる。うあぁぁ、和む。ヤリたい気分になるがそれ以上に和む。
ほら、あれだ、猫が腕の中で『なーご』と鳴いてるからだ。その鳴き声と甘え様には人間を和ませる新物質『ナゴミン』が出ているに違いない。
『いろいろと暴走しているようですが。確かにマスターからα波が検出されていますが、それ程絶大な効果でしょうか』
猫好きになったらわかるさぁ〜。あぁ、和む。甘えてくる恋人を軽〜くきゅぅと抱き締めていることがこんなに和むとは。
でもシェディさん。胸を押し付けてきているのは天然デスカ?『あててんのよ』状態でしたらワタクシ、有無も言わせず襲う自信がありますよ?このふにふには有罪でしょう!裁判長、判決をお願いします!
『被告無罪。検察側は被告に対し相応の賠償をすることを命じます』
何ぃっ、まさかの逆転無罪!これだけの証拠があって何故お咎めナシなのか!上告を要求する!
『却下。検察側の要求は不当なものとします。その理由は検察側にもこの状況を作り出した原因とまた被告と同様の行為をさらに激しく行っていることがあげられます。というかマスター、わかってやってますね?』
それを言われると何も言えん。だって、もう息子さんという民衆がシェディのふにふにという暴政に耐えられなくて立ち上がっちゃっているから。ていうか立ち上がりますよそりゃあ!
「………シンヤのここはまだ反省していないようだな」
「…すみません」
シェディさん、それはしょうがないんです。だって僕、男の子ですから。ていうか襲いたいの必死で我慢してるトコだけでも良いんで評価してください!
「聞き分けのない子には…お仕置きだ」
そう言って笑うシェディ。え〜、どうやら、腕に抱いたのは子猫ではなくチェシャ猫だったようです。ちくしょー、はめられたのに悔しくないのはなんでだ。
『結局は性交に結びついたからと推察しますが』
そりゃあ言わない約束だよ、おとっつぁん。とまぁ冗談はさておいて。
「ふふ、聞き分けのない子だけど、可愛いじゃないか。撫でるとピクピクと照れているぞ?」
シェディさん。アナタいつの間に言葉責めなんていう高等スキルを手にいれましたか。
『確実にマスターの影響ですね』
……何も言い返せん。


941 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:01:43 ID:91MDkmAQ
「んふ、ほら、気持ち良いか?」
「くっ」
手でオレのモノに与えてくる刺激と、耳元で囁く妖艶な声。うわ、これはクる。時には受けに回るのも気持ち良いかも。
「んっ、こうすると、どうかな?」
「ぅあっ、シェ、シェディ、それっ!」
前の行為の余韻もあったし、興奮していたのだろう、既に濡れているシェディの入口にオレのモノの先端をあて、擦り始めた。くっ、んなことされたら我慢できん。
「シェディ、オレ、もうっ!」
「ん?私の中に挿入れたいのか。ダメだぞ?もっと我慢しなきゃ。ふふ、なんならレベに頼んで快感を射精一歩前に止めておいて貰おうか?」
「許してください…」
視覚的効果と先程からの展開で性欲が限りなく高まってる中、それはキツイってもんです。というか先っぽだけでもすげぇ気持ち良く気を抜いたら射精してしまいそうなほど。
レベ、まさかマジでそんなことはしないよな?
『………』
レベエェェエエェッ!?
「んく、あはぁ、ぴくぴくしてきたぞ?ふふ、んぅ、射精、しても良いんだぞ?射精す時は、膣内でたっぷりと、な?」
興奮と快感に顔を紅潮させ、淫蕩な笑みを浮かべながら言うシェディ。そんなシェディを見ながら、オレはどんどん上り詰めていく。
「くっ、シェディ、射精るっ!」
そう言った途端、シェディは腰を落―――


942 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:02:16 ID:91MDkmAQ
『…シェディさん、いらっしゃいますか?』
すのと同時に響く声。横で開かれる立体映像。写るは長い黒髪の可愛い少女。だいたい14歳くらい?恐らくAカップ。いや、そうではなく。一瞬『マズイ!!』と思ったが止まるはずも無く。
「うぉっ!く、うっ!」
ドクッ、ドクドクッ!
「あ、ちょ、シン、う、やあぁぁあぁっ!」
シェディもずっと我慢していたようで、二人揃って少女の目の前でイッてしまう。どうやらレベはちゃんと射精せるようにしておいてくれたみたいで。って違う!
「………」
『………』
「…は…ぅぁ…」
激しくイッちゃったシェディの喘ぎが零れる中。少女がまた口を開いた。
「…あなた、名前は?」
「い、今川慎也とイイマス」
「…そう。…では今川慎也、今すぐ殺しに行くから。…少し待っていて」
ぶつん
少女は出てきてから一切表情を変えずにそう言うと、モニターらしき物のスイッチを切ったらしい、立体映像が消えた。
…もしかして、オレやっちゃいました?
『相手のモチベーションは恐らく最高になっているかと。死亡確率が15%から55%、敗北確立が60%に上がりました』
冷静な分析ありがとう。ついでに状況解決手段も教えてくれ…
『勝利する以外にありませんね』
うわぁあぁぁん、どうしようもならねぇじゃねぇかぁっ!

943 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:03:03 ID:91MDkmAQ
怒り。自分にまだこんな激しい感情が残っていたのかと思うと少し驚愕する。彼女にそこまで依存していたということなのだろう。だから、嫉ましい。
何故、あんな男が。彼女は私の拠り所だったのに。何故、あんな男が。
わかってる。これが嫉妬ということも。
わかってる。彼女が勝負に負けて従っていることも。
わかってる。負ければどんな感情が芽生えるかということも。
だが、認められない。彼女がそうだと認められない。彼女は私だけの『シェディさん』でいて欲しい。
自分でも自覚している、幼いとも言える独占欲。
でも、譲らない。
愛用の弓を手に取る。手に張り付くほど馴染んだ感触。男顔負けの私の武に、父が苦笑しながらも私の為に作ってもらった名弓。弦の張りと強度を確かめ、剣も刃毀れしていないか確かめる。
全て万端。これならば弦が途中で切れることも刃が折れることもない。
待っているがいい、今川慎也。今、お前を殺しに行く。


944 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:13:53 ID:91MDkmAQ
大変なことになっちまった。よりにもよってシェディとしているところを見られるとは。しかも聞いた話だとシェディにすっごい懐いているようで。しかもとある国のお姫様。おいおい、お姫様なんぞ初めて見たよ。やっぱり箱入り?それに中国の人って嫉妬深いというし。
…マジで死ぬかも。
「ファリャン(華涼)は私に依存しているという感じだったからな…まずいことになってしまった」
というのは復活したシェディさんのお言葉。あの少女の名前は李華涼(リ ファリャン)というらしい。なんか表情希薄な子だったが。うぅ、やっぱり中国人らしくすっごい焼餅焼きなんでせうか?
「ともかく、来るというなら迎え撃たねばいけない。今のうちにできるだけ準備しておこう」
と言うシェディさん。ですが弓とか用意しているのは何故?
『おそらくマスターに協力するためかと思われます』
………うん、決めた。
「シェディ。お前は手を出さなくていいから」
驚いた表情で振り向くシェディ。いや、予想はしていたけど。
「な、何故だ!?シンヤ、君一人で立ち向かうというのか!?無茶だ!射程距離は私より短いとはいえ、ファリャンは私より強いんだぞ!?何の援護も無しに闘うなんて自殺行為だ!!」
そう食って掛かるシェディ。これもやっぱり予想していたけど。シェディがオレの身を心配しているのも痛いほどわかるけど。
「でも、やっぱりこれはオレの闘いだから。確かにシェディの力を借りても良いし、その方が絶対楽だろう。でも、これはオレの力で勝たないと駄目だ。
オレが勝てば女の子はオレのものになる。だからこそオレの手で手に入れないと意味が無いんだ。普通の人間からしてみりゃこの方法は外道だし、実際オレもそう思う。だからせめて1対1の闘いで納得いくまで勝負するんだ。それがオレが払う最低限の礼儀」
シェディは悔しそうな、泣きそうな顔をしながらオレを見る。わかるけど納得したくないんだろうなぁ。
『…シェディ様を戦力としていれない場合、死亡確率が65%、敗北確立76%になりますが、よろしいのですか?』
あぁ、別に良い。
『…マスター、正直に申しますと私は少々呆れています。シェディ様との戦闘の時も私の戦術ソフトをお使いになりませんでした。マスターはご自分の命を軽視しているのですか?』
軽視してるわけじゃない。死ぬことは恐いし、死んじゃいけない理由も出来た。死んだらシェディが悲しむしな。
でも、さっきも言った通りオレとの闘いの勝敗は、女の子にとって重要なことなんだ。だったら、オレはちゃんとぶつかりたい。只でさえ卑怯なんだから、これ以上卑怯なことしたくないんだよ。
『…イエス、マスター。ご命令に従います』
悪ぃな。レベにまで心配かけて。でも、わかってくれてありがとよ。
『私はマスターの良き理解者であり、良き協力者としてサポートするよう設定されました。マスターのご意向を尊重するのは当たり前のことです』
それでもありがと。さ、そんじゃあ一丁、お姫様を揉んであげるとしますか!
『イエス、マスター』


945 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:15:23 ID:91MDkmAQ
シンヤの目は本気だった。だから、余計に悔しい。その覚悟に納得してしまう自分が悔しい。彼の力になりたいのに、なれない自分が恨めしい。
「…だったら、私に何が出来るというのだっ!私はっ、私は…!」
悔しい。悲しい。愛おしい。いろいろな感情が雑多に混じり、涙が零れてしまう。行かせたくない。傍にいて欲しい。死なせたくないのだ。
私はシンヤをどうしようもなく愛している。最初は作られたものとは言っていた。でももうそんなことは言わせない、言いたくない。
もしこの感情は作られたものだからと言って消されても、私にはもう意味が無い。作られたものとか、もう関係無い。心の底から、シンヤを愛している。
傍にいると暖かい。まるで春の日溜りの中にいるように、心が暖かい。その暖かさだけでも、私は幸せになれる。
なれると、いうのに。
どうすれば良いのだ。私は、どうすれば良いのだ。
涙を流し、俯いている私を、シンヤは優しく、けれど強く抱き締めた。
「そうだな、オレを待っていることが出来る」
「…え?」
「オレのこと待っていることが出来る。オレのことを信じる事が出来る。まぁ、確かにオレは頼りないからすごい心配だろうけど…でもな、シェディがオレのことを待っててくれるなら、オレは最強無敵だぞ?どんなことがあっても帰ってくるからな」
そう言ってシンヤが笑う。その表情はいつもの意地悪なシンヤと同じ笑み。自信たっぷりで、不敵な笑い。
「…ばかシンヤ…死んだら許さないからな」
「死ぬわけないな。オレはあと最低70年は生きるつもりだ」
「…ばか。でも、ついて行くからな。それくらいは良いだろう?」
「ん〜、まぁ、安全な所にいろよ?」
その言葉に私は顔を上げて。
「当たり前だ。私はシンヤの子供を産むまで死ぬつもりなんか無いからな」
言ってやった後のシンヤの顔は、困ったような、でも嬉しそうな笑顔だった。

946 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:16:17 ID:91MDkmAQ
障害物の無い平原。戦地として、私にとって圧倒的有利だ。矢の数とその命中精度によって敵を斃す私にとって一番有利な地形。それは向こうもわかっているはずだ。なのに。何故ここにいる、今川信也。
何か罠でもあるというのか。それ程までに無防備に立っている。隣にはシェディさんまでいる。一時とはいえ、心とらわれた男の死は彼女に無用な衝撃を与えないだろうか。
まぁ、良い。もうあの男は射程内だ。
私は矢を放つ。必中とまで呼ばれ、雨の如くと言われた私の矢。存分に味わうが良い。

947 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:17:17 ID:91MDkmAQ
平地。オレが華涼と戦う為に選んだ所だ。やはり真っ向から倒さんと。手には木刀持って、これで殺すことはナッシング!さぁ、安心して戦うぞ〜、と、思い新たにして向こうにあの少女の姿を認めた瞬間。正確にオレ目掛けて矢が降ってきた。
「ぬおおぉぉぉおぉっ!?」
矢の軌道は見える。見えるがなんだ一秒間に五発というその速射は。速度は劣るものの精度はエド・マクギバン並だし!弓エドだ。弓エドがここにおる!矢の分なんとか叩き落せるが近づけない。
くそっ、これはシェディにも使わなかったとっておきを早速使うしかねぇか!?
『忠告いたしますが100%身体駆動は20秒が安全圏内。それを越えると後の戦闘に支障がでます。1分経てば限界となり、治療を受けるまで動けません。それでもやりますか?』
しねぇと勝てそうにないしな。元々短期決戦の予定だったし。
『発動コード承認。身体限界駆動機能『AZOTH』、100%で発動します』
瞬間、世界がゆっくりと流れた。

948 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:18:24 ID:91MDkmAQ
あの男が木刀で矢を叩き落している。それだけでもその強さには舌を巻く。常人ならば最初の一波で斃れていたはず。いや、今は何も考えまい。あの男を倒すことだけを考える。
一波で駄目ならさらに矢を放つのみ。矢ならば全て持ってきたのでまだ放てる。矢を番えさらなる雨を降らそうとした時。
ドンッ
まるで破城槌のような音をたて、あの男が照準からいなくなる。横…いや前に飛び出しただけ!?でもあの速さは…!?ぶれる照準。いや、見てからでは間に合わない?
「…当って!」
感覚、知覚、勘、全て総動員して、全力の力を込めた一矢。それは寸分の狂いも無くあの男へと向かって――――
スッ―――
かわされた。目の前まで向かってきた矢を最小限の動きで。あれが、当らなかった。即ち、もう弓矢での攻撃は無駄ということ。心を瞬時に接近戦へと移し変えた、その直後。
私の目に、あの男がかわした矢の行く先が。シェディさんの心臓へと一直線に向かう矢が見えた。

ドスッ!

「…何で…」
返事は無い。
「…何で、何で何で何で何でっ!」
返事は、無い。
「…何で…何であなたが、そこにいるの…?」
そこには。
そこには、避けた体を無理矢理ずらし。
左肩に深手を負った、今川信也が立っていた。


949 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:19:30 ID:91MDkmAQ
知覚範囲が広がるってのは助かったなぁ。おかげでシェディを助けることが出来たし、万々歳!
『警告。一瞬とはいえ身体の限界を超える駆動をした為、残り時間が50秒から10秒に減少いたしました。『AZOTH』の停止を薦めます。』
ん、切っといて。ついでに痛覚も消しておいてもらえるとすっごい助かる。
『了解いたしました。ですがマスター、これ以上の戦闘行動は高確率でマスター自身の生命が失われる可能性があります。即刻の戦闘解除を具申します』
ん?いや、動ける限りは闘うぞ?
『…両脚部の筋断裂率86%、全身の皮膚、毛細血管が破れ、出血もしています。
さらに脚部骨格には全てひびが入っており、通常の疾走も不可能。歩行のみで限界です。また先程の攻撃により左腕の腱が切断され左腕は治療を受けるまで動かすことも出来ません。それでもまだ闘うというのですか?』
その通り。たとえ動くのが首から上だけでも、闘いぬく。これオレなりの礼儀。
『………私は今、初めて呆れるという感情を理解した気がいたします』
う、うるさいやい!や、やせ我慢なんかじゃナイヨ?ほんとダヨ?
『勝率は初号機の起動確立より低いですが…』
0ではありません!
『…もう、お好きになさってください。最後までお付き合いいたします』
うう、苦労をかけてすまないねぇ。
『それは言わない約束よ、おとっつぁん。満足ですか?』
おう。元気百倍、アンパ…ゲフゲフ。ま、ダイジョーブ、ダイジョブね〜。
『…イエス、マスター…』


950 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:20:42 ID:91MDkmAQ
目の前にぼろぼろになった男が立っている。左肩に矢を生やし、その体を血塗れにしてもなお、その男は立っている。血塗れの顔に余裕の笑みを浮かべて、立っている。
「ほら、どうしたよお姫さん。まだオレは負けちゃいないぜ?」
何故、立っている。そんなにぼろぼろなのに。
何故、立っている。後ろで涙を流して、この闘いを止めたい思いを必死に堪えているシェディさんがいるのを知っているはずなのに。
『本当は知っているんじゃないの?』
嫌。言わないで。
『本当はわかってるんじゃないの?』
嫌。
『幼い嫉妬に身を委ねて、見ていないだけなんじゃないの?』
嫌。嫌!認めたくない!だって、シェディさんは、私の、私のっ!
『わかってるんでしょ?』
…………わかってる。彼女の顔に、そんな作られたものだけでない、本当に幸せな感情があったことも。
『知ってるんでしょ?』
…………知っている。彼女は元から私のものじゃないことなんて。
『気付いたんでしょ?』
…………気付いている。私は、今川信也に、勝てない。あんな強い眼をする男に、勝てない。
そう思った瞬間、手から弓が落ちた。膝を突く。いろんな気持ちが吹き荒れる。
私は。私は、なんて、弱いのだろう。依存しなければ立つことも出来ないなんて。私は、なんて。涙が、零れそうになる。
その時、急に抱き締められる感触がした。
「…な、にを…するの…」
気付けば、今川信也の腕の中で。彼は血塗れだから、ぴちゃりという音がした。
「おい、胸は貸してやる。泣きたいなら思いっきり泣け。泣くってのは結構気持ちいいもんなんだ。胸に溜まってるもん全部吐き出したら、またいつものお前に戻りゃいいさ。戻れないってんなら、少しくらいは手伝ってやる。だから今は思いっきり泣いていいぞ。オレが許す」
その言葉はとっても身勝手で、ちっとも私のことをわかっていないはずなのに。私は思いっきり泣き出していた。全てを失ってから今まで、泣いていなかったのが嘘のように泣き出していた。
思いっきり泣くのは、確かに気持ちよかった。

951 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:22:30 ID:91MDkmAQ
胸の中じゃまだ華涼が泣いている。むむぅ、これにて一件落着としていいものか?
『近接武器で撃破しておりませんので、ナノマシンの発動は感知されていませんが』
わかっている。わかっているんだ。だけど、だけどな?胸の中でわんわん泣いてる美少女を問答無用で殴り倒せる奴がいんならここに出て来い。そんな奴、修正してやる!
少なくともオレには出来ん!笑いたきゃ笑え!だが断固として出来んと断言する!
『人としては間違っていないと思いますが』
まぁね?鬼畜プレイには興味…興味、ちょびっとだけあるかも。
『どうせ和姦になると思いますが?』
うるへいやい!和姦いいじゃん!最高じゃん!それにちょっと乱暴なシンヤも好きとシェディは言っていた!ってんなこと言ってる場合ではなく。とりあえず、声かけてみましょうかね。
「…思いっきり泣いたか?」
胸の中で首を頷く感触。うむうむ。良き哉良き哉。
「名前、華涼ってんだよな」
「………麗文(リィウェン)」
ほへ?何?シェディは確かに華涼(ファリャン)と読んでいたが。もしかして偽名?
「…華涼は、字。あなたなら、名前で呼んでも良い」
あざな?何ソレ?
『昔の中国人が成人してから付けられる名前ですが。中国では人を名前で呼ぶことは失礼、無礼であるとされてました。
名前で呼ぶのを許されたのはその個人の君主、父親など限られた人物のみです。
また、名前を呼ばれると支配されるという認識も広がっていましたからその程が理解していただけるかと思います。
さらには、字にしても親しい人物以外は字で呼ばないものでして、呼称は…』
長い!長いから!充分わかったから!
『……では先程の発言の意味、ご理解しているのですか?』
え〜と、名前で呼ぶってことは支配されるってことだから…え?それって、え?
「………」
先程から無言で抱きついてきている華涼さんこと麗文さん。そうと理解していいのですか?いいんですかッ!?
…こくり
ぶしゅっ
頷いたのを理解すると同時に血が滾って出血増えちゃいました。あぁ、し、視界が暗くぅ〜。気を失う直前に見たものは、すっげぇ勢いで駆け寄ってくるシェディと心配そうに見つめてくる麗文だった。

952 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:27:23 ID:91MDkmAQ
はっ!?ここはだれ?私は何処?
『前にも同じことを仰られたことを記憶していますが』
お約束だよ、お・や・く・そ・く!
『…ここはシェディ様の家です』
うぇ?ていうか包帯ぐるぐる巻きで上手く身動きとれないんですが。一体全体何がどうなってるんでせうかレベさん?
『シェディ様と華涼様がマスターを治療いたしました。その包帯は治療の為に巻かれたものです。後二時間十三分程で傷口が全て塞がります。
身体内部へのダメージは最優先で治療され、二十三時間四十六分程はまだ骨に亀裂が残っているでしょうが、その後には直ります。内臓、左腕は最優先治療いたしましたのでもう問題ないかと』
ふむん。んでは二人は?
『後0,00001秒後にドアノブに触れます』
つまりすぐそこにいるってことじゃねぇか。
ガチャリ
「シンヤ、眼が覚めたか」
「おぅ、心配と迷惑かけたな。正直スマンかった」
「………大馬鹿」
そう言っていきなり抱きついてきたシェディ。うむ、愛いやつ。ところで麗文さん。なんでそんなにワタシタチを羨ましそうに見ますか。ていうか変わってるの目線だけで表情変わらんのかい!まぁとりあえず、グイっとな。
ぽふん
丁度位置的にオレとシェディに抱きつくように麗文を抱き寄せる。
そして
オレは
神を見た
カアァァァッ
ご、後光がっ!後光が射しているっ!無表情っ娘の笑みってなんでこんな後光がっ!
ていうか二人ともそんな体というかその首の下にあるマシュマロさんを押し付けるとオレの息子さんがクララのように勃ちますよ?勃った!息子が勃った!
「…怪我していても元気なんだな、シンヤのココは」
「………(赤面)」
うふ、うふふ、あははは〜。だってしょうがないじゃない。男の子だもの。


953 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:30:43 ID:91MDkmAQ
フフフ、シンヤも元気みたいだし、ファリャンの処女喪失、始めようか?」
ブホォッ!?しぇ、シェディさん!?あなたいつの間にそんないやらしい言葉を平気で言えるようになりましたかー!?麗文もなんか嫌がってないし!?
『華涼様はともかく、シェディ様は確実にマスターの影響ですね』
グフゥ、言い返せん…
「い、いや待てって特に麗文!お前これで良いの?」
「…良い。後悔、していない。それに、シェディさんと一緒だから不安じゃない」
うわぁ赤い顔しながらそれを言うのは反則だよっていうかんなことされたら抱くよ?抱きますよ?
「んふ、ファリャンはまだ処女だからな。良く濡らしてやらないと」
「あっ…」
そう言って麗文を半脱げにさせて刺激しようとするシェディ。また傷口開いたらどうすんだ。
「あっ、だ、めです…シェディさん…」
「そうは言っても、少し弄っただけで濡れてきてるじゃないか。期待していたのか?」
「あうぅ…」
シェディさん、それ、オレにとって生殺しです。半脱げですからアナタの手が麗文をどの様にして愛撫しているのか肝心なところがオレには見えないんですが。
く、くぅっ!理性がっ、理性がっ!
「ほら…シンヤがいやらしい目でファリャンを見ているぞ?」
「あ…信也さんが…信也さんが…私、を…あ、ふぅっ!?」
ピクン、ピクン
「おや、軽くイッてしまったか?フフフ、可愛らしいじゃないか。さて、シンヤ。お待ちかねのファリャンのオマンコだ」
「あ…恥ずか、しい、です…」
麗文のアソコは、申し訳程の陰毛が生えてありおり侍り、綺麗なピンク色をして居たのでありますサー、イエッサー!
『マスター、興奮で思考がぶっ飛んでいます。戻ってきてください』
はっ!そう、そうだよせめて初めてはマトモじゃなけりゃいけないんだよねっ!シェディのちょっとした淫乱化と二人のエロさにちょっと別次元に飛んでたよ!
「ほら、ファリャン。おねだりの言葉は?」
「…はい、信也、さん。私の処女オマンコに、信也さん…の、肉棒を、突っ込んで、な、膣内にドピュドピュ子種汁を射精してください…」
別次元結構オオォォォォオオオォォッ!!そんなおねだりされちゃあ、そんなおねだりされちゃあっ!


954 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:31:55 ID:91MDkmAQ
でもなけなしの理性を振り絞るのだって忘れちゃいません!処女には出来るだけ優しく
「…信也さんに挿入れられるって思うだけで、濡れてきちゃう淫乱な私にお仕置きをください…」
する自信なくなってきました。シェディ、あんた処女に何を教え込んでいるっ!?シェディ、恐ろしい子…!!
でもあえて言おう。GJ!シェディGJ!でもこれだけは真面目に。
「後悔、しないな?」
麗文は顔を少し、うつむかせて。
「…やきもち、焼くと思う…でも、後悔は、しない」
「…あ〜、あれだ、言ってること外道だと思うが、麗文のことも、絶対に世界一幸せにしてやる」
麗文は花のように笑って。
「…嬉しい」
その笑顔を見てから、オレは麗文の中へと入っていった。
「…ふっ、ぅあぅっ、いうっ」
麗文の中はすごくきつくオレのモノを締め付けてくる。そして入口には処女であった証が流れていて、瞳からは涙が零れ落ちていた。
「…くぅ、わ、私の、なか、きもち、いい?」
「あぁ、すごく気持ち良い」
「…ん…うれ、しい…」
痛むであろうにそう聞いてくる麗文に愛しさを感じ…ってシェディさん。アナタ何をやろうとしてますか。
「初体験は痛むだろうからな。少し、気を紛らわしてやる」
そう言ってシェディはやわやわと麗文の胸を揉み始める。
「ふ、ふぅっ、ぁっ」
感じるのか、少しだけ艶の入った声を出す麗文。むむぅ、ではこちらも対抗だっ!
「んんっ!?んちゅ、んふぅ」
腰は動かさず、ディープキス。伊達にさくらんぼを舌で結んじゃいない、オレの舌技はしっかりと麗文を感じさせることが出来てるようだ。
「ん、んふぅ、んんっ、くはっ、はふぅっ」
ちゅぷっ
「んっ、今度は私…はむっ、んふ、ちゅぷ、ぴちゅ」
今度はシェディにディープキス。そしてゆるゆると腰を動かす。
ちゅぐ、ちゅぐ、ちゅぐ、ちゅぐ
「んはぁあ…?そん、なに、痛く、ない?」
そりゃ良いと思う。痛みが減っているなら万々歳。やっぱり痛いのより気持ち良いほうが良いしネ!?

955 :リジー 飛び道具の惑星 李麗文(リ リィウェン)の場合 :2006/09/14(木) 04:32:35 ID:91MDkmAQ
「…ふぁ、私、の、膣内っ、で、信也さんのが、ぴくぴく、してっ、るっ?」
決してイキそうになってるのを堪えてるワケではなくぅっ!?ぐぬぬ、し、締め付けきつい…
「…射精そう、なんですね?んぁっ、みみ、だめえす…」
…嘘つきました、ゆっくり動かしてるだけでも射精そうです。でもせめて一矢報いねば…!
「ふぁっ!や、へ、んんっ、みみ、みみぃっ!」
どうやら麗文は耳が大変弱いらしい。甘噛みするとぴくぴく体が震える。
「やっ、シェディ、さんもぉっ、らめ、れすぅ…」
二人で片方ずつ、耳を甘噛み。麗文の声の中には艶がだいぶ入っている。
「ん…くぁ、わら、し、はじめて、なの、にぃ、んんぅ、へんにぃ、なっ、ひゃう…」
もう呂律が回っていない。オレもそろそろ限界だ。やわやわと動かしていた腰の動きを速める。
「くぁっ、あっ、へんに、へんにぃっ!」
「くぅ、射精すぞっ、麗文!」
「ふあっ、ふあっ、んはぁっ!?」
オレは麗文の奥深くに腰を突きいれ。
ドクゥッドクドク、ドクゥッ
「ひあっ、あつ、い…めのまえ、しろ…?」
麗文の膣内に奥深く、最後の一滴まで欲望を送り込む。
「…は…ん…ぁ…」
麗文は呆けた表情で受け止めている。うむむ、初めてでイケるとは。シェディもだけど身体の相性良いのか。
「シンヤ…今度は、私の膣内に沢山注ぎ込んでくれ…」
目の前で行われたセックスに興奮したのか、シェディが濡れたアソコを指で開いて誘ってくる。無論、オレには断る理由はないわけで。
結果。
途中で正気に戻った麗文も交えて、二人に三回ずつ出しました。さすがにその日は疲れて泥のように眠ったが、次の日から一日の回数が三回ほど増えました。
…この後も体力持つかな。
続く


956 :リジー 飛び道具の惑星 次回予告 :2006/09/14(木) 04:34:02 ID:91MDkmAQ
ここは端末の中。マスターが性交をしている時は、メイン機能のほとんどを外部の端末へと移行させている。
この機能があるおかげで、シェディ様ともコミュニケーションできるわけなのだが。
だがしかし、今回は近接戦闘で勝ったわけではなく、マスター本人の魅力によって勝利したということか。
シェディ様にしても、最初はナノマシンの効果があったにせよ、今ではナノマシンの想定範囲以上の効果を上げている。
マスターには元々人を惹きつける何かがありそうだ。
それはさておき、次の相手はかなりトリッキーだ。前と同じように表すならば
射程距離=E〜B
威力=E〜S
命中=B
連射・速射=E〜A
近接=B
タフネス=A
もし彼女が全武装を使うとなったら、まず勝ち目はないかもしれない。だがマスターとの共通点があることだし、もしかしたら戦闘を有利に運べるかもしれない。何にせよ、マスターのサポートが私の役目だ。

152 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 15:55:08 ID:9oPabxJk
朝。爽やかな朝。うん、今日もとっても清々しいなぁ一日頑張ろう!
『マスター、現実逃避は如何なものかと』
レベ。しょうがないだろう?しょうがないんだよ!だってさ?だってさぁ!?
『まずは現実に目を向けてください』
オーケーわかった目を向けよう。目覚めると、シェディと麗文ともう一人知らない少女が裸でオレと一緒に寝ていました。あ、良く見ると三人とも股から白いモノが垂れてます。どう見てもオレの精液です本当n(ry
誰か。状況説明プリーズ。
一体何さッ!何があったのさッ!アンタ、いったいアノコのなんなのさ!っていうか昨日の昼飯辺りから記憶が無いんですが!?
『残念ながら今回は私はお役にたてないかと。マスターと同様に私の記憶データが消失しておりますので』
なんですとぉっ!?レベ君、一体なんで記憶が吹っ飛んでいるのかわかるかね?
『アルコールの過剰摂取ですね』
……へ?
『私は基本的にマスターとリンクしていますので、アルコールなど体内を隈なく廻る物質などによって機能障害が起こることになります。さらにそれらの物質に対する耐久度もマスターと変わりません』
……つまり?
『私も酔っ払って何も覚えていません』
解決になってねえぇぇぇ!!
『おそらく原因は昨日の昼食時にシェディ様から薦められた飲料ですね』
そういえば何か薦められて、それを飲んだ記憶はあるが。
「…おい、シェディ!起きろ、起きなさい!」
「んぅ…ふぁ…シンヤ、もう子宮は君ので一杯で入らないぞ…?」
「うべぁっ!?朝っぱらから何を言ってくれますかこの人は!いやそれどころじゃなくいったいこれは何が起こったの!?」
「…うふふ、昨日は、激しかったぞ…?」
「むぐぅっ!?そんな頬赤らめて目を潤ませて色っぽい吐息を吐きながら言っても今は誤魔化されんぞ!今日一日延々喘がさせられる覚悟出来たら白状なさい!」
「うむ、昨日はな―――」
即答ですか!


153 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 15:55:38 ID:9oPabxJk
〜〜しばし時は遡り〜〜
「ファリャン、少し協力してほしいことがあるのだが」
「………?」
相変わらずファリャンは無口だ。ただ、その放っている雰囲気で丸わかりなのだが。
「シンヤにお酒を飲ませてみようと思うのだが」
「………?」
どうやら実行する意味がわからないらしい。
「ふふふ、シンヤがお酒に酔ったらどんな風になるか見たくてな。可愛くなるのも良し、眠ってしまうならその寝顔を観察するのも良し、ちょっと乱暴になるなら…な?」
ファリャンの顔が赤くなっている。ふふふ、想像してしまったか?
「……老酒持ってくる」
「物分りが早くて助かる。ご褒美にハグしてあげよう」
ファリャンの体がふにゃっと脱力している。私のハグはかなりお気に入りらしい。ふふふ、私もファリャンは妹みたいで嫌いではない。さて、作戦、開始っ!

154 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 15:56:16 ID:9oPabxJk
「あ〜、腹減った〜。シェディ、昼飯何?」
鍛錬を終えた信也さんと一緒に家の中へ。今日の鍛錬は近接格闘戦を重点的にやって…ぁぅ、抱き締められたのを思い出す…顔、赤いかも…
「今日の昼食は中華風に作ってみた。確か四川料理、といったかな。レシピがあったからためしに作ってみたのだよ」
シェディさんがちらりとこちらに目をくれる。どうやら作戦通り、激辛料理を作ってくれたようだ。あまりの辛さに水を求めたところで、秘伝の酒精の高い老酒を渡し飲ませる。
……信也さん、酔ったらどういう風になるんだろ…
「お、辛そうだけど美味そうだな。いっただきま〜す」
「…頂きます」
「召し上がれ」
お酒に弱そうだから、すぐに寝てしまうのだろうか?そ、それとも、や、やっぱりちょっと乱暴になって二人を…ぁぅ、恥ずかしい…そんなことを考えながら私は目の前にある料理を口にした。
『っ!!!!!!!!11!!1!!!』
口にした瞬間、舌の上に天上にいるかのようなの美味しさが広がり、それにわずかに遅れて灼熱地獄が広がった。
「ひふっ!ひふふぉふへっ!」
「………ふぉひふ…」
シェディさんから信也さんに杯が手渡される。信也さんがそれを半分ほど飲み干して卓に置く。私はそれを一瞬で掠め取って残り半分を飲み干した。

155 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 15:58:43 ID:9oPabxJk
…少し大変なことになってしまったかもしれない。余程辛かったのか、ファリャンがシンヤに渡された老酒を半分飲んでしまった。そして…
「うふ、うふふふふふふふ」
「あははははははは、はーっははははは」
酔っ払いが二人出来上がってしまった。むぅ、こうなればレベにも頼ろうか。
「レベ、聞こえているか」
『はい、シェディ様、何の御用でしょう?』
む、素面のようだ。ならば今のシンヤがどんな風に興奮しているのか聞かねば。
「レベ、今シンヤはどの様な状態になっている?」
『はい、マスターはスーパーアジアで衝撃で大尉でストーカーでトカゲネジラーなのですす』
……もしかして。
『ロイエンタールはオメガで鏢でアンデルセンでホル・ホースで、意外なところでドラキュラなのです』
…口調はいつもと変わらないが言っていることが支離滅裂だ。まさかレベも酔っていようとは…
いっそのこと、私も酔ってしまおうか。そう思って老酒の入った瓶を見た時。
「…?ないぞ?」
老酒は無くなっていた。ふと嫌な予感がして二人の方を見てみれば。
「……いない」
『一文字はニオンでMr.3でシローで556なのです』
響いたレベの声がなんだか侘しかった。

156 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:00:09 ID:9oPabxJk
拙者はすず。忍でござる。歳は数えで十三でござる。里長である父上よりつらい修行を受け、里で一番の忍になったでござるが、どうやら強くなりすぎてしまったようでござる。時は泰平の江戸。今更忍の技などほとんど役に立たないでござる。
ある日、『お主より強い男に嫁ぎ、さらなる強き子を作れ』と言われ、かれこれもう二年。全国を旅して回ったものの、拙者より強い殿方はいなかったでござる。途方にくれていたある日、あの妙な男が現れたでござるよ。
『ボクが君を倒してあげるよいつかきっとね!』
と言ったものだからついていったのでござるが、全然弱っちかったでござる。まぁ、今まで手合わせした中では確かに一番強かったでござるが、まだまだでござった。しかし住む場所も食べるものも着るものもここには揃っているので相変わらずここにいるのでござるが。
それにたくさん友達もできたでござる。里にいた時は修行ばっかで友達を作る暇もなかったでござるから、来てよかったでござる。
む?あれに見えるは華涼殿でござるな。しかし横にいる殿方は一体誰でござろう?
「えへ、うふふふふふー」
「あっはははははははー」
…なんか笑いながら近づいてくるでござるよ。そこはかとなく恐いでござる。
「ふぁ、華涼殿?一体何の用でござるかな?それと、横の殿方は誰でござるか?」
「す〜ず〜、のむ〜」
「のめ〜」
…酒の匂いがするでござるよ。お二方とも酔っておられるでござるか?それと華涼殿のこの変わりようは…寡黙な方と思っていたのでござるが。
「華涼殿、横の殿方はだ」
「すず〜、のむ〜」
「のめ〜」
「だか」
「のむ〜」
「のめ〜」
「だ」
「のむ〜」
「のめ〜」
ぷちっ
「ええい!話を聞くでござる!」
「………ふぇ」
はうぅっ!?ふぁ、華涼殿が泣きそうにっ!?
「ふぇ〜ん、すずがいじめた〜」
「いじめた〜」
「あああああ、な、泣かないで欲しいでござるよ華涼殿!」
「びえええぇぇぇ」
「わ、わかったでござる。飲む、飲むでござるからっ!」
ぴたっ
「えへへ〜、すず、のむ〜」
「のめ〜」
…なんかもうヤでござるよ、この酔っ払い共。


157 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:00:43 ID:9oPabxJk
今現在、シンヤとファリャンは新しい客を連れて家へと戻ってきている。スズは私にとっても友人なのだが。
「れべものんでるか〜」
『はい、マスターは伍長で司令でメガトロンです』
「のむのものめ〜」
「うわはははははは」
「せっしゃはぁ、せっしゃは〜」
「ないちゃだめ。のむ〜」
「のめ〜」
「んぐっ、んぐっ、んぐ、ぷはぁああああぁぁぁっ、ちちうえのばか〜」
『黄金の翼のキルヒアイスはギムで脳噛でシュウでエビルでベルイマンで青葉でメルレインなのです』
…一人だけ素面というのはこんなにもつらいことなのか。
「れべ〜、よってるか〜」
『ゲッタービーム』
「そぉかまだまだかうはははははははは」
『シャインスパーク』
「だったらもっとのむぞあははははははは」
『ストナーサンシャイン』
「しんやさ〜ん」
『オープンゲット』
「おぉうりぃうぇんものむか〜」
『パイルダーオン』
「のむ〜」
『この間合いもらった』
「ん〜、ちゅう〜」
あっ、ファリャンが口移しで!ず、ずるいぞファリャン!ええい、こうなったら私も…!
『マッハスペシャル』
「シ、シンヤ、私も」
「すずものめ〜」
『パイルフォーメーション』
「せっしゃは〜、んんっ、んぅ〜、ちゅう〜」
あ、ああっ!ス、スズまでずるい!
『分身殺法ゴッドシャドー』
「ぷはぁっ、おいしかったか〜?」
「うぅ〜、おさけ〜、もっとのむでござるよ〜」
「わかった〜、ちゅう〜」
『ゴッドラムー』
「シ、シンヤぁ、わ、私にも」
「あ、おさけきれた〜」
「………」
『ヘル・アンド・ヘヴン』
しくしくしくしく…

158 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:02:14 ID:9oPabxJk
せっしゃはかなしいでござる。なんでちちうえはせっしゃをさとからだしたでござるか。おかげでぜんこくほうろうなんていうめにあったでござる。もうやけざけでござる。もっとのむでござる。
「う〜、おさけない」
『パーフェクトだウォルター』
むむ?もうないでござるか?なっとくいかないでござる。せっしゃはもっとのみたいでござる。
「おさけ〜、おさけはござらぬか〜」
「すず〜、もうおさけな〜い」
むぅ。ふぁりゃんどのがいうならしかたないでござる。はて?なんだかからだがあついでござる。むぅ、あつくてたまらないでござる。ええい、ふくなどじゃまでござる。
「むむ、あついでござる。ぬぐでござるよ」
「なっ!?ちょ、ちょっと待たないかスズ!」
『その幻想をぶち殺す』
む、しぇでぃどのでござるな。でもあついでござるよ。
「そんなことをいってもあついでござるよ」
「だからってシンヤの前でっ…!ファリャン!君も何か…!」
「うぅ〜、あついの。でもしんやさんとくっつきたいからくっつくの」
「そうか〜あついのか〜くっつくのか〜」
『君は少し強くなった』
ほら、ふぁりゃんどのもふくをぬいでいるでござる。むむ、でもしんやどのにくっついているのはきもちよさそうでござるな。せっしゃもくっつくでござる。
「あ〜っ!ふ、二人ともずるいぞ!」
しぇでぃどのがなにかさけんでるでござる。む、なんかははうえにだっこされてるみたいでいいここちでござる。からだがぽかぽかするでござる。
「しぇでぃ〜、しぇでぃもくっつく〜?」
「……信じていたぞシンヤぁっ!」
『ブラスターボルテッカ』

159 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:03:10 ID:9oPabxJk
いましんやさんにはだかでくっついてる。む〜、しんやさんもはだかになってほしい。
「しんやさん、ぬいで」
「わかった〜」
いったらぬいでくれた。うれしい。やっぱりしんやさんのことだいすき。あ、しぇでぃさんもはだかでしんやさんにくっついてる。わたしもしんやさんとくっつくの。でもしぇでぃさんともくっつきたいからしぇでぃさんともくっつくの。
「しぇでぃさんともくっつく〜」
「わ、ファリャンっ!?ちょ、そこはダメ、あ、やんっ!」
しぇでぃさんはちくびがよわいの。だからちゅうちゅうすう。おっぱいはまだでないのかなぁ。うふふ、えっちなきぶんになっちゃった。
あれれ?すずもかおがあかいよ?いっしょにしたいの?
あ、しんやさんのもおおきくなってる。しんやさんもこうふんしてるんだ。うれしいな。
「しんやさん、わたしとしぇでぃさんとえっちしたい?」
「ああ、すごいしたいぞ」
えへへ、やっぱりうれしいな。だってわたしたちにこうふんしてくれたんだもの。
「じゃあ、いいよ。わたしもしんやさんとえっちしたい」


160 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:03:43 ID:9oPabxJk
改めて思う。酒の力とは恐ろしい。普段恥ずかしがってこういうことになると顔が真っ赤になりっぱなしのファリャンが自分から誘うとは。今も別の理由で顔が赤いが。だが、それにしても。
………うん、元気だ。よ、予想とは違ったがこれはこれで…
「しぇでぃ〜」
「なんだシン…ふわっ!?やっ、んぅ、ひぁっ」
「しぇでぃさ〜ん」
ちょ、ちょっと待ってくれ!ふ、二人がかりなんて卑怯…ひぁああっ!?
「や、だめっ、二人とも乳首かんじゃっ!?」
「…なんだかきもちよさそうでござる。せっしゃもしたいでござる」
「やっ、スズ!?だめ、ぅぁ、し、シンヤもそんなとこを舐めちゃダメだぁっ!?ひうぅっ!?ち、乳首とクリトリスを同時に攻めないでくれぇっ!か、感じすぎ、ひゃうぅぅっ!?」
んああぁぁぁああっ!?三人とも酔ってるから愛撫が乱暴で、でも三箇所同時に吸われてぇっ!?
「ん…しぇでぃさん、もっとかんじて?」
「だめ、だめだ、おかしくなるぅ、んぁ、んき、あ、あはぁっ!?」
その声と共に、三箇所がいっそう強く吸われて。私の目の前は白くなった。

161 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:04:22 ID:9oPabxJk
「あ…は…んぁ…」
しぇでぃどのがぴくぴくとしてるでござる。なんでござろう?なんだかおなかがあついでござるよ。でも、なんだかあつくてもどかしいかんじでござる。
「ふぁりゃんどの〜、せっしゃなんだかおなかがあつくてもどかしいでござるよ〜。せっしゃはびょうきでござろうか〜?」
「すずもからだがあついの?だったらこうすればいいの」
ふぁりゃんどのがむねにすいついてきたでござる。なんだがくすぐったいでござるよ〜。
「うひゃっ!?」
ふぁりゃんどのがせっしゃのおとがいにふれたでござる。そこはだめでござるよ。
「ふぁりゃんどの、そこ、ひぁ、だめでござる、ん、きたないでござるよ」
「だめだよ?からだがあついならね、ここをこうしなきゃだめなの」
「でも…ひゃっ!?」
なんだがむずがゆいような、へんなかんじがするでござる。なんだがだんだんあたまがぽぉ〜っとしてくるでござるよ。
「しぇでぃ、いれるぞ?」
「ん…あぁ、きて、欲しい。っん、んくぅ、ふぁっ」
?なんだかしぇでぃどのとしんやどのがへんでござる。あれはなんでござろう?
「ふぁっ、ふぁりゃんどの、ふたりがしているのはいったいなんでござるか?」
「あれはね、このからだがあついのをもっとあつくさせるの。とってもきもちがいいの」
「きもち、いい…でござるか?」
「うん、だから、しぇでぃさんおわったらすずのばんだよ?でも、からだをもっとあつくするためにこれはじゅんびなの」
「んゃっ、これが、んみゅ、じゅんびでござるか?」
「そうなの。だから、はずかしがっちゃだめ」
「ふぁっ、わかったでござる」
そういってふぁりゃんどのはおとがいをなめてきたでござる。はずかしがったけど、はずかしがっちゃだめといわれたからがまんでござる。それに、それはなんだかびりびりきて、からだがとおくにいってしまいそうで…これがきもちいいということでござろうか?
「んんぅ、ふぁりゃ、どの、なんだか、せっしゃ、へんでござる…」
「すず、いっちゃいそうなの?」
「?いっちゃうとはなんでござるか?」
「あのね、あたまのなかがしろくなって、からだがどっかにいってしまいそうなかんじをいくっていうの」
「んん…だったら、せっしゃ、いっちゃいそうでござる…」
なんだか、きもちいいでござる。
「うん、いっぱいいっていいんだよ、すず」
「っぁ、ふぁりゃんどのぉ…」
ふぁりゃんどのはせっしゃを『いっちゃう』にしちゃうのでござる。なんだか、こしがかってに、うごいて…
「ふぁっ、ああああぁっ!?」
あ…あたま…しろくて…あ…ふあぁぁぁ…
「ああああぁぁっ!?子宮に、子宮に射精てるっ」
あ…しぇでぃどのも『いっちゃう』になったようでござる…しぇでぃどのとせっしゃの『いっちゃう』はどうちがうのでござろう…?
「しんやさんとするのはね、いまのよりもっときもちいいの」
「いまの『いっちゃう』より、きもちいいでござるか…?」
「うん。さいしょいたいけど、すごくきもちよくなるの」
さっきより、もっと…ほしいでござる。その『いっちゃう』、すごくほしくなってしまったでござる。
「しんやどの…せっしゃも『いっちゃう』がほしいでござる」
「しんやさん、すずのはじめて、もらってあげて?」
さっきいじょうの『いっちゃう』、なんだか、とてもたのしみでござる。

162 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:05:16 ID:9oPabxJk
「シン、ヤ、激し、もっと、ゆっくりしてぇっ!」
今、マスターの下でシェディ様が喘いでいる。どうやら性交渉の真っ最中のようだ。向こう側では、華涼様と次のターゲットであったすず様が睦みあっている。
「しぇでぃっ、きもちいい、よっ!も、とまんない!」
マスターの血中からアルコールが検出される。この分では私本体もアルコールの影響を受けているはずだ。今この私は幻、夢のようなもの。いくらここでデータを記録しても、私本体はその記録を覚えていることができない。
「はっ、シンヤっ、私、わたしもうっ」
「おれ、も、いくっ」
ドピュッ、ドピュルッ、ドドピュッ
「ああああぁぁっ!?子宮に、子宮に射精てるっ」
「うぁっ、あぁっ」
マスターがシェディ様の胎内に精子を送り込む。すごく濃い精子だ。
―――回路CDSF190Gにノイズ発生―――
?このノイズはなんだろう?マスターがシェディ様に精子を送り込んだのと同時に生まれたノイズ。
関連性チェック、該当なし。このノイズはいったいなんだというのだろう?
―――まぁ、いい。どうせ、ノイズは許容範囲内、それに私の方はこのことなど綺麗に忘れてしまうだろう。ならば、気にしないでいい。私は只見ているだけしかできないのだから、
―――回路CDSF190Gにノイズ発生―――

163 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:06:00 ID:9oPabxJk
しぇでぃどのはあらいいきをついているでござる。かおはあかくて、なんだかこうこつしているでござる。
「いいか?」
はじめはいたいそうだから、ちょっとどきどきでござるが、せっしゃはしんやどのにむかってうなずいたでござる。
「ん、ぜったい、しあわせにするから」
そういって、しんやどののものがせっしゃのなかに―――

164 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:07:02 ID:9oPabxJk
ぶちっ
何か破るような感触と、それに伴った激痛で、一気に酔いが醒めて―――
「痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!?痛いでござるぅっ!」
激痛。里で受けたどんな修行よりも痛いでござるっ!拙者は暴れ―――
「ひぎぃっ!?」
体が動いた瞬間、またとんでもない激痛がしたでござる。
「いぎっ、ぎぁ、いぃっ!?」
でも、動かないでも痛いでござるよっ!
「すず、おちついて。まだ、うごかないで、ね?」
「華涼、殿?」
「まだ、いたいだけだろうけど、おれもまぎらわせるの、てつだうから」
「信、也、殿?」
二人は拙者の胸を撫でたり、揉んだり、身体を触ったりしてきたでござる。
「くっ…は…」
なんだかくすぐったいでござる。でも相変わらず物凄く痛いでござる。だけど、一番最初と比べたら少しマシになってきたでござる。
「あとはね、ここをすこしいじるの」
「華涼殿…?ひうぅうぅっ!?」
い、今びりって、なんかきたでござるっ!
「な、なにを…!きひぃっ!?」
「あのね、おまめさんをすこしいじっているの。すず、びんかんだからここいじれば、すこしはきもちいいよね?」
ち…が…びりびりきすぎでござるっ!い、痛いのにぃっ!すごい痛いのにっ!?
「すず、きもちいい?」
「い、た、でも、びり、びりびりくるでござるぅっ!」
「きもちいいんだね…よかった♪」
ぐりっ
「うひいぃぃぃぃっ!?」
だめ、だめでござるぅっ!いた、ひうぅぅっ!?
「すず、もうびちょびちょだぞ?」
「びちょびちょ?な、なんでござ、きゃひぃっ!?」
やっ、う、動かないでほしいでござるぅっ!?ひっ、駄目でござる、『お豆さん』を弄らないでほしいでござるぅっ!
「いひっ、ひゃいぃぃっ!ら、らめ、らめでっ!いきいぃぃっ!?」
動いて、痛くて、白くてぇっ!?拙者、どうなったでござるかぁっ。
「すず、きもちいい?」
きもち、いい?拙者、きもちいいのでござるか?痛いのに白くて、拙者、拙者ぁっ!
「き、きもちいいっ!痛い、の、けど、きもちいいでござるっ!」
「うふ、うふふふー」
「す、ず、おれ、もうっ!」
びゅるぅっ!びゅるるっ!びゅうっ!
「あ、つっ?お腹、熱いでござるぅっ」
「くっ…っは、はぁ、はぁ…」
「しんやさん、つぎ、わたしだよ」
この後、ぐったりしていたしぇでぃ殿が起きてきて、三人順番でお腹の中に熱いのを出されたでござる。拙者はもう駄目ってぐったりしてるのに、信也殿は何度も何度も拙者のお腹に熱いのを出してきたでござる。
おかげで何度もすごい『いっちゃう』になっちゃったでござる。拙者、信也殿無しではもう生きていけないでござるよ。

165 :飛び道具の惑星 すずの場合 :2006/10/26(木) 16:07:38 ID:9oPabxJk
途中で起きだしてきた麗文(オレとレベと同じく、酒を飲んだ後の記憶が無いそうだが)とすずという少女の補足があり、結局。
「そ、それでは拙者と信也殿は夫婦の『契り』を交わしたということでござるか?」
「そうだ。だがシンヤは欲張りで、この後も何人も妻が増えていくがな?」
「………」
じ、ジト目をされても何も言い返せない…だって事実だし…
「で、でも拙者、ま、また信也殿と契れるならそれでもいいでござるよ。せ、拙者、もう信也殿無しでは…」
「………(妬)」
麗文、可愛らしくぽかぽか殴ってくんじゃねぇよ可愛すぎて襲いたくなるじゃねぇか。
『…ありえません』
…レベは何かショックを受けている。ま、まぁ、うん、その、あれだ。
…今はそっとしておこう…
でも数えで十三歳、ということは…いや、やめよう。聞こえない。き〜こ〜え〜な〜い〜っ!
「そ、その、ふ、不束者でござるが、よろしくお願いするでござる」
「え、えと、初めは無理矢理だったけど、幸せにするから…こっちこそとろしく」
と、いうわけで。今日から正式に、女の子が一人増えたのでした。ちゃんちゃん。
「………(妬)」
ぽかぽかぽか
あ〜、麗文!だからもう嫉妬の仕方が可愛らしすぎるぞチクショー!

166 :飛び道具の惑星 次回の人は〜?:2006/10/26(木) 16:08:22 ID:9oPabxJk
…今回のことは、出来れば記憶層に残しておきたくはない出来事だ…マスターの影響なのだろうか?どうであれ、結果は一歩マスターの夢に近づいたのだから良しとしたい。そう、良しとしておきたい…次回の相手は見敵必殺…なのだがある意味楽勝かもしれない…
射程距離=A
威力=S
命中=S
連射・速射=E
近接=E
能力は高いのだが、それ以外が問題あり。
…何にせよ私はマスターのサポートが役目なのだ…

418 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:09:35 ID:7WaWU/iC
敏腕ヒットマン。愛銃は父の遺品、ワルサーWA2000。それが私の過去だ。家族は母一人。父親は、ギャングの組織員だった。もっとも、表向きは只のサラリーマン、ギャングの組織員だったことは母でさえ知らなかった。
その事を何故私が知っているのか。それは父の死んだ事件に関係している。私が18の時、父は死んだ。頭に二発、心臓に三発の弾丸を打ち込まれて。
父の死は組織の内乱が元。だが、世間一般には通り魔による犯行と発表されていた。当初は私もそれを信じ、母と共に悲しみに暮れた。
だが、もしかしたら父は自分が死ぬ事をわかっていたかもしれない。父の死の三日後。私宛に、知らない名前が書かれた封筒が来た。中には父の直筆の手紙が入っていた。そこに書かれていたのは、父の正体。
父はヒットマンだった。組織の中でも凄腕と言われ、他組織からその身を狙われる程。
そして、味方も恐れる程の。故に、組織の内部分裂で真っ先に狙われるであろうことも。この手紙が届いているなら、自分は死んでいることであろうこと。娘である私に、自分の代わりに母を守って欲しいということ。最後に、母と私を愛しているということを。
母にはこのことは話さなかった。母にとって父は、不器用で、優しくて、少しおっちょこちょいな、普通の男性で、愛すべき夫だったのだ。今更、こんなことを話して何になろうか。
だが、私はある決意をした。それは父の敵討ち。この身は銃身、装填するは恨みの弾丸、引き鉄をひくは怨念。幸か不幸か。私は父をも凌ぐ程の、天才だった。
表向き、本の編集者として働く私の裏の顔。母にも隠し続け、父と同じ道を歩んだ。
最初の二年は己を鍛える為と情報収集に使った。そして、一年を使い調べ上げた標的を次々と消していった。おそらく、仇の目には父の再来、父の亡霊が自分たちを襲っているかのように思えただろう。
だが、何の因果なのだろうか。父の死から三年後、父の敵を討ち、表の顔である編集者の仕事に戻り、母を支えながら生きていく、そのはずだったのに。
元々体の弱かった母は病に倒れ、そのまま帰らぬ人となった。
神は残酷だ。私の前から、大切なものを尽く奪っていってしまう。私は只の生きた抜け殻となった。
そんな時、あの男が現れ、行く場所がないなら、と私をここに連れてきた。ここは男の夢を具現化した場所。かといって、私の方がその夢に付き合う気はなく、揉み上げや耳の1mm横に弾丸を走らせ毎回丁重にお帰り願ったが。
だが。ある日、私は運命の出会いをする。
私の空っぽの器に再び命を入れた、彼らとの出会いを―――

419 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:10:13 ID:7WaWU/iC
さて、オレは今シェディ達と共に移動してるわけですが。今回の目的は宣戦布告…なんだが…
『マスターなら恐らく勝負しなくても大丈夫かと』
とレベが言っていた。一体どういうことなのやら。どういう人なのかシェディ達に聞いても、微妙な表情かただ無言で首を傾げるか元気な人でござる!って言うだけだし。ま、会ってみりゃわかるさ。
「お、あの家か?」
「あぁ、そうだ」
「………」
「拙者、るしあ殿と久しぶりに会うでござる」
う〜む、シェディ、ルシアさんとやらという人が苦手なのか?
―――♪―――♪
ん?ちょっと待て…何か聞こえる。あの家から?…ん?まさか…こ、これはっ!?
―――♪―――♪
「ふむ、どうやらまた聞いているみたいだな」
「………」
「拙者音楽は良くわからないでござるよ」
間違いない、この曲はっ!
「あっ、シンヤ!いきなり走り出してどうしたんだ!?」
「………?」
「待って欲しいでござるよ〜」
一気に距離をつめッ!ドアを蹴倒しッ!息を吸い込みッ!いざッ!
「「「さぁぃ今がぁそのぉ時ぃだぁッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
腹からのシャウトォッ!今のオレはぁッ!誰にも止められんッ!
「「「胸の乾きがぁぉおぅれを呼ぶぜ!だぁからッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
「「「もぉぃ一度ぉ!あのぉ戦場(ばしょ)ぉへぇッ!」」」
「「「真理のかぁぎをぉッ、解き明かすぅまでぇッ!やぁすぅらぁぎぃいらないッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
「「「隠し切れないぃッ!ぁ熱い炎ぉッ!そぉしてッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
「「「こぉうやにいぃぃッ!立ちぃ上がぁるうぅぅッ!」」」
「「「何かに導(ひ)かれえぇッ!走り続けるぅッ!さぁだぁめぇのせぇんしぃッ!」」」
「「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」」
…決まった…
「…ふ、女だてらになかなかのシャウト。見事です」
「君こそやるではないか。こんなシャウトを聞いたのは初めてだよ」
…わかる。わかるぞッ!こいつは、こいつの眼は漢の眼だッ!
「…オレは『STORM』でいきます」
「…ならば私は『HEATS』でいこう」
「「そう…いざぁ、尋常にぃッ!勝負ッ!」」


420 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:11:01 ID:7WaWU/iC
マスターとルシア様が勝負…いや、これを勝負と言っていいかわからないが、ともかく勝負を始め30分程。
「ふ、くくくく…」
「ふ、はははは…」
今ではすっかり。
「素晴しい…素晴しいぞルシア・アラック!オレをここまで本気にさせたのはお前が始めてだああぁぁぁあぁぁぁッ!!!!!」
「ははははっ!私も楽しいぞ今川信也よっ!ここまでの貴様の魂のシャウトッ!皆この魂を揺さぶるものであった!だがッ!私は負けえぇぇぇぇえぇんッ!!!!!」
「面白いッ!やってみるがいいッ!いくぞぉッ!チェエェェェェンジッ!ゲッタアァァァッ!!!」
「しゃらくさあぁぁぁいッ!ガン!ガン!ガン!ガァン!!!!」
熱血三乗ヒートアニソン合戦である。しかも、今のところゲッター限定。
あ、歌い終わった。
「…ごふぅっ!?」
「…がはぁっ!?」
…何故『今がその時だ』と『ゲッターロボ!』で吐血するほどのダメージを受けるか、それを聞きたい。
【解説しよう!2人はその歌声に己の熱き魂を乗せることによって、相手の魂に干渉しているのである!魂へのダメージは肉体と比例する!
だが!歌声にも己の熱き魂を使うことによって、己にもダメージを与えるという正にそれは諸刃の剣!そう!これはどちらがより熱く魂を燃やすことが出来るのか!それを決める苛烈な漢同士の闘いなのである!】
………………………はぁ。
「…互いに持って後一曲…!」
「ならば、共に始めて叫んだ曲…!」
「「『SAGA』で勝負ッ!」」
暑苦しくなるほど燃え上がっている二人。マスター、今この瞬間、私はマスターのサポートをしたくありません…


421 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:11:47 ID:7WaWU/iC
「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」
二人して歌っているが、一体何時まで続くのだろう?ファリャンは私の膝枕ですやすやと眠ってしまっているし、スズは横から私に抱きついて眠ってしまっている。二人とも、こんな状況でよく寝られるものだと思う。
「「隠し切れないぃッ!ぁ熱い炎ぉッ!そぉしてッ!」」
シンヤ達が何回か血を吐いていたけど、何故か止める気にならないし…
「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」
それにしてもこうやって二人の頭を撫でていると、不思議と気持ちが安らかになる。これが母性というものだろうか?出来れば早くシンヤとの子を腕に抱きたいな。
「「こぉうやにいぃぃッ!立ちぃ上がぁるうぅぅッ!」」
それにしてもファリャンもスズも髪の毛がさらさらとしている。何回触っても飽きないな、これは。
「「何かに導(ひ)かれえぇッ!走り続けるぅッ!さぁだぁめぇのせぇんしぃッ!」」
…少し危ないかな…無防備に寝ている二人を襲いたくなってきた。むむむ、私にそのケはなかったはずなんだが。二人の可愛い姿を何回も見ているからだろうか?
「「ゲッタアァ!ゲッタアァ!ゲッタアアアァァァッッ!!!」」
お?終ったようだ。どれどれ、結果はどうなったのだろう?
「…グハァッ!」
シンヤが地に膝をついた。これは負け、か?
「お前の…勝ちだ…」
ドサァッ
あ、ルシアが倒れた。

422 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:12:22 ID:7WaWU/iC
「………はっ!」
知らない天井。私はどうしたというのだろうか。む、思い出した。そうか、私は勝負に負けたのだった。熱き魂をかけた勝負に…
「起きたか、ルシア。ここは私の家だ。悪いが運ばせてもらったぞ」
「その声は…シェディか」
私ともっとも歳の近しい、シェディ。ここにいる、といことは、そうか、彼女もか。
「シェディ、お前も負けたクチか?」
「その通りだが…今となってはその事は関係無いな」
そう言って頬を赤らめるシェディ。ベタ惚れか。いや、私ももう既に…
「…信也は、どこにいる?」
「…別室で待機中。気付いたのなら、共に行くぞ」
「待て…ならばやりたいことがある。付き合え、シェディ」
「?」
ふっふっふ、待っていろ今川信也。私の魂のシャウト。シェディとダブルで聞かせてやろう!

423 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:13:35 ID:7WaWU/iC
「…大丈夫かねぇ?」
う〜む。ダメージは残ってないだろうが、ルシアのことが心配だ。まぁ、シェディがついているから大丈夫だろうけど…
「………(嫉)」
あ〜、麗文?そんな上目遣いのしっと視線を送んなよ可愛いなぁもう!そんな可愛い子には頭撫で撫でしちゃる!
「………(照)」
あ゛ああ゛あぁあ゛、あぁもう可愛いなぁコンチクショー!ん?袖を引っ張られ…
「拙者も撫でて欲しいでござる…」
撫でてやるさ!撫でてやるとも!撫でてやります三段活用いや違う活用してねぇ!
うあぁ〜和む〜急速に和んでいく〜。
なんてーの?恋人なんだけど妹というか娘というか。保護欲メイッパイそそがれる。いやHの時も可愛いけどね?それとは違うこの可愛さが何とも…なんとも〜っ!
「………(満)」
「えへへ〜、でござる」
2人とも満足したようなので手を外す。うん。可愛いけどルシア心配なのも事実だし。
と、その時。何処かから流れるギターの音色。そして響く二人の歌声。
…この曲は。
「「この気持ち知る為♪生まれて来た〜♪」」
ちくしょう、そうまで言われると嬉しいじゃねぇか。
「「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る〜♪八千年過ぎた頃からからもっと恋しくなった♪一億と二千年後もあ・い・し・て・る〜♪君を知ったその日から♪僕の地獄に音楽は絶えない♪」」
響く二人の澄んだ声。オレはただ聞き惚れる。
「「君が繰り返し大人になって♪何度も何度も遠くへ行って♪見守る僕が、眠れない僕が、くしゃくしゃになったとしても〜♪uwo〜wo♪0h〜0h♪君の名を歌うために…」
ただ、静かに聞き惚れる。
「「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る…八千年過ぎた頃から、もっと恋しくなった…一億年と二千年後もあ・い・し・て・る…君を知ったその日から…Ah~ah」」
それがこの曲に合っていると思ったから…
「「一万年と二千年前からあ・い・し・て・る〜♪八千年過ぎた頃からからもっと恋しくなった♪一億と二千年たってもあ・い・し・て・る〜♪君を知ったその日から♪僕の地獄に音楽は絶えない♪」」
そして、曲が終る。少しの静寂。
「今川信也!」
「…なんだ?」
「これが私の気持ちだっ!」
「わかった。だったらオレもその気持ちに応える!お前が欲しい!ルシア!」
と、その時。ポン、いや、ボン、と。
「あ、ああ、う、うん、わ、私も、う、嬉しいぞ、し、しししし、信也…」
夕陽よりも真っ赤にルシアの顔が変化した。…あっれ〜?ここは飛びついてくると思ったんだけどな〜?
「…ルシアは基本的に恥ずかしがりやなんだ。ところで、私への返答を聞いてないのだがな?シンヤ」
「うん。もちろんシェディのことも愛してる」
あ、後ろからなんかオーラが。
「麗文もすずも愛してるよ?」
…おさまった〜。ふぅ。
「さて、これからルシアの処女開通をするが…一人で大丈夫か?」
「ぅえっ!?い、いいいいいや、ま、まだ心の準備がっ!」
へぇ〜そっか〜ルシア処女なのか〜…ゑ?
「じゃ、じゃすともーめんつ!る、ルシアって初めてなの!?」
だってボンッキュッボンなスタイルの良い美人さんだよ!?21歳だよ?そりゃ誰でも経験済みと思うよ!?


424 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:14:23 ID:7WaWU/iC
「…ぁぅ、ご、ごめんなさい…」
「…シンヤ?」
「いや!?こっちの方がごめんなさい!デリカシーないこと言っちゃってすいませんでしたっ!だからシェディ様その目が笑ってない笑顔やめてください!信也君はちょっとアブナい趣味に目覚めちゃいそうです!」
「…そんなこと(恋愛)する暇なかったし…」
…あ〜あ、まったく、オレって本当に駄目な男だな。過去を知ってるんだから、そんなことも想像つくかもしれないってのに。ルシアのつらい記憶まで、思い出させちまった。それを忘れさせることなんてオレには出来ない。だから。
「…ごめんな」
「…あ…」
ただ強く抱き締めるだけ。オレがルシアの前から消えないってことを表すので精一杯だ。
「…うん、許すぞ、信也」
「おー、そりゃありがたい」
ルシアがその事を思い出しても、その心が悲しみだけに満たされないよう。そういう風にオレはしたい。
「…で、最初の話に戻るわけだが。一人で大丈夫なのか」
「………(睨)」
「そうでござるか〜。るしあ殿も拙者達とおんなじになるのでござるな?拙者、同士が増えて嬉しいでござるよ〜」
…シェディさん?決してあなたをないがしろにしているわけではありませんヨ?だからその憮然としたお顔と平坦な口調は、ね?そして麗文?あなたのことも愛してますヨ?ですからそんな熱視線送るのは、ね?スズ?君は少し嫉妬して欲しいな?
「ぅ、ううう〜…だ、大丈夫だ、わ、私は一人でも出来る子だっ!」
うわ〜、テンパッてるなぁ。
「あ〜、ルシア?無理しなくてもいいんだぞ?」
「い、いや!で、出来るぞ!それとも何か!信也は私では不満というのか!」
「いえ!そんなことはありませんよ?胸だって大きい、し…」
…地雷踏んだかな?
「そぉ、か。シンヤは大きいのが好き、か」
「………(潤)」
「?どうしたでござるか2人とも?」
「いや違いますよ?確かに大きいのもいいと思うけどシェディも麗文も好きであってその胸も好きですよ?っていうか好きな女なら胸の大きさ関係ないし!」
「でも大きいのが好きなのだろう?」
「だから」
「好きなのだろう?」
「………」
「好きなのだろう?」
「……ほんの少し。ちょびっとだけ」
…だって憧れませんか?パイズリとかっ!?
「だからってシェディや麗文の胸が嫌いなわけじゃないよ?2人ともすごい感度いいし」
「…そうだなぁ。妊娠すると胸は大きくなるという」
「へ?」
「…頑張って私達の胸を大きくしてくれ。今ならミルクも付いてくるぞ?」
「………(赤)」
「?なんだか良くわからないけど拙者にも〜」
「そ、そそそその、わ、私も、だな?いや、こ、これ以上はいらないが、その、し、信也との、あ、ああああ…」
神様ありがとう。オレ、頑張って皆の胸大きくします!
「でも、今はルシアが先だ。少し嫉ましいが、まだ処女だしな」
「………?」
「?生娘であることがどうかしたでござるか?」
…あ〜、この2人は特殊だったからなぁ…
「や、ややややや優しくしてくれ…」
「ん、頑張る」
言った通り、今はルシアの方を。
「…ありがと、そしてすまないな、皆」
「…早くいってこい。私達の分も残しておくんだぞ」
「………(むぅ)」
「ん」
こりゃ大変なことになるかな…オレはルシアを担ぎ上げる。お姫様抱っこで。
「わ、わわ!?」
「しっかり掴まってろよ」
後ろにいるシェディたちには心苦しいけど…ルシアも大切。だから、全員心の底から愛してやろうと思う。体だけじゃなく、心も繋がりあって。

425 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:14:58 ID:7WaWU/iC
どきどきする。心臓が破裂しそうだ。シェ、シェディ達もこ、こここここんな気分だったのだろうか!?
「ルシア」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
だ、駄目だダメだだめだっ!す、凄い緊張するぅっ!そんな私に信也は苦笑して。
「落ち着いて」
そう言って優しく抱き締めてくれた。う…し、信也の匂い、し、信也のたいおん…
その時。私の中で緊張の糸がぷつんと切れた。
「し、信也っ!」
「おわっ!?」

426 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:16:18 ID:7WaWU/iC
いきなりルシアに押し倒される。その拍子に、この部屋にあった端末に触れてしまった。
どんがらがっしゃん!
景気の良い音をたて、端末が壊れた。…レベが中に入ってなきゃいいけど。
『その心配は無用です。今はマスターの中におりますので』
そうか、一安心。ついでになんでルシアがこうなったのか教えてほしいな。
『おそらく極度の緊張状態によるストレスの爆発かと』
ほ〜、そうかそうか…レベさん、あんたなんでオレの頭の中にいるんデスか?いつもはどっかの端末にいるはずじゃないでショウカ?
『その件ですが、この部屋の端末は独立していまして、どこのネットワークとも繋がっておりません。先程非常の際に、とシェディ様に請われマスターがこの部屋に私のメイン機能を移し、共にルシア様の介抱をいたしました。
 しかし、私の移動範囲はマスターもしくは端末の2m以内、またはネットワークを介した端末から端末への移動です。先程も申し上げましたがこの部屋の端末は独立しています。
 あのままですと私のメイン機能が消失してしまう可能性があった為、緊急避難としてマスターの内部へとメイン機能を移しました』
いつ?どうやって?
『移動にかかる時間はナノセカンドも要りません。形容するならば10−67乗ほどですが、メイン機能はデータを電波その他諸々に変換して飛ばすことが出来ます』
つまり今回に限り、レベはオレの中にずっといると。
『その通りです』
わぁお。どうしよう。って考えている間にもっ!
「っ!」
荒々しい、獣のようなキス。気のせいかルシアの目がぐるぐるになっているような気がする。服も脱ぐというより、破くと言った方が正しい。
そして。まろびでる偉大なるましゅまろツイン。ああ、それは人類の宝!おっぱい!おっぱい!
『混乱してて良いのですか、マスター』
はっ、そうだ。これじゃいけない。ちゃんと優しく初めてしなければ。
というわけで逆に押し倒した。ふはは、肉弾戦において素人の娘が、オレに勝てると思うてか!
『マスター、いつもと思考が違っていませんか?』
はっ!?そうか、今はレベという脳内ストッパーがいるから思考に暴走がっ!?シリアス、シリアスにいくんだ、オレ。

427 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:17:03 ID:7WaWU/iC
「ほら、落ち着いて。力を抜いて。今は、オレに任せてほしい」
ルシアの耳元で囁く。
「あ…」
体はまだ強張ったままだ。だが、その言葉は届く。
「…わかった。ごめんなさい」
素直なルシアに可愛さを感じるんだがどうか。っていうかもうオニンニンはヴォ(ryしてますよ?ああ、これが若さか。
『マスター?』
はっ、危ない危ない。っていうかオレこんなキャラだったか?いや、とりあえず。先程の荒々しいキスとは違う、甘いキスをする。
「ん…ふ…」
最初は合わせるだけ。徐々に、ルシアの口の中に進入していく。
ちゅぴ…ぷちゅ…
唾液を混ぜる音が響く。ん、だんだんと、ルシアの強張りもとれてきたみたいだ。
「ん…ぷは…」
絡めた舌を解き、唇を離す。赤くなったルシアの顔は、初めての深いキスに蕩けていた。
「…最初は、良く解さないとだめだから」
それで痛みが無くなることなんて絶対に無いが、していないよりはマシだ。
「あ…、その…よ、よろしく頼む…」
昼間、オレと同じように叫んでいたとは思えないしおらしさに、とてつもない情欲をそそられる。あ〜、やばい。我慢出来るだろうか。
『一応私もおりますので。さすがに初めてなのにいきなりは酷いと思いますよ?』
わかってる、わかってる。まずは、濡らさなきゃな。オレは顔をルシアの秘所に近づけた。
…あ〜、どうやらさっきのキスに感じていてくれたようで。少し、薄布ごしに少しだけ、湿っている。
「そ、その、信也、は、恥ずかしいのだが…」
「…可愛いよ、ルシア」
ぼんっ!
音をたてるかのように赤くなる。あぁ、ホント可愛いなぁ。と、その隙にショーツを脱がす。
「あっ…」
と、同時にクンニ開始〜♪
「あ、だ、だめだ、んっ、んんっ?」
ゆっくり、丁寧に舐めあげ、少しずつ解していく。
「ふ、ぁや、っん、ふぅっ!?」
…せめて、一回くらいイカせてやらないとな…
「…っく、あぁっ!信也、私、イ、クゥっ!!」
愛撫初めて30分。なんとか一回。
…このくらい濡れてれば大丈夫か?
「…ルシア、いくぞ」
自分のモノをルシアにそえる。ルシアは、ゆっくりと頷いた。
ずぶ…ぶつ

428 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:17:38 ID:7WaWU/iC
「………っ!!」
「…我慢しなくていい。泣いていいぞ」
「ひぐっ、う、っ!」
最後まで挿入れる。それと同時に、ルシアが必死に抱きついてきた。その瞳から流れる粒は、唇で吸い取る。あ〜、やっぱ痛いよな〜。でもこればっかりはしょうがないし…
『……………っ』
?レベ、どうした?
『っぁ、なん、でも、ありません』
そうか?ならいいが…
「…動いて、いい、ぞ」
ルシアからの声。あんま大丈夫ではなさそうだが…う〜ん。
「わかった。あんま痛くならないよう、少しだけな」
そう言ってほんと〜に少し。しかもゆっくり腰を動かす。
「っ!!!」
『っ!!?』
処女な為ルシアの中はキツイ。少し動かすだけでも、きゅっと締め付けてくる。
…が、おいレベ、どうした?
『っぁ、マ、スターとっ!?っ、リンクっ、していますので、っは、思考に、ノイズ、んぅっ!?』
…そういえば前アルコールで酔っ払ったよな。もしや、もしや中にいるままセックスすると…
『っはぁ!?な、んですか、これ、はっ!?ふ、くっ!?』
「っくはっ、だい、じょぶだ、あ、少し、なれてき、ふぁ、からっ!」
自分の内と外から響く喘ぎ声。それに脳味噌がとんでもない興奮を伝える。
『だめで、ぅ、ますた、腰、止めっ!!?んくぅっ!』
「ひぁ、あ、深、いっ!」
中から響く快楽だらけの制止の声と、外から響く痛みを含んだ求める声。興奮はどんどん増していく。
『あ!?ああっ!?ふああぁっ!?』
「んぅっ、は、激しくしても、ふっ、いいんだぞ?」
まるで外の声に導かれるように。更なる興奮と快楽を求め、オレの腰は激しく動き出した。
『ひあああぁぁっ!?んああっ、ああああぁっ!?』
「いああぁっ!?ひあっ、っっっっ!!」
快楽に占められた声、痛みに少しだけ快楽を滲ませた声。それを聞きながら、上り詰めていく。
『だめでっ!?おね、ゆるしてっ、ふあああああっ!!』
「んふぅっ、んん、んんんんっ!」
ルシアの唇を塞ぎ、オレは腰をもっとも深く押し付け。
どびゅるっ、どびゅっ、びゅるるっ!
『っっっっ!!!!っ!っっっっっっっっっ!!!』
「んふううぅぅぅっ!?ふっ、ふうぅぅぅっ!!!」
とんでもなく濃い欲望を、ルシアの膣内に射精した。

429 :飛び道具の惑星 ルシア・アラックの場合 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:18:34 ID:7WaWU/iC
いや〜、ごめんね?ついつい。
『…………』
お〜い?返事くれないとマスター悲しいな〜?
『…………』
…やっぱりダメ?
『……ぁ……ぅ』
ルシアの膣内に射精してそれから。今度は全員気絶するまでヤッちゃいました。おぉ、全員見事に下の口から白濁が出ています。レベもマスター権限でオレの中にいっぱなしで。いやすっごい興奮いたしました。
『あ……ふ……』
…でもオレの分身まだ元気一杯アンパンマン!な状態。…昨日食べたスッポンが原因か。
「く…シンヤ、今日はいったいどうし、ふあああぁっ!?い、いきなり挿入れるなぁっ!」
『いひいぃぃいぃっ!?かふっ、いああぁぁぁっ!?』
今度は外部端末に声を発させるようにしてしようかな、と思いながら腰を動かす信也君なのでした。まる。

430 :飛び道具の惑星 次回予告 ◆UnHgHejTyo :2006/11/08(水) 14:19:09 ID:7WaWU/iC
…ん?え?僕に出番?ほんと?最初に出てきただけで回想でのちょい役くらいにしか出てなかった僕が?マジ?イヤッホオオオオウウウゥゥゥッ!出番、出番キター!!!何かな何かな!?え?これ読め?
『次回の対戦相手
射程距離=C
威力=A
命中=A
連射・速射=B
近接=D
されどモノにはならぬ』
はい!読んだよ!ねぇ!もっとある!?僕に出番!え?今回これで終り?今レベがこっちに出れない状態だからその代役?
…シクシク…

191 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:08:53 ID:Fic691KA
ぃやっ、ぁ、もう、やめぇっ!』
「ふふふ…いつも冷静なレベがこんなに乱れるとはな…シンヤのもレベの声を聞いて、いつも以上に大きくなっているぞ?」
「………(戯)」
「ちょ、二人とも!そこをそんなに弄るんじゃありません!」
「拙者たちも忘れないで欲しいでござるよ〜」
「信也、気持ちいいか?」
さて。ルシアを抱いてから数日がたち。レベがオレ自身と繋がってるとダイレクトに快感が伝わることがまず判明した。
それから?まぁ、どうやらレベは皆に気に入られたようで。ちなみに今お風呂。前に二人後ろに二人でご奉仕を受けているオレ。ルシア、背中パイズリは反則デスヨ?
が。
『ふぁっ、や、んああああぁっ!』
…快感物質に弱いのかね、レベは。そういやアルコールの時もかなりぶっ壊れていたそうだし。もう敏感敏感、オレが一回イクまでにもう三回イッてるという塩梅。当然、レベがイッてもオレがイッているとは限らないわけで…
「ふふふ、レベはイッてしまったようだなぁ…だけどシンヤのここはまだかちかちだ」
「………(照)」
「せ、拙者にも信也殿の情けを頂きたいでござるよ〜…」
「そ、その、わ、私にもだな、し、信也のを…」
そりゃあ、ねぇ?もうオレ我慢できねっす。レベ〜?ごめんね?
「……そろそろオレは限界なんだが」
『っ…っぁ、だ、めぇ、まっ、て、ひぅっ!?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぁ…今日も一杯注ぎ込んでくれたな…」
「…っはぁ……」
「もぉ…おなかいっぱいでござるぅ…」
三人がぐったりしながら横たわっている。うむ。一人に三回はオレでもちょいとキツイかも。休肝日、というかなんというか、一日エッチせずにまたりと過ごす日作ろうかな〜?
「らめらぁっ、もぉゆるしてぇ!」
『ひぎぃっ!か、は、あ、ああああっ!』
と、今はルシアルシア。最初こそさすがに痛がっていたが、今ではすっかり敏感に。特に乳首が弱いらしい。というわけで。乳首攻めながら後ろからがんがん突いているわけです。後背位だとより高いっていうしね!妊娠する確率!
「乳首ぃっ!?乳首らめぇ!んあぁっ!?ぉか、おかしくなっひゃうっ!?」
「だ〜め。ルシアの分はあと二回残ってるんだから」
さすがに前に何回も射精してると長くもつのは当然で。ルシアにはもう一回目は注いであるんだけどね?
「ひあぁあっ?もぉ、もぉおなかいっぱいだからぁっ!そ、そんなにはいらなぁっ!?」
あー。我ながら爛れてるかも。


192 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:09:30 ID:Fic691KA
…最近あいつが来ない。一体何をやってるんだあいつは。三日と置かず挑戦してきたくせに。1週間。1週間だ。もう1週間もあいつの顔を見ていない。何をやってるんだ、まったく。
…怪我でもしたのか?いや、怪我ならすぐ治るし。
…もしかして、死んだのか?いや、あいつは殺しても死ぬような奴じゃないし。
…も、もしかして、他の誰かに勝った…認めるかっ!!あ、あんな弱っちい奴が勝てるはずもない!そんなはずねぇだろ!だからどっかいけこの妄想!
………こ、今度来た時は少しは優しくしてやろう。
ええい酒だ!飲まなきゃやってられるか!

193 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:10:12 ID:Fic691KA
「さーて、今日も良い天気だ!では挑戦しに行こうじゃないか!」
「………(疲)」
「シンヤは元気だな……」
「こ、腰が抜けて立てない…」
「皆ー、朝御飯できたでござるよー」
いやー、普通に動けてるのはすずだけか。流石だ忍の体力。
「……私達は今回留守番だな」
「………(頷)」
「……異議無し」
シェディ、麗文、ルシアはダウン。……ヤりすぎたか流石に。
これが若さゆえの過ちというものかっ!
『幾つ過ってきたのですかマスターは』
え?いっぱ〜い。
『可愛く言ってもごまかしようもありませんが』
いいの!気分なの!というかレベ、お前も元気なのな。
『ええ。私には肉体はありませんので。動作環境とすればマスターの肉体が健康であるかどうかです。そしてマスターの健康は最優先事項ですので自動的に私も最高環境での活動ができるようプログラムされています』
…なんか保護免疫やら寄生益虫のハイグレードみたいな…案外間違ってねぇか。
「次の人は誰であったでござろうかー?」
「……マリィよ、スズ。最後の一人でしょう?」
「………(震)」
「………クイックドロウが何よ、ジャックポットが何よ……」
「あ、あー!せ、拙者急に持病のしゃくが!」
「待たんか何だそれは!?」
何故にそんな怯えとるこの激烈戦闘能力保持者達っ!?
「うぅ…まりぃ殿は怖いでござるよー」
「……酒癖が悪いんだ、あの人は」
「………(怯)」
「……ライフルの事を侮辱してリボルバーで2km先の的に当てられるものですかー!」
ルシアが何か対抗心燃やしてるようだが。取り合えず了解した。
酒癖が悪く乱暴でがさつでガンマンプライドがチョモランマでトリガーが羽毛より軽いお人らしい。
……うわぁマジで死ぬかもしれねぇ。
『推定死亡確率は76.9875%台です』
うぼぁー!?

194 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:11:45 ID:Fic691KA
あ゛〜〜〜。
昨日飲み過ぎたか……
頭イテェ……
それもこれも来やしねぇあいつが悪いんだ。
畜生。またイラついてきた。
……の前に水だな。う゛あ゛〜〜、頭痛ぇー。
ゴキュッゴキュッゴキュッゴキュッ
っはぁ。二日酔いがすっぱり醒める薬も一緒にあるってーのが救いだな。
……ん?足音?
……あの野郎、やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっと来やがった!!
今までの鬱憤まずは晴らさせてもらうからな!まずは挨拶代わりだ喰らっとけ!
ガチャダキュゥン!!
「……あん?ガキ、テメェ誰だ」

195 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:13:02 ID:Fic691KA
うっわーですが挑戦しなければいけないわけでして。これも人のサガか!
『かみ は ばらばら に なった!』
ネタありがとうレベ。では行こうか。
「信也殿ー!やっぱりやめようでござるよー!」
「いやいや、ね?まぁ、ね?俺だって怖いんだ一緒に来て!?」
「信也殿は一人でもできる人でござるよー!今までだって一人で戦ってきたでござろー!?」
「今回は無理目!付添い人でいいから!マジで!」
と。宥めすかして(いやさ懇願して)一緒に来ました家の前に。目の前にはドア。さぁ、準備はOK!?行くぞ宣戦布告ー!
ガチャダキュゥン!
「す」
………音は一つでした。ええ。音は。ですが両頬、両耳、右と左の首筋に弾が『掠った』感触があります。
え?オレ死んでた?口が『すいませーん!宣戦布告しにきましたー!』の『す』で止まりました。
しかもテーブルの上で足組んで顔の上に帽子伏せてるけどもしかして見ないで撃ちやがりましたか!あと1mmッ!!あと1mmずれてたらぁぁぁっ!?
『正確には0.8745mmですね』
怖ぇ!!こんなリアルに『死』を体感したの初めてだよおい!?
と。その時。銃口が顔に伏せていた帽子を上げた。
其処に隠されていたのは鋭い青眼、艶やかな潤いを持った瑞々しい唇、すっと通った鼻筋。
ええ。文句無し特S級美人さんです。一瞬見惚れました。
いやキツイお姉さん系がツボだったりするんですよええ。いや俺のツボって広いけどねっ!?
『どこぞの小説の青い髪したピアス男並の広さですね』
……褒められた気がしません、先生。
で。そのキッツイ鋭い目が俺を見て。
「……あん?ガキ、テメェ誰だ」
怖っ!?いや凄みがっ!?棘がっ!?『お呼びじゃねぇんだとっとと失せろ』感がぁっ!?
「あああああいいいい、いや、あのですねっ!?」
「はっきり喋れや」
チャキ
「はいっ!!ですからその左手のは撃ち尽したからって右の方のリボルバー突きつけないでください二丁拳銃さんっ!?」
「………」
「きっかりはっきりしっかり全て吐くんでマジ勘弁してください」
情けないと思うか?今まで意地張ってたのに何格好悪ぃと思うか?じゃあお前変わってみろー!?『つまらねぇ事言ったら殺す』なんて目をした人に拳銃突きつけられてみろー!?
しかもその気だったら俺はもう6回死んでるんだぞー!?弱気にもなるわー!?
「さっさと喋りやがれ」
「はっ!畏まりました!」
「ま、まりぃ殿。そのー、お手柔らかに…いえ何でもないでござるよ」
こ、これが格の差かっ!!ええい言うさ!洗いざらい言っちゃいますさ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「………と、いうわけでして」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………
「……あn」
「それは本当か?」
「はっ!120%事実真実でございます!」
「……ふ」
何だ!?ほ、本能が!本能がヤバイと!逃げろと感じている!感じているが!
「……く」
体動かねぇえええええぇぇっ!?
「……う」
う、撃たれるっ!?
「うわああああぁぁぁああぁぁああぁあんっ!!!」
「……ハイ?」
思わず甲高い裏声出ちゃったよ、オレ。だっていきなり泣き出すんですもの。目の前の人。
「置いてっ!おいでいがれだぁああああぁぁっ!!」
「あのっ!?すいません信也君は状況がうわぁ危ねぇ銃口向けないで暴発するー!?」

196 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:13:36 ID:Fic691KA
置いて行かれた。置いて行かれた。置いて行かれたっ!!待ってたのに!ずっとずぅっと待ってたのにっ!!何で何で何で何で!!何で連れて行ってくれなかったんだよ!!
勝手に助けて勝手に救ったのに何で勝手にいなくなるんだ!!
何で『一緒に来る?』とも聞かないんだよ!!馬鹿野郎!!馬鹿野郎!大馬鹿!!
惚れてるんだぞ!好きなんだぞ!なのにっ!!
「大馬鹿ああああああぁぁぁっ!!!」

197 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:14:11 ID:Fic691KA
現状を説明しよう!今川信也は今一人でリビングにいる!終り!
『誰に説明してるのですか』
…いいじゃん。寂しいんだもん。なんとか泣き止ませて連れてきた(ここに途轍もない苦労があったと思え!!!!)けど引き篭って女性陣は総出で慰めに行ってますよ。えぇ。
どうやらマリィさん、恋する乙女さんだったらしいです。あの宇宙人に。
………………流石に目の前で正体も無く泣かれる程の恋心は踏めませんよ、うん。

198 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:14:59 ID:Fic691KA
あたしの産まれた街は掃き溜めだった。一日で10人。それを『今日は人死にが無かったな』で済ませる街だった。強くなければ生きていけなかった。弱い奴は食われ、犯され、殺されるだけだ。親父とお袋がそうだったから。
良くある話だ。市長という権力の座に目が眩み、奪おうとするのも。
良くある話だ。市長の一家を皆殺しにして街を力で支配し、掃き溜めに変えるのも。
……その当時、まだ7歳だったあたしは奇跡的に生きていた。
そして、名も知らない、一生名乗らなかった女ガンマンに拾われて。
強くなった。一日に10人撃ち殺したこともあった。
強くなった。女であることを捨てたから、男の格好をした。
強くなった。育ての親は、自分の手で殺した。
強くなった。あと殺してないのは今の市長だけだった。
街の奴らの目が鬱陶しかった。怯え、震え、力を持たない弱者共。
親の仇?知ったことか。弱かったから死んだだけだ。関係無いね。
親殺し?ハッ。決闘に親も子もあるか。
死に掛けて15年。育ての親を殺して2年経った頃。其処に『あいつ』が現れた。
間違いなく馬鹿だった。
マスターの真顔でミルクを頼み、一瓶飲み干したのが初めて見たあいつだった。
極めつけは、頭に銃口突きつけられてもなお、あたしに何の恐れも無く話しかけてきた事だ。頭がイカレてんのかと思っていたが、あたしの認識はその直後に変わった。
『今の市長に悪戯してみない?』
この街を牛耳ってるあの糞にたった二人で。
聞いた時。こいつの頭はイカレてると思うのではなく確信した。
『寝言は寝て言え。今ならサービスで永遠の眠りにつかせてやる』
そう言ったら奴は唇を尖らせて、じゃあ自分一人でやっちゃうさいいもーん。とかなんとか言いながら出て行った。
結果。
糞の恐怖は地に落ちた。
あいつは人が思いつく限りであろう程悪戯を繰り返した。なのに、絶対に捕まらない。
糞の家の床という床に油をまいて、護衛の男共に追いかけられていると思ったら、耄碌した婆とお茶を飲んでいたり。
賞金首張り紙を真似たただの『子供の悪口』を書いた、糞の顔写真付のポスターを家の塀に張りまくって、逃げていると思ったら路地裏の爺と賭けチェスをして惨敗したり。
それらを『一人の死者も出さずに』やっていやがった。
『悪戯で死人出しちゃったら悪戯じゃないじゃん?』
あいつはそう言っていた。毎日の様に酒場でミルクを頼み、毎日の様にあたしに話しかけ、毎日の様に悪戯に誘い、毎日の様に銃弾を頬に掠らせ逃げ帰る。
それを『毎日』にしてるあたしがいた。
その『毎日』の内。あいつが来ない日があった。いつもなら決まった時間に現れるはずのあいつが来なかった。あいつが来ないだけで。苛苛する自分に気付いた。
その次の日。とうとうドジを踏んだらしい。あいつが広場で縛り首になるという。市民は強制参加らしい。大方、見せしめだろう。自業自得だ。世の中で一番強い力、『数』には勝てない。
最後くらい、こっちが出向いてやろうと思って広場に行った。嘲笑うつもりだった。どうせテメェはこんなものなんだと。其処でくたばっておけと。
糞の声が響く中。あいつは殴られ蹴られぼろぼろになった有様で13階段を登る。間抜けな面だ。力を持たねぇ奴の末路があれだ。
最前列にガキがいた。土と血に汚れた人形を持った、7歳ぐらいのガキ。はん。テメェ辺りが人質に取られたから捕まったってことか。もしかしてその人形か?どっちにしろくだらねぇことで命落としたな。
糞の声が刑の執行を告げる。瘤と青痣に塗れたあいつの顔が、今にも泣きそうなガキを見つけ。
間抜けな顔で笑いやがった。


199 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:15:58 ID:Fic691KA
さーてどうっすっかねー?
『どうしようも無いかと』
……身も蓋も無いなレベさんや。
『方法がありませんもので。こちらからオーナーへと連絡を取ることは不可能です』
うだー。どーせいっちゅーねん。
『時間に任せてはいかがでしょう』
はー。それしか方法無いんかねぇ…


200 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:16:36 ID:Fic691KA
笑うのと足元の床が開くのは同時だった。あたしが抜くのと床が開くのも同時だった。
それで充分だった。
あいつは首が絞まることなく地面に落ちた。場は騒然とする。当たり前だろう。だがあたしはにぃっと笑い。
『テメェの悪戯。混ぜてもらおうか』
パーティーの始まり。
結果は死者0、負傷者38名、建物全損1件。糞は牢屋に入れられ、二度と出て来れない懲役を喰らった。
それがあたしの過去との決別であり決着だった。
あいつが一緒に来て欲しい場所がある、と言った時。あたしは女に戻った。
あいつがハーレムを夢見てると知った時。やっぱり女のままだった。
だから即座に銃弾を両耳と両頬に掠らせ。前と少し違う『毎日』が再開された。


201 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:17:18 ID:Fic691KA
『マスター』
んあ?何ですかレベ。今ご主人様はこの状況何とかしようという事に脳をフル回転させてありおりはべりいまそかり。
『とても空回ってます。それはともかく。オーナーからの跳空間通信です』
……タイミング計ってんのかあの宇宙人ー!?全員集めー!モニターに写せレベ!
『はい、畏まりました』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
というわけで全員集まりまして。モニターON!
ぴきゅーん
『はーい信也君元気かなー?君に力を預けた僕だよー最もまだ一人も落とせてなうわぁなんでそんな他にも人がいるのさ!?』
「いや、勝ったから」
『ぬぅわぁにいいいいぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!????』
「〜〜〜〜〜っ!声デケェよもっと静かにしやがれ!!」
『馬鹿なっ!?本星から『任期20万1270年って1270万20年の間違いだったわ。いやーメンゴメンゴ(原文ママ)』っていうもうかっっっっるいノリな通達あったからふざけんなって思ったけどじゃあ諦めなくていいんだーと思って今帰ってきてる最中なのにっ!?』
「任期もテメェの話も長ぇよ!っていうかそんな昔からいたのかお前!?寿命幾つだー!?」
『平均寿命700億歳くらい』
「長すぎじゃー!?」
『僕も正直そう思う!』
と。その時。背後から膨大な気配。こ、こは何事ぞ!?
「……じゃあ、テメェは帰ってくるんだな?」
ひっ!?
「帰ってくるんだなっ!?」
『は、はいぃぃぃっ!その通りでありますマム!!』
いきなりペタンと座って。
「……良かった」
…………何でしょうか。こう、そう、こう、何というか。
ギャップ萌え?
『信也君、これは何事…?』
「いや、マリィさん。お前に惚れてたんだってー」
『………』
いや埴輪になってどうする。いやなるかもしれないがなってどーする。
『………』
「もしもーし。とりあえず声かけたら?」
『え?あ、うん。2日後には帰れるから』
「……待ってるからな。すぐ帰って来いよ」
『あ、うん』
あー、パニクってるパニクってる。聞いた話じゃさんざ馬鹿にされてたそうだからな。
ま、いいんじゃない?これで解決したし。まぁ、人は増えなかったけど、決めてる想いを踏み躙れる程オレも鬼畜じゃなかったってことで一つ。


202 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:17:59 ID:Fic691KA
だけどこの時オレは知らなかった。全員を何とかした後。何が待ってるかなんて。
離したくないものが手から零れ落ちるなんて。
オレは知らなかった。


203 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:19:01 ID:Fic691KA
〜宇宙船内〜
「ふぅ…」
僕は溜息をつく。マリィって僕を一番嫌ってるって思ってたんだけどなー。人ってわからないね。そんな予想外のハプニングがあったけど。
「……それでいいのかい?Revena−TypeDM1093α…いや」
その名前は適切ではない。『彼女』はもう既に。
「……それでいいのかい?『レベ』君」
呟きは宇宙の虚空に消えた。


204 :飛び道具の惑星 マリィ・ビルメットの場合 :2007/04/01(日) 20:20:08 ID:Fic691KA
「ふわぁ…お早うー」
「お早う、シンヤ」
「……おはよう、信也さん」
「お早うでござるよー」
「お早う!信也!」
「あれ、レベの声がねぇな。いつもならリビングの端末と脳内に直接響くんだが」
「レベー?」
「……レベ?」

205 :飛び道具の惑星 次回予告 :2007/04/01(日) 20:20:45 ID:Fic691KA
次回最終回。予告は僕だよー。2話連続予告役さあっはっはー!え?今回は敵データお見せできません?というかこれで終り?そんなっ!?出番!え?話の中にちゃんと出てたって?いや待ってよ!お願い待っ(ブツッ)


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