【3P】ハーレムな小説を書くスレ【二股】
38 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:26:37 ID:FdRW0brd

第一話『誕生!モテルンジャー!!』

ひかり眩しい日本に、一つの『悪』が現れた。
その名は『デスガルド』、『機械帝国デスガルド』!


時は2015年。
地球のロボット工学は近年急激な進歩を遂げているが、この時代にあっても、未だ一般に浸透しているとは言い難い。
せいぜい、カメラアイで撮影した画像を飼い主のケータイにメールするペットロボとか、音楽に合わせて流行遅れのダンスをワンパターンのように踊るだけの二足歩行ロボだったり、
壁や障害物に当たって方向転換するだけの無駄な動きを何度も繰り返して、やっと部屋の掃除を終了する円盤状の自動掃除ロボくらいである。

そんな地球に突如現れた多数の巨大円盤が、瞬く間に世界各地の主要都市を攻撃し、各国の武力を無力化していった。
円盤群は、無機質なマシンボイスで、自分たちが侵略者であることを告げ、地球人全てに対し完全降伏を迫った。
その円盤から送り出される兵力は、地球上のいかなる技術をも超越した超科学の産物で、地球人類のいっさいの反撃を受け付けなかった。特に、全長50mの戦略型巨大ロボット、
2mの戦術型ロボットの威力はすさまじく、地球の軍隊は、大量に出現したロボット群の内、たった一機の損壊すら叶わなかった。破壊力では最強とされる核ミサイルも、
いかなる技術か核爆発を封じられ、ただのミサイルに成り下がった。
多くの犠牲を払い、それでもまだ抵抗をしようと闘う人間達もいたが、次第にその勢力は消えていった。
大気中に拡散されたナノマシンにより、人々の抵抗心は薄れ、侵略者に対して服従するように洗脳されていったからである。

そして、わずか1週間足らずのうちに、世界は謎の侵略者に制圧された。
ただ1国、日本を除いて。

・・・・・・

「さて、いよいよ楽しみに取っておいた『日本』を攻めるとしようか」

広い部屋の中、一人の男が呟いた。
高い天井はそれ自体全面が照明の役割も果たしているため、少し見ただけではどれくらい高いのか距離感を掴みにくい。
同様に、四方を囲む壁面も、三次元立体モニタになって色々な情報を表示させているために、これもまた果てを掴みにくくなっている。
部屋、というには広すぎる。ストレートすぎるが、広間、というのが自然だろう。ざっと見ただけでも数百メートル四方はありそうだ。
その広間に設置された背の高い玉座、そこに男は腰をかけていた。
広間の広さと、腰をかけている玉座の大きさのおかげでスケール感が狂わされてしまうために、その男はひどく小さく見える。しかし、彼は実に2m近い大男である。
年の頃はまだ青年といっても良いのだろうに、眉間に深く刻まれた皺から渋い印象を受けてしまう。そして、彼の頭髪は真っ白で、しかもそれはファッションによるものではないようだ。
さらに彼は、右目を黒い眼帯で隠している。それらが、彼の身に起こった苦労を忍ばせる。
がっしりとした体躯に、ぎらりと輝く銀色と鈍色の金属鎧を纏い、その身の丈よりも大きな太刀を玉座に立てかけている。
彼は。
広間の中の一人の男、ではない。
彼のいる空間、巨大円盤たちの母艦、いや、謎の侵略者たちの中で唯一の男、である。


39 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:28:22 ID:FdRW0brd

「俺を見捨てて逃げ出したんだからな、お前は。『クレイン』から持ち帰った技術で、さぞやいい目を見ているんだろうなぁ」

男は、広間の壁全面に映された日本列島上空からの映像を見ながら、昏(くら)い笑みを浮かべた。

この男の名前、フェイスという。
大柄であること、鎧を纏っていること、そして白髪隻眼であることを除けば、普通の地球人、日本人とそう変わらない。
今のつぶやきも、彼の母国語である日本語である。
元は地球の、日本人であったが、今はその名を捨てた。

「フェイス様、地球すべての技術レベル解析が終了しました」

女の声。
そして声のあと、玉座に座るフェイスの前に、深く傅(かしず)く女が出現した。

「現在のレベルにおいて、クレインの技術がわずかながら確認されております。
 我々の散布した洗脳ナノマシンに抵抗する『ナノマシンジャマー』が、日本国民の約80%から反応確認されました」

切れ長の、蒼い瞳をもつ美しい女だった。細い眉はなだらかな弧を描き、一見して穏和な表情を形作る。地球人の年齢にして二十歳くらいの風貌だろうか。
傅く姿勢のせいで分かり辛いが、程良く豊満なバストと細くくびれたウエスト、形の良いヒップという、女性としての一つの完成型とも言えるスタイルを、
光沢を持った青いボンデージ風の戦闘服で包んでいる。腹部と胸元、そして太股の内側を大きく露出させ、白い陶器のような肌をさらしているため女性的な艶(つや)が
強調されているのだが、その反面、肩から拳にかけて繋がるスーツは逆の印象となる。両のショルダーから突き出した雄牛の角、上腕から下腕にかけて列を作る牙のような
スパイク、そしてナックルから生え、腕の延長のように真っ直ぐ、鋭く伸びる剣は、どう見ても厳つく、攻撃的である。
それら硬軟両方の特徴的な要素を、すべてまとめ上げて女性的な印象に変えているのは、彼女の持つ長く青い髪である。
今の傅く姿勢だと、あまりに長すぎて髪が床に流れてしまう。まっすぐ立てば優に太股くらいまで届く長髪だ。そして、地球人ではあり得ない、やや薄い青の髪。
その髪は、まるで金属を思わせる光沢を持ちながら、柔らかく繊細な手触りを想像させる、不思議な魅力を持つ。
全身を、青を基調にした戦闘服で覆いつつも清廉な色香を感じさせる、不思議な女性だった。

落ち着いた、柔らかな女性の声で報告を受け、玉座に座るフェイスは、わずかだけ忌々しそうに顔をしかめた。

「ふん、それなりの対策はしてあるようだな。それでいて技術は拡散させずに秘匿する、か。アイツらしいやり方だ」

男の言葉の後も、女は無言で控えている。最初は下げていた頭も、彼の許可を受けて持ち上げ、その美しい顔を男に向けていた。その優しげな風貌にあっても表情はなく、
どこか機械的な印象を受ける。

「よし、日本の辺境地から順に、『ナノマシンジャマーキャンセラー』を散布しろ。
 そして明日正午、東京に戦術機械人『イテコマスドゴルァ』一機と支援機械兵『タマトッタル』五十機を送り込め。
 戦略巨大機械人『ナマラデッケーノ』は出撃準備だ」

地球の、他の都市を一気に殲滅した兵力に比べて、あからさまに少ない。
むろん、これだけの兵力であっても、現存の地球兵力では傷も付けられないほどの技術差があるのだが。


40 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:30:09 ID:FdRW0brd

「戦闘目的はいかが致しましょう? この規模ですと、単純な日本壊滅には三日ほどの時間がかかりますが」

女の問いに、フェイスはにやりと頬をあげて応じてやる。

「様子見だよ。非効率的なぐらいに、派手に暴れてやれ。アイツをおびき出すんだ。
 アイツがどんな対抗手段を用意しているのか、探ってやろう。
 フフフ、まぁ、じっくりと楽しもうじゃないか」

「かしこまりました」

女は深く頭を下げて男の言葉を受け取り、現れたときと同じように消えようとしたのだが、男の手招きに気が付いた。

「ご褒美だ、こっちへおいで、アクア」

男が優しく小さな笑顔を浮かべながら、女を手招きする。アクアと呼ばれた女は、男のその言葉に、ぱあっと表情を明るくする。
先程までの機械的な無表情から一転、幸せあふれる笑顔だ。
まるでスキップを抑えるかのような、静かだが足早な動作で男の膝の前まで近付いた彼女を、フェイスは座ったまま頭を引き寄せて、その薄いピンクの唇にキスをした。
ちゅ。
ほんの一瞬、わずかに唇を重ねただけの、短いキス。それでも彼女の頬には朱が差し、幸福感に満たされた表情をしている。

「この続きは、今晩だ」

「はい・・・ありがとうございます。フェイス様の駒として使っていただけるだけでも幸せですのに、その上ご褒美までいただけるなんて。
 ・・・このアクア、これほどの幸福はございません」

もはや恍惚と言っていいほど表情を緩ませ、アクアは言った。そしてわずかに未練を引きずりつつもフェイスの袂から下がり、再度深く礼をしてから、
現れたときと同じように瞬間移動でこの場から立ち去った。

彼女の正式な名称は、アークリットウェアグラスという。地球の言葉としてはなんの意味も持たない、遙か遠くの星の言葉を、地球人であるフェイスが無理矢理音読した名前である。
同時にそれは、地球を襲う侵略者の旗艦が指揮する7隻の超巨大母艦、その内の一隻と同じ名前である。
超惑星戦闘母艦『アークリットウェアグラス』
それが彼女の正体であり、彼女はその本体である。
艦全体が一個の機械生命体であり、その中枢は集約され、肉を纏った女の姿となっているのだ。
地球の北海道くらいの大きさはある『アークリットウェアグラス』に対して、人間の姿をとる彼女は、例えるならば、固い外骨格を持つ蟹の頭脳に相当する器官である。
ただ、蟹の脳味噌と違って、彼女らは自立し、艦の外へ出ることも出来るのだが。
フェイスは、自分の前に女として姿を現す彼女を、その長い名前が持つ語感と、海を思わせる彼女の青い髪から、『アクア』と呼ぶことにした。


41 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:31:20 ID:FdRW0brd

アクアが消えてからしばらく。

きーんこーんかーんこーん・・・

『定時』の鐘が鳴った。
おおよそこの場にそぐわない、のんきな鐘の音である。

「フェイスさん、お仕事お疲れさまです♪」

玉座のすぐ傍から、小さな鈴を鳴らしたような、ささやかな声。
小さいけれどもその声からは、少女の弾むような嬉しさを読み取ることができる。
広大な広間、その中央に位置する玉座。
そしてその後ろには、この空間に全く似つかわしくない、畳の間。
屋根も壁もなく、ただ畳を座敷のように敷いているだけの六畳間。
声の主は、広く冷たい金属床の上に敷いた畳の上で、三つ指ついて座っていた。

「お風呂にしますか? それともお食事を先に?」

まるで、新婚新妻のようなセリフでフェイスを出迎えたこの少女、広間の機械的な雰囲気をすべてブチ壊しにするような、惑星地球・日本国の民族衣装、着物である。
濃紺の着物に白い割烹着という純和風の少女と、彼女のいる六畳間だけが、この広間のなかで異常な違和感を放っているのだ。
彼女の風貌は、地球人の年の頃で言うと十四、五歳といった、まだ幼さの残る顔立ちである。どこか気弱な、おとなしそうな性格を現す瞳と眉、控えめに言葉をつむぐ小さな唇。
それらで形作られる表情は、彼女の内からあふれる暖かな優しさによって、穏やかな笑みとなる。黒く長い髪はゆったりと背中で編みこまれ、
大きな海老の尻尾を連想させる三つ編みにしてあった。
たとえるならば野に咲く小さな花のような、可憐で慎ましやかな美しさがある。

「そうだな、腹が減ったんで、先にメシだ」

フェイスがそういいながら畳の間に足を踏み入れると、少女が立ち上がり彼を迎えた。その少女が軽く鎧に触れただけで、彼の全身を覆っていた金属鎧のすべてが幻のように消え去った。
その後に残るのは、和風普段着に身を包んだ男だけだ。

「わかりました、今日のお夕飯は私、頑張りましたので、楽しみにしてくださいね」

そういって彼女が六畳間から身を外に出すと同時、一瞬にして狭い壁と天井が現れ、そこはいかにも質素な安アパート2LDK(+フロ)へと変貌した。少女は、そのキッチンにいる。
上機嫌で、鼻歌を歌いながら鍋に火を入れなおしていた。
フェイスは卓袱台の傍に腰掛け、テレビの電源を入れた。
さっきまで見ていた巨大な3Dモニタと比較するとあまりにも小さすぎる画面にゆっくりと灯がともり、なにやらスポーツの試合が映し出される。

「しかし、九年ぶりに地球に帰ってみれば、日本のプロ野球界もずいぶん様変わりしたなぁ。まさか本当にセ・パ両リーグが統一されて1リーグ制になってるとは・・・」

などと、とても侵略者とは思えないくつろぎよう。
そして少女によって、次々と卓袱台の上に運ばれてくる夕食の数々。ご飯、味噌汁、納豆、漬物、マカロニサラダ、ひじき煮、コロッケ、そして風呂吹き大根。

「おお、こりゃ美味そうだ。がんばったな、すみれ」


42 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:32:21 ID:FdRW0brd

風呂吹き大根から、ひじょうに美味そうな香りが湯気と共に漂ってくる。
大根も程良く出汁が染みている様子。
やはり日本の冬はこれだなぁ、などと、宇宙帰りの出戻り侵略者はしみじみと感慨に耽る。

「えへへ・・・お口に合えば嬉しいんですけど」

はにかみながらそう応えた少女。フェイスからは『すみれ』と呼ばれている。
彼女の正式な名前は『ゴルディウスミレイド・アウザスティンク』、先のアクアと同様、超惑星戦闘母艦の名称であり、目の前の少女の姿はその中枢本体である。
例によってフェイスはこの名称を無理矢理音読し、彼女のたおやかなイメージと語感から『すみれ』と名づけた。フェイスが乗艦する、この巨大な旗艦こそが彼女の姿なのだ。
先ほどの広間も彼女の艦内なのだから、そこに畳を敷いたり、部屋への瞬間移動などの、艦内の空間、現象操作は、ごくあたりまえの機能ということになる。

彼女もアクアと同様に機械生命体の有機中枢であるのだが、アクアをはじめとする七隻の機械生命体とは根本的に異なる存在である。
彼女は、機械生命体種族『クレイン』の、唯一絶対の『母たる存在』から直接生み出された『八姫』のうち、一番若い『末姫』なのである。

そんな貴(たっと)き姫に、風呂吹き大根を作らせるフェイスという男、いかなる過去の持ち主なのか。
その謎は、今後明らかにされるであろう。

「うむ、この茄子のぬか漬けも、いい漬かり具合だ。メシがすすむなぁ!」

「そうですか!? よかった♪ その糠床(ぬかどこ)、ゾンブルグ星系殲滅戦のときから作り始めたんです。フェイスさんに美味しいぬか漬けを食べてもらおうと思って。
 ・・・喜んでもらえて嬉しいです♪」

唇の前で小さな手のひらを合わせて、恥ずかしがるように喜ぶ超惑星戦闘母艦。
ひとつの星系を殲滅しながら超惑星戦闘母艦に糠床を作らせるフェイスという男、いかなる(以下略)


・・・・・・


43 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:33:39 ID:FdRW0brd


フェイス達侵略者の『時計』は現在、日本国兵庫県にある、明石の天文台にあわせてある。単純に、フェイスの趣味である。
その時計が、夜の十時を指した。

「今夜はアクアが来るぞ」

フェイスが言った。
この時間に言う言葉、としては、もちろん艶を含んだ意味合いだ。

「はい、『ご褒美』ですよね? ・・・でも、順番からするとサイカさんの番じゃないんですか?」

「サイカは俺の指示を守れずに、オーガスタのゴルフ場を少し破壊しやがったからな。まったく、マスターズが中止になったらどうするつもりなんだ。・・・というわけでお仕置きだ」

ゴルフトーナメントの開催を心配する侵略者。
以降、超惑星戦闘母艦相手に30分ほどゴルフ講義をする侵略者。
よし、今度ゴルフ大会でも開くか、とフェイスが言い、すみれも乗り気になってフォームの真似事を始めた頃合いに、アクアがやってきた。

こんこん、と2LDKの玄関がノックされ、アクアが名乗り来訪を告げる。
フェイスが出迎えて招き入れると、アクアは深々と礼をして部屋に入ってきた。彼女が六畳間に上がると、すみれが卓袱台を片づけ、布団を敷いているところだった。

「あっ、すみれさま、そのようなこと、私がやります!」

アクアが駆け寄ってすみれから布団を奪おうとするが、それにかまわずすみれは布団を敷き終えてしまった。
アクアたち七隻の超惑星戦闘母艦たちは、すみれのことも『様』付けで呼ぶ。なにしろ自分たちの旗艦である。
ちなみに旗艦『ゴルディウスミレイド・アウザスティンク』は、北海道くらいのアクア達よりも遙かに巨大で、優にオーストラリア大陸くらいの大きさはある。

「ところで、今日はそのカッコで来たんですか?」

すみれが指摘する。
アクアは、昼間の作戦行動時と同じ、トゲの生えた青い戦闘服だ。
普段、この部屋にやってくるときは、地球風の服を着てくることが暗黙の決まり事になっている。
確かに地球の、それも日本のごく平凡な2LDK六畳間に、その戦闘服は似合わない。庶民の部屋から浮いている。


44 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:35:07 ID:FdRW0brd

「はい。前回ご褒美を頂いたときに、次はこの姿で来るように、と・・・」

玄関から戻ったフェイスがアクアを後ろから抱きしめた。両腕の外側には鋭いスパイクが飛び出ていて危なっかしいので、両の脇腹と腕の間から手をさし伸ばし、
彼女のお腹のあたりで手を交差する、緩やかな抱擁。

「たまにはいいかな、と思ってさ」

彼女の背中から、耳元に囁きかけるフェイス。アクアも、女性としては長身な方なのだが、大柄なフェイスはもちろん彼女を大きく上回る。
お互いが立ったままの抱擁では離れてしまう唇の距離を、フェイスは顔を下げて、そしてアクアは顎をあげて振り返りながら埋めようとする。

「お前が俺のために働いて、尽くしてくれるこの普段の姿も、可愛い、と思ってるんだ」

耳元から囁かれる言葉に、アクアは、表情をふにゃ、と崩して、嬉しそうな、泣きそうな、複雑な顔になる。

「ふぁ、もったいないお言葉、あ、ありがとうございますぅ・・・」

言葉だけで瞳を潤ませていくアクアの唇を、フェイスが塞いだ。
差し込まれる男の舌を受け止め、自分の舌を絡める女。塞ぎきれない唇の端から漏れる湿った音が、アクアの耳にいやらしく響いてくる。くちゃくちゃと舌を絡め、
お互いの唾液を味わった後、フェイスから唇を離した。だが、その唇に追いすがるかのように、アクアの舌は浅ましく差し出されたままだ。

「もっと、俺の舌が欲しいのか?」

「は、はい・・・、でも、そのまえに・・・」

もじもじと言い渋るアクアに、どうした?と言葉の続きを促すフェイス。

「服を、脱がさせてください。フェイス様にお褒めの言葉を頂いたあとに、このようなことを言うのは失礼だとは承知しておりますが、このままではフェイス様にお怪我をさせてしまいます」

確かに、今こうやってアクアの肩越しにキスをしてはいるが、彼女の肩から生える大きな雄牛の角は邪魔になる。その鋭い先端は内側に湾曲しながらも上向きに伸びていて、
キスをするフェイスの頬を何度か引っ掻いていた。そのたびにアクアは肩を強張らせ、なるたけ邪魔にならないように気を遣っていた。
気にするな、多少のひっかき傷など痛くもない、というフェイスに、それでもまだアクアは何か言いたそうに、潤んだ瞳を向けてくる。

「このままじゃ、フェイスさんに『ぎゅっ』ってしてもらえないから、ですよね?」

いままで、香を用意したり白湯を暖めたりと、せわしなく伽(とぎ)の準備をしていたすみれが、アクアの気持ちをかわりに答えてやる。
アクアは恥ずかしげに、そして切なそうに、はい、と肯いた。


45 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:36:39 ID:FdRW0brd

「まぁ、今日は『ご褒美』だからなぁ、仕方がないか」

その答えを聞いて、ほっ、と安堵の息を嬉しそうに吐くアクア。
しかし、フェイスは口でそう言いながらも、なかなかアクアを解放しない。アクアの戦闘服の上から片方の手で胸を揉み、大きく露出した戦闘服の腹部から服の隙間に手を這わせ、
彼女の恥丘にうっすらと茂る陰毛をなぞるように弄んでいた。アクアは、解放してもらえない切なさと、徐々に呼び起こされる女の性を、顔を真っ赤にしてこらえていた。

「もう、フェイスさん、あんまり苛めちゃ可哀想ですよ」

優しく窘めるように、浅葱色の夜着に着替えたすみれが言う。フェイスが後ろから抱くアクアに向かい合い、服の隙間に這わせた男の手に自分の手を添えて優しくとどめる。
そして、その諫めに応じて動きを止めたフェイスの手を、今度は自分の胸元にそっと抱き寄せた。

「今度は、私を可愛がってくださいね」

フェイスはようやくアクアを解放し、今度はすみれを抱き寄せる。先程のアクアよりも身長が低いすみれだから、フェイスと並ぶと彼の肩にもわずかに背が届かない。
彼は背を曲げて屈むように、そしてすみれは男の胸板を頼りに背伸びをするようにして顎をあげ、ようやく唇が重なった。
ちゅ、ちゅぷ、ちゅ、ちゅう・・・。
すみれの小さな唇から伸ばされた舌は、少し短めの慎ましい長さだ。それをフェイスは美味そうに貪る。舌の動きに唾がはねる音をさせ、ぴちゃぴちゃと混ざり合う。
しばらく続いた深いキスの後、ようやく二人の唇が分かれ、細い滴をこぼす。

「はぁ・・・フェイスさん、わたし、フェイスさんのあそこ、おしゃぶりしたいです・・・」

顔を真っ赤に火照らせ、欲情の熱病にうなされるように、すみれが言った。甘い溜息混じりのその言葉に、フェイスは充分そそられその気になった。しかしそれでも、
このまま素直に応じることのない彼はかなり意地悪な性格である。フェイスは、ん? と意地悪な笑みを浮かべて、彼女がぼかした恥ずかしい言葉を促してやった。

「もう、もう、フェイスさんのいじわるっ。・・・フェ、フェイスさんの、とっても大きい、お、おちんぽを、なめなめさせてください・・・逞しくて美味しそうなおちんぽを、
 すみれにおしゃぶりさせて欲しいんです・・・」

そんな少女の淫らなお願いに満足したフェイスは、良くできました、と小さくキスをして彼女の頬を撫でてやった後、布団の上に仰向けになった。彼女はフェイスの腰に頭を近付け、
そしてフェイスに促されて彼の頭を跨ぐ姿勢になった。彼女が男の夜着に手をかけ、腰の帯を解いて自由にするのと同時に、その男の手によって彼女の夜着のすそは大きくまくりあげられた。
フェイスの顔を跨ぐ彼女の股間は、下着も穿いていない、あられもない姿をさらした。すでにその少女の秘部は潤いにあふれ、太股を伝う水跡が流れていた。

「キスだけでこんなに濡れてるぞ、すみれ。それとも、エッチな台詞を言わされて、それで濡れたか?」

「そ、そんなことないです・・・」

フェイスが、ニヤニヤといじめっこの笑みを浮かべて彼女をからかっている。
すみれは、そんなフェイスの口を閉じさせるにはどうすればいいのかを十分に理解している。すでに力強くいきり立っているフェイスの肉棒にキスをし、舌による奉仕を開始した。
ちろ、ちろ、ちゅ、れろ、ぷちゅう、
唇と舌を使い、舐め、吸い付く少女の奉仕。懸命に広げた唇で亀頭を頬張り、口の中で舌を激しく動かす。フェイスが刺激に呻き、なるほど彼の口は閉じられた。
そしてフェイスも彼女の割れ目に吸い付き、お互いがお互いの性愛を高め合った。

46 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:37:42 ID:FdRW0brd

「あ、あのう、脱ぎ終わりました・・・」

そんな遠慮の声と共に、アクアが戦闘服を脱ぎ、地球のブラとショーツに似たアンダーウェアだけの姿でフェイスの傍に控えた。

「よし、じゃあ、すみれといっしょに、俺のモノをしゃぶれ」

「は、はい!」

フェイスの指示に、嬉しそうな返事をした跡、いそいそと姿勢を変え、四つん這いになって彼の下半身へと顔を近付ける。ちょうど、フェイスの顔に跨るすみれと並ぶような位置で、
彼はアクアの突き出された尻を眺めて堪能できる。すみれの腰を抱いていた片方の手をアクアに伸ばし、彼女の秘部をアンダーウェアの上からなぞってやる。

「ん!」

敏感に反応するアクアに、すみれはフェイスのペニスから一時離れて頬にキスをしてやった。

「いっしょに、フェイスさんを気持ちよくして差し上げましょうね♪」

アクアは恍惚の表情を浮かべながら、はい、と返事した。

・・・・・・

男の股間に顔を寄せ合うのは二匹の牝。
アクアが、広げて突きだした舌の腹で亀頭を包むようにかぶせ、大きく顔を揺らせてねぶりながら唇に含み、喉奥へと呑み込んでいく。

「・・・んう・・・ん、んぶ、ンっンっンっン!、・・・んっ、・・・んむっ、・・・んんんっ」
くちゅ、にゅぷ、じゅる、じゅるるるるる、にゅぽ、ぬりゅ、ずるるる・・・・

ねぶり、吸い上げ、喉奥まで深く飲み込み、自分の喉を慣らすようにそれを繰り返す。じゅるじゅるとあふれる唾液が男のペニスの上に塗され、どんどんこぼれていく。

「は、あは、フェイスさんのおちんぽも、きんたまも、とってもおいしいです・・・ん、んちゅ」

少女の舌と唇によってフェイスの肉棒の根本、陰嚢がねぶり尽くされる。くちゅくちゅと口の中で袋を弄んだかと思えば、ディープスロートしているアクアの唇といっしょにサオをしゃぶる。

すみれがペニスを喉奥へと呑み込んだときにはアクアがタマをしゃぶり、アクアが深くくわえ込んだペニスをちゅばちゅばと高速で扱きだし、
すみれが喉奥へとディープスロートしたまま咥内粘膜を密着させての強烈バキュームをしかける。二匹の牝による猛烈なペニスへの攻撃は、どんどんとフェイスを絶頂に追い込んでいく。
フェイスも、すみれの割れ目を広げながら粘膜全体をべろべろと舐め、吸い、アクアの下着の下に差し込んだ指で秘腔を掻き回してやる。
そして、お互い高め合った性感の波は、一気に高みへと登り詰めた。


47 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:39:14 ID:FdRW0brd

「く、いくぞアクア、喉の奥まで咥えろ、胃袋に直接流し込んでやる!!」

そして男の股間に限界まで溜められたザーメンが、女の喉に締め付けられた狭い管を駆け上がり、勢いを付けて噴きだした。

ビュク!ビュルゥ!ビュクゥ!!ビュルルルル!!!!
「ン、ンっ、ンっンン、ンンンーーーーーーッッ!!」
・・・こく、・・・こく、こくり、・・・・ごくり。

男の噴きだしたドロドロの欲望が、ネバネバと粘つきながら女の喉を流れ落ちていく。
男のペニスを喉で咥えたまま、彼女は自分自身も大きな絶頂を味わっていた。

「アクアさん、『ご褒美』、美味しかった?」

すみれが、ペニスの根本にキスをしながらアクアに尋ねると、
こく、とアクアは、ペニスを咥えて恍惚に浸りながら肯いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

フェラチオによる射精から時間を置かずに、未だ硬度を保ったままのペニスを携えてフェイスは起きあがった。
アクアは下着をすべて脱がされ、すみれもはだけていた夜着を脱ぎ去り全裸となった。そして彼の指示で、すみれが下、アクアが上の、『重ね餅』の姿勢をとらされた。
二人は抱き合ったまま唇を重ね、お互いの舌をしゃぶり合う。すみれは特に、精飲したアクアの咥内に残る残滓を求めて、彼女の咥内隅々を舐め回した。
そしてフェイスは、二人の唾液で滑つくシャフトを扱きながら、重ねられた二つの性器を眺めていた。
下に位置するすみれの割れ目は、肉のはみ出しも少ないまさに少女の性器で、それでもあふれる蜜とヒクつく粘膜は、貪欲に快楽を求める牝のものだった。
すみれの上に重なるアクアの割れ目は、清楚な造りながらもはみ出した花弁が性器の成熟を照明し、粘つく濁った蜜を滴らせて牡を誘っていた。
フェイスは、この、『重ね餅』を気に入っている。
なんといっても、並べられた美肉のどちらから先に挿入するか、などという、そんな贅沢な選択が出来るのが嬉しい。まさに、複数の女達を独占している実感が得られる瞬間でもある。
ペニスの先を二人の割れ目に交互にあてがい、女を焦らしながら選ぶ行為を彼は楽しんでいた。

「・・・はあんん・・・フェイスさぁん、いじわるしないで、すみれのおまんこに、ふといおちんぽくださいぃ・・・」
「んはぁ、ん・・・フェイスさまぁ、アクアの卑しいオマンコを、フェイスさまの大きいカリで、えぐってくださいぃ・・・」

焦らされた女達は口々に、男を誘う淫らな口上で媚びてくる。それらを気分良く聞きながら、フェイスはようやく一つの穴に絞った。

ずぶずぶずぶずずずずずにゅううううううう!!!
「ひゃああああああああああああああんっっっっっ!!!」

フェイスが一気にすみれの秘腔に突き入れ、最奥の子宮口を押し上げた。同時に、叫び声にも似たすみれの嬌声が上がる。
ぬるぬるの粘液が充分にあふれているとはいえ、小さなすみれの膣に巨大なペニスを突入させるのには、激しい抵抗があった。
しかし、その抵抗を楽しみながらも腰を進め、挿入も半ばを越えると今度は逆に吸いあげられるように呑み込まれた。


48 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:40:40 ID:FdRW0brd

「あああああああっっ、いっ、いっぱいいぃぃ!!!おまんこのなかがぜんぶうまっちゃうぅぅぅっっ!!!!」

すみれの言葉通り、フェイスの肉杭は少女の穴を埋めつくした。
狭い彼女の膣内はぎゅうぎゅうにペニスを締め付けてくる。全体が強い締め付けで、それでいてゴリゴリと何重かに分けてさらに強く絞られる。
油断をするとすぐにでも搾り取られてしまいそうになる、極上の穴だ。
少しの間その膣の感触をじっくりと楽しんだ後、ゆっくりと注挿を開始した。

ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、
「ふぁあああん、ああっ、すご、すごいです、うあああああん!!!」
ずちゅずちゅずちゅずにぐにぐにゅう!
「あっ!あっ!あっあっ!ああっんああああああああっっ!!」

激しいストロークでピッチをあげ、所々の深さで捏ねるように腰を回す。
そしてすみれが充分な高まりを見せ始めたところで、じゅぷ、とペニスを抜き去る。
いやいや、と拗ねるすみれを置いて、今度はアクアに挿入。

ずにゅーーーーーーーーーーーっっっっ!!!
「ひいいいいいいいいいいいいいっっっっ!!」

柔らかくこなれた女の膣を、躊躇うことなく野太いペニスが突き刺さる。その、躊躇無い一撃は女の肉襞をかき分け、最奥の子宮を圧迫した。
その瞬間、アクアは悲鳴と共に絶頂した。しかしフェイスは彼女の絶頂を持ってそれを終わりにさせず、わずかにアクメの波が静まりだした頃合いを見て激しいピストンを開始した。

ずちゅずちゅずちゅずぶずぶずぶずちゅずちゅ!
「やああああっ!!だめ、だめです!またいっちゃう、いっちゃいますうううッッッ!!・・・・・・・あ、や、やあ、そんな、ま、また、またぁッッ!!!」
フェイスの突きはアクアの絶頂を完全にコントロールし、何度も何度も何度も何度もアクメを与え続けた。そんな途切れることのない嬌声の中、
切なそうにしているすみれと目があったフェイスは、アクアの最奥に強烈な一撃を叩きつけた後、再びすみれの狭道にペニスを挿入した。
そしてフェイスは、二人の穴を交互に犯し、何度も何度も二人に女の絶頂を与えた。
イキ疲れてぐったりしているアクアから肉槍を抜いたフェイスは、自身も限界が近付いていた。続けてすみれの膣を犯しながら、最後のスパートを開始した。

ずちゅ!ずずちゅ!ちゅ!ずちゅずちゅ!!ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!ずちゅ!!!
「ひ!あ!あ!ああ!く!あ!!あああ!だ!だめ!だめだめぇ!!すき、すきぃ!!フェイスさぁん!!だめ、だめぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!!!」

フェイスの、叩きつけるようなピストンが激しくなり、一気に二人を絶頂に向かわせる。

「あぐ、だめだ、でる、すみれ、おまえの膣内に出すぞっ!!!」
「きて、きてぇ!!フェイスさぁん、いっぱいきてぇ!!!」


49 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:41:27 ID:FdRW0brd

そして、腰の奥で爆発したマグマは堰を切って噴きだし、勢いよく少女の子宮を叩く。

ブビューーーーーーッ!ビューーーーーーッ!!
「ああああああああああああああああああっっっっ!!」
ビュゥーーーーーーッ!ビュゥゥーーーーッ!!
「っっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!」

少女は自分の中で暴れる男の精に翻弄され、一番激しい絶頂に放り出された。
フェイスの肉棒は何度も何度も脈動を繰り返し、すべての精液を少女の小さな子宮に注ぎ込んで満たしていった。

大きく息を吐きながら、フェイスは気を失ったすみれの中からまだ固いままのペニスを引き抜き、二、三度深く呼吸を繰り返した。
そして、すみれの上に被さっていたアクアを抱きかかえ、キスをした。

「今度は、おまえの膣内に注いでやるよ」

その言葉を聞いて、絶頂の余韻に惚けていたアクアは、

「・・・はい、・・・おねがい、します・・・」

と、幸福そうな笑みを浮かべて答えた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

フェイスは何度も何度も等しく二人の子宮に精を放ち、絶頂の海を泳がせた。
今は、仰向けになっているフェイスの上にすみれが跨り、精を受け入れた後だった。
アクアは限界を超えてしまったようで、フェイスの腕を抱きしめながら隣で眠っている。
すみれもこれが限界のようで、瞼を蕩けさせながら、フェイスの胸に身体を預けていた。

「フェイスさんに、言わなきゃいけないことがあるんです・・・」

眠りの誘惑と闘いながら、すみれが言葉を紡いだ。フェイスが促すと、嬉しそうな笑みを浮かべて、答えた。

「あたらしい『こども』ができたみたいです。わたしたちの、はちばんめの、こども。」

こうして、『母たる存在』が生み出した『末姫』から、新たな生命が生み出されることとなった。
アクアたち七隻の超惑星戦闘母艦に、新たな『妹』が加わるのだ。
フェイスは、今度はどんな娘が生まれるんだろうか、と、心を弾ませながら、すみれといっしょの眠りに落ちていった。


50 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:42:20 ID:FdRW0brd









そして翌日、日本時間にして正午。

(さてと、どう出る?
 オマエが日本の、東京にいることはわかっている。
 地球から逃げ出すか? まだまだ隠れるつもりか?
 そのどちらも許さん! 早く出てきて戦え!
 俺に、復讐の場を与えるんだ!)

フェイスは立体映像モニタに映される、東京の映像を眺めながら考えていた。
東京の街を、兵器の塊である支援機械兵達が蹂躙し、戦術機械人は人間サイズの大きさながらも怪光線を発し、高層ビルを易々と薙ぎ払っていく。
人々は逃げまどい、大恐慌に陥っていた。

そんな地球の、日本人達の様子を見ながらも、元・日本人のフェイスにはなんの感慨も湧かない。
彼が思うのは、自分を裏切って逃げ出した、かつての親友・神田川康夫(かんだがわ・やすお)のことであった。

今から九年前、大学で機械工学を学ぶフェイスとその親友である康夫(当時、共に十九歳)は、地球調査に来ていた小型の調査円盤に攫われた。
その異星人の円盤の中で、フェイスと康夫は何とか脱出しようと足掻いた。苦心の末ようやく脱出艇射出場にたどり着いた二人であったが、追っ手はすぐそこまで迫ってきている。
そのときに康夫が、裏切りの行動に出た。
先に一人で脱出艇に乗り込んだ康夫は、その武装を使って、待機してある他の脱出艇をすべて破壊したのだ。
さらに、二人乗りも可能だったと思われる脱出艇であったのに、康夫は一人で逃げ出していった。
その後、すぐに踏み込んできた追っ手の支援機械兵によって、フェイスは捕まった。
そしてそのまま円盤は母星へと帰還した。

フェイスがそこでいったいどんな目にあったのか。
どうして彼が侵略者として帰ってきたのか。
そのことは、また後に語られるであろう。


51 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:43:00 ID:FdRW0brd

(神田川康夫、オマエが俺を裏切って逃げ出してから九年たった。
 俺は苦労したぜ、ここまで来るのに。オマエはどうなんだ?
 異星人がじきに攻めてくるのを知って、そしてその技術の一部を持ち帰って、まさかなにもしないで、のうのうと過ごしていたんではあるまい?
 さあ、異星人は攻めてきたぞ? 九年の準備期間があったんだ、それなりの抵抗はするんだろう?
 出てこい。
 早く出てこい。
 早く出てきて、俺を裏切った九年間の成果を見せて見ろ!!)

そして、東京の破壊を映す映像は、煙燻る焦土から、五人の人影を捕らえた。

『破壊はそこまでだ、異星の侵略ロボットめ!!』

フェイスは、その声に、覚えがある。

『この地球は、俺達が守る!!』

九年前のあの日、共に脱出艇に乗り込もうとしたフェイスを突き飛ばし、あばよ、と言った男の声。

『愛の力が地球を救う! ハーレム戦隊、モテルンジャー!!』

間違いない、その男は、神田川康夫だった。
紅い戦闘スーツを身に纏い、青、黄、白、黒の四人の仲間を従えて。
あの神田川康夫が、ヒーロー戦隊を結成して、フェイス達侵略者を待ちかまえていたのだ。

「ふ、く、くく、くくくっ」

フェイスは、必死に、こみ上げてくる笑いを抑えようとした。

「くくっ、ぷ、ふははははははははははははははははははっっっっ!!!!」

しかし、抑えきれずに、大声を上げて笑い出してしまった。


52 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:44:54 ID:FdRW0brd

(『戦隊』だと? あれか、俺が連れ去られた年にもまだ続いていた、子供向けのTV番組、なんとか戦隊ボウケンレンジャーとかいう、あれのことか?!
 おもしろい、傑作だよ。
 そうすると俺は、悪の大幹部、ってところか?
 良いだろう、つきあってやろうじゃないか!)

「アクア、聞いているか?」

フェイスがそう言うと、間を置かずにアクアが現れた。
玉座の前に傅いた姿勢のまま、瞬間転移。

「はい」

「あの、モテルンジャーとやらの、戦力は解析できたか?」

現地では戦闘が始まり、モテルンジャー達五人の戦士は、フェイス達侵略者の先兵・雑兵とも言える支援機械兵を、次々と打ち倒していった。
その戦闘データをリアルタイムに収集している超惑星戦闘母艦『アークリットウェアグラス』の本体であるアクアは、僅かのレスポンスを感じさせることなく、フェイスの問いに答えていた。

「五人それぞれには性能差があるようです。現時点で解析できている総合性能評価を申し上げます。
 モテレッドと名乗った赤いスーツの男、4.28。
 モテブルーと名乗った青いスーツの女、2.11。
 モテイエローと名乗った黄色いスーツの女、2.89。
 モテホワイトと名乗った白いスーツの女、1.33。
 モテブラックと名乗った黒いスーツの女、2.94、といったところでしょうか。
 これは、支援機械兵『タマトッタル』を1としたときの比較数値で、現在出撃している戦術機械人『イテコマスドゴルァ』は82.47となっております」

なんだ、その程度か、とフェイスは苦笑する。
苦笑はするが、よくやった、とも評価する。
九年前、あの規模の小型円盤から奪ったテクノロジーは、あまりにも末端過ぎる。
その程度の技術から、支援機械兵を上回る戦闘能力を持つ兵器を生み出せただけでも、充分がんばったと言えるだろう。
参考までに、支援機械兵を1とするならば、生身の人間はせいぜい0.00005といったところだ。十万倍近い能力を身につけた訳だから、
地球のレベルからは充分逸脱したオーバーテクノロジーだ。

「よし、アイツらがイテコマスドゴルァに大技っぽいのを決めたら、やられた振りをして帰還するんだ。
 派手にダミーの爆発を起こして転移すれば、気付かれないだろう。適当に機械片のゴミでもバラまいとけ。
 その後に、ナマラデッケーノを出撃させろ。アイツらが巨大ロボットを持っているか、データを取って、適当なところでやられた振りだ。
 アイツらに、優越感を持たせてやれ。
 なにしろ、これから一年間、がんばって俺を楽しませてくれないといかんからな。
 早々に戦意喪失してもらっては困る」


53 :『ハーレム戦隊モテルンジャー・その1』:2006/04/19(水) 17:45:35 ID:FdRW0brd

フェイスは楽しそうに、しばらく顎に手をやって考えたのち、アクアに命じた。

「そうだな、我々はこれから、『デスガルド』とでも名乗ろう。
 『機械帝国デスガルド』だ、それらしい名前だろう?
 よし、改めて日本に、宣戦布告だ。
 アクア、いかにも悪者っぽく、高圧的に演技しろよ?」

「ええっ、わっ、私がやるんですか?」

指先で自分を差しながら、アクアが言う。こういうのはフレアのほうが適任だと思うんですが、などと、姉妹をたてに苦手な任務から逃げようとする彼女を、意地悪そうな笑いを浮かべてフェイスが捕らえた。

「フレアはもっと悪い役にとっておく。役者は出し惜しみしないとな。さぁ、ちゃんとやらないと、お仕置きするぞ?」

お仕置きとは、夜伽のローテーションから外してお預けすることを指す、彼女たちにとっては大変つらい罰だ。こうまで言われて、アクアはようやく観念した。

「うう、わかりました、がんばります・・・」

しゅん、と項垂れながら、彼女は姿を消した。
フェイスはそれからしばらく、楽しそうにモニタを眺め、自軍の巨大ロボットと闘う康夫達の巨大ロボット『モテキング』の性能差に満足しながら、これからの復讐計画に思いを馳せるのだった。

第一話、終了。
(つづく)

第二話予告
「『機械帝国デスガルド』の恐ろしい女将軍アクアがモテルンジャーを襲う!
 モテレッドに忍び寄る、卑劣な罠!
 次回、ハーレム戦隊モテルンジャー第二話!
 『なぜだ!ヤスオ釜ゆで!?』に、プラトニックパワー・チャージアップ!!」



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