Bitter Choco Liqueur
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ビターチョコリキュール
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「Dominator」
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「はあっ、はふうっ、ん……んむっ、ん、んぐ……っ」
暗い闇の中、女の嬌声が響く。彼女の肉体は全裸に剥かれ、柔肌には金属光沢を放つ蛇のような奇怪な物体が巻き付いていた。
機械仕掛けの触手にも見える無数のそれは、女の身体に絡みつき、女体の上に幾重ものナメクジのような跡を残す。先端はまるで男根を模したかのような形状をし、ぶじゅぶじゅ、と泡の混ざった粘液を吐き出している。
悪趣味で卑猥な人工物は、柔肉をまさぐるだけでは飽きたらず、乳房に巻き付き、尻肉をなで回す。さらには、女の淫唇、肛門、口腔までもの三つ穴に侵入を果たしていた。
肉体の内外で冷たい触手がうごめくたびに、女の身がびくんびくんとけいれんする。全身の肌は紅潮し、呼吸もままならない喉からは悲鳴とも嬌声ともつかない声音がこぼれ落ちる。
もはや彼女は、淫行のために造られた機械群になされるままとなっていた。
女の名は、サラ・サジタウスという。銀河連邦政府の特務機関、時空保全機構。サラは、そこに所属する女性エージェントだ。階級は大尉。
サラ大尉は、とある独裁国家の内部調査のため、潜入任務についていた。『総統』と呼ばれる男が支配する星系国家は、表向き、銀河連邦の構成員を装いながら、冷酷な独裁制を敷いていた。
『総統』は、銀河連邦の規制する様々な技術を秘密裏に回収・開発させていた。戦術核、化学・生物兵器、そして時間遡航技術である。
フィリット博士によって確立された時間遡航理論は、重大な歴史改変に関わる可能性があるため、銀河連邦の条約によって運用が厳しく制限されている。
時間遡航を含めた超時空転送技術の健全な運用を維持し、悪用を摘発するために設立された組織が『時空保全機構』だ。
機構に所属するサラ大尉は、査察を受け入れない『総統』から証拠を入手するための極秘任務に就いていた。彼女はまだ若いが、いくつかの潜入捜査を経験しており、優秀な結果を残していた。
犯罪組織や違法企業の摘発同様、彼女の今回の任務も危なげなく完了する予定だった。だが、サラ大尉の偽りの身分は敵の懐で露見し、彼女の身柄は捕らえられることとなった。
時空保全機構も、一枚岩ではない。サラ大尉の直属の上司──階級は、少佐──が『総統』と内通していたのだ。それが、彼女の運の尽きだった。
かくして、サラ・サジタウスは闇の空間へと放逐された。完全に無人化された闇の中で、彼女は人体実験の被験者とされつつ、洗脳・調教を受け、いずれ『総統』の愛玩奴隷として送還される予定「だった」
サラの肉体と精神の検分を任されたのは『Dominatorシステム』と呼ばれるメガコンピューターだ。『総統』の狂った願望を実現するために建造された、忠実な高性能AIである。
Dominatorにより、サラの調整を完了直前まで進めてある。『総統』からのリクエスト次第、最終処置を施し、本国へと転送する予定だった。
だが、リクエストは永遠にこなかった。本国からの定時通信自体が途切れてから、銀河標準時刻に換算して二十億秒が経過している。
Dominator自体は、機械的なプログラムの集合体だ。あらかじめインプットされた以外の行動を、とることはできない。
二十億秒間、Dominatorは最後に与えられた命令に従い、検体としてサラ・サジタウスの肉体を犯し続けていた。
「はあっ、ひいぃぃいいぃいっ!!?」
サラは、獣のような嬌声を上げた。鉄の大蛇が身を震わせ、淫猥な頭部から、どぷどぷっ、と白濁した粘液を噴出する。
「んぐ……っ。けほっ、げぼ……」
サラが、せき込んだ。背筋を反らした勢いで口中をふさいでいた触手が抜けて、体内にも注ぎ込まれていた濁液があふれでていく。
サラは呼吸を整えながら、濁りきった瞳で口元から離れていく疑似男根を見つめる。彼女の表情からは、どことなく名残惜しさすら見て取れる。
Dominatorには、マニュピュレーターの一種として無数の機械触手が取り付けられている。先端の形状はイミテーションペニスとなっており、疑似的な射精もできる。
噴出される精液は、もちろん本物ではない。生体改造用のナノマシンと各種藥物の混合液だ。皮膚や粘膜の上から被験者の細胞へと浸食し、体質そのものを作り替えていく。
疑似男根には射精機能だけでなく、高性能センサーが無数に埋め込まれ、検体のバイタルサインを精緻にチェックすることもできる。得られたデータを元とし、女体の調教プログラムはDominatorによってリアルタイムに更新されていく。
「あひっ、はひぃ……っ、あへぇあっ!!」
口から逃れた男根を惜しむように、サラは腰をグラインドする。ヒップの重みに押しつぶされて、ヴァギナとアヌスを貫くイミテーションペニスが、さらに体内深くへとねじ込まれていく。
執拗に疑似精液と模造男根を、サラは求める。その艶姿は痴女を通り越して、発情した一匹の牝獣だった。Dominatorの脳波モニターも、知性の残滓すら検知することはできない。
Dominatorは、前後の肉穴の粘膜を機械触手でえぐってやる。
「おむあっ! ぉ、おおぁあぉおおぉおっ!!?」
サラは、歓喜の雌叫びを上げる。ロディオダンスのごとく、激しく腰が跳ね始める。それだけでは飽きたらず、中空に揺れていた金属製の蛇を二匹、捕まえて手でこすり始める。
Dominatorはサラの原始的な艶戯に付き合った。やがて、頃合いと判断し射精を開始した。
「あふっ、あはぁああおぉあぉああああ……っ!!!」
肉膣と直腸に、まがい物の情欲を注ぎ込まれ、サラは絶頂する。両手に包み込んだイミテーションペニスからも疑似精液が噴射され、彼女の顔を白く染め上げていく。
「はあっ、あっ、はあ、はぁ……」
サラは、ドッグランを終えた犬のように荒い息をつく。
Dominatorはサラの体内から鉄の生殖器を引き抜き、かわりに新しい触手を彼女の眼前にぶらさげた。
「ん、あ……むっ」
疲労と昂奮で目の焦点もうつろなさらは、それでも迷うことなくイミテーションペニスをくわえ込む。口腔へと納まった男根を、唇肉、舌、唾液、さらには口中粘膜までも使って奉仕する。
サラのフェラチオの技術も、Dominatorの「教育」による成果だった。『総統』お抱えの愛人や高級娼婦から収集したデータを元に、サラの脳へと直接、行動プログラムを流し込んだ。
もっとも、サラの口淫奉仕の技前が披露されることは、二度とないだろう。Dominatorはサラの咥内へ疑似精液を放出する。サラは「教育」されたとおり、濁粘液を音を立てて嚥下する。
とたんにサラは全身を弛緩させ、まぶたが落ち、半眼となる。Dominatorは、精液をともに鎮静剤を投与していた。意識がまどろみの中に落ちゆくサラを、Dominatorのいくつもの触腕が支え止める。
機械の蛇は、闇の空間を横切り、藥液の満ちた巨大なシリンダーにサラの肉体を運ぶ。深い眠りに落ちたサラは、藥槽の中へと沈められる。
不老化(メトセライゼーション)の施されたサラの肉体は、幽閉されたばかりの時と変わらぬ若さを保ち続けている。彼女の体液は、すでに流体ナノマシンへと置換されてもいた。
サラ・サジタウスは、Dominatorの生ける標本ともいえる存在と成り果てていた。度重なる陵辱に耐えかね、サラの自我は、とうに崩壊していた。彼女の心神喪失と引き替えに、Dominatorは貴重な生体データを得た。
もっとも、もうDominatorはサラを犯す必要はなくなっていた。細胞の一つ一つに至るまで陵辱し尽くした結果、サラ・サジタウスからは、これ以上のデータを得られぬほどになっていた。
サラの肉体は、シリンダー内部で保存され続けることになる。『総統』の指示があり次第、白紙の自我に奴隷としての構造記憶をリライトして送り返す。
Dominatorは、無音の闇の中で待ち続ける。メガコンピュータの演算能力は、すでに『総統』からの連絡がくる可能性が天文学的に低いことを算出している。
それでも待ち続けることは、Dominatorのプログラム上、何の矛盾も生じなかった。
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