ロマン絵画館-9
 

 

「ロマン絵画館の逆襲」第九回

不思議世界のマリア

「いたずら国」「マリア見物」

「S&Mスナイパー」2003年4月号掲載

 


 
 

不思議世界のマリア

 わたしのともだちマリアは誰からも愛されてて、その上すっごく可愛い女の子なの。
ちょっと見にはふつうの女の子なんだけど、じつは、『眠ってる間に「いろんな世界」へ旅行できる』という不思議な能力を持ってる変った子なの。
そこでみなさん!マリアがわたしに話してくれた、とても不思議なお話を聞いてください。

「いたずら国」
 この国の王様は「いたずら遊び」が大好きで、王様のおしごともそっちのけで「お遊び」に夢中になっちゃうほどなんですって。
しょっちゅう 国中に「面白い遊びやいたずらを考えた者には褒美を与える」というおふれなんかが出されているの。
だからこの国では子供が一番お金持ち。
だって、とんでもない「遊び」と「いたずら」を考えることについてなら、大人よりも子供のほうが だんぜん上手でしょう?

 
 
 いたずら国
     

   

 

「マリア見物」
 ある日マリアが目をさましてみると、すべての物が10分の一くらいの「スモールサイズ」の国行っちゃってたんですって。
人もおうちも動物さんも、すっごく小さくってびっくりしたんだけど...
なによりもマリアが驚いて困っちゃたのは、眠ってる間にその国の小さな人たちに捕まっていて、お洋服を脱がされて、そのうえしばられて「見せ物」にされてしまってたこと。
「くすぐったくって、おトイレに行きたくっても、うごけなくって、おまけにみんなにジロジロ見られて...死んじゃいたいくらい恥ずかしかったわ」って、 無事にこちらの世界に帰れたあとで、マリアは会う人ごとに話していたくせに、「でもね、私、今度はどんな国にいけるかと考えるとわくわくするのよね〜。」なんていってるの。
 

 ね、マリアってへんな子でしょう?

                                  

   
  文_金井清顕  文章リライト_チャコ
 
   
   
     マリア見物    

 
 
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